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ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

そもそも、プライベートクラウドを使うケースを考える

2010-01-19 15:05:20 | トピックス

 最近、プライベートクラウドに関して非難する意見が多い。
 (こことか)

 ただ、それを言ってるのが、研究者の人たちなどで、具体的にシステムを考えると???の場合があるので、

 もうちょっとシステム的に具体的な話にしてみる。頭の体操。

 で、その上で、論点をまとめてみよう。




■プライベートクラウドを使う具体的ケース

 A社は、全国に多数の販売店を持つ小売業である。
 移動販売等も行っているため、専用線を引くことはできない。
 各店舗において、数個のレジ(POS端末)があり、各レジとも、1分間に数件の清算処理をする
 (ってことは、スーパーか ^^;)

 A社ではこのたび、リアルタイムの売上管理、物流管理を行いたいとする。
 販売数量に応じて、本社バイヤーが一括的に発注、各物流センターから配送を行う。
 また本社では、BIツールを使って、売上分析を行う。

 A社は、成長中の企業であり(そんな企業はあるのか ^^?-ここ、重要な論点!)
 規模において、柔軟性が必要だとする。
 その場合、どのようなソリューションが考えられるか?




■要件のまとめ

<<トランザクション>>
売上関係
 1分間のトランザクション=1分間数件の売上データXPOS数X店舗数
 →小さいデータが頻繁に発生する。ただし、アップロード

分析
 大量データ。ただし、急がない。不定期

バイヤーの発注データ?
 システム分けるべき?

<<接続>>
移動販売アリ
 専用線引けない
 通信で接続する必要アリ

<<レスポンス>>
一定のレスポンスは必要

<<その他>>
会社拡張のため、クラウド必要

※小売業に限らず、データ観測するようなものや、製造業で全国に広がる機械の状況を判断するには、
 このようなケースがおおい




■ソリューション

 移動販売については、専用線は引けないので、方法は2とおり

   ・インターネット回線を使う
   ・KDDIのDODのようなサービス

 インターネット回線の場合、パブリッククラウドを使うという手も考えられるが、レスポンスタイムが保障できるか分からないので、KDDIのDODサービスを使い、auデータ通信などでアクセスサーバー→社内サーバーに送ることとする。

 (移動店舗以外の)他店舗は、DODサービスを利用してもいいけど、インターネットを利用してもいい。

 そして、拡張性を出すために、社内サーバーをクラウドにする=プライベートクラウドになる。




■論点

 結局、プライベートクラウドになった理由は、以下の1点

・インターネット回線+パブリッククラウドで、レスポンスが保障できるのか?
  プライベートクラウドのほうが、レスポンスがよくないか?

このほかに・・・

・電力的に考えると・・・
 電気はすでに、東京電力によって、クラウド化されている
  (どこの発電所で発電したか分からない形で供給される)
 それを直接利用したほうが、Amazonなどパブリッククラウドで消費する電力量を、Amazonに払う利用料という形で負担するより、安くないか?

 パブリッククラウドの電力は、平均化された金額になる。
 プライベートクラウドなら、東京電力から供給される夜間電力をためておいて利用し、
 さらに足りない部分を、自社発電(工場・店舗の廃熱等を利用)したものを利用したほうが安くないか?

・仮想化の技術者をやとったり、合併したら、技術者の問題は解決できないのか?
 パブリッククラウドを利用するのは大手企業、大手企業なら、技術のある会社を買収しちゃえばいい。
 そこまで行かなくても、技術提携を結んだり、24時間サポートは可能だろう・・・

・費用的にどっちが安いのか?
 本当にパブリッククラウドのほうが安い?

そしてそもそも、さっきも書いたけど・・・

・この不況下、規模拡大ってあるのか?
 なければ、スケールする意味がない。

(追加:15:40)
あ、後この論点もあった。忘れないようにメモメモ

・PaaSの場合、プラットフォームをアップデートされる危険はないか?
 パブリッククラウドでPaaSの場合、もし、プラットフォームをアップデートされて
 動かなくなったら、対応しないといけない
   →急にアップデートされるリスクがある。どこが変わったのかも分からない。
 機能が良くなるわけではない場合、この対応は、コストになる


    



 ざっとこんなところかしら、具体的に考えると・・・

 別の機会に、会員制クラウド?の具体的なシステムと論点について考えてみたいと思います。


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Excelに業務をまとめ、プログラムを自動生成する-その9 画面定義書(2) 作り方

2010-01-19 11:45:01 | そのほか

 シリーズ「Excelに業務をまとめ、プログラムを自動生成する」の続きです。

 前回から、画面定義書の話を書いています。今回は、作り方についてです。




■画面の作成に関して

 まず、画面定義書を書くということは、画面の設計をすることになるのですが、画面の設計方法は、

(1)画面の共通概観などを決め
   →メニューとか、3つに分けるとか、パンくずつけるとか。。。

はいいのですが、ここからさき・・・

(2-1)出力内容から、こーいうデータ入力が必要だから、こーいう画面が必要だと割り出し、
     画面を決めていく

という方法と

(2-2)業務流れ図から、入力画面は分かっているので、とりあえず、そこから考える

という方法の2種類が考えられます(実際には両方のケースがある)

 後者のほうは、とくに、記入シート、申請書などがある場合や既存のシステムがある場合に有効です。
 その場合、入力すべきものが分かっているので、それを画面にしていきます。

 どっちにしろ、画面がきまってきたら・・・

(3)HTMLでその画面を作成する。
    →ハードコピーをとって、画面レイアウトへ

(4)その画面の入出力項目(出力の場合、可変項目)を抜き出し、画面項目定義を埋めていきます
    →型定義などは必要

(5)その画面のイベント(ボタンクリックなど)をチェックし、
   他の画面に遷移する場合、画面の行き先を確認し、
   画面遷移図にまとめます。

ってな感じの流れになります。




■電波利用の場合

 では、いつものサンプル、電波利用の場合で考えてみたいと思います。
 
(1)画面の共通概観などを決め

 ログイン→メインメニュー→各業務に流れるようにし、画面分割とかはしないことにします(装飾は特にナシ)
 各業務とは、
   ・免許の申請
   ・免許の審査
   ・工事落成の届出
   ・落成結果入力
   ・バッチ起動
   ・マスタ入力
 のことです。ログイン時、その人の権限(申請者、総合通信局、管理者)によって、メニューで表示される業務が変わるものとします(その人の権限でできるもののみ表示)

(2)画面を決めていく

 今回は、すでに申請書があるので、(2-2)のように、業務流れ図から考えます。

 今回の対象は、「免許の申請」とします。
 免許の申請は、
無線局免許手続様式
http://www.tele.soumu.go.jp/j/download/proc/index.htm

にあるように、
  1.無線局免許申請書
  2.無線局事項書
  3.工事設計書
にわかれます。

さらに、開局する区分ごとに用紙が違います。ということは画面も変わります。

 このように、条件によって画面が違うような場合は、その画面を表示する前に(前画面または上部)、
 画面を表示するための条件を聞くところがあり、それに基づき表示することになります。

 今回の場合、
  「無線局免許申請書」を表示する前、メニューで4種類の切り替えを行い
  「無線局事項書」を表示する前、「無線局免許申請書」で、それぞれの区分を聞くことになりますが、

こうしちゃうと、「無線局免許申請書」を選ぶのが、ものすごーく難しくなってしまいます。
 結局、「区分」と、「免許/再免許」の2種類の情報が分かれば、画面は選べるので、

 メニューで、この「区分」と、「免許/再免許」を入力することとします。




 ここからさきの話は、長くなるので、今回はここまで。


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