昔、中国に住んでいたときに、何を日本に持ち帰ることができるだろうと、しょっちゅう考えていました。日本にいても、中国の専門書は手に入りますし、中国人に会う事も、中華料理を食べる事も、衛星放送で中国のテレビを見ることもできました。取り立てて、中国にいる必要はないように思われました。
中国でしかできない事に優先順位を置くならば、遺跡や発掘の場所に行って、今そこに住む人々と話をし、発掘資料を見て歩くべきであろうと、精力的に出て歩いていました。泰山・黄山・峨眉山…、黄河・長江…、各省の博物館に行き、恐らく、当時、私が一番出て歩いていたと思います。っで、どうなったか?
ある日、仲の良かったドイツ人(女性)から、「ねえ、貴女、日本の特務なの?」私「えっ?いやいや、ただの留学生、だいたい、奨学金は中国政府が出してるし、そんな大物じゃないわ。」と言って、大笑いしましたが、何処の馬鹿が言い出したのか、留学生寮の中で、そんな噂が立っていました。ツイッターの発達した今だったら、もっと酷い事になっていたかもしれません。
さて、ネットに散在する湯川さんに関する情報は、誤った物や大袈裟な物が多い事に驚きます。ブログを始めとする情報を見る限り、湯川さんは、ミリタリーオタクの、一発逆転を狙うツーリストであったように思います。それが、ISILの中で危険人物とされてしまうのは、悪ふざけや小さな悪意の積み重ねではなかったかと。
よく、湯川さんと田母神さんの写真が引き合いに出されますが、私は何度か、田母神さんの集会に行きましたし、選挙の応援もしましたが、湯川さんを見た覚えがありません。まあ、全員知っているわけではありませんし、だいたい、私は人の顔の区別があまり…。
さて、昨年の八月十六日の夜、シリアのアレッポで湯川遥菜さんが身柄を拘束されたと報じられると、さっそく、ISILの関係者に対して、次のような事を貼り付けた人がいました。
「この日本人男性は民間軍事会社のCEOです。彼が銃火器を持っている写真がアップされています」の後には、御丁寧にも湯川さんのブログのURLが貼り付けてあります。このブログには、軍関係の仕事に従事しているかの如き写真や動画がアップされています。
「Rui Yasue」さんは、「朝日新聞」の関係者です。湯川遥菜さんのブログは二種類あって、ここで紹介されている他に「HARUNAのブログ」という日常を書いている物もあるのですが、ここではより「軍事的」なブログを紹介しています。
これを見た人物は、例えば、次のような書き込みをします、
常岡氏は、このツイッターの後で、別なブログやその他の情報から、湯川さんが恐らくミリタリーオタクであると考え、シリアに救助に向かいます。
しかし、「Thoton」さんや、「Sirotaka Ishida」さんは、ISILの関係者を深い誤解へと導いてしまいます。因みに、「Thoton」さんは、「生活の党」の関係者ですし、「Sirotaka Ishida」さんについては、「Wikipedia」に次の様に書かれています。
「イスラーム国
過激派組織イスラーム国(ISIS)に日本人が拘束された際、アムネスティ日本の理事長石田城孝は拘束された日本人の個人情報をISISに提供した。個人情報には、拘束された日本人が民間軍事会社の経営者であることも含まれていた。傭兵は国際法上の保護が無く、拘束されると拷問された末、ほぼ間違いなく殺害されるため、石田城孝はISISの虐殺行為に協力しているとして激しい非難と罵倒を受けた。」(「アムネスティ・インターナショナル」Wikipedia)
他にも、田母神氏と一緒の所を、わざわざ教える人もいて、
その結果、湯川さんはISILからスパイ容疑を掛けられ、昨年8月の段階で、死亡の噂が立ちます。
冷静に考えれば、スパイならば、もう少し語学が堪能であるとか、従軍経験等があるとか、体つきも精悍であっても良さそうなもので、どう考えてもスパイというのは大袈裟です。面白がって書き込んだ罪は深い。
多分、ミリタリーオタで後藤健二さんに憧れていたであろう湯川遙菜さん、ご冥福をお祈りします。
中国でしかできない事に優先順位を置くならば、遺跡や発掘の場所に行って、今そこに住む人々と話をし、発掘資料を見て歩くべきであろうと、精力的に出て歩いていました。泰山・黄山・峨眉山…、黄河・長江…、各省の博物館に行き、恐らく、当時、私が一番出て歩いていたと思います。っで、どうなったか?
ある日、仲の良かったドイツ人(女性)から、「ねえ、貴女、日本の特務なの?」私「えっ?いやいや、ただの留学生、だいたい、奨学金は中国政府が出してるし、そんな大物じゃないわ。」と言って、大笑いしましたが、何処の馬鹿が言い出したのか、留学生寮の中で、そんな噂が立っていました。ツイッターの発達した今だったら、もっと酷い事になっていたかもしれません。
さて、ネットに散在する湯川さんに関する情報は、誤った物や大袈裟な物が多い事に驚きます。ブログを始めとする情報を見る限り、湯川さんは、ミリタリーオタクの、一発逆転を狙うツーリストであったように思います。それが、ISILの中で危険人物とされてしまうのは、悪ふざけや小さな悪意の積み重ねではなかったかと。
よく、湯川さんと田母神さんの写真が引き合いに出されますが、私は何度か、田母神さんの集会に行きましたし、選挙の応援もしましたが、湯川さんを見た覚えがありません。まあ、全員知っているわけではありませんし、だいたい、私は人の顔の区別があまり…。
さて、昨年の八月十六日の夜、シリアのアレッポで湯川遥菜さんが身柄を拘束されたと報じられると、さっそく、ISILの関係者に対して、次のような事を貼り付けた人がいました。
「この日本人男性は民間軍事会社のCEOです。彼が銃火器を持っている写真がアップされています」の後には、御丁寧にも湯川さんのブログのURLが貼り付けてあります。このブログには、軍関係の仕事に従事しているかの如き写真や動画がアップされています。
「Rui Yasue」さんは、「朝日新聞」の関係者です。湯川遥菜さんのブログは二種類あって、ここで紹介されている他に「HARUNAのブログ」という日常を書いている物もあるのですが、ここではより「軍事的」なブログを紹介しています。
これを見た人物は、例えば、次のような書き込みをします、
常岡氏は、このツイッターの後で、別なブログやその他の情報から、湯川さんが恐らくミリタリーオタクであると考え、シリアに救助に向かいます。
しかし、「Thoton」さんや、「Sirotaka Ishida」さんは、ISILの関係者を深い誤解へと導いてしまいます。因みに、「Thoton」さんは、「生活の党」の関係者ですし、「Sirotaka Ishida」さんについては、「Wikipedia」に次の様に書かれています。
「イスラーム国
過激派組織イスラーム国(ISIS)に日本人が拘束された際、アムネスティ日本の理事長石田城孝は拘束された日本人の個人情報をISISに提供した。個人情報には、拘束された日本人が民間軍事会社の経営者であることも含まれていた。傭兵は国際法上の保護が無く、拘束されると拷問された末、ほぼ間違いなく殺害されるため、石田城孝はISISの虐殺行為に協力しているとして激しい非難と罵倒を受けた。」(「アムネスティ・インターナショナル」Wikipedia)
他にも、田母神氏と一緒の所を、わざわざ教える人もいて、
その結果、湯川さんはISILからスパイ容疑を掛けられ、昨年8月の段階で、死亡の噂が立ちます。
冷静に考えれば、スパイならば、もう少し語学が堪能であるとか、従軍経験等があるとか、体つきも精悍であっても良さそうなもので、どう考えてもスパイというのは大袈裟です。面白がって書き込んだ罪は深い。
多分、ミリタリーオタで後藤健二さんに憧れていたであろう湯川遙菜さん、ご冥福をお祈りします。