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中国の茉莉花革命(スローガン) 

2011年03月02日 11時18分08秒 | 日記
以下は、昨日のSearchinaからの転載記事です。


『「中国ジャスミン革命」、上海は500人、厳戒態勢で混乱阻止―香港紙』

2011/02/28(月) 10:47


「中国ジャスミン革命」を目標に掲げるネットユーザーの呼び掛けにより27日、

北京など大都市で集会が準備されたが、

当局は警察車両などを出動させて予定場所を封鎖し、

未然に混乱を防いだ。香港・明報などが報じた。


同紙によると、

20日に数百人が集まり小競り合いが起きた北京市の中心街、

王府井地区では、数人が連行された。

一部の外国メディアのカメラマンが殴られカメラを没収された。

同紙は北京の参加人数は伝えていない。

上海では約500人が集まり数人が連行されたという。


北京では、

20日に数百人が集まった王府井のマクドナルド前は

鉄製のフェンスで囲まれたため、

27日はネットユーザーの呼び掛けで、

約20メートル離れたケンタッキー・フライドチキン前が集合予定場所とされた。


しかし、同日正午ごろ、

警察車両やバスが王府井地区を包囲した上、

私服と制服の警察官、ガードマン数百人が

人ごみの中に配置されて警戒に当たった。

警察犬も動員されて周囲を威圧したほか、

王府井歩行街の南側はパトカーなど約40台が固めた。

 
上海では少なくとも500人が市中心部の「人民広場」近くの映画館「和平影都」前に集まり、

警察車両20台が警戒に当たった。

映画館は「一時休業」の貼り紙が出され、

近くの地下駅の出入り口は閉鎖された。

広東省の広州市の人民広場、天河体育センター、深セン市の華強北路などが集会場所とされたが、

参加者はいなかった模様だ。」

昨日の記事はここまでです。


そこで、続いては、先週のデモの報道です。

香港のメディア

蘋果日報(アップルデイリー AppleDaily)

の二月二十日の報道

『ネット民はジャスミンを 解放軍は一分の隙もなく待機』です。


蘋果日報 - 20110220 - 網民發動中國茉莉花革命 解放軍嚴陣以待


「アルジェリア」

ジャスミン革命は、

北アフリカからアラブ世界に到るまで開花結実した。

イエメン大統領は、

学生に接見し意見に耳を傾ける

内地のネットユーザーも13都市に向けて

本日、外出し黙って散歩し、

或いは、スローガンを叫ぼうと呼びかけた。

集合場所は

北京 王府井 マクドナルド前

上海人民広場 和平影都 前

成都 天府広場 毛主席像の下

広州 人民公園 スターバックス前 等

スローガンは、

我々に食料を

仕事を 住宅を

公平を 公義を

一党独裁の終わりを

報道の自由を 自由万歳

民主万歳等

「鮑彤(ほうとう)中共前総書記 趙紫陽(ちょうしよう)秘書」

この正しい気風は喜ばしいことだ、 

非常に興奮する出来事だ、

最終的にどうなるかは、我々には判らない、

民衆の努力にかかっているからね。」


これだけでは判らないので、

ネットの書き込みによる

記事の補足を以下に加えます。


「今年1月4日、北アフリカチュニジアの総統アリが失脚し、

23年の独裁統治が終わった。

国花ジャスミンから名を取った革命は勝利し、

世界を感動させた。

2月11日、

在位30年のエジプト総統ムバラクが失脚した。

2月20日の本日、

中国人民は、試みにジャスミンの種子を黄色の大地に撒く。


中国のネットユーザは、

先週から黙々と革命の準備に入り、

twitter等の社交サイトを通して、

中国の茉莉花革命を推し進めてきた。

関係のメッセージには、

「貴方が、毒ミルクで結石ができた子供の父親であろうと、

強制退去をさせられようと、

請願書を携えていようと、

パパはギャングだと言われるのが嫌いでも、

或いは、温家宝の演説を見るのが嫌いでも、

08憲章に署名していても

共産党員でも、

ここは、中国人同士

貴方も私も、未来を夢見る中国人として、

我々はどうしても、自分の将来に責任を、

我々の子孫の将来に責任を負わねばなりません。」、と。


…集合地点は、13の主要都市に分かれ

時間は、本日午後2時(2月20日)。

ネットユーザーは、

集会には散歩を主とする事。

とりわけ早い集会では、

スローガンを叫んで、

活動が鎮圧、或いは、芽を摘み取られる事のないようきをつける。

散歩には極力沈黙を保ち、

もし、会話をするときは、

話題に、インフレ・国民福祉・汚職腐敗を選び、

過剰に一党独裁終結の話をすることは避ける。


運動は既に北京の気に障っている。

ネット上では、

解放軍の友人が、

ネットユーザーに向けて、

もうジャスミン革命関連の内容を公表するのはよしたほうがいい、

と警告し、

同時に、

彼等の部隊が現在休息を許されず、

命令が「戦闘準備状態」に引き上げられていると不平を漏らした、

という話が、広く伝わっている。


…1989年北京天安門事件の時、

学生の武力鎮圧に反対して職を解かれ投獄された

中共前総書記趙紫陽の秘書 鮑彤(ほうとう)は、

昨日電話で、

内地の民衆が発動させた「中国のジャスミン革命」に対して、

「非常に興奮する」と述べた。

彼によれば、

「最後にどうなるかは判らないが、

しかし、民衆に民主化を目指すという正しい気風があることが証明されたのは、

非常に喜ばしい。」、と。


…中国問題専門の林和立は、

北京は前後して、

八九運動及び08年のチベット騒乱の教訓をくみ取り、

全国各地に大量のビデオ監視システムを取り付け、

また、インテリを党政府機関に引き込み、

大いに群衆の集会力を減少させた、とする。

彼は「チュニジアとエジプトは、

インテリの革命主導によって行われたが、

内地の、多くのインテリは既に、

既得権益層となっており、

中国でジャスミン革命が動き出すのは、

難しいのではないか。」と言う。


中国ジャスミン革命のスローガンは、


我々に食料を、我々に仕事を、我々に住居を

我々に公平を、我々に公義を

私有財産を保障せよ、

司法の独立を守れ、

政治改革を発動せよ、

一党独裁を終結させよ、

検閲開放、報道の自由、

自由万歳、民主万歳、」

引用はここまでです。


集合場所に、

マクドナルドやケンタッキー

スターバックスなどを選んでいる所は、

89年の天安門事件の時、

天安門広場に「自由の女神」像が掲げられていたのを、

彷彿とさせます。


『中国共産党の選択』小島朋之 著 によれば、

「1989年、民主化運動(天安門事件)が起こったとき、

中国共産党内部は、対応を巡って二分していた。


一方は、「運動」を体制否定として拒絶し、断固圧殺を決意した。

一方は、「運動」に理解を示し、その主張の実現を約束した。


小平(とうしょうへい)たちは、

運動を「動乱」とみなし、「断固阻止」を主張した。

趙紫陽(ちょうしよう)は、

運動を「愛国的」と肯定した。

趙紫陽は80年から首相として経済改革を推進し、

87年からは、胡耀邦(こようほう)に代わって、

党総書記として政治改革に取り組んだ。


89年6月24日の四中全会において、

運動に対する「厳重錯誤」を理由に職務全てから解任された。

「趙紫陽同士は党と国家の存亡のカギとなるときに、

動乱を支持し、党を分裂させる過ちを犯し、

動乱の形成と発展にたいして逃れられない責任を負い、

その過ちの性質ともたらした結果は

きわめて深刻である。」と断罪された。」


政府内の学生運動に対する理解があったからこそ、

天安門事件が、大規模な運動となりえたのだとすれば、

茉莉花革命の成功のカギは、

既得権益のインテリよりも、

政府内の協力(不満)を引き出す事ができるかどうか

にかかっているのかもしれません。


中国の茉莉花革命、

以下に続きます。