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ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

「日本企業、博士使いこなせず?」からなの??

2018-02-12 19:03:43 | Weblog
日本企業、博士使いこなせず? 採用増で生産性低下
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26802640R10C18A2TJM000/

(以下太字は上記サイトより引用)

そりゃ、博士を入れれば、その分はお客さんの製品原価に反映できないから、
生産性は、下がるよなあ・・・
日本の「おもてなし」は、製品原価に反映できないので、日本の労働生産性が
低いっていう話とおなじ・・

同センターは(1)企業の現場で適切な役割が与えられず、博士人材の専門能力が生きていない(2)提案力や構想力が乏しく、企業の応用研究に対応できる博士人材が大学で育っていない――などとみている。

そうなの?労働生産性を上げたいなら簡単で、

・学歴を低くし、安い人件費で
・なにも考えない社員を大量採用して
・その人間を調教(ないしは洗脳)して、
・ブラック残業させて、ガンガン生産し、
・従業員に残業代で高い給料はらって、自社製品を買わせれば

生産性は上がる。むかし、日本はこんなことしてだ。
でも、この成長には限界があるのよ・・・大量画一化したものが受け入れられなくなると、
このビジネスモデルは、破たんする。

そこで、いまは、人にお金をかけて、ダイバーシティで、いろんなものを
生産させて、会社の継続性を狙っている(生産性を下げてでも。
おもてなしも、リピートを狙っているので、継続性をねらってるわけね)。
博士採用は、こっちのほうだから、生産性が下がっても、問題ないのでは?
(それで会社がつぶれなければ・・・)

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将来は「AIが仕事を奪う」かもしれないけど、今は「AIで仕事増えて大変」

2018-02-12 13:41:10 | Weblog
AIよりも圧倒的な求人ニーズ、既存技術に強いエンジニア
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/17/01260063い3/012900006/

にも関係あるし、「page2018いってきた!」でもちょこっと触れた話なんだけど・・

今のコンピューター業界の状況は、

  偉い人、政府、マスコミは、
   AIやIoTによって、昔のシステムはデジタルトランスフォーメーションして、」        「変わっていく」
  と考えているけど、

  現場は、
   昔のシステムのマイグレーションはあるけど、基本的に現行システムの機能は維持して
   それにプラスして、AIやIoTという話題が入り、自動化しないと働き方改革で・・・
    と、仕事が「追加されている」
  というのが現実みたい。

マスコミ風に言うと、表題のとおり、
  将来は「AIが仕事を奪う」かもしれないけど、今は「AIで仕事増えて大変」

 この現実と、偉い人・政府・マスコミとのギャップで空前の人材不足が起こっている・・・
 様な気がする。その分析を以下に書いてみる。




■世の中の仕事の分類
 日本は格差社会が絶対化し、階層社会になったっていうことは、もうみんな、
 議論の余地なく認めてくれると思う。つまり、

   マネージメントを行う大企業社員や中小企業の経営者(以下、支配層)
   中小企業の技術者・技能者・事務員など(以下、労働者)

 の2層に別れる。支配層と労働者の年収は、450万から500万のところで壁があり、
 支配層は、40台で500万以上、労働者層は、残業抜きだと平均300万円台になる。
 →この階層は、仕事の内容ではなく、年収で別れる。

 ただし、日本には、「地下アイドル」など、年齢が若くないと出来ない職業がある。
 この「年齢が若い人」の中に、階層はない。この人たちが高齢化すると、この仕事はできなくなり、どちらかの階層にはいる(女優は支配層、脇役は労働者層)




■ソフトウェア業界のお仕事の分類
 これは、「自社開発SE」「社内SE」「客先常駐」の3種類に分かれる。
 こんなかんじ。

・ソフトウェア関連の会社である
   自社内で、ソフトウェアを作っている→自社開発SE(広義)
     自社で開発するが、自社ソフトではない→受託開発
     自社ソフトの開発(どこかに販売している)→自社製品開発
   客先にいって、ソフトウェアを作っている→客先常駐
     契約形態は、派遣:派遣SE(特定・登録)
     契約形態は、SES:SES
     契約形態は、受託:偽装請負?

 ソフトウェアの会社ではない
   情報システム部など、情報を扱う部署→社内SE




■ちょっと前までの分類の現状

 コンピューター職は、昔も今も「年齢が若い人」の仕事で、若い人なら未経験でも
「自社開発SE」「社内SE」「客先常駐」のどれもいける。これは昔も今も変わらない。 

 しかし、昔は35歳定年説と言われたように、年をとると、中小企業の一部エリートは
PMになり、経営者になり、営業になりということで、支配層にいく(大企業にいれば
プログラマでも支配層確実で、一番下でも、客先常駐を使うマネージメント層になる)
残りの人は、実家ついだり、介護の仕事したり、など、他の仕事を選ぶことになる・・・
・・・求人がないから・・・

 というのが、数年前のストーリーだった。




■今、何が起きているのか・・・?

 ところが、上記のように、

   昔のシステムのマイグレーションはあるけど、基本的に現行システムの機能は維持して
   それにプラスして、AIやIoTという話題が入り、自動化しないと働き方改革で・・・

 と、仕事が回らないほど追加されてしまい、人材不足となった。
 じゃあ、求人すればいいじゃん!と思うかもしれないが、経営者層(おえらいさん)は、従来のように、若い人を育てていくか、マネージメント層を採用し、部署立ち上げの即戦力にするという考えしかない。
 しかし、若い人やマネージメント層を入れても、現場では、既存システムの維持やマイグレーションを行う「労働者」が足りないのだから、人材不足の何の役にも立たない。

 そこで、現場は、人材派遣をしてくれる客先常駐会社に人の手配を頼むようになった。
 客先常駐会社は、「労働者」を集めるため、高齢者(40、50歳代)も積極採用するようになり、現場では、これらの人を使うようになった。これが、最近の50歳代の人の就業が増えている背景のようだ(単価安いっていうのもあるかもしれないけど)




■そして、人材不足へ

 ただ、想像つくと思うけど、今までの50歳代というのは、既存のシステムを作ってきた人たち。今の問題は、既存のシステム+新たに起こったAI/IoT対応による仕事増加だから、既存システムを作る人程度の埋め合わせでは、全然足らない。

 このため、若い人たちの採用基準が下がった。下げてでも採用するようになった
 (なんたって採用担当は技術が分からないので、才能は見抜けない。意欲があれば採用してしまう)。でも、技術が下がれば仕事は出来ない。仕事が出来ないと、人が足らず、より採用基準を下げて、採用するようになる。そうすると。。。負のスパイラル・・・

 なので、日経コンピュータ2018年2月15日号96ページ
 「システム開発プロジェクトに関する現状の問題点は何だと思いますか」が、
 「開発人材のスキル低下や知識不足」となってしまう。
 3段落目の真ん中辺りにあるように「力不足と知りつつも、人員が足りないのでメンバーに実力以上の仕事を任せざるを得ないことがある」となる。




■今後どうなるか-何がリスク?

 この空前の人材不足は、当分続くかもしれないが、いつかは終わる。
 終わったときに、50歳代の人たちはクビになる・・・これはいいだろう。
 本来、もっと早くから別の仕事に就くべきだったのだから・・・

 問題は、残った人たち。
 いま、人手不足だからと、大量にレベルの低い技術者を集めてしまうと、
 その技術者のレベルが急速に上がらない場合、仕事が出来ない人ばかりと
なってしまう。。。これが最大のリスク


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