『蜻蛉洲大和の国のサンライズタイム』ー外国人参政権反対、移民政策反対、背乗り工作反対!盗聴・盗撮は日本では犯罪です!ー

キラキラネームは日本の漢字文化を破壊するための、カルトの工作活動です!公務員の国籍条項と外国人土地法の復活求む!

漢字の話(キラキラネームの秘密、結び二)

2017年10月30日 16時18分28秒 | 日記
・「名前の読み方と長さは自由」という悪しき誤解

私は、奈良時代以降、日本人が積み重ねてきた漢字の伝統は、日本人にとって有用であり、重要であると考えています。『論語』『孟子』『史記』等の中国の古典を、訓読という方法を使って読む事は、日本語を深く理解する上でも、また日本語に含まれる「故事成語」を学習する上でも大切な事であるとも思っています。ですから、旧字体を勉強することには賛成です。日本国の総意が、現在使われている漢字を全て旧字体に戻そうというのであれば、賛成するのに吝かではありません。

その一方で、漢字が一部の好事家や学者の物ではなく、また、一部の企業が決定するのでもなく、社会全体の共有物であるからには、日本国民が使いやすいように、文字数・字体・音訓等々、国家によって管理されるのは当然であるとも思います。

既に触れましたが、日常的に使う漢字に対する改革は戦後に始まったのではなく、幕末から明治にかけて、前島密が「漢字御廃止之儀」を唱え、福沢諭吉が「文字之教」を著して漢字節減論を唱えてから、論じられるようになりました。

これに対して、政府の取り組みとしては、明治35年(1902年)、文部省に国語調査委員会を設け、大正12年(1923年)に常用漢字表が、大正14年(1925年)に仮名遣改訂案が発表されます。昭和6年(1931年)この二つの修正案を国定教科書に採用しようとして大反対が巻き起こります。昭和9年(1934年)には、始めて国語審議会が文部大臣の諮問機関として設けられ、昭和17年(1942年)に、この審議会から標準漢字表が発表されましたが、再び厳しい批判にさらされ、戦時下の事でもあり、一般には浸透しませんでした。

要するに、漢字に対する改革は戦前から行われていましたが、批判に曝され反対に遭い、なかなか浸透しませんでした。国語審議会から発表される漢字の改革案が、法的な拘束力を強めるのは、戦後になってからです。


ここで、昭和21年以降の、政府による漢字に対する取り組みを見てみると、次のようになります。以下は、文化庁のホームページからの抜粋です。特殊な用語には、注を付けました。

1 、昭和21年11月16日 内閣告示・訓令

(1)「法令・公用文書・新聞・雑誌および一般社会で,使用する漢字の範囲を示したもの」として1,850字を掲げる。
(2)「固有名詞につい ては,法規上その他に関係するところが大きいので,別に考えることとした。」として人名・地名を対象外とした。

2 、昭和23年2月16日 内閣告示・訓令

(1)「当用漢字表の各字について,字音と字訓との整理を行い,今後使用する音訓を示したもの」として作成。
(2)「当用漢字表の中で,義務教育の期間に,読み書きともにできるように指導することが必要であると認めた」881字(いわゆる教育漢字)を掲げる。

注:
当用漢字は、一般社会と「法令・公用文書・新聞・雑誌」に対して決められた物であり、「各字について,字音と字訓との整理を」行っているので、「字体」のみならず、「音訓」もまた決められている事がわかります。ですので、「法令・公用文書・新聞・雑誌」は、当用漢字に対して勝手な音訓を付ける事はできません。同様に、「常用漢字」に対しても勝手な音訓を付ける事はできません。

3、昭和24年4月28日 内閣告示・訓令

(1)「当用漢字表の漢字について,字体の標準を示したもの」として作成。
(2)「字体の選定については,異体の統合,略体の採用,点画の整理などをはかるとともに,筆写の習慣,学習の難易をも考慮した。なお,印刷字体と筆写字体とをできるだけ一致させることをたてまえ」とした。

注:
字体や字形は、どちらも字の形体という意味です。「字体」は、篆書・隷書・草書・楷書・行書・簡体字・新字体・正字・俗字を意味します。また、漢字を構成している骨組みの、横画・縦画・右払い・左払い・折れ・打ち込み・点などの文字の書きぶりも字体と言います。「字形」は、文字の形、字の太い・細い・大きい・小さいや、点画の方向・長短・曲直・つけはなし・はねとめなどの意です。活字の明朝体・清朝体・教科書体・ゴシック体・アンチック体は、字形の太い・細いなので活字字形とでもいうべき物ですが、普通は活字字体や活字書体と言っています。甲骨文・金文それぞれの各種の形態も「字形」に含まれます。

同音同義で字体が異なる文字を、異体字と言います。普通一般に使われている文字に対して、それ以外の字体を言います。別体字・或体(わくたい)字とも言います。例えば、妬(妒)・雁(鴈)・喜(憙)・坑(阬)・啖(啗)等々の()の中の文字が異体字です。略体も異体字の一つで、画数を簡略化した楷書の字体です。常用漢字の新字体には、嘗て略字とされていた字体が多く採用されており、採用された物は正式な字体となりましたが、採用されなかったものは、非公式の俗字となりました。例えば、戦前には「國」「學」「權」が標準の文字として使われ、「国」「学」「権」などは略字とされていましたが、当用漢字を制定するときに、正式に認められました。しかし、齢(令)・歳(才)・卒(卆)の()の中の文字は略字・俗字になります。簡体字は、従来、俗字・略字と言われたもので、※上海辞書出版社の『辞海』では、全て異体字としています。

4 、昭和26年5月25日 内閣告示・訓令

国語審議会内に設置された「固有名詞部会」で検討され,国語審議会会長から,文部大臣及び法務総裁に建議されたもの。 92字の漢字を掲げる。

5、昭和51年7月30日 内閣告示・訓令

法務省内の「人名用漢字問題懇談会」で,28字の人名用漢字追加を決めたが,従来の経緯を踏まえて,国語審議会の了承を得てから正式決定されたもの。

6 、昭和56年10月1日 内閣告示・訓令

(1)「法令,公用文書,新聞,雑誌,放送など,一般の社会生活において,現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安」として当用漢字表に95字追加し,1,945字の漢字を掲げる。従来の字種表,音訓表,字体表を統合した漢字表。
(2)「固有名詞を対象とするものではない」として,地名・人名は対象外とした。
(3) 国語審議会答申「常用漢字表」前文の「人名用の漢字」(昭和56・3・23)固有名詞に用いる漢字のうち,子の名に用いる漢字については,当用漢字表に関連するところもあり,広く国語の問題にかかわるものとして従来国語審議会も関与してきたが,この問題は,戸籍法等の民事行政との結び付きが強いものであるから,今後は,人名用漢字別表の処置などを含めてその扱いを法務省にゆだねることとする。その際,常用漢字表の趣旨が十分参考にされることが望ましい。

7、平成12年12月8日 国語審議会答申

(1)「法令,公用文書,新聞,雑誌,放送等,一般の社会生活において表外漢字を使用する場合の字体選択のよりどころを,印刷文字(情報機器の画面上で使用される文字や字幕で使用される文字などのうち,印刷文字に準じて考えることのできる文字を含む。)を対象として示すもの」として作成。
(2)「常用漢字とともに使われることが比較的多いと考えられる表外漢字(1022字)を特定し,その範囲に限って,印刷標準字体を示した」字体表。
(3)この字体表で示された「印刷標準字体」に合わせてJIS規格(JIS X 0213)の字形を変更(平成16年2月20日改正)。

注:
常用漢字表に記載されている「常用漢字」以外の漢字を表外漢字と言い、その中で人名に使用できる漢字を「人名用漢字」と言います。「表外漢字字体表」で示された、印刷文字において標準とすべき字体(1,022文字)を、印刷字体と言います。これは『康煕字典(こうきじてん)』の文字を参考にしています。

8 、その後の人名用漢字の追加

(1)昭和56年に54字追加,平成2年に118字追加,平成9年に1字追加。
(2)平成16年2月に1字(曽)追加,6月に1字(獅)追加,7月に3字(瀧,駕,毘)
追加……この段階で,人名用漢字の総数は,290字。
(3)平成16年9月27日 488字追加+205字追加(※)
※ 205字のうち,195字は常用漢字の旧字体(廳(庁),顯(顕)等),10字は人名用漢字の旧字体(彌(弥),祿(禄)等)である。したがって,現在の人名用漢字の総数は,290字+488字+205字の計983字となる。

以上が、昭和21年以降の、漢字に対する文部省の取り組みです。


次に、昭和56年の改訂には「子の名に用いる漢字については、その扱いを法務省にゆだねる」とあるので、法務省の関係の法令を見てみたいと思います。

先ず、「戸籍法第五十条」には、子の名に用いることのできる文字について、次の様に書かれています。

・戸籍法(昭和22年12月22日法律第224号 最終改正:平成28年5月27日法律第51号)

第五十条 子の名には,常用平易な文字を用いなければならない。

② 常用平易な文字の範囲は,法務省令でこれを定める。


次に、常用平易な文字の範囲について「戸籍法施行規則 第六十条」の内容を確認すると、次の様に書かれています。

・戸籍法施行規則(昭和22年12月29日司法省令第94号 最終改正:平成28年3月22日 法務省令第9号)

第六十条 戸籍法施行規則第五十条第二項の常用平易な文字は,次に掲げるものと
する。

一 、常用漢字表に掲げる漢字
二 、別表第二に掲げる漢字(人名用漢字)
三 、片仮名又は平仮名(変体仮名を除く。)

この二つの規則が基本です。


人名に用いることのできる文字は、「常用漢字」「人名用漢字」と片仮名・平仮名です。漢字の字種(字の種類、例えば、「常用漢字表」の字種は2136字)は、「常用漢字」「人名用漢字(863字)」と合わせて、2999文字です。その音訓・字体については、平成22年11月30日にも整理されていますので、「常用漢字」と指定があるからには、当然、その音訓に従うべきです。

また、「常用漢字」の規定する対象は「法令,公用文書,新聞,雑誌,放送など」と書かれていますので、自分の子供に如何なる名を付けようと親の自由ですが、少なくとも、世に多く行われている「名付け」に関する本・雑誌・辞書等々は、この法令に従うべきです。

すると、多くの名付け本に「名前の読み方と長さは自由」、「どのように読んでも法律上は問題はありません」、「落語でおなじみの寿限無寿限無……という名前もOK」というのは誤りである事になります。子の名には,常用平易な文字を用いなければならないからです。「キラキラネーム」は、戸籍法に定める常用平易な文字の使われ方ではありません。

因みに、片仮名・平仮名については「ヰ」「ヱ」「ヲ」「ゐ」「ゑ」「を」も使用可能ですし、長音記号「ー」については、直前の音を延引する場合に限り、また、同音の繰り返しに用いる「ゝ」及び「ゞ」並びに同音の繰り返しに用いる「々」は、直前の文字の繰り返しに用いる場合に限り、用いることができるようです。

子に付ける名前の、読み方と長さは自由ではありません。「常用漢字」「人名用漢字」「戸籍法」に従って、常用平易で使いやすい良い名前を選ぶべきです。

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次回は、「キラキラネームの秘密、結び三」に続きます。「人名用漢字」は「常用漢字」のように音訓に関して、整理されているかどうか非常に気になっています。法務省に電話すべきでしょうかねぇ。

中共新執行部発足 20171025(一)

2017年10月26日 23時57分21秒 | 日記
10月25日、中共は新体制を発足させました。それに関して、以下は「大紀元」の22日の報道です。

『二社最新の7常委の名簿が一致 胡春華 陳敏爾は入局せず(兩個最新7常委名單一致 胡春華陳敏爾出局)』


更新: 2017-10-23 3:30 AM

【大紀元2017年10月22日訊】

中共「十九期」の代表は現在、中央委員会の人選を討論しており、10月25日の十九期一中全会の席上、新たな一期の政治局常務委員が発表になる。

新たに公表された二つの政治局常務委員に関するメディアの名簿は、役職は異なるものの、7名の常務委員は一致しており、その名簿には、以前、恐らく政治局常務委員入りを果たすと目されていた60年代生まれの二名、胡春華と陳敏爾は、含まれていなかった。

《南華早報》10月22日の報道には、中共十九期の政治局常務委員には、習近平・李克強・汪洋・栗戰書・王滬寧・趙樂際・韓正の7名を挙げている。この中で習近平は総書記に任ぜられ、李克強はやはり中共総理、栗戦書は恐らく中共人民代表大会委員長に選出され、汪洋は中共常務副総理、趙楽際は中紀委を掌握し、韓正は中共政協主席に、王滬寧(おうこねい)は中央書記処常務書記に任ぜられる、としている。

この7名の常委は、香港《明報》が最近発表した名簿と一致しており、その中で習近平・李克強の職務は同じだが、しかし、他の5名の職務は違っている。

この中では、汪洋は十七期に入局し、王滬寧も十七期に書記処に入っているので、彼等二人はそれぞれ序列第3・第4の中共全人代委員長と政協主席に選出されるとしているが、他の3人は全員「十八期」に入局している。現在の常務委員の役職に照らしてみると、第5から第7までの常委は、それぞれ中共中央書記処常務書記・中紀委書記と常務副総理だが、しかし、これらの職務の序列は必ずしも決まってはいない。

上述の名簿の中には、世間からは恐らく常務委入りを果たすと目されていた60年代生まれの広東省委書記 胡春華・重慶市委書記 陳敏爾の名前は、含まれていなかった。

胡春華は団派(共産主義青年団)の代表的人物とされ、彼と最近失脚した60年代生まれの重慶市委書記 孫政才は、二人とも十九期で政治局常務委入りを果たし、二十期で習近平・李克強の職務を引き継ぐと有望視されていた。孫政才が身柄を拘束されると、世間は、習近平は隔代で指定される「後継者制度」を排除した、胡春華は政治局常委の直前でつまづいた、恐らく常務委にはなれないだろうと考えた。

陳敏爾は習近平が浙江省にいたときの古い部下で、習近平が総書記になると、陳敏爾は俄に出世し、前後して貴州省長、省委書記に任ぜられた。孫政才が今年7月に失脚すると、陳敏爾は彼に代わって、四大直轄市の一つである重慶市委書記に就任した。

重慶市委書記は普通、政治局委員になるので、世間は陳敏爾が政治局に入ると思っており、一部の外国メディアは彼が跳び越えて政治局常務委になると公表さえした。」(「大紀元」『二社最新の7常委の名簿が一致 胡春華陳敏爾は入局せず(兩個最新7常委名單一致 胡春華陳敏爾出局)』2017-10-23 3:30 AM)

「キラキラネーム」が気になりつつも、あと一回か二回、この話題が続きます。

習近平の右腕(「標準配備」の三人)

2017年10月25日 02時30分11秒 | 日記
明日、10月25日に開かれる第十九期一中全会で、新しい七人の指導者(政治局常務委員)が明らかになります。習近平国家主席と李克強首相はかわりませんが、他の五人はどうなるのか、報道各社の予想は、ほぼ一致しているようです。

先ずは「自由時報」の記事からです。

『中国共産党第十九次大会本日閉幕 習思想が党章に書き込まれ 7人の政治局常委の予想がほぼ一致(中共19大今閉幕 習思想入黨章、7政治局常委猜測名單趨一致)』


2017年10月24日‧星期二‧丁酉年九月初五日

「中共第19次大会が本日閉幕の予定だ、先に中央委員及び紀律委員が選出されるが、新指導部の権力の中心は政治局常務委員だ。明日の19次1中全会で始めてお披露目となるが、報道各社が推測する指導者の名簿は、ほぼ一致しており、習近平は「後継者」を置かず、王岐山は指導部入りせず、ダークホースは交替になった。

中共第19次大会が本日閉幕するが、昨日、中央の公布した中央委員及び紀律委員の候補者の名簿は通過し、本日、その名簿に従って投票が行われるが、基本的に中央の操作のもとに行われる完全な「推奨名簿」で、代表者達は投票するだけだ。しかも、権力大芝居の政治局常務委員の名簿は、明日の19大1中全会で漸く最終的な決定となる。

《中央通訊社》は、報道各社が推測した19次中共政治局常委の新名簿を整理したが、次の様になった、

習近平(総書記・国家主席・軍委主席)、李克強(国務院総理)、栗戦書(全国人民代表大会常委會委員長)・韓正(全国政治協商会議主席)・趙楽際(中紀委書記)・王滬寧(中央書記処書記)・汪洋(国務院常務副総理)

以前には複数のメデイアの名簿に掲載されていた、第六代の後継者と目された重慶市委書記 陳敏爾を含め、広東省委書記 胡春華も政治局常務委員会には入らない。現在の中紀委書記 王岐山も政治局常務委員を退任し、恐らく、趙楽際がその後任となるが、王岐山は在任中あまりにも多くの人々の恨みをかって、平穏無事に退任する事は難しいと考えられる。そこで、彼を保護するために、別に任命する可能性があるが、いったい王岐山がどの様な処遇になるのかは、まだ確定していない。」(「自由時報」『中国共産党第十九次大会本日閉幕 習思想が党章に書き込まれ 7人の政治局常委の予想がほぼ一致(中共19大今閉幕 習思想入黨章、7政治局常委猜測名單趨一致)』2017年10月24日‧星期二‧丁酉年九月初五日)


ところで、習近平には、三人の腹心の部下がいます。何処に行くにも連れて行きますし、一緒に政策を練るので、「標準配備」と言う渾名がついている三人です。

・丁薛祥(ていせつしょう)

総書記弁公室主任で要するに習近平の私設秘書です。内務総監。07年、習近平が上海市委書記の時、市委書記弁公室秘書長として、習の下で大小の事を処理したのが丁。今まで表には出てこなかった物の、19大で法政委書記・中央組織部部長に昇進するのではないかと言われています。噂通り、この職務に抜擢されると、無名から一気に指導者に躍り出ることになり、未だ嘗て無い出世をする事になります。習近平の事なら何でも知っている人物は、果たして、周永康と同様の地位につくでしょうか?


・栗戦書(りつせんしょ)

中共中央弁公室主任。党のあらゆる単位を管理している人物です。習近平の官僚としての道は、石家荘正定県の県委書記から始まります。正定県の隣が無極県で二つの寒村は互いに協力する関係にありました。当時、習近平と協力関係にあった無極県の県委書記が、栗戦書でした。その為、二人の関係は、現在でも非常に良いと言われています。栗戦書はその後出世し、貴州省の省委書記と黒竜江省の省長を務めています。そこで19大では、王岐山に代わって、中央紀律委員会書記になるのではないかと言われています。

但し、孫政才が重慶市トップを解任された時に、栗戦書の娘婿(シンガポール人)に汚職の嫌疑がかかり(豪華な事務所をかまえていたり、香港上海大飯店第二の株主だったり、高額の馬を所有していたり、娘夫婦が豪邸に住んでいたり等々)今回、昇格できるか否かに注目が集まっています。

この中紀委書記と、丁薛祥がなると囁かれている法政委書記(武警・公安を統括)は、党主席にとって最も重要な書記です。


・王滬寧(おうこねい)
彼は習近平の軍師、諸葛孔明とも言うべき人物です。復旦大学法律学院院長、頭脳明晰。嘗て江沢民に引き抜かれ、胡錦濤が国家主席になると、胡錦濤の政権内に残り、習近平政権が成立すると、矢張り、政権内に残った。江沢民・胡錦濤・習近平の三代に使えた皆がほしがる優秀な人物。一説に、習近平思想を打ち出したのも彼で、理想の政治家は蒋経国。

明日は、兎も角、この三人に注目です。

日本中国学会の不祥事(横領?)

2017年10月24日 18時24分15秒 | 日記
拝啓

突然お手紙を差し上げます。私は日本中国学会の会員で○○○○(私の名前)と申します。
実は、学会の運営に関して疑問に思っている事がございまして、筆を執りました。

本題に入る前に、資料を同封致しましたのでご確認ください。全て五枚です。(このブログ上には掲載していません)

・学会から送られて来た、会費納入情況についての2015年度・2016年度・2017年度分の記録「会費請求と登録データの確認について」三枚。

・「日本中国学会事務局」から送られて来た手紙 一枚
差出人の名前がありませんが、「・・・」という人物から送られて来た物です。

・2017年4月13日、栃木県小山市「小山城南郵便局」から日本中国学会に、三万五千円を送金した時の「振替払込請求書兼受領書」一枚。

それでは、本題に入ります。

私は、それほど学会員として活動をしているわけではありません。会費も数年分をまとめて支払って、後はそれきりの幽霊会員です。しかし、それでも学会報や通信文などは楽しみにしています。

問題が起きたのは、2015年12月の事です。年末になっても学会から何も送られて来ないので、学会本部のある湯島聖堂に電話をしました。すると、斯文会の事務員が、親切に、「日本中国学会」の事務員の携帯番号を教えてくれましたので、「・・・」という事務員の携帯に電話を掛けました。相手に「学会報が送られてこない」旨伝えると、・・・氏によれば、会費未納で、対価を支払っていない物には会報を送る必要が無い、と言う事をでした。私は、確か、三年未納にすると会報が送られてこなくなるはず、三年は経過していないはずなので、「会報」を送って欲しいと伝えて、電話を切りました。すると、年が明けて2016年1月18日に、・・・氏から手紙が送られてきました。それが、資料の四枚目です。

この手紙には、「○○先生の会費納入状況を確認いたしましたところ、○○先生におかれましては、現時点で二年分(2014・2015年度)、計14,000円の未納がございます。」と書かれています。「規則に従って」とありますが、以前は三年間でした。それに、2015年12月の段階で、2014年・2015年の二年分の「学会報」が送られて来ていません。要するに、2013年7月4日に21,000円を支払った翌年から何も届いていないのです。しかも、何か疚しいことでもあるのでしょうか、差出人の名前がありません。

どの様な「規則」に従うと、翌年から何も送られて来なくなるのかは謎ですし、猫の目のように変わる「内規」もどうかと思いましたが、「こちらの払込票で未納分の会費をお支払いください」と「振り込み用紙」が送られて来ましたので、2016年2月13日に、14,000円をお送りしました。すると、2015年度の「学会報」が送られて来ましたが、2014年度の「学会報」は、現在に至るまで送られて来ていません。私の会費の「対価」はどうなっているのだろう、と思っています。

しかしながら、この人物が、下品なほどに尊大で、低脳なほどに無礼であったとしても、私の支払方法も良くなかったのかもしれません。そこで、今年2017年4月13日、地元の郵便局より会費をお送りしました。それに対して届いたのが三枚目の資料です。薄く○を付けておきましたが、

2016年度分 0円 2017/04/13
2017年度分 0円 2017/04/13
請求金額 総計 -7000円

と書かれており、事務局の記載では、総計21,000円の送金として処理されていました。しかし、これは間違っています。

資料の五枚目をご覧下さい。
栃木県小山市の郵便局から、平成二十九年四月十三日に送金したのは、35,000円です。

さすがに阿堵物とは言いませんが、たかが14,000円の差額です。本来ならば、騒ぐほどの事は無いのかも知れません。しかし、送金しないと「会報」が届かず、送金すると金額が合わないでは話になりません。それに、会員1000人として、一人14,000円ならば、合計1,400万円です。これは、横領事件が起きてもおかしくない大きなお金です。

更に、資料の四枚目には、
「事務局所在地に斯文会館の電話番号を掲載していないことからもご理解いただけるかと存じますが、本来、斯文会館・学会事務局ともに、お電話でのお問い合わせは受け付けておりません。つきましては何卒ご賢察いただきたく、今後は斯文会館、及び事務員個人携帯へのお電話はご遠慮いただき、郵便・FAX・Eメール等でのご連絡をお願いいたします。」

「ご理解」などするはずがありません。「日本中国学会」は、いつからペーパーカンパニー化したのでしょう?これでは、反社会勢力の資金源の会社と一緒ではありませんか。

それに、「会費請求と登録データの確認について」の趣味の悪い右上の「○」は、何の印なのでしょう?会員を馬鹿にしているのでしょうか?四角で囲ってある請求金額ですが、何か訃報を連想させて下品で縁起が悪い。「請求金額が8000円以上の方で8月31日までにお支払いがない場合は、本年度の「日本中国学会報」が送付されませんのでご注意ください。」と書かれていますが、会費7000円に対して8000円というのは、一年でも支払いが滞れば、通信を停止すると言う意味です。これは、中国学会の運営に困難を来しているのか、或いは、運営者側の誰かが金銭的に困窮している事を示しています。

要するに、差額14,000円というのは、事務局に対する不信を抱かせるのに充分な金額なのです。事務局への不信は、同時に、理事長選の結果から、費用の使われ方、横領の有無に至るまで、学会運営の全てに関する不信でもあります。

さて、長くなりましたが、この手紙を認めた目的は次の通りです。

会費をお送りしたにも関わらず、平成二十九年四月三○日付けの「日本中国学会便り」が届いて以降、何も送られて来ません。著しく会員としての権利が侵害されているわけですが、どうなっているのでしょう?

また、35,000円お送りしたはずなのに、事務局の記載では21,000円になっています。どうなっているのでしょう?

「日本中国学会便り」及び「日本中国学会報」始めとする印刷物、或いは通信に関して、印刷費・通信費等々は正確に支払われているでしょうか?日本中国学会内で、横領などの不祥事があってはなりません。日本中国学会側の領収書と、印刷会社側等の請求金額が一致しているか、調べて頂きたく存じます。

また、「学会便り」「学会報」「通信文」には封筒も含めて、送り主の名前は書くべきです。

更に、過去にそうであったように、日本中国学会の本部は、斯文会内に戻すべきです。数千人(?)の会員を抱える状況で、電話はするな、などと言うのは世迷い言です。きちんと本部を置き、事務員を置くのが当たり前です。学会の体面にも関わる問題であると思います。電話を取るのが嫌だというのであれば、辞めればいいのです。

最後に、35,000円が21,000円というのは、一つの不祥事です。責任者は事務局から去るべきです。また、他にも何か不祥事が見つかった場合には、理事長以下、各種委員会の委員長に至るまで、責任を取って辞職すべきであると思います。

上記の事、なおざりにせずに、問題の解決に向けて善処して頂きたく、お願い申し上げます。
 敬具
 七月十二日

希望の党内のちょっとした噂

2017年10月22日 02時33分13秒 | 日記
第48回衆院選では、自民党が単独で284議席を得て圧勝しました。さて、今後、政界ではどの様な事が起きるのでしょう。

以下の画像は、カミカゼさんがツイッターで拡散し、「anonymous post アノニマスポスト」にも『元警視庁 坂東忠信氏「NHKがネット工作員ネタを探してましたが、これなんかどう?」⇒希望の党非公認マスコット「希望ちゃん」が立憲民主党と共産党シンパの在日工作員だった!と話題に~ネットの反応「うわーwww」』という記事で取り上げられた内容です。興味のある人は、「anonymous post」も併せてご覧下さい。


先ずは、次の画像をご覧下さい。
















これによると、選挙後に、立憲民主党を軸にして、希望の党・無所属の議員が結集することになります。兎に角、勢いのあるところで、議席を稼ぐ。

でも、こう言うのって「比例」で当選した人はどうなるのでしょう?
投票した人に対して、酷い裏切り行為のような気がしませんか?

それに、「安倍政権打倒」の理由として、日本の右傾化を挙げていますが、これは現状認識が甘い、と言うか、間違っていると言わざるを得ません。

安倍総理がいるから、日本が右傾化している訳ではありませんし、そもそも、右傾化もしていません。

9条でもどうにもならない金将軍、世界中に増え続けている慰安婦像、各国の国旗・国歌に対する態度、各国の軍隊等々…、新聞テレビ以外に、ネットを通じて個人的に幾らでも情報収集のできる時代に、情報操作という手段が古臭くなっている時代に、却って報道が情報操作を強めるので、日本人の報道に対する信頼が次第に低くなっているのです。右傾化と言うよりも覚醒です。

ネットの普及により、真実を知った人々が多くなり、その人々が政権を支えているのです。

それに、安倍総理がいて右傾化ならば、辻元さん・菅直人さん・山尾さんの当選は、何なのでしょう?まだまだ日本の社会が、どうかしている事を示している好例であると思います。

話しは少し逸れてしまいましたが、上記の情報が出回っているので、百合子ちゃん、お気を付けあそばせ。

次回は、「漢字の話」に戻ります。

北京の直面する経済的課題

2017年10月20日 01時51分31秒 | 日記
「rfi華語 世界之声」の10月2日の記事です。

『十九大前夜に北京が直面する経済的問題(十九大前夕北京所面臨的經濟挑戰)』

播放日期 02-10-2017 更改時間 02-10-2017 發表時間 13:03



「中国共産党第十九次全国代表大会(10月18日~)の招集前夜、フランスの中国問題ウェブサイトが月曜に、「数字の背後にある北京が中国経済に対して真に憂慮すべき問題」と題する一篇を発表した。フランソワ・ダンルー(françois Danru)と署名された、この六ページに及ぶ長編の評論は、中国経済に関する統計の数字を通して、中国経済が直面している最も北京政府を憂慮させる一連の問題について指摘している。

評論は次の様に指摘している、中国経済に関する評論を見渡せば、人々がしばしばに目にするのは、幾つかの相矛盾する偏った浅い評論であり、中国に関する経済指標、並びに、人民元の貨幣の大胆な予測は、まるで人民元が北京政府の支配を離れ、自由に揺れ動く事ができるかのようだと感じさせる、と。

作者は、八月以来の各方面が公布した、中国の経済成長に関する数字、及び、工業投資等に関する各方面の統計の数字を羅列し、あらゆる数字の中で、最も注目に値するのは次の三つの点である、と指摘している。

先ず輸入額の減少である。これは北京の市場投機に抗する政策が達成された事を物語っている。次に、重工業の生産高が10.3%増加している。これは、中国の今年の重工業の年間生産額が、昨年と比較して、恐らく5%増加しており、北京が国際社会に向けて打ち出した減産の承諾に、完全に背いている事を意味している。

では、北京は如何にして過剰な重工業製品を消費するのだろう?国際通貨基金等の国際金融機構は、中国の一帯一路の開発計画、並びに、※雄安新区の開発で、問題に答えが出せると期待しているが、しかし、北京政府は決してこれで枕を高くして眠れるとは思っていない。

何故なら、一方では、とっくに負債累々の中国国有企業が、国外で大規模な投資を行い、これが北京の国際舞台でのイメージを、甚だしく悪化させている。その一方で、およそあらゆる大型の国有企業は、中共高級政治局常務委員と直接的、或いは、間接的な投資関係を結んでおり、しかも、企業の資産と金融市場は、複雑に絡み合った関係にある。国有企業は、銀行からの貸し付けで再び株式市場に投資し、北京政府は金融市場の安定を維持するという前提のもと債務危機の緩和を試みたが、最終的に、銀行と企業の莫大な債務は、総額三兆億人民元に至っている。


※雄安新区、4月1日に発表された、新たに建設される特区。天津と河北省を北京の「両翼」と位置づけ、北京への一極集中の緩和と、北京・天津・河北省への産業転移のための重要なプラットフォームとして開発される。河北省唐山市の曹妃甸(そうひでん)共同発展示範区・新空港臨空経済区・張承生態功能区・浜海新区等の四つの戦略特区からなる地域に、中央在京の行政事業単位・企業の本社・金融機構・高等学校・研究機関が建設される。「雄安新区」は、「一帯一路」構想と並び、習近平の政策として、2021年の共産党設立100周年、2022年の北京冬季五輪に向けて開発が進められる予定。


上記の憂慮以外に、米国トランプ政府が貿易戦を始める構えである事も、北京の直面する問題である。ワシントンは、北京が中国に投資をする外国企業に対して、必ず工業の機密を共有する規定を要求するのは、知的財産法に背いていると告発している。この他、米国の事業税を下げる政策で、中国が回答を出さざるを得ないよう促しており、中国の総理李克強は、今年三月に既に人民代表大会の席上、中小企業の事業税の減税、並びに、付加価値税の減税に関する改革法案を発表した。

この文章は、中国政府は随時、その経済をマクロコントロール下に置いており、しかも、そのコントロールの目的は、決して市場経済の原則に従う事ではなく、中国社会の安定を維持する為である、と強調している。北京政府はここ数年来、確かに市場化に努力している、例えば、国有企業に対する管理を強化し、企業競争を強化し、企業の財務的透明性を高める等々だ、しかし、一旦、市場化の推進が共産党及び中共エリート層の経済利益に抵触するや、一旦、社会の安定に影響するや、北京は直ぐさま市場化を停止させるだろう。

作者は例を挙げて次の様に述べている。八月に公布された統計によれば、中国の家賃は過去一年で32.6%上昇しており、北京は、この現象が新たな社会的混乱を引き起こすのではないかと心配している、と。不動産バブルを抑制するために、北京は不動産領域の監視を強化している。つまり、不動産業は、中国国内の市場総額の7%を占めており、また、地方政府の主な収入源であり、地方予算の35%が不動産の売買に由来している。したがって、北京が市場に対する介入を緩和するだろうと期待するのは、現実的ではない。

8月18日から北京政府が公布した新たな規定は、政府の市場に対する監視が、緩和の兆しからはほど遠い事を示している。北京は外資の武器・ゲーム及び性産業への投資を禁止しており、外資の不動産・映画娯楽及びスポーツ等の産業に対する投資を制限し、唯一、対外的に完全に開発されたのは、一帯一路に関係があり、並びに、技術を導入できる投資プロジェクトだけだ。しかし、文章は、経済のグローバル化が進んだ今日、上述の監視は、実際に操作するには困難が伴う、と指摘している。

例えば、経済の発展と社会の安定の双方に配慮を加えるために、北京は往々にして、知的財産権等の領域で、世界貿易機関の関係の原則に背いては、制裁を受けている。同様に、家賃を抑制するために取った措置は、セメント・鉄鋼等の過剰生産を招き、その上、国家発展改革委員会が打ち出した住宅ローンの制限・個人の購入住宅数の制限等の措置は、時に逆の効果をもたらし、家賃の高騰をもたらし、中国の投資家の目を海外に向けさせる。これこそ、中国政府が最も避けたい所だ。

中国経済は上記の多くの問題に直面しているが、文章の最後に、中国のエネルギー産業に焦点を当てている。先月末、中国の二大エネルギー企業、国有電力大手の中国国電集団と国有石炭大手の神華集団が合併して、世界最大のエネルギーグループが誕生した。しかし、この世界最大のエネルギーグループは、石炭の発電量が77%を占めている。石炭の発電が中国全土の総発電量に占める割合は65%である。これは、中国政府が打ち出した、火力発電量を低下させ、エネルギー転換を完成させるという道が、まだ非常に遠い事を物語っている。」(「rfi華語 世界之声」『十九大前夜に北京が直面する経済的課題(十九大前夕北京所面臨的經濟挑戰)』播放日期 02-10-2017)

矢張り、新聞は面白いですね。次回は「キラキラネームの秘密」に続きます。気が向いたら、共産党大会関連かも。

漢字の話(キラキラネームの秘密、結び一)

2017年10月15日 01時15分38秒 | 日記
・問題の所在

「キラキラネーム」と言う流行が、日本の社会に突きつけるのは、日本の主権は何処にあるのか、日本人にあるのか、と言う問題です。これは、寛容であるか否かという次元の話しではありません。

現在、国語表記に対する破壊が、営利企業や占い師によって行われています。それは、漢字を含めた国語表記を戦前に戻すと言う方向ではなく、新旧字体・漢字の意味用法をデタラメにして、日本の漢字文化をまとめて破壊しよう、と言う方向に動いているように思われます。

「表現の自由」は守られるべきですし、名付けという「親の権利」を侵害するつもりはありません。しかし、自由や権利を行使することで、国民共有の財産とも言うべき文化を破壊するのは、行き過ぎた自由であると言わざるを得ません。企業や団体が勝手に推進しているとすれば、それは、日本の社会に対する裏切り行為です。


最近、ある番組で「大翔」と言う名を取り上げていました。番組によれば、この漢字は最近の名付けの世界で最も流行している名前であり、その読み方には「はると」「やまと」を始めとして十数通りの読み方がある、とアナウンサーが得意げに説明していました。しかし、「大翔」と書いて読み方が十数通りと言うのは、振り仮名がなければ誰も読めないと言う事です。それでは名前の用を為しません。使えない名前を、人様の子供に付けるように、テレビが誘導してどうするのだろうと思います。

漢字には、音と読みがあります。音と読みは関係があります。「はると」と聞いても、漢字が思い浮かびません。また、「やまと」と聞いても、「大和」を思い浮かべるだけです。名前の読み方は、法律で定められてはいません。しかし、「大翔」を、はると・やまと・ひろと…と言うのは、違法ではありませんが、ダメな名前です。


では、何故、ダメなのでしょう?

ここで、戦後に行われた国語表記の改革について少し振り返ってみたいと思います。国語表記に関する内閣訓令が出されるのは、昭和二十一年十一月の事です。

『当用漢字表の実施に関する件』(昭和二十一年、内閣訓令第七号)には、次の様に書かれています。

「従来、わが国において用いられる漢字は、その数がはなはだ多く、その用いかたも複雑であるために、教育上また社会生活上、多くの不便があつた。これを制限することは、国民の生活能率をあげ、文化水準を高める上に、資するところが少くない。

それ故に、政府は、今回国語審議会の決定した当用漢字表を採択して、本日内閣告示第三十二号をもつて、これを告示した。今後各省庁においては、この表によつて漢字を使用するとともに、広く各方面にこの使用を勧めて、当用漢字表制定の趣旨の徹底するように努めることを希望する。」

参考資料 「官報」号外、昭和21年11月16日(土曜日)

また、『人名用漢字別表』(昭和二十六年、内閣訓令第一号)にも、次の様に書かれています。

「人名に用いる文字は、国民の生活能率をあげるためにも、また、個人の幸福のためにも、できるだけ常用平易な文字を用いることが必要である。しかしながら、人名に用いる漢字については、社会慣習や特殊事情もあるので、政府は、今回国語審議会の「人名漢字に関する建議」を採択し、当用漢字表(昭和二十一年内閣告示第三十二号)に掲げる漢字のほかに、人名に用いてさしつかえないと認められる漢字を、「人名用漢字別表」として、本日内閣告示第一号で告示した。

今後、この趣旨が国民一般に徹底するよう努めることを希望する。」

参考資料 「官報」第7310号、昭和26年5月25日(金曜日)

上記の二つの法令が、国語表記の出発点です。改革の根底にあるのは、漢字の乱用を避けて平易な表記法にする事で、生活の能率を上げ文化水準を高める、と言う物でした。

漢字表記の改革の根底にあるのは、社会生活上の不便の解消にあります。文字という物は、社会全体で共有している物です。当然、その家族にしか分からないインチキ読みを発明して良いはずはありません。愚かな流行に乗って、子供に奇妙な名を付ければ、進学・就職で環境が変わる度に名前を聞かれるばかりでなく、例えば、小包の配達・医療機関での検診・役所や銀行の手続きの度に、漢字とその読み方を確認され、要するに、子供に一生つきまとう不便を押し付ける事になります。その状態が子供にとって幸福であるとは思われません。

また、「大翔」の読みとしての(はると)(やまと)…が誰にも読めない以上、平易な表記法とは言えません。その様な漢字の乱用を敢えて勧める企業や集団が存在するとすれば、それは、既に、違法行為に均しい反社会的な行為であり団体である、と言えます。何故なら、「漢字の乱用を避けて、平易な表記法にする」と言うのは、昭和二十年代から現在に至るまでの、漢字表記に関する一貫した目標であるからです。


漢字の話(キラキラネームの秘密、結び二)に続きます。

漢字の話(キラキラネームの秘密、秘密五)

2017年10月02日 01時11分25秒 | 日記
*混血の勧め?
さて、以下に挙げるのは、2016年版「ベネッセ・ムック たまひよブックス たまひよ新百科シリーズ たまごクラブ特別編集」たまひよしあわせ名前研究所 顧問 栗原里央子[監修]『最新「最高の名前」が見つかる!赤ちゃんの名づけ新百科』から抜粋した名前です。例によって、インチキ読みをした物が多数を占めるのですが、ここで述べたいのは、これらが全て中国人の姓名であると言う事です。

「李」(音リ)
この字は『説文』には、「李は李果(りか)なり」、と。「すもも」の事です。「もも」は別に「桃」という文字があり、『説文』には同様に、「桃は桃果なり」と書かれています。「桃」は『詩経』にも登場する果物です。「李(すもも)」と「桃(もも)」は別の物で、李の字を「もも」と読む事はありませんし、「李果」を(ももか)と読む事はあり得ません。インチキです。

俗に「張三李四」と言うように、唐代の皇帝や道家の祖の老子(李耳)が「李姓」だった事もあり、現在、中国で上位三位に入る姓です。全人口の7%以上が李姓であると言われています。

いったい、どうして「李」の文字を一字目に使いたいのか分かりませんし、李を(もも)と読みたいのかも分かりません。更に、「李帆」「李音」などは漢字の熟語としても意味不明です。それは兎も角、以下の例は全て中国人の人名に見えます。

・李果(ももか)
・李音(ももね)
・李咲(りさ)
・李香(りか)
・李帆(りほ)
・李音(りおん)
・李都(りと)
・李緒(りお)


「朱」(漢音シュ)



この文字は指事文字で、松柏のように、中心のあかい木を言います。『説文解字』には「朱、赤心の木、松柏の属なり」木の中間に「一」を書き、中の心の赤い木を指します。松柏の如く木の心の赤い類を言います。そこから、あか・あけ・深赤色を言います。但し、朱色とは言いますが、この文字には「あかね」や「あかり」と言う意味はありません。「あや」などは、出所不明のインチキ読みです。「未」や「末」と区別するために、隷書から「朱」と書いています。

さて、「朱姓」と言うと、朱子学を大成させた「朱熹(しゅき)」が有名です。「李」ほどではないものの、胡耀邦や胡錦濤などの「胡」よりも、多い姓です。

ところで、この本の「生まれる季節から名前を選ぶ・季節に関する美しい日本語」の項に、「日本には古くから伝わる美しい言葉がたくさんああります。そのままでも名前に使えるもの、季節のイメージの参考になるものを集めました。

女の子におすすめ

朱夏(しゅか)、朱は昔から夏を象徴する色とされていて、夏の別名。情熱的で生命力にあふれたイメージがありながら、かわいい響き。」

と書かれているのですが、「朱夏」とは、「日本に古くから伝わる言葉」ではありません。これは、明らかに「漢語」であり、同時に、中国人の名です。

・朱夏(しゅか)とは「夏」の事です。春を「青春」、夏を「朱夏」と言います。「青春」の意味は春、春は草木が青くしげるのでこう言います。「朱夏」は夏です。あまり使われませんが、「青春」に対して「朱夏」です。

また、『大漢和辞典』に出典のある人名では、元代の学者 呉澄(ごちょう)の弟子に同姓同名の人物がいます。「朱理(しゅり)」は、清朝、乾隆の進士、至る所で善政をしき、亡くなった時、棺を送る者数十里に絶えず、という立派な人物です。ですので、これは人名です。

・朱夏(しゅか)
・朱理(あかり)

この他、以下の名前も中国人の人名に見えます。
・朱那(あやな)
・朱奈(あやな)
・朱音(あかね)
・朱莉(あかり)
・朱梨(あかり)


「夏」(漢音カ、呉音ゲ)


夏 小篆



夏 隷書


この文字は、『説文通訓定声』には「此の字は本誼しく当に大と訓むべし、万物寛仮(かんか、ゆったりと成長する)の時なり」、と。万物がゆったりと成長する季節なので「春夏秋冬」の「夏」の意。また、『説文解字』には「中国の人なり」と。この文字は本来、中国の人・都の人、という意味です。

「頁(ケツ、かしら・こうべの象形)」「𦥑(キョク、左右の手の向かい合う形で、手を組んで礼を行う様)」「夊(スイ、両足を引きずるようにしずしず歩き、礼容を失わぬ意)」とからなる合字で、中国人は厳かで礼儀正しく立派であるので、「頁」「𦥑」「夊」を合わせてその意を表している、と説明されています。古代の君子の礼とは、両手を胸の前で重ねて礼を行い、足が地を離れずすりあしで歩きます。少し話しが逸れますが、学校で上記の様な事を勉強したので、中国に行ったときには魂消ました。

「夏(カ)」は、また王朝の名でもあります。殷の前の王朝が「夏」です。日本では伝説時代と言われていますが、中国では実在の王朝として教えているようです。私は小学校で、神武天皇の時代から教えればよいのにと思っています。

さて、夏(カ)という姓は、江沢民の「江」などよりは多く、もともと中国人を指すので、日本人の名前としてはあまりお勧めできませんが、ここで問題にしたいのは、次の名です。

・夏姫(なつき)
・夏月(なつき)

この二つは、何れも『大漢和辞典』で調べる事ができます。「夏月(かげつ)」とは、夏の期間という意味で、要するに「夏」の事です。これは、熟語として存在する単語です。問題は「夏姫(かき)」です。

「夏姫(かき)」は、春秋時代に実在した、淫乱で有名な女性です。『大漢和辞典』には「春秋、陳の大夫の妻。夏徴舒(かちょうじょ)の母。鄭(てい)の出で、美人であった。淫奔の女」、と書かれています。陳の霊公・孔寧・儀行父が夏姫と通じたために、夏徴舒は霊公を弑殺し、その後、夏徴舒は楚の荘王に殺されました。

この様な下品で不吉な名が、どうして「名付け本」の中にあるのだろうと思います。偶然紛れ込んだのでしょうか?いいえ。同書には、「春姫」も「秋姫」も「冬姫」も無く、「夏姫」だけが出てきます。偶然とは思えません。


兎も角も、キラキラネームの二つ目の秘密は、日本人が、自分の子に名づけると「複合姓」、或いは、「冠夫姓」になってしまうと言う点です。例えば「田中」さんが娘に「李都(りと)」と言う名前を付けると、「田中李都」で、「李都」という中国人女性が、「田中」という日本人男性と結婚したような名前になります。同様に「佐藤」さんが娘に「朱莉」と言う名を付けると、「佐藤朱莉」で、「朱莉」という中国人女性が、「佐藤」と言う日本人男性と結婚したような名前になります。


中国人の「姓」は非常に多いので、この様な事を言っているときりがありませんが、同書にはこの他にも、男女の別なく「姫」「周」「陸」「龍」…などの名があります。

「姫」
・姫織(ひおり)・姫奈(ひな)・姫花(ひな)
「織姫」なら分かりますが、「姫織」(ひおり)では意味が通じませんし、「姫」という文字を名前の一文字目に置く事が既に奇妙です。

「周」
・周吾(しゅうご)・周助(しゅうすけ)・周太(しゅうた)・周斗(しゅうと)・周平(しゅうへい)
「周」は、周恩来・周永康の例もあるように、中国では上位十位に入る非常に多い姓です。

「陸」
・陸月(むつき)・陸斗(りくと)・陸音(りくと)・陸登(りくと)・陸翔(りくと)
「陸月」を(むつき)と読むのは誤りです。陰暦正月の(むつき)は「睦月」です。また「音(漢音イン・呉音オン、おと・ね)」「翔(漢音ショウ、かける・とぶ・とびめぐる)」の、「音(おと)」や「翔(とぶ)」の平仮名を分解して(と)とだけ読むのはインチキ読みです。


「龍」
・「龍冴」(りゅうが)・「龍來」(りゅうき)・龍玖(りゅうく)・龍空(りゅうく)…
「龍」もまた、中国人の姓です。「竜」と「龍」という文字がありますが、「龍」の古字が「竜」です。中国で一般的に使われるのは「龍」で、「竜」は日本ではよく使われますが、中国では殆ど使われていません。

この本には、非常に多くの「龍」から始まる名前が掲載されています。「読みから選ぶ男の子の名前リスト」によれば「龍」から始まる名前は65種類掲載されています。それを全て掲載することはしませんが、例えば、「龍冴」(りゅうが)「冴」は(呉音ゴ)で(ガ)と読むのは誤りですし、「龍來」(りゅうき)のように、「来」という文字の旧字体「來」を使っている物もあります。特に目に付くのは、(りゅうく)と言う例で、『デスノート』に登場する死に神の名を思わせます。


要するに、キラキラネームとは、幼稚で、愚劣で、下品で、インチキで、しかも、悪意を含んだ名前であると言えます。「最高の名前」などではなく「世界に羽ばたく」前に、「中国人から馬鹿にされる名前」です。とても、大切な子供達に付ける事はできません。また、日本の伝統文化の破壊を、日本の子供達の名前を使って行おうとしたとすると、非常に悪質であるとも言えます。

お宅のお嬢さんの名前、「田中青木」になっていませんか?


【驚愕】日本の納屋で発見された「フェラーリ365/4デイトナ」驚愕のオークション価格で落札される!

落札価格が発表されたようですね。

さて、次回は「漢字の話」の解決編です。