社会人学生の遅れてきた学習意欲

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メルコスール10日目―電気は仲良く分けましょう

2010年06月07日 | 2010南米旅行




02/26 金曜日 メルコスール10日目(パラグアイ)
滞在地:シウダーデルエステ→エンカルナシオン(パラグアイ)

7:00
起床。昨日イグアスの滝でビチャビチャに濡れたせいで完全に風邪を引いてしまったようです。

食事もそこそこにホテルをチェックアウト。今日はここCiudad del Esteから北に20kmほどパラナ川を遡ったところにあるイタイプダムに向かいます。イタイプダムとは世界最大の水力発電所で、その最大出力は1,400万kWと言われています。日本最大の原子力発電所である新潟の柏崎刈羽原発の最大出力が800万kWであることからもその大きさがうかがい知れます。

中国の長江水系に建設中の三峡ダムが完成すればイタイプダムを抜いて世界一に躍り出ると聞きますが、完成時期が延び延びになっているのと、発電機がフル稼働していないのとでまだ当分はイタイプダムが世界一の座に位置しているようです。

Ciudad del EsteからはHernandarias行きの路線バスで行けます、PYG 2,500(=50円)。「イタイプダムに着いたら教えてね」と言っておけばちゃんと降ろしてもらえるので安心です。





8:50
15分ほどでITAIPU BINACIONAL(二つの国のイタイプ)着。パラグアイとブラジルの共同出資によって建設されたのでこの名前がついています。発電した電気は両国で折半するのですが、パラグアイではその半分でも余りあるので使わない分はブラジルに売っているそうです。

もっと詳しく書くとパラグアイの電力使用量はタービン1基の半分で賄えるため、現在稼働中のタービン18基のうちのほとんどはブラジルでの使用電力を賄うために稼働していると言っても過言ではありません。





ビジターセンターで受付を済ませると国際協力事業団パラグアイ農業総合試験場作成の日本語で説明が付されたA4用紙のダム概要を用意してくれました。





La visita, la exhibición de filmes sobre Itaipú, la atención de secretarias y la visita acompañada por guías son totalmente gratuitas.
(見学・イタイプダムに関するビデオの上映・受付・ガイド付き見学は全て無料です)

たぶん旅行会社が主催するイタイプダムツアーが根拠不明の額を設定して催行されていることに対する注意喚起でしょう。





イタイプダムの紹介ビデオを30分ほど観賞した後、デラックスバス4台に分乗してまずは展望台へとやってきました。放水路のド真ん前に設置されたこの展望台からは迫力ある放水のようすが堪能できます。







水の落ち切るところに少し上向きの傾斜がつけられており、空中へと投げ出された水が川に落ちると巨大な水柱が立ちます。









発電の肝、タービンです。落差が上下で112.9mもあり、このタービン1基で70万kWの電力を出力します。







ツアーバスは堰堤の上に登って今度は先ほどの放水路を上から眺めます。デカさが動画では伝わらないのが残念です。

(後編に続く)

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