『蜻蛉洲大和の国のサンライズタイム』ー外国人参政権反対、移民政策反対、背乗り工作反対!盗聴・盗撮は日本では犯罪です!ー

キラキラネームは日本の漢字文化を破壊するための、カルトの工作活動です!公務員の国籍条項と外国人土地法の復活求む!

桜の咲く家

2017年05月27日 11時11分30秒 | 日記
数年前のことだ。

大物政治家の先生に就職のお願いをしたことがある。

後日、○月○日に結果が出る、

と先生から連絡を受けた。

恐らく、就職が出来ると感じた私は、

ふと、大槻重之丞氏(漢字が違っているかも)に会いたくなった。


大学進学後、

最初の二年間は実家から埼玉に通った。

っで、その間の成績が良かったので、

三年からは東京に下宿して好い事になって、

父が、知り合いの下宿屋を決めてきた。


家主は長身の、

皇宮警察隊の隊長をしていたという人物で、

馬の鑑別が得意で、

調達などもしていたらしい。

退職して、下宿屋を始めたと言う事だった。


二階建ての家を二世帯向けに改造して、

大家夫婦が一階、

私ともう一人の女性が二階に間借りしていた。


口うるさい親から離れて羽を伸ばせると思っていたのに、

勝手に門限を決めるわ、

掃除の仕方が悪いと怒られるわ、

警察隊の隊長だけあって、

とにかく、口うるさいというか厳しかった。

一度などは、コンパで遅くなった私を、

門の所で仁王立ちして待っていた。


今思えば、知り合いの娘を預かって、

何かあっては大変と思っていたのかも知れない。


この家には三十坪(?)ほどの庭があって、

桜や松やシュロ等が植わっていた。

大家が丹精しているらしく、

大家夫妻の所に挨拶に行った時に、

しみじみ見ていると、

「好い庭だろう」

と聞くので

「はい」と答えた。


それから、箱に並べられた

恩賜の煙草を持ってきて、

「(皇室から)頂いた物だ」と自慢そうに見せるので、

奥さんの出してくれたお茶を頂きながら、

「菊の御紋がありますね」などと答えた。

皇太子殿下の警護をしたことを自慢していて、

目白(?)の駅で殿下に逃げられたらしかった。


春には桜が咲き、冬には雪をかぶった松が美しかった。

シュロはいつでも、にょっきりと生えていて変だった。

ただ、真っ直ぐ上に向かって伸びているのが、

大家の好みだったのかも知れない。


私は、掃除は嫌いだったし、

学校ではクラブを二つ掛け持ちしていたし、

特に、院試前は、掃除もせず洗濯もせず、

いつ寝ているのか判らない状況で、

大家との関係は、次第に険悪になった。


卒業までの二年間は、

ここに厄介になっていた。

院試の受験勉強をしたのもここで、

最も楽しく充実した時間がここにあった。


引っ越しの時には、

手伝いに出てきて、

「思っていたよりも、綺麗に使ってくれていたようだね」

などと言い、

荷物を積んだトラックが出る時には、

門の外まで出てきて、

「幸せにな」

と言って、私が車の中から見ていると、

暫く、立ったままこちらを見ていた。


子供がいなかったので養子を迎えたが、

成人して、外で働いているという話だった。


大家とは、それきりになった。

口うるさくて、厳しくて、どうにも頑固だったが、

私は、この人物が嫌いではなかった。


就職が決まりそうだとなったときに

ふと、報告がてら様子を見に行こうと思った。

確か、大正生まれだったから、

だいぶ年を取っていると思われたが、

それでも、家族に囲まれて幸せにしているだろう、

と思っていた。


記憶を辿りながら、

確かこの辺りと尋ねて行くと、

近所の様子は変わっていた物の、

木造の門も郵便受けも、

多少古くなってはいるものの

昔のままだった。


門をくぐると、

玄関は閉まったままで、

長いこと開けた形跡がなかった。

庭に向かうと、

松もシュロも桜も切り倒されていた。


切り株から伸びた枝に桜が咲いて、

「おう!」と挨拶をしているようだった。

ああ、そうか。


大家が一緒に住みたかったのは、

下宿人などではなくて、

家を改造したのも、

実は義理の息子夫婦の為ではなかったかと思っている。


数日後、大物政治家の先生から、

就職は駄目だったとの連絡を頂いた。

おおかた、アレが横やりを入れたのだろうと思った。


政治家の先生には非常に感謝すると同時に、

非常に申し訳ないことをしたと思った。

漢字の話(キラキラネームの秘密、九)

2017年05月27日 03時39分08秒 | 日記
※当ブログの「漢字の話」及びその他の記事については、許可無く転載を禁じます。何処かで同じ内容を発表している場合には、ご一報ください。

・漢字廃止論

さて、清国でのアヘン戦争から約十年後の1853年、浦賀に蒸気船がやって来ました。すると、漢字に対して懐疑的になった人々がいました。

慶応2年(1866年)、前島密は、時の将軍徳川慶喜公に対して「漢字廃止之儀」という文章を送りました。これが、漢字制限論とか廃止論と言われるものの始まりです。

「漢字廃止之儀」には、

「西洋諸国の如く音符字を用ひて教育を布かれ、漢字は用ひられず、終には日常公私の文に漢字の用を御廃止相成候様にと奉存候」

と。漢字は学ぶのに長時間を費やす上に、日本には仮名があり、世界の事物を解釈書写するのに何の支障もない。そこで、漢字は廃止する。すると、漢字学習の時間が節約されるので、空いた時間を他の学問や列強に対抗する為の近代化に使わせる事ができる、と言う物でした。

漢字は五万字以上ありますが、仮名は五十音です。表音文字を採用し、文字が少ない方が優れていると言うのであれば、ローマ字は二十六文字です。そこで「漢字廃止之儀」に続いて、日本語の表記にローマ字を採用しようという意見が出ました。

南部義籌(なんぶよしかず)は明治5年(1872年)に、文部省に文字の改革を建議し、

「ソレ西洋ノ学ヲナスヤ、タダ二十六ノ字ヲ知リ、文典ノ儀ヲ解スレバ則チ読ムベカラザルノ書ナシ。」

西洋の学問は、二十六文字を学び、文法を理解すれば読めない本はない、と述べており、また、西周(にしあまね)は明治7年(1874年)に、雑誌に「洋字ヲ以テ国語ヲ書スルノ論」を発表して、矢張りローマ字への移行を勧めています。

「第二、童蒙ノ初学先ヅ国語ニ通ジ既ニ一般事物ノ名ト理トニ通ジ、次ニ各国ノ語ニ入ルヲ得、且ツ同ジ洋字ナレバ、彼ヲ見ル既ニ怪シムニ足ラズ、語種ノ別、語音ノ変等、既ニ国語ニ於テ之ニ通ズレバ、他語ハタダ記性ヲ労スルノミ、是入学ノ難易モトヨリ判然タリ。」

この二人は、西洋と同じ文字を使う事は、各国の言葉を学習する場合に都合が好く、欧州の物事は悉く我が国の理解する所となるので、自国の文字を廃して、他国の長所を取るべきであると述べています。外国語の学習を前提に考案された物と思われます。

また、これとは別に、福沢諭吉は明治6年(1873年)に「文字之教」を著し、

「ムツカシキ漢字サヘ用ヒザレバ漢字ノ数ハ二千カ三千ニテ沢山ナルベシ」

と漢字の制限論をとなえました。

明治の幕開けと共に、「漢字廃止論」「漢字制限論」が起こりました。西洋の文明に圧倒されたのか、それとも新たな時代を切り開いた自負からか、漢字を否定し、西洋の文字と交換しようとしました。

しかし、例えば、戦後も含めて漢字を否定する論調で目に付くのは、漢字が自国の文化に与えた恩恵を顧みず、化学文明の発展や敗戦を、漢字と結びつけて否定してしまう点です。

江戸時代の識字率が、同時代の中国に比べて高かった事は既に述べたとおりです。それは仮名を有していた事に起因しますが、明治維新を成功に導いたのは、西洋の書物を自在に翻訳し、その理論を深く理解するのに漢字が有用であった為と言えます。

そうして、日本は現在に至るまで、文化・経済を始めとして、世界から尊敬を集めています。これは、漢字が有用である事の一つの証明であると言えます。明治の三人は偉大な人物ではあるけれども、漢字廃止論について言えば、緻密な研究の上に述べられた物ではなく、開国時の焦りのような物から生まれた、思いつきの意見としか思われません。

「文字体系というものは、そう簡単に人工的にいじることはできないので、長らくの民族的経験といいますか、その集積によって現代に至っているわけで、それを一気にこれに変えてしまえと、合理的な理論というのを持ってきても、実はやってみたらそれは非常に不合理なのです。」山本七平著『漢字文化を考える』より。

しかしながら、前島密達の称えた「漢字廃止論」や福沢諭吉の称えた「漢字制限論」は、長く影響を及ぼす事になりました。

漢字の話(キラキラネームの秘密、十)

2017年05月27日 01時25分00秒 | 日記
※当ブログの「漢字の話」及びその他の記事については、許可無く転載を禁じます。何処かで同じ内容を発表している場合には、ご一報ください。


・結社と政府の取り組み

前島密・南部義籌・西周・福沢諭吉等の意見は、その後、賛同する人々によって団体が組織されました。漢字制限論、或いは、廃止論に関わる活動を、時代順に列挙すると次の様になります。

明治十六年(1883年)「かなのくわい」結成。
明治十七年(1884年)「羅馬字会」結成。

この二つの会の活動は、その後、次の団体に継承されて行きました。

明治三八年(1905年)「ローマ字ひろめ会」設立。
大正九年(1920年)「カナモジカイ」設立。
大正十年(1921年)「日本ローマ字会」設立。

一方、政府の施策としては、

明治三五年(1902年)文部省に国語審査会が設けられた。
大正八年(1919年)文部省普通学務局から漢字整理案が出され、小学校教科書中の2600余字について、字体が定められた。
大正十年(1921年)文部省が臨時国語調査会を設置。
大正十二年(1923年)臨時国語調査会が「常用漢字表」1962字を発表した。

昭和六年(1931年)臨時国語調査会が大正十二年版を修正して、「常用漢字表」1858字を発表した。
昭和九年(1934年)文部大臣の諮問機関として国語審議会が設けられた。
昭和十七年(1942年)国語審議会は「義務教育で修得すべき漢字の標準を示すもの」として「標準漢字表」2669字を公布した。しかし、戦時中の事でもあり、一般に行われる事はなかった。

昭和二十年(1945年)終戦。

昭和二一年(1946年)「当用漢字表」1850字を公布した。
「当用」とは、いきなり500字や1000字に制限することは無理なので、この漢字表は永久不変のものではなく当分この程度で行く、という程の意味です。

昭和二三年(1948年)「当用漢字音訓表」告示。
昭和二四年(1949年)「当用漢字字体表」告示。

当用漢字を制定した際に取り入れられた文字を「新字体」と言います。これに対して、それまでの文字を「旧字体」とか「旧字」と言います。漢字として何が正確な文字かと言えば、普通は『康煕字典』が「正字」としている字体が最も正しい字体とされています。

例えば、中国では大陸では簡体字、台湾では繁体字が使われています。どちらが正しいかと言えば、台湾で使われている文字が「正字」という事になります。ですから、「新字体」と言っても、それは標準的な文字という意味であって正字ではないし、「旧字」と言っても使用していけないわけではありません。

昭和二六年(1951年)「人名用漢字別表」が告示された。当用漢字以外の92字を選び、人名に用いて差し支えない事を決定した。

これは或いは、漢字制限・簡易化に抗する目的があったのかもしれません。この後も、人名用漢字は昭和五一年に28字、五六年には54字が追加されています。

昭和五六年(1981年)「常用漢字表」1945字が告示され、「当用漢字表」「当用漢字音訓表」「当用漢字字体表」が廃止された。

「常用漢字」とは、一般の社会生活において現代の国語を書き表すための漢字使用の「目安」を定めたもので、常用漢字表の前書きには、次の様に書かれています。

1、この表は、法令・公用文書・新聞・雑誌・放送など、一般の社会生活において、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安を示すものである。

2、この表は、化学・技術・芸術その他の各種専門分野や個々人の表記にまで及ぼそうとするものではない。

3、この表は、固有名詞を対象とするものではない。

4、この表は、過去の著作や文書における漢字使用を否定する物ではない。

5、この表の運用に当たっては、箇々の事情に応じて適切な考慮を加える余地のあるものである。


例えば、日本書紀・日本書紀の時代から数えても、日本語が漢字を使って表記されるようになって、千三百年以上の歴史があります。その間、社会の隅々まで漢字は行き渡り、分野により、個人の素養により、使われる用語は違います。そうして、それぞれの場所で我が国の文化を支えています。「文藝春秋」「讀賣新聞」は誤った表記ではありません。住民票に旧字体が使われていれば、それが正しい表記になります。だから「目安」です。

昭和五六年に告示された「常用漢字表」の1945字と、「人名用漢字別表」174字を合わせると、2119字となります。これは、化学・技術・芸術その他の各種専門分野や固有名詞を対象とするものではありませんから、字体は旧字体から新字体に変化しましたが、戦前から字数はそれ程変化していないと言えます。

戦後、先人が漢字を残そうと努力してくれた御蔭で、学校では旧字体で書かれた漢文も扱われていますし、今、私達は明治の文豪の小説も普通に読む事もできます。

漢字廃止論の中には、近代化を推進するためには、封建社会に養われ培われた漢字を追放しなければならないと言う様な論もありましたが、日本は、漢字を使いながら世界一二の技術大国になりました。

漢字を多く使ったところで罰則があるわけでもありませんし、そもそも、我が国の様な古い歴史のある国にとっては、漢字の制限など不可能であったのです。

しかし、漢字廃止論者や制限論者の企みが、これで潰えたわけではありません。現在起きている「キラキラネーム」の流行は、また別の、日本の漢字文化を損なう物であると言えます。

あと、たぶん二回、三回かも。

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トランプ「ここ一、二ヶ月の間に重大事が発生する」

2017年05月24日 23時46分30秒 | 日記
北朝鮮が14日に新型中長距離弾道ミサイルを発射した事で、国連安全保障理事会は16日午後、非公開の緊急会合を開き、米ヘイリー国連大使は会合前に、制裁強化に向けて中国と協議を始めた事を明らかにした、と報じられました。以下は、米国内の報道を「新唐人(中国語)」が取り上げた物です。訳は中国語からで、文中の英文は、中国語の原文に付いていた物です。訳と英語に開きがある場合には、平にご容赦。

「新唐人NTDTV」の報道です。

『トランプ:中米は「驚くべき協議」で合意に達した ここ一、二ヶ月の間に重大事が発生する
(川普:中美達成「驚人協議」 未來一兩月有大事發生)』


ニューヨーク時間: 2017-05-15 11:59 PM


「【新唐人2017年05月16日訊】

朝鮮現地時間5月14日早朝(米国時間13日)、金正恩は再びミサイルを発射した。その前日、米国大統領トランプは、米中は既に「驚くべき協議」で合意し達したと述べ、並びに暗に「ここ一、二ヶ月の間に重大事が発生する」と示した。韓国メディアは、中国側が或いは朝鮮に対して超強硬な制裁を行うか、或いは米朝間での調停に成果があがったのだろう、と分析している。

米国現地時間5月13日、フォックスニュース(Fox News)は、トランプ大統領は取材を受けた時に、「5月11日、米中両国は、驚くべき協議(incredible deal)を行った」と述べた、と報じた。当該取材は、放送の前日にホワイトハウスで行われた物。トランプは、その時、フォックスニュースの司会ジニー(吉尼·皮勞?)の幾つかの攻撃的な質問に答えていた。彼女はトランプに、オバマケア撤回等の真剣に履行される選挙公約等々について質問していた。

トランプは、「私は貴女に例を挙げてみせよう。我々は昨晩11時に、中国と「驚くべき協議」で合意に達した。しかし、本日(5月12日)の新聞の一面には、重要度がこれには及ばない記事が掲載されていた。これは非常に不公平だよ。」、と答えた。

トランプは、彼は(米中両国が)迅速に関連する結果を公表するよう希望する、と述べた(Hopefully, they’ll announce the result quickly. I’d like to see it quick)

この他、トランプは取材の後半に朝鮮問題で、「今は話す事はできないが、しかし我々は少しばかり非常に良い考えがあるんだ。」、といかにも意味深長な言い方をした。

しかもトランプは、5月12日放送のNBCTVの取材を受けた時にも、「一、二ヶ月後に何が起きるか、刮目して待たれたし。」、と述べた。

韓国《中央日報》はワシントンの事情通の話を引用して、トランプはいつもやや誇張した物言いをするが、今回は自ら「驚くべき協議」と述べており、且つ、深夜11時に合意に達せねばならない協議は、本当に思いもよらぬ「嬉しい驚き」が起きる可能性が高い、と。

トランプ以前は常に、一部の公式な「機密」事項についてある種の暗示が出されていた。

先月20日、トランプはイタリアの首相パオロ・ジェンティローニと共同記者会見を行った時に、「二、三時間前に(中国に)異常な動き(unusual move)があった。」、と述べた。ある分析では、これは中国側が朝鮮が核実験を行う事を阻止したのだ、と称している。

これによって、今回のトランプの「晩11時の驚くべき協議」も恐らく朝鮮関連の緊急の内容であったろう、と言う憶測もある。

《中央日報》は、トランプは恐らく、中国側の仲裁のもと、朝鮮との外交交渉の接触点を見つけたのだ、と分析した。

最近トランプは「適切な情況」という条件を加え、暗に朝鮮と対話を行う可能性を示している。朝鮮外務省北米局局長 崔善煕(さいぜんき)は5月13日、米国のトラック1.5(判官半民、※一説にTrack 1が政府、Track 2が民間で、判官半民なので1.5)対話の終了後、外部に対して「条件さえ整えば、(トランプ政権と)対話を行う」と発表した。

中国側は、或いは、米側と協議をして合意に達し、則ち超強硬な対朝制裁(例えば原油の供給を切断する等の)を発表するのではないか、との推測もある。

《ウォールストリートジャーナル》は、5月11日、米国中央情報局(CIA)局長マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)が、米国参議院公聴会の席上、トランプ政権は既に中国側の「新たな協力」を勝ち取り、並びに、北京は更に多くの措置を取る事を暗示した、と報じた。

朝鮮の核問題において、北京は一方ではワシントンに歩調を合わせ、もう一方では極力「各当事者へ抑制」を呼びかけており、はては「1%の戦争の可能性も許さない」と公言している。

これに対して、米国で研究活動を続けている学者の何清漣女史と程暁農氏は《中国人権双周刊》に共著論文を投稿し、北京は実のところ一種のジレンマに陥っており、朝鮮半島に軍事衝突の起きる事を希望していない一方、又、朝鮮が核の脅威を弄ぶような危険な意図を有効に制御する方法が無く、まさに手をつかねて為すところを知らずという情況である事をおそれている、と分析した。

また、政治評論家の陳破空は、《自由亜洲電台》で、朝鮮は北京の制御を離れて、既に大患となっている、北京当局は徹底的に朝鮮の核の脅威を解決したいと思っており、米国の朝鮮に対する武力解決を見守っており、いわゆる「調停」は、中共党内左派と金正恩への麻薬でしかない、と述べた。

この他、北京当局の対米外交政策も、明らかに方向転換している。

トランプ・習近平会談後、中国の公式媒体は全国共通の発表の中で、習近平は会議中「我々は中米関係が良好だという千の理由があるが、中米関係がまずいという理由は一つもない。」「協力は中米両国の唯一の正しい選択であり、我々両国は完全に良い協力ができる仲間だ。」、と指摘したと称している。

香港《明報》が発表した論文には、トランプ・習近平会談後、双方はハイレベル外交及び安全対話を展開するが、通常、西側同盟国の間での対話のメカニズムが採用されている。中米のこの行動は、双方の関係の移行を代表している、と。」(「新唐人NTDTV」『トランプ:中米は「驚くべき協議」で合意に達した ここ一、二ヶ月に重大事が発生する(川普:中美達成「驚人協議」 未來一兩月有大事發生)』ニューヨーク時間:2017-05-15 11:59 PM)

上記の記事は、米中関係の現状を表していますが、これだけでは米中関係がどうなのかは分かりません。先日行われた「一路一帯」の国際会議が北京で行われましたが、私は基軸通貨米ドルに対する元の挑戦でもあると思っています。

maria callas

東風-26最新型(対THAAD 多弾頭ミサイル)

2017年05月17日 02時16分12秒 | 日記
以下は、「香港経済日報」の報道です。

「香港經濟日報」は、1988年創立の経済紙で、2005年に香港経済日報集団有限公司として香港証券取引所に上場。主に金融・中国及び世界の時事・社会・商業貿易・不動産等の情報を取り上げている。毎年、やや穏健ではあるものの、六四天安門事件記念活動を報じる新聞としても有名。

2017年5月9日 火曜

『解放軍の東風-26Bが初お目見え 反THAADの「利器」か?(解放軍東風-26B疑首曝光 反薩德「利器」?)』

解放軍の最新型ミサイル(E/ADF-26B)の画像が昨日公開され、ある軍事専門家は、これは恐らく、対米ミサイル防御システムの多弾頭ミサイルで、対サードシステムの意図である事は明らかだ、と推測している。

「新浪軍事」等のウェブサイトに掲載された画像によれば、これは、中国北方の某地に墜落したミサイルの残骸で、ミサイルの外側にはE/ADF-26Bと塗装されている。

・電磁パルス(EMP)搭載弾頭の可能性

報道は、外側のEAの文字は、恐らくelectronic attackのイニシャルで、電子攻撃の意味。DF-26Bは東風(dong feng)を代表する-26B、と指摘している。

聞く所によれば、これは、或いは、東風-26の最新の改良型で、「電磁パルス搭載弾頭は、米国の対空ミサイルレーダーを秒殺する。」、と。

外国の軍事評論家 梁国梁は、中央通訊社(The Central News Agency)の取材を受けた時、上記の分析には一定の道理がある、と指摘した。しかし、画像のE/AのAの文字は、対レーダーミサイル(anti-radiation missile, ARM)の簡称である可能性もある、と。

・米国に対して 神秘のベールを脱いだのか?

彼は次の様に推測している。これは東風-26と関連があるとはいえ、しかし、全くの最新型のミサイルであり、しかも多弾頭ミサイルで、爆撃ミサイルの他に、更に相手のレーダーを破壊するミサイルもあり、主に米国が韓国或いは日本に設置しているミサイル防御システムに対応している、と。

解放軍東風-26B疑首曝光 反薩德「利器」?


解放軍の新型ミサイル(E/ADF-26B)と覚しき動画が昨日公開された

彼は、米国は南韓にTHAADを設置し、更に、日本にも設置する事を考えており、既に中国の「玄関」に接近している:且つミサイル上昇の初期段階で阻止し、中国のミサイルが「門から外に飛び出させないよう」にする意図がある、と考えている。


これによって、東風-26B新型ミサイルは対THAADである意図が充分に明らかであり、もし、この種の新型ミサイルが上昇の初期段階でTHAADのレーダーに照射されると、直ぐさま対レーダーミサイル(anti-radiation missile, ARM)で反撃し、主ミサイルが継続して攻撃する。

彼は、東風-26は2015年に行われた「抗日戦争勝利70周年閲兵式」で初めて披露され、最近、最新式が出現しており、中国軍の一貫した仕事ぶりは、「発表した物は、最新式ではない」という事が証明された、と述べている。(「香港経済日報」『解放軍の東風-26Bが初お目見え 反THAADの「利器」か?(解放軍東風-26B疑首曝光 反薩德「利器」?)』2017年5月9日 火曜)


Mozart Vs Salieri

男の嫉妬はみっともない、という文化は無いのでしょうね。。。

世界の核保有国

2017年05月16日 19時25分14秒 | 日記
2013年の段階で、世界には核保有国が九ヵ国。
うち、五つは国際連合安全保障理事会 常任理事国。
実は、核兵器の保有と、国連安保理とは密接な繋がりがあります。

ロシア 8500発
米国  7700発
仏    300発
中国   250発
英国   225発

その他の四ヵ国と保有数は以下の通り。

イスラエル 80発
パキスタン 100~120発
印度     90~110発
北朝鮮    8発

7000~8000発を所有する米国が、
朝鮮が数発保有する事に対して文句を言うのは、
おかしいのでは?と台湾の評論家は言っています。

保有はしていなくとも、核配備されている五ヵ国

ベルギー
ドイツ
イタリア
オランダ
トルコ

北は、核を持っていれば、米国に攻撃されないと思っています。
また、日本を核攻撃するとも言っています。
どうして日本なのでしょう?
米中露、核を持っていないのは日本だけだからでしょうか?

平和を愛する諸国民は核兵器を持っています。
北朝鮮の公正と信義に信頼するのは不安が伴います。
我らの安全と生存を保持するために、先ず何をすれば良いでしょう?

中朝国境配備の目的(二、環球時報の社説)

2017年05月15日 13時57分54秒 | 日記
4月25日は、朝鮮人民軍成立85周年の記念日です。人民解放軍は、これまで鴨緑江付近に大きく移動するような事はありませんでしたが、先月から15万とも言われる部隊が中朝国境付近に集結しています。

一方、英紙デイリー・メールや極東のプリマメディアも、ロシア軍が北朝鮮との国境地帯に向けて部隊を派遣していると報じています。両軍は、何故、中朝国境付近に集結しているのでしょう?

人民解放軍の集結は、一般的には、

1,米軍に対する圧力であり、朝鮮に対する支持を表明するもの。
2,同時に、朝鮮に対しても圧力を加えている。

、と考えられています。


ところで、私は大連の二百三高地を旅した事があります。遼東半島の南端に位置する丘で、海抜203mなのでこの名があります。私が訪れたのは、90年代半ばでしたが、「爾霊山」と書かれた忠魂碑はそのまま残っており、その近くでは、地元の住民が付近の畑から掘り出した銃弾や金属片を展示したり売ったりしていました。忠魂碑を背にして旅順港を眺めると、遮る物は何も無く港全体が丸見えで、この丘を落とす事がどれ程重要であったか、どれ程の覚悟で臨んだ事かと、その苦労の丘を我々は失ってしまったのだと思いました。

住民と話しをすると、彼等は必ず乃木将軍の話をします。大山巌元帥でもなく、児玉源太郎総参謀長でもなく、彼等は乃木将軍を尊敬しているのでした。その理由は、毛沢東の長男 毛岸英が朝鮮戦争に従軍して戦死しており、息子を亡くした毛沢東と、二百三高地の戦役で息子を亡くした乃木将軍とが、重なるからの様でした。

毛沢東の長男 毛岸英の墓は、北朝鮮平安南道の「中国人民志願軍烈士陵園」にあって、「新華網 日本語版」によれば、2013年7月31日に、金正恩(きんしょうおん)も張成沢等を伴って訪れています。現在、金総書記がどの様に考えているのかは分かりませんが、金日成(きんにっせい)・金正日(きんしょうにち)までは、中朝は血の絆で結ばれた関係であったと言えます。38度線は、中共にとっても、深い思い入れのある場所のはずです。

しかし、現在、中共から見れば、金正恩は中朝関係を修復する気もなく、北京に来ようともせず、また、朝鮮の指導者を辞める様子もありません。トランプ・習近平会談の前日に発射されたミサイルは、習近平の面子を酷く傷つけたはずです。年若く、中共に対して何を考えているかも分からないのに、中国の東北・北京・上海は朝鮮のミサイルの射程内にあります。


さて、今月5日、「環球時報」が朝鮮有事に関して「社説」を発表し、米朝に対する五つの基本姿勢を明らかにしました。上記に掲げた内容を頭の隅に置いて、ご覧下さい。


「環球網(環球ネット)」

『社説:米国は万が一にも朝鮮の核問題打開の方向を誤ってはならない』

「朝鮮の核問題はくすぶり続けているので、米国新政府が突破口を開こうとするのも無理はない。しかしワシントンが求める適切な打開の方向は、万が一にも表面的現象に惑わされる物であってはならない。

朝鮮の核問題は、見たところとても簡単だ。平壌は核兵器と中長距離ミサイルの開発に固執しているが、これは決して彼等に益をもたらす事はない。平壌に否応なしに核を放棄させる事は、同時に“平壌を救い出す”に等しく、中国が努力しさえすれば、平壌に理解させ、或いは、心からの願いではなくとも北京の要求を受けざるを得なくする事は、当然、難しい事ではない。

しかし、事実上、朝鮮半島と東北アジアは正真正銘“千々に乱れて収拾がつかず”、朝鮮は言うに及ばず、中日韓の三カ国を見ても、どれ程の物だと言うのだ?互いに矛盾だらけで、現在、ほぼ三つの辺が対立する三角形を形成しているではないか。

米国は東北アジアの乱局に対して重要な責任を負っている、と言わざるを得ない。米国は朝鮮半島の冷戦を終結させず、東北アジアの異なる国家に対して、或いは育て、或いは押さえつけ、或いは攻撃し、米国はこの地域に非常に多くの戦略的不信を植えつけておきながら、しかも朝鮮が積極的に核を断念する事を求めており、前提条件として朝鮮が信用できる大国グループが、朝鮮のために安全の承諾と配備を挙げている。

平壌は、現在何も信用しておらず、しかも誰も信じず、原子爆弾だけ信じており、それさえ有れば安全、無くなればお仕舞い、と感じている。外界が北を制裁しても、朝鮮全域を完全な麻痺状態に追い込むのではなく、餓死者が出たという程度では、平壌は恐らく屈服などしないだろう。

米政府のトランプが大統領に就任する以前の方法は、総じて言えば、一歩一歩朝鮮に対する制裁を強め、同時に韓国に対する安全保障と朝鮮に対する軍事的脅威を強化する、つまり朝鮮を押し潰そうとする方法だった。ワシントンはこれまで平壌と真剣に意思の疎通を図った事はなく、心配の種を除く事を通して、核を放棄させようとした。

この策略が明らかに役に立たなくなると、ワシントンは中国が協力しないと不満をこぼした。実は、中国の対朝制裁は既に非常に厳しく行っており、中国に対する非難は殆ど“虫眼鏡で粗探しをする”ようなもので、この種の批判の最大の効果は、ワシントンが失敗した対朝政策の責任転嫁のために発揮される。

ワシントンが、もし本当に“単独で朝鮮に挑む”ならば、自己の選択が実は非常に限られている事を知るだろう。

継続して対朝鮮制裁を増強しても、そこから生まれる実際の効果は先細りで、つまり、制裁のてこを広げる余地は、既に幾らも残ってはいないと言える。もし、朝鮮に対して攻撃を仕掛けたとして、中露の態度は別にして、韓国は恐らく真っ先に耐えられなくなる。ワシントンは、よしんば攻撃の効果を把握できたとしても、朝鮮の反撃の程度を把握する事は難しいからだ。米国のソウルに対する最大の公約は安全だが、高い確率で、米国の軍事攻撃は、平壌のソウルに対する大規模な火力の報復を招き、ワシントンの威信は必ずや失墜する事になろう。

米側が本当に朝鮮の核問題を解決したいなら、周辺国家間の対立を減らし、重要な共通認識に達するよう努力しなければならない。同時に、米国は平壌と通信チャンネルを開き、朝鮮に対する圧力が“戦う空間”を切り開く作用を起こすようにすべきだ。

中国は、朝鮮の核問題の早期解決を熱望しているが、しかし何が起ころうとも、中国には最後の一線があって、代価を推しまず守らねばならぬのは、東北の安全と安定だ。これに関連して、朝鮮の核活動は決して中国東北部に対して如何なる汚染も引き起こしてはならない。この他、朝鮮は大量の難民を出すような激動する情勢に向かうべきではなく、鴨緑江の対岸に中国と敵対する政権が出現する事は許さず、米軍は更に鴨緑江河畔に押し寄せてはならない。

ワシントンが、もし北京と協力を強化し朝鮮の核問題を解決しようと望むならば、その制定する所の政策は、中国側の上述の懸念に抵触すべきではない。

要するに、朝鮮の核問題の複雑さは公平に見て、快刀乱麻を断つが如き解決が米国の願いである事は理解できるが、しかし、好い願望は堅実に行ってこそ、初めて好い効果を形成する。朝鮮を交渉のテーブルに引き戻す事こそ、ともかくも最も現実的な路といえるのだ。」(「環球網」『社説:米国は万が一にも朝鮮の核問題打開の方向を誤ってはならない(社评:美国切不可选错突破朝核困局的方向)』2017-04-05)

この社説で注目したいのは、「中国の五つの基本的一線」です。この「一線」は、これを踏み越えた場合には、軍事的に介入するという一線です。

一、東北の安全と安定
二、朝鮮の核活動は中国の東北を汚染してはならない。
三、朝鮮は大量の難民を出してはならない。
四、鴨緑江の対岸に中国と敵対する政権は出現させない。
五、米軍は鴨緑江に押し掛けるべきではない。

東北とは、朝鮮に隣接する遼寧・吉林・黒竜江の三省を言います。また、鴨緑江とは、中国と朝鮮との国境となっている川です。敵対政権とは、38度線以内の政権を指します。東北の安全と、平壌に敵対政権が出来そうな場合を軍事介入の理由にしている以上、中国の判断如何でいつでも軍事介入を行いそうです。

注目すべきは、北朝鮮が核兵器を保有する事について特に非難はしていない点です。中国の報道には、朝鮮に対して持つなと言うのはおかしい等の意見もあります。朝鮮からの難民については、中国国内には多くの朝鮮族が住んでいますが、台湾の報道によれば、多くの難民を引き受ける事は、非常な危険を伴います。欧州でも難民の被害が出ていますが、朝鮮半島の動乱で中国が巻き添えを食う必要は無い、難民は御免だ、という事のようです。

要するに、人民解放軍の移動が、上記の五つの条件を念頭に置いているとすれば、東北の安定・敵対政権・鴨緑江への進軍に関係があるのは米軍ですから、米軍を念頭に置いて移動している事は否定できないと思います。また、ロシアの軍の移動も、これに準ずる物か、或いは、後れを取るべきではないという配慮が働いた物と思われます。

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ところで、北朝鮮の高官は、日本を攻撃すると言って憚りません。既に敵視されているのに、日本の漢字に、朝鮮語の読みを強要される必要は無いと思います。金正恩(きんしょうおん)、宋日昊(そうにっこう)、豊渓里(ほうけいり)でよいと思います。また、有事の際には日本人にとって最も使いやすいという事は重要です。日本の漢字は、日本人の為にあるものです。ミサイルを撃つぞなどと脅しを掛けてくる国の音を、我が国の漢字に付ける必要は断じてありません。漢字の正しい使われ方に戻すべきです。

次回は「漢字の話」に戻ります。

中朝国境配備の目的(補足)

2017年05月09日 21時24分39秒 | 日記
「阿波羅新聞網」の4月13日の記事です。

『中国の最後の一線を伝える:もし開戦になれば解放軍は鴨緑江を越えて隔離区域を定める(传中共底线:倘开战解放军越鸭绿江划隔离区)』


ある報道は、中共軍が中朝国境の鴨緑江で大軍及び早期警戒機等を配置をしている、と指摘した。

2017-04-13

朝鮮半島に戦雲が広く垂れ込めている。以前、ある報道は、中共軍が中朝国境の鴨緑江で、十五万の大軍及び早期警戒機等を配置した、と指摘した。大陸のメディアは、本日、中共は既に最後の一線を米国及び北韓に通告した、核の汚染・東北地区を脅かす事を決して許さない、つまり、一旦、北韓が崩壊すれば、中共軍は鴨緑江を越え、安全な隔離区域を定め、米韓軍隊が前進して鴨緑江に至る事を許さない、と。

聞くところによれば、中共は米朝に対して最後の一線を通告した、もし双方が軍事衝突を起こした場合、中共は必ず国家の利益を守る、と。中共は北韓の核汚染・東北地区を脅かす事、及び、北韓の難民が国境を越えて押し寄せる事を決して許さない。中共の軍隊は、北韓が崩壊した場合、鴨緑江を越えて安全な隔離区域を定め、米韓軍が鴨緑江に至る事を阻止する。

中共軍が鴨緑江に大軍を配備した事に対して、中共国防部新聞局は、報道は捏造の類と回答した。外交部報道官もまた、情況を把握していないと指摘した。


もし、北韓が崩壊した場合、中共軍は鴨緑江を越えて隔離区域を定める。図は鴨緑江大橋。(「阿波羅新聞網」『中国の最後の一線を伝える:もし開戦になれば解放軍は鴨緑江を越えて隔離区域を定める(传中共底线:倘开战解放军越鸭绿江划隔离区)』2017-04-13)

【衝撃】日本デケェ!世界地図と全然違う『国の本当の大きさ』びっくりwww


そのAIIB待った!

2017年05月03日 08時56分08秒 | 日記
米中の関係が好転したので、日本が取り残されないようにAIIBに加入してはどうか、と言う意見があるそうですが、私には二つの疑問があります。

一、中国経済
二、米中関係


一、中国経済

先ず、AIIBに加入するからには、中国経済が現在どうなのかが問題になります。

・中国の外貨準備高で3兆ドルを一つの目安と考えると、一月に約6年ぶりに3兆ドルを割り込み、二月に回復するも、減少傾向が続いています。2016年には3198.44億ドル減少。これを穴埋めできるかどうかは、米中関係に関わってきます。

・中国は08年のリーマンショックを鉄道の敷設で乗り切りましたが、その時の借金の返済が、2018年にピークを迎えると言われています。来年以後、経済がどうなるか分かりません。実はこれが一番心配です。

・不動産バブルに加えて、現在中国では、電子マネー(アリペイ等)が流行しています。しかし、上手くいっているのかどうか実体がつかめません。



二、北朝鮮問題に関しての米中関係

・米中関係は虚々実々で、明日どのようになっているか分かりません。確かに、トランプ習近平会談は、表面上は上手く行き、米中関係は上手くいっているように見えます。実際、トランプ氏と習近平氏は馬があったのかも知れません。しかし、先行きは不透明であると思います。

米中関係は、1972年2月、ニクソン大統領が中国を訪問し、毛沢東や周恩来と会談した事から始まります。米中両国は上海で「米中共同コミュニケ(上海コミュニケ)」を発表。中国側が米国に対して常に問題にしたのは、「一つの中国(=台湾問題)」でした。72年には、両国は、台湾について突き詰めた問題にはしませんでしたが、1979年に発表された「米中国交樹立コミュニケ」では、米国は、正式に、中華民国に代わって中華人民共和国と国交を樹立しました。これによって、台湾は中国の一部であると認めた事になりました。1982年の「817コミュニケ」では、米国は台湾への武器供与を削減する事を約束しています。上記の三つを、米中間の3つの共同コミュニケ、と言います。

今年2月は、ニクソンが中国を電撃訪問してから、丁度、45年目でした。

元駐中国大使のゲイリー・フェイ・ロック(駱家輝)は、人民日報に対して「上海コミュニケを含む中米間の3つの共同コミュニケは、両国関係発展の基石であり、指導的文書であり、米国の対中関係の土台である」と述べています。

ところが、2016年12月3日、トランプ氏と台湾の蔡英文総統は電話で会談し、大陸には激震が走り、1979年に国交を断絶して以来の事と報じられました。

その影響で、例えば、2013年の米中会談は三週間前に発表があり、2015年の米中会談は七ヶ月前に公布されましたが、今回、4月6日・7日のトランプ・習近平会談は、直前になるまで、発表されませんでした。


・米中会談が行われてから、両国の関係は好転したと言われていますが、果たしてそうでしょうか?トランプ大統領は、蔡英文氏が二度目の電話会談を計画するなか、中共に配慮して会談には消極的だと伝えられています。しかし、米中の火種は、無くなってはいません。

5月1日、韓国に新型迎撃ミサイルTHAAD(サード)が配備され、現在、運用可能な状態になっています。中国は不快であろうと思われます。

・朝鮮問題について、トランプ大統領が習近平氏に対して、どの様な解決を期待しているのかは分かりませんが、中国は、私は、金正恩の排斥に動いて失敗していると思っています。すると、中国は国際社会に対して、北の後見人になる事をよしとするも、核保有も致し方ない、という立ち位置を取るのではないかと思います。中共とトランプ氏の希望する解決の間には隔たりがある事になります。

そのせいか、一日には、トランプ氏は自分で金正恩と会見をしたいと発言しています。

.中朝国境付近に配備された人民解放軍は、朝鮮で何事か起きた時、及び、対米韓軍の為に配備されていると思いますが、現在も撤退していません(中共報道官は否定しています)。またカールビンソンも配備されました。事態は何も好転していないと思います。


・結論

米中の関係は現在良好であっても、先行き不透明であると言わざるを得ません。半島情勢も心配ですし、経済も心配です。以上の事から、AIIBに加入云々は、来年の中共の様子を見てからでも遅くはないと思います。中共との関係改善については、別に邪魔をするつもりはありませんが、靖國神社の参拝云々は内政干渉です。また、日本は先の大戦で、中国に負けてはいません。ですので、これまでのような膝を屈する外交には反対します。