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(前回の続き)
この旅行記を書くにあたって写真の整理をしていると、致命的なことに気づいてしまいました。ボクはこの滝のことを今の今まで悪魔ののどぶえと思っていましたが、これはSalto Bossettiという滝であって悪魔ののどぶえではありません。
悪魔ののどぶえとはもっと幅広の落水ポイントのことで、園内の電車に乗ってアクセスするポイントです。水が一度に勢いよく流れ落ちて轟音を発するから「悪魔ののどぶえ」なんですね。あゝ、なんという勘違い。
わざわざイグアス国立公園にまで行ってるのに、悪魔ののどぶえを見ずに帰るだなんて…(前日にブラジル側から見てはいますが) ちゃんと地図を見て回るべきでした。これは次回訪問時の楽しみとして取っておくことにしましょう。
これでも十分に迫力がありますね。特に2つ目の動画は滝の真下に行って撮影しているので、着ている物もカメラもビチョビチョです。
イグアスの滝では水飛沫が飛び散る悪条件の中、いかにして撮影をしていたかについて少ししゃべっておきます。落水地点からある程度の距離があれば少々の水しかかからないので通常のカメラでの撮影が可能ですが、大玉の水が飛んでくる状況や昨日のような滝の真下に突っ込むボートツアーでは通常のカメラは使えません。
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今回持参したのはスキューバをしたときに使っていたデジカメ用ハウジングです。ハウジングなので動画撮影時の音声はスカスカになりますが、通常の写真撮影の用途として考えれば、水飛沫なんか気にせず心ゆくまで撮影が可能です。これがブラジルでもアルゼンチンでも好評で、いろんな人に「コレええなぁ~」とお褒めのことばをいただきました。
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悪魔ののどぶえを見た気になって帰り道を歩いていると、ハナグマが土を掘ってゴソゴソ何かをやっています。あれよあれよという間に方々からハナグマが集まってきて、自分の周囲を20匹ぐらいのハナグマに囲まれてしまいました。
最初のハナグマがカブトムシの幼虫のような物を土中に発見しそれを掻き出していると、ニオイに引き寄せられたのか仲間のハナグマが集まってきます。幼虫を横取りされそうになったハナグマが「何するんじゃワレ!ボケ!」と猛抗議、横取りハナグマが焦る、撮影者もビビる。こんな構図です。
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さて、悪魔ののどぶえの近くに迫らぬまま国立公園を出て、国境越えのバスに乗り再びブラジルへ。ホテルで預かってもらっていた荷物を引き取ってパラグアイとの国境Puente de la Amistad(友情の橋)に着ました。ここはブラジル側出入国管理事務所です。
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国境の橋は500mぐらいの比較的短いものでした。通行するのは車がメインですが脇に歩行者用通路も設けられているので歩いての国境越えが可能です。
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パラナ川。国境の川です。東側が今までいたブラジル、西側がパラグアイとなっています。
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パラグアイ側入国ゲート。上の広告の方が「パラグアイへようこそ」の看板の数倍大きい不思議。
国境付近はおびただしい数の道路工事が進行中でどこをどう歩いていいのやら分かりません。イミグレで入国審査を受けようとしますがオフィスがドコにあるのか分かりません。その辺をブラブラしている人に聞いても適当に答えられるのでしばらく国境付近でさまよっていました。
イミグレらしきところに入って「ここはイミグレですか?」と聞くと「違う。一体誰に教えてもらったんだ?」と言われ、結局イミグレの手前まで連れて行ってもらいました。ということでメルコスール3ヶ国目パラグアイに無事入国!
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この街はCiudad del Este(エステ市)といい、以前は別の名前で呼ばれていたこともあります。といってもここ50年で急速に発展したポッと出の街で、国境の街ということでいろいろな物資が集積し猥雑な雰囲気に満ち満ちています。写真のようなフルーツ売りは道路に10mおきに出現します。いろんなフルーツを賽の目に切ってジュースに混ぜ込んだものもよく売られています。
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そんなこんなでホテルにチェックイン、PYG 155,000(=3,100円)。
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こちらパラグアイは各国からの移民が現在もなお続々とやってきており、町中には漢字やハングルの看板が溢れています。特に注目すべき点はパラグアイは南米で台湾(中華民国)と外交関係を持つ唯一の国であり、台湾の影響がいろいろと見て取れます。
といっても最近は中国(中華人民共和国)が台湾と外交関係を持つ国に対して、経済力にモノを言わせた外交攻勢をかけているので、今後パラグアイと台湾の関係がどうなるかは極めて不透明です。ちなみに台湾華語でパラグアイは巴拉圭共和國と言います。
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銀行や商店の軒先には小銃を構えたガードマンがいることからも分かるように、この街の治安はお世辞にもよいと言えるレベルではありません。そして日没が近づくと通りから人影が一斉に消えます。ん~この国不安。
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