『蜻蛉洲大和の国のサンライズタイム』ー外国人参政権反対、移民政策反対、背乗り工作反対!盗聴・盗撮は日本では犯罪です!ー

キラキラネームは日本の漢字文化を破壊するための、カルトの工作活動です!公務員の国籍条項と外国人土地法の復活求む!

今日一番の嫌なニュース

2011年03月24日 19時53分54秒 | 日記
今日は悪いニュースが続きました。

嫌なニュースは、

拡散して忘れることにしたいと思います。


先ずは、「毎日jp」の報道です。

「毎日新聞」 2011年3月24日 2時03分


『福島第1原発:被ばく線量試算、初めて公表…原子力安全委』

「東京電力福島第1原発から放出される放射性物質について、

内閣府原子力安全委員会は23日、

想定される拡散状況と被ばく線量を初めて公表した。

地震発生の翌日の12日から12日間に、

屋内退避を指示されている同原発から20~30キロ圏で累積500ミリシーベルト、

30キロ圏外でも同100ミリシーベルトになる地点があるという。


分析は、放射性ヨウ素による被ばくの影響を最も受けやすい1歳児が

一日中屋外にいると仮定している。


100ミリシーベルトは、

甲状腺疾患予防で安定ヨウ素剤の服用を求める指標とされている。

枝野幸男官房長官は23日

「直ちに避難や屋内退避をする状況ではない。

発電所の風下に当たる場合はできるだけ窓を閉め、

密閉した屋内にとどまることを勧めたい」と語った。


試算は、国が開発した

「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」を使用した。


それによると、

同原発から12日間に放出された放射能の強さ(毎時400兆ベクレル)から、

約50キロ離れた福島県伊達市やいわき市でも

12日間で100ミリシーベルトに達する地域があった。

同委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は

「屋内の被ばく量は4分の1から10分の1に抑えられる」と説明した。」

記事は、ここまでです。


なんでしょう、

毎時400兆ベクレル!

実に巫山戯た数値です。


ちょっと武田先生からのブログを引用させて頂きます。


「原発 真面目な話です  わかりやすいので」

(ある読者からのご提案を受けて)


「(放射線が基準以上でも )直ちに健康に影響はありません」

「(タバコを吸っても   )直ちに健康に影響はありません」

「(発がん性食品を食べても)直ちに健康に影響はありません」

・・・直ちに影響がなければOK??

「(法律で1ミリと決まっていますが?)それは単なる目安です」

「(法律で制限速度が50キロですが?)それは単なる目安です」

「(法律で20才未満は禁煙ですが ?)それは単なる目安です」

・・・法律の数字は目安?

トリックがわかりやすいですね。

それでも、主要メディアと専門家は同じ事を繰り返しています.

詭弁にめげず、私たちは自分たちで守りましょう。

・・・・・・・・・別件ですが・・・・・・

今晩か明日の朝までには、今後の見通しを出そうと思っています.

(平成23年3月21日 執筆)

青山繁晴がズバリ 3/23/2011 ?

ちょっと自衛隊の活躍を見る

2011年03月24日 18時20分03秒 | 日記
実は私、

地震の起きた翌々日から田舎に行っていまして、

東京に帰ってきてみると、

街は物不足に陥っていて、

トイレットペーパが買えませんでした。

家にはロール二個。。。。


一昨日、漸く買うことが出来ました。

セーフ。

水が、街から消えたのは仕方ないとして、

そろそろ、物資が回り始めたような気がします。


「47NEWS」の記事です。


『東北道が全線開通 一般車両通行規制を解除』

3月24日(木) 12時36分

「東日本大震災の影響で、

一関(岩手)―宇都宮間の通行が制限されていた東北自動車道は

24日午前6時、

一般車両の通行止めを解除した。


東北道は全線通行可能となり、

被災地の復興支援活動が本格化する。


長者原サービスエリア(宮城県大崎市)のガソリンスタンドでは、

給油のため近郊の乗用車などが1キロ以上の列をつくった。

同市のアルバイト山下智美さん(19)は

「サービスエリアなら優先的に供給されると聞き、

開通を待ちわびていた」とうれしそう。


被災地へボランティアに行くという同県白石市の無職村井利昭さん(61)は

「復興に必要な人手も集まりやすくなるだろう」と話した。」

記事はここまでです。

【葛城奈海】被災地を支える自衛隊の活動現場[桜H23/3/22]


自衛隊の救援活動の報道も、

本当に少ないですよね。

貴重な映像、ご覧下さい。

台湾の支援

2011年03月24日 12時34分45秒 | 日記
明日、もう今日ですが、

中国からの放水車が投入されるそうです。


日本の震災に対して、

胡錦濤は日本大使館での記帳、

温家宝も、お悔やみを述べるなどの気遣いを示しました。


しかし、今、福島原発には、

春日部の社長の働きかけで、

高さ58メートルのドイツ製生コン圧送機

が投入されている他、

国内最大の52メートルの圧送機を所有する日本の業者も、

計三台を周辺地域に搬入、待機させているようです。

そこに、外国の器材を持ち込むと、

現場が混乱して、

却って、作業に支障を来すのではないかと心配です。


ところで台湾です。

「産経ニュース」の記事です。


『台湾が援助金と援助隊の派遣表明』

2011.3.12 19:17

台湾外交部は馬英九総統が12日午前、

訪台中の海部俊樹元首相に緊急電話し、

「東日本大地震の緊急援助金として

1億台湾元(2億8000万円)を贈ると同時に、

重大災害に哀悼と慰問の意を表明した」と発表した。

また馬英九総統は同日午前の市内行事の冒頭で

「日本政府の要請に応じ早急に救援隊を派遣する」と表明した。


外交部は11日、30万米ドル(約2500万円)の対日援助を発表したが、

被害拡大により馬総統の指示で翌日、

1億元に引き上げた。

同総統は12日の演説で

「日本が1999年9月の台湾中部大地震や

一昨年8月の南部台風災害で台湾を支援してくれた」ことに触れ、

「われわれも同様に積極支援する」と語った。


また中部大地震救済・復旧の陣頭指揮をした李登輝元総統は11日夜、

インターネットを通じ日本国民に哀悼と励ましのメッセージを発表した。

「台湾で起きた大地震を思い出し、

現在の日本の皆様の不安や焦り、悲しみなどを思い、

刃物で切り裂かれるような心の痛みを感じています」

「自信、勇気を奮い起こしてください!」などと述べている。」


大陸のネットで、

日本バッシングが起こっている中で、

日本への義援金の申し出、

台湾の気持ちを汲んで、

日本政府は、失礼の無いようにするべきです。

計画停電の不思議

2011年03月24日 12時30分39秒 | 日記
昔、電気量が足りないと、

先ず、テレビの放映時間が短くなって、

夜中の十二時や一時で、

局側が自粛して終わっていた物ですが、

今、近くの店舗は、営業時間を短縮しているのに、

テレビは、相当、遅くまでやっています。


緊急の放送用にNHKだけ残して

それ以外の民放が自粛すると、

各家庭も、

就寝=節電となると思うのですが、

今は、局と節電は関係ないのでしょうか?

ラデツキー行進曲 op.228

500ミリシーベルト 

2011年03月23日 22時55分42秒 | 日記
先ずは、「日本経済新聞」の今日の記事です。

2011/3/23 12:47

「東京電力は23日、

福島第1原子力発電所1号機の原子炉圧力容器の外側の温度について

「今朝に400度まで上昇したが、炉内への給水方法を変えたことで、

午前11時時点で360度程度に下がった」

と説明した。

圧力容器の設計温度は302度という。

1号機の中央制御室にある計測機器に通電したため、

計測できるようになった。」

記事は此処までです。


今度は、中国の報道です。

「人民ネット・日本チャンネル」の記事です。

2011年3月23日 13:04

『日本の福島原発1号機の温度上昇で 2号機の修復作業一時中断』

「中新ネット3月23日電、

BBCの報道によれば

日本の原子力安全保安院は23日、

福島第一原子力発電所1号機の温度が上昇し、

設計の標準温度を超え、

放射線量500ミリシーベルトが検出されたが、

直ちに危険はない、と発表した。


保安院によれば、

原子炉圧力容器の温度が摂氏400度に近づき、

設計温度の302度を上回った。

しかも、放射線レベルが突然上昇したため、

2号機の原子炉で作業をしてた作業員が、

一時作業を中断した。


日本の内閣官房長官は、

たとえ福島原発付近の放射線レベルが上昇しても、

当局は、目下、20km圏内の避難の範囲を拡大させる計画はない、

と述べた。」

記事は此処までです。


これに関して「産経ニュース」の記事です


『2号機の建屋内で500ミリシーベルト 復旧作業が一部で中断』

2011.3.23 11:57

経済産業省原子力安全・保安院は23日午前、

東日本大震災で被災した東京電力福島第1原子力発電所の

2号機の建屋内の放射線量が

1時間あたり500ミリシーベルトに達していたことを明らかにした。

身体に影響を与える水準で、

東京電力による2号機での復旧作業が一部で中断している。


500ミリシーベルトは数日前に、

2号機の発電用タービンがある建屋内で記録された。

作業員が

格納容器とつながっている圧力抑制室に水を出し入れするポンプの状況を確認しようとしたところ、

放射線量が高いために作業できなかった。

その後、このポンプ付近での放射線量の測定は行われていない。


枝野幸男官房長官は15日に3号機周辺で

1時間あたり400ミリシーベルトが記録された際、

「身体に影響を及ぼす可能性がある数値」と説明し、

同原発の半径20~30キロメートル圏内に屋内待避が指示された。

500ミリシーベルトはこれを超える数値で、

同日に2号機の圧力抑制室付近で爆発があり、

破損したとみられることが影響している可能性がある。


一方、東電は1号機で原子炉内の温度が400度まで上がったことから、

23日未明から、

これまで海水を注入していた配管に加え、

別の配管からも炉心への海水注入を始めた。

3号機では同日、

格納容器に水を出し入れするポンプを復旧させる作業を進めるとともに、

午後には横浜市消防局による使用済み核燃料プールへの放水も予定されている。」

記事は此処までです。


昨日からの

茨城・栃木の各地の放射線量の値は、

上がっている所と、

下がっている所と、まちまちでした。


一日も早く収束に向かえば良いと思うのですが、

未だ、予断を許さない状況のようです。

地域の放射線量に注意して、

高いようならば、

防護措置を取らねばなりません。

喜歌劇「こうもり」序曲(J.シュトラウス2世)C.クライバー

M9想定却下

2011年03月23日 21時07分06秒 | 日記
先ずは、本日3月23日の「東京新聞」の記事です。

『大津波やM9 想定却下

福島原発 設計者ら証言』

(「想定却下」は、想定していたけれども、上に却下された、という意)


「東日本大震災による大津波が発端となり、

世界有数の原発事故を起こした東京電力福島第一原発。

その設計や安全性の検証を担った

東芝の元社員二人が本紙の取材に応じ、

「設計時は、これほどの津波は想定していなかった」と証言した。

東電の想定していた津波は最高で五・五メートル。

実際には倍以上高い十四メートルを上回る大津波が押し寄せており、

二人は設計に想定の甘さがあったと口をそろえる。


取材に応じたのは、

一九七〇~八〇年ごろに

同原発の安全性を検証した元技術者の男性(六三)と、

七一年から順次稼働した同原発1~3号機と、

5~6号機の設計に加わった元設計者の男性(六九)。


タービンの安全性の検証に携わった元技術者は、

原発の設計図の青焼きを見ながら

「今回のような大津波やマグニチュード(M)9は、

想像もできなかった」と振り返った。


元技術者は

事故や地震が原因で

タービンが壊れて飛んで炉を直撃する可能性を想定し、

安全性が保たれるかどうかを検証。

M9の地震や航空機が墜落して

原子炉を直撃する可能性まで想定するよう上司に進言した。


だが上司は

「千年に一度とか、そんなことを想定してどうなる」と一笑に付したという。


元技術者は安全性を検証して報告したが、

建設時にどう反映されたのか知らない。

「起こる可能性の低い事故は想定からどんどん外された。

計算の前提を変えれば結果はどうとでもなる」と、

想定の甘さを懸念する。


元設計者は六七年、東芝に入社。

日本の原発黎明(れいめい)期に

原子力機器技術部に配属され、

七一年から順次稼働した福島第一原発1~3号機と、

5~6号機の設計に参加した。

原子炉周りの残留熱を除く熱交換器や、

海水ポンプの設計に携わった。


元設計者は「当時は『M8以上の地震は起きない』と言われ

(十メートルを超えるような)大津波は設計条件に与えられていなかった」と証言。

「女川や柏崎刈羽など、ほかの原発でも、

非常用電源などでは同様の弱点を持つ」と指摘した。」

此処までが、一面の記事です。


続いて、三面の記事、


『設計想定に甘さ 福島原発設計者ら証言』


「絶対に安全なんてない」


「技術者として、申し訳ないと思う」

折り畳んだ角が赤茶けた青焼きの図面を指しながら、

初老の男性が語り始めた。

福島第一原発の安全性を検証する作業に携わった東芝の元技術者(六三)。

一九七○~一九八○年代、

事故や地震で原発のタービンが壊れて飛び、

炉を直撃する事故が起きたらどうなるか。

飛ぶ角度、速度、当たる確率などを計算し検証してきた。

米ゼネラル・エレクトリック(GE)のタービンを手本に

解析を重ねる。

過去二十年間に海外で起きたタービン事故も精査。

三年に一度ほど起きていた事故の原因を詳しく調べて、

参考にした。


砂漠の中の米粒


マグニチュード(M)9の地震が起きたり、

原子炉に航空機が落ちたりしたら、どうなるか。

そんな、まず起こりえない出来事まで想定したが、

上司は「砂漠の中で米粒に当たるようなものだ」

と相手にしなかった。


M9の地震は起こるわけがないという雰囲気。

今回、原子炉は地震の揺れそのものには耐えたが、

津波で非常用電源や冷却機能がダウンした。

「まさかこんなところから壊れていくとは。

もしM9でも原発が大丈夫だったとなれば、

日本の技術は賞賛されていた。

非難とは紙一重です」


現場では作業員らが被ばくをしながら、

必死で復旧作業を行っている。

「技術者としての誇りも責任もある。

どんなに放射線量が高くても、

どうしても止めないといけないということであれば、

技術者なら作業をしにいくでしょう」と話す。


情報徹底公開を


国も東電も

「原発は安全だ」と強調してきた。

だが、絶対に安全なんてことはないと感じていたという。

「技術者でも分からないことがある。

どんなことが起こる可能性があるのか、

今度こそ情報を徹底公開し、

原発が本当にいるのかどうかを、

国民みんなで考えるべきです」

最後に男性が、ポツリとつぶやいた。

「みんな本当に安全だと思っていたのかな。

今、聞いてみたい」



まさか非常用電源が…

「人間には扱いきれない」


「できたての部。各部から人をかき集めてつくられました」

大学で機械工学を学び技術者となった元東芝社員の男性(六九)は、

商業用の沸騰水型軽水炉(BWR)建設が始まろうとする時代、

東京・有楽町のビルにあった原子力機器技術部に配属された。


四十人ほどの部員が原子炉の各部品の設計に当たる。

「誰もやったことのない原発を成功させる」。

内部は、そんな意気込みに満ちていたという。


受注主体はGE


入社三年目ぐらいからは、

福島第一原発1~3号機と5~6号機の設計に加わり、

原子炉周りの残留熱を除く熱交換器や、

海水ポンプなどを設計した。


男性は今回、津波で進入した海水が

非常用ディーゼル発電機などの故障を引き起こし、

原子炉の冷却機能がマヒしたことの衝撃を受けた。

まったく想定もしない事態だった。


九○年代後半、

津波に耐えられるようにと炉の補強を

検討したこともあったという。

だが、そのときも今回の大津波よりもはるかに小さい、

数メートル規模の水位変動しか想定されていなかった。


設計の甘さ。

男性はその理由について

「当時の日本で原発は経験のない分野だった。

1,2号機を受注した東芝も担当したのは部品の設計だけ。

それもGEから届いた英文の設計仕様書を日本語に訳して

部品メーカーに発注していた。

プラント全体の設計はGEが受注していたから」と言う。


GEの設計には、

地震多発国特有の条件が十分には反映されていなかった。

だが、「日本のメーカーは原発設計の経験がないので、

改善を加えることもできなかったんです」。


操業停止を訴え


1,2号機が稼働を始めると、

3号機からGEに頼らない「原発の国産化」が目標となった。

東芝と日立が直接受注するが、

実態はGEとライセンス契約を結び、

規格を踏襲するだけ。

「電力会社から『3号機以降も絶対に失敗するな。

慎重に同じものを作れ』と言われていた」


男性は「水際にある女川や柏崎刈などほかの原発でも、

津波が来れば水をかぶってしまう」

と指摘する。


事故後、男性は原子力発電所を抱える全事業所の社長に宛て

「稼働中の原発を止めてほしい」と

ファクスで訴えた。

「人間が扱いきれるものではない。

一人でも多くの人に気づいてほしいんです」」

記事はここまでです。


因みに


放射線量の人体への影響(1回)

単位はミリシーベルト

7000 全身に浴びれば100%死亡

5000~3000 50%死亡

1000 吐き気など

500  リンパ球の減少

400  福島第一原発3号機付近で15日に検出

100  癌になる可能性

6.9  胸部X線CT

0.05 胸のX線検診


放射線量の人体への影響(年間)

単位はミリシーベルト

250 福島第一原発の作業員の上限

50  業務従事者が浴びる上限

2.4 人が自然に浴びる量

1.0 国際機関が定めた、

    自然に浴びる量を除く被曝の上限


上記の表を参考にして、

自分の身は自分で守りましょう。

【再掲】武田邦彦先生提言「原発事故に関して」~増刊たかじん20110319

自分の身は自分で

2011年03月22日 22時47分08秒 | 日記
一般人の年間被ばく線量限度量は

1ミリシーベルトでした。

1ミリシーベルトは1000マイクロシーベルト。


これを基準にして、

自分の住んでいる街に、

事故後、どれ程の放射線が注いだか、

自分で調べることができます。


「東北関東大震災・非公式・放射性物質モニタリングポストMAP / Japan quake radioactive material monitoring post MAP」

で、自分の住んでいる地域の、

放射線量を検索することも出来ますし、

各県のホームページから、

検索する事もできます。


例えば、「茨城県」ならば、

「茨城県」のホームページを開きます、

次に「県内の放射線情報」をクリックします。

すると「茨城県の放射線量の状況」の最新情報が出てきます。

現在ならば、

「茨城県の放射線量の状況 3月22日  17時00分現在(健康に影響はありません)」

と出てきます。

それをクリックすると、

十分毎のマイクロシーベルトの値で、

県北の「北茨城市」と「高萩市」の数値が出てきます。


22日 17時00分であれば、

北茨城市 1.730マイクロシーベルト

高萩市  2.790マイクロシーベルトです。


茨城県の放射線の状況は、十分ごとですので、

一時間の平均値を出します。


茨城県は14日からの計測結果があります。

(15日までは、単位はナノシーベルト、

1ナノシーベルト(nSv)=0.001マイクロシーベルト(μSv)でした)

そこから、一時間毎の放射線量を出し、

14日から22日まで足し算をすれば、

その地域に降り注いだ、

およその放射線量を導き出すことができます。


「茨城県南」については、

「栃木県」のホームページが有用です。


先ず、「栃木県」のホームページを開きます。

「くらし・環境」の所をクリックし、

続いて「環境放射能(空間放射線量率)の調査結果」という所をクリックして、

「空間放射線量率調査結果」を出します。


栃木県の場合は、

宇都宮市・那須町・日光市・真岡市・小山市の

15日以降の、

一時間毎のマイクロシーベルト(μSv)値が書かれた表が出てきます。


22日の16時では、

宇都宮市 0.150マイクロシーベルト

那須町  0.58マイクロシーベルト

茨城県に隣接する

小山市  0.15マイクロシーベルト

真岡市  0.16マイクロシーベルト

となります。


栃木県の場合は、一時間毎の値が書かれていますので、

単純に足し算をすれば、15日から22日までに降り注いだ

放射線量を出すことができます。


地形や風の吹き方により、

一つの県でも、放射線の量は違います。

また、屋外と屋内の被曝量には違いがあると思いますが、

表を毎日確認することで、

少なくとも、

放射線量が多い場合には、

外出を避けるとか、

雨には濡れないようにする、

マスクや帽子・手袋などで、皮膚を覆うなどして、

防衛措置を取ることは出来ると思います。


先ず、自分の周囲から足固めを!

チャイコフスキー 交響曲第4番 第2楽章 ゲルギエフ指揮

風評被害の出所

2011年03月22日 22時46分27秒 | 日記
先ず「ほうれん草」と「原乳」についての記事のおさらいです。

「毎日jp」から

「…基準値は、ヨウ素が原乳で1キログラムあたり300ベクレル、

ホウレンソウなどの葉もの野菜で1キログラムあたり2000ベクレル。

厚労省によると、

福島県川俣町の1農家で16~18日に採取された原乳から、

基準値の3~5倍にあたる1キログラムあたり932~1510ベクレルを検出。

ホウレンソウは、

茨城県高萩市、日立市、常陸太田市、大子町、東海村、ひたちなか市の各自治体の

1検体ずつ計6検体から、

基準値の3~7倍にあたる

1キログラムあたり6100~1万5020ベクレルが検出された。

震災後、福島県内の農家はほとんど出荷を実施しておらず、

当該農家で生産された原乳は市場には出回っていない。」


悲惨なことではありますが、

生産農家さんも、消費者に気を遣って、

基準値を超えた作物は、

市場に出回らないようにしていると思われます。


以下は、本日お昼の「NHKニュース」からの転載です。


『食品の放射線基準取りまとめ』

3月22日 14時27分

「ほうれんそうや原乳などの食品から

基準値を超える放射性物質が相次いで検出されたことを受け、

22日、緊急の会合を開いた、内閣府の食品安全委員会は、

今後1週間をめどに、

食品を通じた放射線による健康被害について

基準を早急に取りまとめることになりました。


食品衛生法では、

チェルノブイリ原発の事故をきっかけに、

輸入食品について放射性物質の基準値が定められましたが、

国内で生産された食品については

明確な基準値がなく、

厚生労働省は、

政府の原子力安全委員会が定めた

食品に関する指標を暫定的に基準値として運用しています。


22日に緊急に開かれた会合では、

内閣府の末松副大臣が

「今は国の非常事態なので、

専門家を集め、

緊急に一定の結論を出してもらいたい」と呼びかけ、

委員からは「どのくらいの規模でサンプリングをするのか」や

「データを一元的に集めてほしい」などの意見が出されました。


食品安全委員会では今後、

放射線の影響に詳しい専門家を呼んで検討を重ね、

1週間後をめどに、

食品を通じた放射線による健康被害について

基準を取りまとめることにしています。

食品安全委員会の小泉直子委員長は

「限られた時間だが、最大限努力して、基準をまとめて提供したい」

と話しています。」


先ず、驚くのは、

「チェルノブイリ原発の事故をきっかけに、

輸入食品について放射性物質の基準値が定められましたが、

国内で生産された食品については

明確な基準値がない」

「政府の原子力安全委員会が定めた

食品に関する指標を暫定的に基準値として運用しています。」

という所です。


こんなあやふやな基準で、

茨城県の「ほうれん草」や福島の「原乳」を廃棄させたのでしょうか?


更に、

「食品安全委員会では今後、

放射線の影響に詳しい専門家を呼んで検討を重ね、

1週間後をめどに、

食品を通じた放射線による健康被害について

基準を取りまとめることにしています。」


健康被害の基準は、

無いにも関わらず廃棄させたのでしょうか?


今日、午後の情報番組で、

「風評被害」について

取り上げていました。


番組の主旨は「風評被害」を防ぐ事が目的で、

専門家を呼んで発言させているのですが、

番組に出演した専門家によれば、

食べても影響が出ない放射線の量は

100ミリシーベルト

上限は

500ミリシーベルトで、

ですから、「ほうれん草」を食べても問題は無い、と。


昨日夕方のニュース番組に出てきた別の専門家によれば、

食べても影響が無い放射線の量は

10ミリシーベルトでした。


確か、

3月16日には、東電福島事務所の発表で、

同日朝、放射線量が急上昇して

3号機建屋近くで毎時400ミリシーベルトを計測したと言って

大騒ぎになっていました。


「産経ニュース」によれば、

『枝野氏「放射能濃度400ミリシーベルト観測。身体への影響ある』

2011.3.15 11:26

「枝野幸男官房長官は15日午前の記者会見で、

東京電力福島第1原子力発電所での放射能濃度について、

午前10時22分時点で、

2号機と3号機の間で30ミリシーベルト、

3号機周辺で400ミリシーベルト、

4号機周辺で100ミリシーベルトが計測されたと発表、

「身体に影響を及ぼす可能性のある数値だ」と述べた。

1ミリシーベルトは1000マイクロシーベルト。

400ミリシーベルトは、

1時間で一般人の年間被ばく線量限度の400倍になる。

財団法人エネルギー総合工学研究所によると、

500ミリシーベルトで、末梢血中のリンパ球が減少、

1000ミリシーベルトで、10%の人が嘔吐を催すとされる。」

記事は此処までです。


因みに、武田先生のブログでは、

約400ミリシーベルトで白血病になる、と言う事でした。


同ブログによれば、


4シーベルト       死ぬ

400ミリシーベルト   白血病

1ミリシーベルト(1年) 法律で定められた限界

これが基準でした。


NHKの報道によれば、

「食品を通じた放射線による健康被害について

基準を早急に取りまとめることになりました。」

と言っていますので、

例えば、情報番組に専門家が出てきて、

「500ミリシーベルト」とか

「10ミリシーベルト」と言っても

それは、基準が無いわけですから、

何を言っても正解なのかもしれませんが、

それで、県の全ての「ほうれん草」を廃棄させられた茨城県や、

「原乳」を廃棄させられ、牛の処分を考える農家はたまったものではありません。

非常に気の毒です。


政府は、今回の処分の正当性をきちっと説明し、

「風評被害」と言いながら、

「風評」を流す報道を何とかすべきです。


せめて、廃棄した農家の気持ちを汲むような、

報道の仕方をして頂きたい、

と私などは思います。

チャイコフスキー 交響曲第4番 第1楽章その1 ゲルギエフ指揮


チャイコフスキー 交響曲第4番 第1楽章その2 ゲルギエフ指揮

がっかりさせないで下さい

2011年03月22日 15時20分23秒 | 日記
たった今入った、

「JCOM NET」のニュースです。


『首相が放水で都知事に陳謝 消防隊員「処分」と言われた』


3月22日(火) 1時59分


「東京都の石原慎太郎知事は21日、

菅直人首相と官邸で会談し、

東京電力福島第1原発での放水に関し

「東京消防庁の隊員が長時間連続の放水を強制され

『実施しなければ処分する』と言われた」と「暴言」に抗議した。


石原氏によると、

首相は「陳謝する。大変申し訳ない」と述べた。


会談後、石原氏は記者団に

「隊員は命懸けで取り組んでいる。

『処分』などと言ってはいけない」と強調。


処分すると発言した人物については

「知らない」としたが、

都政関係者によると、

海江田万里経済産業相だったという。


海江田氏は、

首相を本部長とする政府と東電の

「福島原発事故対策統合連絡本部」で副本部長を務めている。


石原氏は、連続放水の結果、

機材が故障したことも明らかにした。」

記事は此処までです。


非常時です。

まがいなりにも、

日本の政府なのですから、

国民が、がっかりするような言動は慎んで下さい。

やたら興奮させられる皇帝円舞曲 フルトヴェングラー

原発、緊急情報(9)

2011年03月21日 17時55分47秒 | 日記
引き続き、

武田邦彦先生のブログからの転載です。


原発 緊急情報(21) 「直ちに」とは何か?「冷静に」とはなにか?


みんなが不安に思っている現在、

私のような専門家が(打ち合わせなく、結果として)

同じ事を言うことになるのが大切でしょう。

そうしないと一般の人は不安に思います.

その点では、

私とテレビなどに出ている専門家との間にかなりの違いがあります。


本当は違いはないはずです。

私も原子力の仕事を長くしてきましたし、

第一種放射線取扱主任者ですから、

同じ試験問題を解き、合格し、

それを元に仕事をしてきたのですから。


そこで、少し深く考えてみました。


政府、テレビの専門家、NHKなどは、

福島原発で放射線の汚染の数値が出る度に、

「直ちに健康に影響が出るレベルではない」と「冷静に対応」と言っています.


3月21日には高い放射線の下で作業にあたる作業員の被曝について指揮をした人が

「直ちに健康に影響ない」と言いました。


なぜ、政府や専門家は

「放射線障害を防止する法律や規則」に定められた限度と

異なる数値を言っているのでしょうか?


・・・・・・・・・


まず、辞書で「直ちに」を調べて見ると、


1:   間に何も置かないで接しているさま。直接。じかに。

    「窓は―通りに面している」「その方法が―成功につながるとは限らない」


2:   時間を置かずに行動を起こすさま。すぐ。「通報を受ければ―出動する」


とあります。日常的にも2つの意味でしょう。


一つは「原因と結果」が直接結びついていること、

もう一つが「時間的にすぐ」だということです。


だから、「直ちに健康に影響がない」というのは、

たとえば1時間に100マイクロシーベルトの被曝をしたときに、

政府が言った意味は、


1) 1時間だけそこにいれば一般人の基準値の10分の1だから、

    この数値だけでは健康に影響があることはない。

    その家に1日いれば2.4ミリシーベルトになるから基準値を超える、

2) 今日の午後とか明日に病気になるわけではない(時間)、


のどちらかでしょう。


すぐ影響はないという時間的な方は当然です.

放射線の障害というのは主に遺伝子障害や白血病、甲状腺ガンなどですから、

放射線をあびてからかなりの時間を要します.


だから、放射線をあびてすぐその影響がでるなら、

かなりの重症になるでしょう。

私が作業を担当している人が「直ちに」と言ったことに心配したのはそのことです。


もしかするとその作業主任の人は、

やけどのように、放射線をあびるとすぐ健康に害があると錯覚していたら、

作業する人が可哀想と思うからです。


もう一つ、

つまり1)も似たようなものです、

多くの人はその場所に住んでいるのですから、

1時間あたりなどの放射線の強さはあまり意味がありません。


1時間に時間を掛けると、

1ヶ月あたりなら7.2ミリシーベルトですから、

かなりの放射線をあびることになります。


でも、あくまでも専門家が決めた法律の値は次の通りです(1時間に換算).


     1時間あたり(マイクロシーベルト)


一般人の目安        0.1 (1年が基準)


管理区域の設定の義務    0.6 (3ヶ月が基準)


放射線作業者(男性)限度  5.7 (1年が基準)


放射線作業者(女性)限度  1.4 (3ヶ月が基準)


ですから、10マイクロシーベルト(福島市など)と

これらの値の間を埋めなければなりません。


・・・・・・・・・


日本の官僚(この言葉は中央官庁が編み出した言い方と思います)は

それほど頭が悪くないのです.


「直ちに健康に影響がない」のは確かです.

私も同じ意見で、

1時間だけあびても、

また今日の午後、気分が悪くなるのではないからです。


1時間だけあびるなら

10マイクロシーベルトですから、

一般人の1ミリシーベルトの100分の1になります.

確かに「直ちに」健康には影響がありません。


私と同じ考えですし、法律にもそっています。


つまり、将来、もし健康障害が出たら、

「私は「直ちに」と言ったのですよ」といえば良いようになっています。


「放射線が1時間あたりとも言っていますし、

勿論、法律も知っていますよ.

あなたは「直ちに」という日本語が分からないのですか」

と言われれば反論もできません。


つまり、「直ちに・・・」というのは

「そこで生活していたら」というのとは日本語が違うのです.


・・・・・・・・・


「冷静に対応」、

「決してパニックにならないように」というのもなかなか意味深長です.


10マイクロシーベルトと聞けば、国民は、


「直ちには健康に影響がないが、

10日、そこにいると規制値を大きく超えるので、私の家族は待避が必要だ」


というのは実に「冷静な対応」です。

パニックでもありません。


この人が20日間、家にいて家族に健康の障害が出たときに、

「あのときに「冷静に対応」と言ったじゃないか!」

と怒鳴り込むと、官僚は落ち着いて、

「ええ、冷静に対応するというのは、

放射線の量をお考えになって規制値を超えるまでに移動することですよ」

と言われてしまいます.


官僚とはそういうものです。


・・・・・・・・・


このように考えると、

「規制値を自分で計算して、法律の値にもとづいて考えた方がよい」

という私の考えと、

「直ちに健康に影響はないので、冷静に対応を」

という政府の言っていることは実は同じ!!なのです!!


しかし、混乱しているのは、

「直ちに・・・」の後、CTスキャンのような例を出して、

法律の規制値を言わなかったり、

法律の規制値は「目安であって、健康とは関係がない」と

言ってみたりするからでしょう.


それを言っているのは官僚ではなく、

官房長官だったり、テレビの専門家だったりします。


3月20日夜、

水の汚染について、

ある専門家が「飲まない方が良いのですが、

それしか水がなければ仕方ありません」と言っていましたが、

これはある意味で、正直と思います.


・・・・・・・・・


政府が苦しい言い訳をして、

専門家が追従しているのは、

予想外の事故が起こり、

普段では決してあってはいけないほどの放射線が東北南、関東北を汚染したので、

その対応ができないからです。


対応ができないことと健康とは無関係ですから、

もう少し誠意のある、

わかりやすい表現を使って欲しいものです。


・・・・・・・・・


ちなみに、福島原発の状態を見ると、

ここ3日ぐらいで、もしかすると今後の見通しがつくと思います。

私が見通しがついたら直ちに書きます.

なお、今はまだ東京は大丈夫です。


(平成23年3月21日 8時、執筆)



福島原発に関しては、今後が気になりますが、

基本的なことは、

自分や家族、或いは、地域を守るために、

先ず、放射線量を自分で計算し、


1時間あたり(マイクロシーベルト)の

一般人の目安        0.1 (1年が基準)

管理区域の設定の義務    0.6 (3ヶ月が基準)

と比較して、

対策を立てることが肝要と思います。


それから、大変残念ではありますが、

汚染された飲食物は、

口にしない事です。


これについては、

計測を厳密に行い、

完全に安全な物だけ市場に出回るようにして、

風評被害を防いで頂きたいと思います。


武田邦彦先生のブログを転載して、

二日間、原発の緊急情報を取り上げました。


武田先生には、

改めて、感謝申し上げます。

図々しいお願いではありますが、

原発で、また変化がございましたら、

転載させて頂ければと思います。

有り難うございました。

ブラームス「第4」第4楽章 ヴィースバーデン盤 フルトヴェングラー

原発、緊急情報(8)

2011年03月21日 16時24分02秒 | 日記
引き続き、

武田邦彦先生のブログです。

此処までの情報が、

まとめて書かれています。



原発 緊急情報(19) 食品の汚染と放射線物質の半減期


ほうれん草についた放射能をもつヨウ素は半減期が短いので、

実際には害にならないとの考えもあります。


ここで「半減期」というのは、

放射線を持つものは壊れていきますので、

それが、半分壊れる時間のことです。


例えば、放射性のヨウ素ですと、

半減期が8日ですから8日で2分の1、

16日で4分の1と急激に減っていきます。

だからほうれん草を16日ぐらい置いておけば安全になるのは確かです.


ただ、わたくしが半減期のことをあまり言ってないのは、

読者の人の危険を煽ろうというのではありません。


実は、放射線物質の規制値にはすでに、

半減期のことも考慮されているからです。


放射線物質を含むものを扱ったり、

食べたりする人はいろいろな場合があります。

極端なことを言えば、

ほうれん草を買ってから1万年も貯蔵しておけば、

あらゆる放射性物質は「安全」という事になります。


そのようなことを言っても意味が無いので、

標準的な被曝を考え、

半減期も考慮に入れて放射性物質の規制が決まっています。

発表されたほうれん草の放射線の値は、

現在、決まっている規制値を超えています.


それでも半減期が短いから安全だというためには、

規制の値がどのように決まっているかを詳細に知らなければなりません。

それも膨大な数の核種毎(放射線をもつ物質毎)に知る必要があります。


わたくしのスタンスは、

原子力の一つ一つのことを完全に理解しなければ

自分を防御できないというのでは安全は保てません.


また、事故が起こってから、

専門家が集まって何回も検討した国の規制値を変えるよりも、

現在のような緊急の時には、

これまでの国の規制値をそのまま使った方が良いと考えているからです。


なお、原子炉から出る有害な放射性物質の半減期は、

ヨウ素が8日、

バリウムとストロンチュームがともに30日、

そしてプルトニウム141が14年です。


でも同じ半減期を持つバリウムに比べて

ストロンチュームは骨に蓄積しやすいので、

その分を考えなければなりません。


このように、

規制値は色々考えて決められているので、

今、変更しない方が良いと思います。

むしろ細かいことを考えずに

規制値をただ半減期だけを考えて楽観的に判断するのは危険と思います.


その意味で

「規制値を超えているけれど、食べても安全だ」というのは不適切でしょう.


(平成23年3月20日20時 執筆)



原発 緊急情報(20) NHKの矛盾を役立てる


政府は

2万人を超す死者行方不明者を出した東北関東大震災の復旧に

全力を注ぐなければならない時期なのに、

福島原発のことで振り回されていると報道されている。


NHKも多くの時間を使って福島原発の状況を報道しつづけている。


なぜ政府は、福島原発対策に振り回され、

NHKはなぜ福島原発の放送を続けているのだろうか。

それは「大事件」だからである。


しかし、政府もNHKも「漏れた放射線は大したことはない」、

「放射性物質で汚染された野菜や牛乳も健康に影響がない」、

「原発は沈静化に向かっている」と言っている。


「大変なことである」と言いつつ、

「何もしなくても安全だ」と言っているのだから、不信感が募るばかりだ。


・・・・・・・・・


ところでわたくしたちは、

時として目の前で起こっている事の本質をなかなか見抜くことができない。


今度の場合、

もしも福島原発の状態が簡単なもので、

しかも住民の被害がないのなら、

もともとニュースバリューもなく、

政府が懸命になることもない。


反対に、政府が懸命になってNHKが放送を続けけているにもかかわらず、

何も起こらないはずはないのである。


「安全だ」と言っているけれど、

現在の放射線量は、

福島県東部及び福島市では管理区域を設定しなければならず、

住民に線量計やフィルムバッチを配り、

健康診断を開始する時期である。


またホウレンソウや牛乳等も規制値の20倍程度の値を示しており、これも注意を要する

規制値を超えても健康に関係がないというなら、

規制値を作る意味がない。


また、福島原発が徐々に沈静化していくなら、

政府はもっと震災復興に力を入れ、

NHKは別のことを放送してもらいたい。


しかし、なぜ政府がこれほどまでに対策に懸命になり、

NHKが放送続けるかというと、

実は、現在の状態が憂慮すべきものだからであり、

かつ近い将来、

福島原発がさらに危機的な状態に陥る可能性があるからにほかならない。


そこで、このブログでは、


1. 放射線で個人が被爆する量をそれぞれ個人が計算することを目指した。

   それによって避難するかどうか自分で決められる、

2. 汚染された食品は、規制値以上のものは食べないようにすることを勧めた、

3. 水については現在調査している。まだ飲み水以外は大丈夫のようだ、

4. 原発の今後は、最大で現在の10倍の危険性があると考えて、

    避難するかどうかを決めるときには、計算値を10倍して欲しいと勧めた、

5. 福島第1原発3号機はプルトニウムのまざった燃料を使っていて、

    ここが爆発したときに、周辺にどのような影響があるかは極めて難しい。

    私は、最大で通常のウラン燃料を使用する時の2.5倍程度ではないかと思うので、

    そうすると将来の推定計算をするときに、

    現在の10倍ではなく25倍程度で計算するべきだろう。


・・・・・・・・・


これが私の推奨するところである。


私が、「政府が対策に懸命でNHKがあれ程報道しているのだから、

事態は良い方向に向かっていない可能性がある」と判断しているからでもある。


福島原発がさらに悪い状態に入った時、

福島県、福島県西武、宮城県南部、茨城県北部はかなり距離が近いので、

放射線が増大するのに1日程度である。


一方、東京や仙台など地理的に離れたところは

(冬で北風が吹く日が多い仙台は少し距離より以下遠いと考えている)、

3、4日の余裕があるだろうというのがわたくしの考えである。


10倍、25倍という数値は確実性が足りないが、

そういう数字がなければ、住んでいる人が判断することができない。

せめて専門家が推定しなければならない。


また、テレビの解説者は、

家の中でじっとしていれば被曝の量は少なくて済むとか、

ほうれん草を食べ続けなければいいと言ったりしているが、

やはり標準的な生活や、

やや危険な時間の過ごし方をした時にどのくらいの危険性があるかということを示すのが

最も良い指標になるだろうと私は思っている。


このようなことから、読者の方は、

「政府が原発対策に関心を示さず、

官房長官が発表を止め、

NHKの放送時間が極端に減れば、

福島原発は安全になったと彼らが考えている」

と判定することもできる。


(平成23年3月20日 午後10時 執筆)


ブラームス「第4」第3楽章 ヴィースバーデン盤 フルトヴェングラー

原発、緊急情報(7、残念ですが必読)

2011年03月21日 15時29分56秒 | 日記
「ほうれん草」から

基準値を超える放射線量が検出されてしまいました。

テレビでは、この「ほうれん草」は、

安全で、

食べても、「直ちに健康に被害は出ない」

「風評被害が心配なので、無闇に怖がらずに、

正しい知識を持った方がいい」

とも言っています。


ただ、

ならば、何故、

「基準値を超える放射線量」などと言う物が検出されるのでしょう?

別に、生産者も消費者も騒いではいないですし、

騒ぐ気もないのです。


わざわざ検出しておいて、

「大丈夫です」というのは変です。


駄目なら駄目、安全なら安全で、

「基準値を超える放射線量」の説明をきちっとすべきです。


テレビで研究者やコメンテーターが「安全」という前に、

本当に安全なら、

総理や東電の幹部に、

「基準値を超える放射線量のほうれん草」を

食べてみて欲しいものです。


テレビの「安全」は

既に「オオカミ少年」同然で、

信用できないのです。


さて、引き続き、

武田邦彦先生のブログからの転載です。



原発 緊急情報(18) ほうれん草は食べられるか?


茨城県は

2011年3月18日に

福島県境に近い高萩市で採れたホウレンソウから、

国が示した規制値の

1キロあたり2000ベクレルの約7.5倍にあたる

1万5020ベクレルのヨウ素131を検出したと発表した。

福島第一原発から約100キロ離れたところにある.

また同時に規制値を超す放射性セシウムも検出されたと報道された。


これに対して枝野官房長官は、


「被曝量は胸部CTスキャン1回分の5分の1程度である」とし、

「ただちに健康に影響を及ぼす数値ではない」と強調した。


官房長官は放射線の人体に対する影響の素人であるから、

この後ろに専門家がいる.


千葉市の放射線医学総合研究所の

環境放射線影響研究の専門家は

「このホウレンソウの数値を人体への影響を示す単位である「シーベルト」に換算した場合、

0・24ミリシーベルトになる。

人体に影響があるのは

一度に100ミリシーベルトを受けたときとされており、

小鉢1人前のホウレンソウを100グラムと仮定すると、

今回のホウレンソウは

4200人分を口にしないと人体に影響を及ぼさない計算になる。」


と発言している.


さらに、

この専門家は

「妊婦や子供など、

放射性物質の影響が大きいとされる人たちについても、

摂取しても問題がないレベルだ」

と言う。


・・・・・・・・・


本当は「ベクレル」とか「内部被曝」について

かなり丁寧に説明してからの方が良いのだが、

ことは緊急を要するので、

それらは後に説明することにして

ここでは「汚染されたほうれん草を食べても大丈夫か」ということだけを説明する。


この専門家の言うことはムチャクチャである。

おそらく国から研究費を丸抱えでもらっているので、

国民を無視した発言をしていると考えられる。


・・・・・・・・・


まず、第1に

放射性を持つ物質を食べた場合の健康への影響は

詳しく調べられていて、

この場合のヨウ素131のように

放射線を出す元素(正確には同位体という)ごとに細かく決まっている。

またそれらが1種類の時とか、2種類の時についての研究されている。

その上で、規制値が決まっている。

この手のものは同位体の数が多いので、

同位体毎に詳しい「別表」があり、

それで専門家は接種して良い限度を決める.


だから、規制値の7.5倍でも安全だなどという話は全くない。

そうなると専門家は自分で決めた規制値を自分で否定する事になる。


・・・・・・・・・


次に、ほうれん草で内部被曝することと、

1年に100ミリシーベルととは、

人の健康に影響するのがまったく違う。


でも、ここではこの専門家の通りに、

もしも一般の被曝と比較するならば、

一般人の1年間の限度は1ミリシーベルトである。


この専門家が言っている100が1になるのだから、まったく違う.


具体的にはほうれん草を小鉢一杯、

42回食べたら、

1年間の規制値になる(小鉢1杯で100グラムは少し重いが)。


つまり、このホウレンソウは1年に42回しか食べられない。


また、妊婦や子供についての内部被ばく量(限度)はハッキリ決まっていて、

これも1年当たり1ミリで、

こちらの方は単なる基準値ではなく、

法律で定められている内部被ばく量の限度である。


従って、汚染されたホウレンソウの汚染度が少し高くなることがあり得る事を考えると、

安全をみて1年に10回ぐらいに限定されるだろう.


・・・・・・・・・


放射線で汚れた農作物を捨てるというのは、

それをつくった農家の人は断腸の思いだろう。

また、経済的な損失も大きい。


でも、農作物に対する放射線で汚染されたものの規制値を決めた限りは、

それを守るのが順当である。


また、医療行為の一つであるCTスキャン等と

被曝量を比較するのは無意味で、

いくら官房長官が素人と言っても政治家である.


国民の健康を守る見識がない。


すでにこの国の政府も専門家も、

国民の健康を考えずに電力会社を助け、

ひたすら

「国民がじっと我慢して放射線物質で汚れたホウレンソウを食べ健康害すること」を

望んでいるようだ。


当面、放射線で汚染された野菜は食べない方が良い。

産地から出荷するのは

「規制値以下のもので、良く水で洗浄して、汚染がとれることが分かっているもの」に限るべきだ。


消費者の防御としては、

汚染野菜を買わないことしかない。

仕方が無い。汚染しているのだから。


(平成23年3月20日 午後1時 執筆)


ブラームス「第4」第2楽章 ヴィースバーデン盤 フルトヴェングラ-

原発、緊急情報(6)

2011年03月21日 13時26分04秒 | 日記
放射線量が心配な方は、

『東北関東大震災・非公式・放射性物質モニタリングポストMAP / Japan quake radioactive material monitoring post MAP』

で、自分や家族のいた場所の放射線値を調べ、

そこで過ごした時間を掛けて、

被曝量を計算してみてください。そして、

以下に出てくる、基準値と照らしあわせてみてください。


引き続き、武田邦彦先生のブログからの転載です。


原発 緊急情報(16) 法を破った国と専門家・・自衛しよう!


福島原発の方は小康状態に入ったが、

福島県を中心に放射線がゼロになったわけではない。


事故が起こってから今まで約7日間の時間が経っているので、

一般の人が放射線の被曝を受けている。

そこで、もし時間があれば今日は日曜日なので、

家族で自分や子供が受けた放射線の量を計算しておくと安心もするし、

今後の計画も立てることができると思う。


・・・・・・・・・


私は長く原子力関係の仕事をしていたので、

その間に「第一種放射線取扱主任者」の資格を持ち、業務をしていた。


別に自分がどうのこうのということではないが、

「武田は素人だ」という人もいるが、

皆さんに安心してもらうために、

第一種放射線取扱主任者は

「日本人を放射線から守る資格」としては最高のもので、

オールマイティに業務を行えることを断っておきたい.


このブログにも第一種放射線取扱主任者の方から多くのアドバイスをもらっていた。

たとえ大臣といえども、

放射線からの防御という点では

第一種放射線取扱主任者の命令を聞かなければならない、

そういう資格なのだ。


・・・・・・・・・


放射線取扱主任者のもっとも重要な役割は

法律にそって、日本人(もちろん日本にいる外国人を含む)を被曝から守ることである.


専門家というのは事態が変わったから、

普段と違うことを言っては行けない。

もし政治的な配慮で超法規的措置が必要なら、

それは政府が非常事態宣言をして、

超法規的措置を執るべきであり、

専門家が自らの判断で法律に背くことをしてはいけないのである。


・・・・・・・・・


これまで長い研究と議論の結果、

法律では次のことが決まっている。


まず第一には、「管理区域」という考え方である。


「管理区域」とは放射線の量がある程度高くなると、

そこに出入りすると健康上の問題が生ずる可能性があるので、

被曝量を測定したり、

健康診断をしたりする必要のある区域である。


定められた放射線の量は、

3ヶ月で1.3ミリシーベルトである(これから後はシーベルトを省略する)。


1.3ミリはマイクロシーベルト(マイクロ)でいうと、1300マイクロであるし、

3ヶ月は時間で言えば、3×30×24=2160時間に当たる。

つまり1300マイクロを2160時間で割れば、

テレビ等で報道をしている1時間あたりの放射線の強さになる。


計算するとわかるかこれは1時間0.6マイクロに相当する。


この1週間、福島県は西南の会津の地域を別にすると

多くの場所の放射線の強さは

1時間1マイクロを超えていたので、

福島県は広く「管理区域」を設定」しなければならなかった。


これは法律(具体的な数値は規則)で定められていることなので、

国会で法律を改訂したりしない限りは、

たとえ総理大臣や知事でも変更することはできない。


ましてテレビのキャスターや1個人の専門家が

管理区域の定義を勝手に変えて、

「管理区域内でも健康に問題は無い」などということは法律違反である。


まして福島市は比較的高いときには20マイクロ、

低い時でも10マイクロぐらいあったから、

平均して例えば15マイクロだとする。


すでに7日間が立っているので、

時間は、7×24=168時間で、

その間1時間当たり15マイクロの放射線を浴びているわけだから

すでに、市民は2.52ミリの被曝を受けたのである。


従ってすでに福島県知事や福島市の市長は、

人の健康に重要な影響を及ぼ。放射線の法律に反し、

福島市を管理区域に指定するのを怠っているということがいえる。


管理区域の設定は、

意図的に放射線を出す場合(レントゲンなど)も、

今回のように原発が事故を起こして放射線が出た場合でも同じである。

人の健康に関わることだから

原因が自分であれ東電であれ、こなしとも当たり前である。


・・・・・・・・・


このブログを見ている皆さんは、

自分の住んでいたところや、異動した人は、そこの放射線量を調べて

それに2160と168を受けて数値を出して欲しい。


例えば、3日間福島市に住んでいて、

その後名古屋に避難したという人は、

名古屋の放射線は無視して良いので、

15×2160×(3/7)と15×168×(3/7)を計算する。


(3/7というのは、7日間のうち3日間が福島市にいたという意味である。

直接、福島にいたときだけの時間を入れた方が良いかも知れない。)


そうすると、前者が約13.9ミリ(3ヶ月続いた場合)、

後者が約1.1ミリ(7日間で終わった場合)

(いずれも小数点2桁目を四捨五入)となる。


法律の定めるところによると、

3ヶ月で1.3ミリを超えるところは、

管理区域に設定しなければならないので、

このような人は放射線の被曝量を管理し、

健康状態をチェックしてもらうような状態にあったといえるだろう。


ちなみに東京でではおおよそ0.1マイクロ程度以下だったので、

3ヶ月で約0.2ミリになる。

これは管理区域に相当する放射線の強さより少ない。

3ヶ月も続かないと仮定すれば、さらに低くなる


東京都民の健康を守るのは、

東京都知事の仕事であるから東京都知事が1年以上続くとみて、

東京を管理区域にするかそれとも2週間で事故の処理が終わり、

放射線が元に戻ると考えれば、

管理区域に設定する必要はないと考えられる。


・・・・・・・・・


管理区域というのは、

いろいろな人がそこに出入りするので、

そこに出入りする人の

放射線の被曝状態を管理したほうがいいという場所を示している。


今回の福島市のような場合には、

福島には妊婦も赤ちゃんも児童もお年寄りもいろいろな人が生活するので

当然管理区域に設定しなければならないだろう。


・・・・・・・・・・


もう一つの指標は、

質的に放射線を取り扱うような労働者が

このくらいをあびてもいいという一つの目安である。


もちろんこのくらい被曝しても良いという値は

一般人の年間1ミリ の基準値よりも大きい。


つまり一般の人は、

特別に放射線の被爆を管理されているわけでなく、

また生活の制限もなく、

さらには赤ちゃんや妊婦もいるわけだから、

それだけ放射線の量は低く設定されている。


一方、「放射線の仕事をする」ということがわかっている人は、

測定や健康管理ができるので

少し高めに設定されている。


だから少なくとも今度の事故では、

放射線の仕事をする人の被ばく量より少なくてはいけないことは当然である。


この量は、男性では1年間に50ミリ、

女性は3ヶ月に3ミリである。


これを1時間あたりに直すと、’

男性は5.7マイクロ、

女性は1.4マイクロである。

男性より女性の方が被曝量が少なく設定されているのは

女性が妊娠している可能性があることによる。

このような規定は、

一般の作業や医療関係の作業等で若干の違いはあるが

ほぼこの数値と考えて良い。


そうすると、福島市の状態は

「放射線の仕事をして測定をし、

健康管理をするという条件のもとで認められている男性でも

被爆が許されない放射線の強さ」なのである。


このような放射線の状態が続いているのに

総理大臣、知事、市長であっても独自に判断してはいけない。

法律違反で逮捕されるはずである。


まして、専門家やメディア等が

「直ちに健康に影響のない医療」ということは絶対にできない。


ある読者が福島市に問い合わせたら、

「一回のレントゲンであびる量が600マイクロだから問題がない」と答えたらしいが、

そんなことは法律に書いていない。

突然、福島市の職員が新しい基準を作るのは法律違反なのである。


日本は法治国家であるから非常時でもまずは法律を守らなければならない。


・・・・・・・・・


これらを求めると次のようになる。


法律では、一番低いのは一般人の1年間に1ミリ、

次は、ある程度管理できる場所としての管理区域の3ヶ月で1.3ミリ、

そして放射線の作業をすることがわかっていて、

線量を測定したり、健康診断をする人の言動が

女性で3ヶ月で3ミリと言うことになる。


これを1時間あたりで整理すると、


一般人        0.1  マイクロ

管理区域       0.6  マイクロ

放射線作業者(男性) 5.7  マイクロ

放射線作業者(女性) 1.4 マイクロ


となる。

今までの7日間、家族がどこにいたかを表にして、

いた場所の放射線を調べ、

その放射線量と時間を掛けて、

全てを足せば家族の被曝状態が分かる.


おおよそなら、福島県で5から10マイクロ、

周辺の市町村では2から3マイクロ、

東京近郊では0.1マイクロ程度の数値を使えば良いだろう.

まずは計算してみて欲しい。

(平成23年3月20日 午前8時 執筆)

* 計算が多かったので、

第一種放射線取扱主任者やその他の専門家がおられたら

計算をチェックしてください。

もし間違いがあればすぐに直したいので。

早速、単位の表記、名古屋と福島にいた時の計算などでアドバイスを受けたので

わかりやすくしました。計算自体はOKのようです。



原発 緊急情報(17) 医療行為と放射線 違うものの比較


今回の福島原発の事故でいわゆる専門家の発言が

いかにいかがわしいか

ことがはっきり証明されました。


例えば、

福島市の放射線の汚染が1時間当たり20マイクロシーベルトという値がでたとき、

専門家は一斉に

「レントゲンでは1回で600マイクロシーベルトの被曝をする」などの例を出して

20マイクロシーベルがいかに小さい数値で

問題でないかのごときにコメントしていました。


しかし20マイクロシーベルトというのは1時間あたりですから、

その家に1日いたら(外とほぼ同じ環境で)、

それだけで24倍、

さらに放射線漏れが1週間続いたら24の7倍ですから168倍になります。


これは、約3.4ミリシーベルトになり、

一般人が1年に被爆する限度とされている1ミリシーベルトを遙かに超えます。

また1日12時間は別のところにいたり、

換気をしない部屋の中にいても1.7ミリシーベルトですから、

「安全」とは言えません.


しかも、1年間の限度量などは

コメントしている人たちが決めたものですから、

無責任きわまりないと思います。

・・・・・・・・・

さて、今回は別の視点からこの問題を見てみます。


福島原発に近い農地で取れたホウレンソウから

かなりの量の放射性物質が見つかり

食品として不適切かという問題が生じました。


また、1回のレントゲンとかCTスキャンとの比較をして「安全だ」という専門家だけが

テレビに登場しました。


しかしCTスキャンというのは医師のもとで行われる医療行為の一つです。

医療行為は直接、医師が行う場合と、

医師に準じた専門職がやる場合がありますが、

いずれにしても、

その人の健康状態などを見て監視のもとで行われるのです.


医療行為は通常の意味の「安全」でもなく、

「健康に良い」分けではありません。


例えば、医師は必要に応じて足を切断することもあります。

足を切断するのが「健康に良い」はずはないのですが、

なぜ医師は足を切断するのでしょうか?


それは、医療行為で医師はその人の全てを考えて

ベストなことをするからです。

このままではもっと悪化して命を失うというときには、

あるいは医師は悩み、判断し、そして足を切断することもあるわけです。


だからといって、普通の人が足を切断していいというわけではありません。


つまり医療行為の際に被曝する放射線は

全く一般と関係がないのです。

もちろんCTスキャンをするときには、

医師は患者さんを考え、被曝をできるだけ少なくし、

その後も患者さんを観察することは欠かせません。


このような医療行為での被曝と

福島原発から出た放射線で

福島県に住んでいる普通の人に与える影響とは全く違うのです。

・・・・・・・・・

私の経験では、放射線の専門家はこのことを何回も教えられます。


たとえば、放射線の作業をする人はかなりの放射線をあびることが許されますが、

その代わりに健康診断もするし、

人生を通じて過去にどのくらい被爆したかという記録も

提出しなければなりません。


さらに、作業するときには

線量計やフィルムをバッチをつけて、

一つの作業をした時にどのくらいの被曝をしたかということを

しっかりと記録しておきます。


放射線の被曝の危険は、

量も問題ですが、

同時に被曝した量がわかっているということです。

専門家は記録があるということによって安全を保てることを知っています.


福島県発ではメディアを中心として、

原発の事故処理に当たっている人たちに対して

「大変な放射線を浴びて苦労している」という報道が続きました。

もちろんそれ自体は間違っていませんが、

作業する人は被曝の量を厳密に計りながら作業をしているのです。


それに対して、

福島県の人は被爆も量も分からず、

健康診断もしていないのです。


わたくしが放射線の管理者として考えるならば、

危ないのは福島原発で復旧作業をしている人よりも

福島県に住んでいる普通の人の方が心配です。


放射線と人間の健康というテーマの専門と言われる方々が、

これらの基礎的なことを、

もう一度思い出し間違ったことを国民に呼びかけないようにして欲しいのです.


このことがあるので、

今日の最初のブログに「被曝量を自分で計算しよう」というのを出したのです。

また続いてほうれん草の被曝を取り扱いたいと思います。


(平成23年3月20日 12時 執筆)


ブラームス「第4」第1楽章 ヴィースバーデン盤(1949)フルトヴェングラー