ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

第6回 要求シンポジウム その2

2012-03-07 12:46:31 | Weblog
月曜日、「第6回 要求シンポジウム」に行ってきた。
そのときのメモメモ(後半)
なお、ここに書かれているのは、発言者の言葉であって、
私の意見ではない
私は、かなり反対意見を持っているが、それについては、
おいおいブログで書いていく







■ユーザーから見たIT産業と上流対策

【共倒れが心配される日本のIT】
・リスクをとらない発注者
   経営者の無関心(見えないコスト、プロセス、投資効果)
   システム部門のステイタスが低い:サポートから始まったから?
      情報子会社:戦略的アウトソーシングによるロックイン
         →情報機能子会社は親会社に吸収
   わがままな事業部門:業務改革しないでツールをほしがる
   ベンダー依存・丸投げ・過剰依存
     →情報システム・ソフトウェア取引トラブル事例集

・リスクから逃げる受注者
   3つの不明朗
      品質
      価格
      納期
   契約で逃げようとする
      多段階契約・委任
      先進企業は全部内製
   エンジニアリング力が足りない
      天才プログラマが育たない?

・ITに関心のない政府と行政
   進まない電子政府、電子行政
   医療健康分野:EHRとか進まない

【建設業と比べられるIT産業】
・ITゼネコンの誤解
   納期に収める
   たしかに似ている。でも、実際は違う
   業法があるかないか?
    だれがプログラムを書いてもOK!

・設計図があるかないか
    プロセスモデリング+データモデリング

【上流問題が解決しないいくつかの理由】
・ユーザーの堕落
・ウォーターフォールに依存している
・崩れてしまったパートナーシップ
  ・メインフレーム時代の蜜月
  ・きっかけはオープン化の流れ
  ・クラウド
     ハイブリッド型が普通の利用形態

【改善の兆しと期待】
・システムイニシアチブを取り戻す
  ・内製を始めたユーザー企業
     ・外注で構築していたらビジネススピードに間に合わない
        →システム内製を極める

・データマネジメントへの関心
  ・MDM(マスタデータ管理)
  ・レスポンシブ・ウェブ・デザイン

・ビッグデータに臭うBIの失敗
  ・目的あいまいのデータ管理
  ・構造化データ管理もできないのに、非構造化データ

・日本データマネジメント・コンソーシアム(JDMC)の発足

・プロセス可視化:可視経営協会

・ソフトウェア信頼性向上への期待
   ・形式手法への期待





■形式手法活用ガイドの適用
 NEC 橋本先生

【DSFについて】
・背景
  ・ソフトウェアの複雑化
  ・システムにおけるソフトウェアの割合上昇
  ・要求定義や外部設計などの上流工程における問題
     →30%以上の企業が「要件定義不十分」「システム設計不十分」

・DSF:障害を起こさないソフトウェア
    企業+(アドバイザ)NIIの中島先生
    不具合の除去→形式手法

 ・外部設計でのもれ、矛盾チェック
   →合意形成ガイド

 ・採用した形式手法
   実績+無償利用+上流

  形式仕様記述:VDM++,Bメソッド、Event-B
    →データの制約を守っているか

  形式検証(モデル検査):SPIN
    →状態遷移の突合せ

 図書館システム
  まだ、バグが出る:形式手法の作業手順、イディオム集

・形式仕様活用ガイド
 3部からなる
   1.ガイドの紹介
   2.手順集
   3.設計書から形式仕様への直し方
      →作業説明例

・形式手法適用実証実験
 東京証券取引所とDSF
 IPA/SEC 形式手法適用実証WGで
    山本先生、(九大)荒木先生、中島先生

・今後の活動
 ガイド改定

・形式手法でできること

形式手法
  形式仕様記述
   正しい仕様をつくり、残す
     VDM++など
  形式検証
   モデル検査:
   定理証明:人間必要

レビューとの違い
  ・構文チェック、型チェック、ツールを使って検査

 わかること
  ・記述の矛盾がわかる
  ・暗黙値の発見
  ・あいまいさの発見




このあとのパネルディスカッションには出なかった。



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