ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

従来の開発方法論とYAHOOの開発方法論を比較して、開発方法論を再構築してみる

2011-03-10 15:01:45 | そのほか


 前に書いた、「はじめに画面ありき」の開発方法論に、世の中変わってる?、もうちょっと書かないと誤解されそうなので、補足してみる。




■YAHOOのセッションの話

 まず、そこに書いた、YAHOOのセッションで紹介された話は、

Jesse James Garrett(ジェシー・ジェームス ギャレット)の、
『ウェブ戦略としての「ユーザーエクスペリエンス」―5つの段階で考えるユーザー中心デザイン』
で出てくる話みたいですね。
 はじめの5つの部分、
   戦略(Strategy)
   要件(Scope)
   構造(Structure)
   骨格(Skelton)
   表面(Surface)
 を、5 Planes Modelというらしい

 で、開発が従来と違い、HTML5なんかで、デザイン性が強くなってくると、デザイナーさん中心というか、画面中心の開発に一般の開発も引きずられていくようになると思います。

 ってことで、従来の開発方法論とYAHOO(のセッションで言っていた)開発方法論を比較して、開発方法論を再構築してみる必要がありそうです。




■従来の開発方法との比較

従来の開発方法論は、

要件定義→外部設計→詳細設計→プログラミング→テスト

という具合に流れていく。

それを、上記の5 Planes Modelに照らし合わせて考えると、

  戦略:いわゆる超上流
  要件:要件定義の機能要件
  構造:要件定義の非機能要求
       +外部設計の構造(フレームワーク)設計
  骨格:外部設計の画面定義(主に画面遷移)
  表面:外部設計の画面定義(主にレイアウト定義)

ということになります。
ってことで、従来の開発方法論の中に、5 Planes Modelは含まれるので、
単なる従来開発の画面部分だけを切り出した開発といえそうなのですが・・・




■従来開発を、「はじめに画面ありき」で考えたほうがいい?

 逆に見ると、この5 Planes Modelを中心に、開発を眺めることもできるわけです。

 つまり、Webデザインは、5 Planes Modelで、システム開発は、それにデータ部分の開発を拡張したものだと・・・

 つまりですね、今までは、

   開発が中心→画面開発は、その一部の添え物

 だったのが、Webが中心、それの拡張としてのシステム設計っていう世の中になると、

   画面開発ありき→システム開発は、それの拡張

 っていう考え方になってくるかもしれない、いや、そうなりつつあるのかな?

 というのが、いいたかったことです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「はじめに画面ありき」の開発方法論に、世の中変わってる?

2011-03-10 10:50:13 | そのほか

OSC2011 Tokyo SpringのYahooのセッションで聞いてきた、Yahooの開発方法論をまとめると、

企画職
    ・要件
    ・戦略
    ・構造
制作職
    ・骨格
    ・表層
    ・WD(ウェブデベロッピング)

開発職
    ・FE(フロントエンドエンジニアリング)
    ・PF(プラットフォームエンジニアリング)

 というかんじのようだ。WD以降が実装になり、構造は企画・制作共同で、WDは、開発・制作共同になるようだ。

 つまり、開発の流れが、骨格(画面遷移?)表層(画面レイアウト?)のように決まっていき、画面中心にきまっていく。データの話は最後のPFになってくる感じだ。

 この考え方は、いままでのユースケースとは違っている。いままでの開発は、ユースケース+ドメインモデルであり、この場合は、データについてまずはじめに分析し、そのデータ入出力としての画面がある。この考え方だと、データ入出力は、たんなる添え物であり、確実に表示できればいいことになる。

 しかし、上記のYAHOOの開発方法論の場合、まずUI(というかUX:ユーザーエクスペリエンスと書くべきか?)ありきで、データフローがむしろ添え物?になってくる感じである。




 ちなみに、Developers Summit 2011でも、「これからのRIAの話をしよう」では、成果物ドキュメントを

    ・ラフ
    ・ワイヤーフレーム(細かく書かないレイアウト)
    ・プロトタイプ
    ・完成版

としている。まあ、RIAの発表だから、それは当然なんだけど、やっぱり、画面中心の話になっている。




 日経コンピューター2011年3月3日号53ページでは、ISIDインターテクノロジーの「Actpromo」というのが紹介されているけど、これも、どー見ても、画面からきめてる、画面中心だ。

 まー、最近のSugarCRMやsalesForceなんかも、画面から必要なモジュールや項目を作成するという部分は充実しているし。。。





 実は、画面ありきで話を進めると、正規化理論に基づく分析や、佐藤正美さんのT字型ERの分析といった、DBの論理設計は、しやすい。元データがあるので、それをエンティティに分解すればいいだけだから。

 また、画面間のデータ処理加工もパターン化しやすい。

 ひょっとして、開発の中心は、まず画面ありきで話が進むんじゃないか?
 そうすると、画面設計の場合、HTMLエディタなど、ツールを使って、その場でくみ上げ&修正ってなるので、アジャイルでないと、開発ができなくなってくる。

 ってことで、今後、画面中心の開発方法論がおきそうな気がする。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3月9日(水)のつぶやき

2011-03-10 02:14:19 | Twitter
17:28 from goo
【HTML5+CSS3】CSS3の機能を押し込んでみる #goo_xmldtp http://blog.goo.ne.jp/xmldtp/e/aea6735bf91fdbed1daccbc9373a8a81
by xmldtp on Twitter

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする