社会人学生の遅れてきた学習意欲

実質的には、旅行フォトブログです

海運都市紀行7日目 釜山―旅先での焼肉は自意識との葛藤

2011年09月27日 | 2011海運都市紀行




(前回の続き)
コスメ屋調査はまだ続きます。前日にも訪れたNature Republicで更なる買い出しを試みます。






左上:オリーブクレンジングフォーム₩3,300(=250円)と6年発酵朝鮮人参クレンジングフォーム₩4,400(=330円)。未使用につきレビューなし。
右上:緑茶ジェルとアロエジェル、各₩3,300(=250円)。未使用につきレビューなし。
左下:カタツムリパック3個セット、₩13,500(=1,030円)。おみやげ用のため未使用につきレビューなし。
右下:東方神起の片割れ3人組パック、試供品のため無料。使用後は肌の保湿感が高まったような気がしますが、私は皮膚の外部から何かを吸収させることの効果については非常に懐疑的です。





釜山は少々肌寒かったのでチムジルバンで暖をとろうと思い周囲を当たってみましたが見つからず。その辺の人に訊けばいいんですが、何が何でもチムジルバンに行きたいわけでもなかったので結局行かないこととなりました。というわけで西面のうまいもん屋通りに来ました。





韓国の屋台はこんな感じ。台湾の線香ぐらいある長い串に刺さったものはおでんで、屋台で食べるのも食べ歩きも両方可能です。具材は練り物が多いです。





のり巻き、₩1,000(=75円)。注文したらオバチャンがザクザク切って盛りつけてくれます。具としてハムなんかが入っていて味はチープですが、何となくホッとする味で、食べるにつれてなぜか泣けてきます。





イカチヂミ、₩1,500(=110円)。こちらも注文したらオバチャンがザクザク切って盛りつけてくれます。酢とコチュジャンのたれはお好みで。左上に映っているのはおでんダシで、屋台で食事をすればおでんを注文せずともオバチャンがサービスでつけてくれます。おかわりも常識の範囲内でしたら自由です。





軽食ではお腹いっぱいにならないのでサムギョプサルを食べに豚焼肉酒場にやってきました。





傾斜をつけた石板の上で豚バラ肉が焼かれ、食べごろになるまでの返したり切ったりの一切は店員がやってくれます。





肉がよく見えませんが盛って包んでいただきます。サムギョプサル3人前とビールとごはんで₩17,500(=1,340円)でした。まぁお安いこと。





周りが20名ぐらいの宴会でヒャッハーなどと騒いでる中、一人の焼肉は周囲から見れば相当浮いていたと思われます。ですが安っぽい羞恥心のせいでこの味に辿り着けないのは実にもったいないので今後も周囲を顧みずに入店しようと思います。ビバひとり!

海運都市紀行7日目 釜山―特定分野に集中する韓国の産業

2011年09月26日 | 2011海運都市紀行




(前回の続き)
国際市場をブラ歩きして欲しいものが特にないことに気づき、他にすることもないので南浦洞のロッテ百貨店光復店に来ました。





百貨店の屋上が解放されていて無料の展望台になっています。





ちょっとした緑化スペースもあり、子供が遊べるようにもなっています。





山側の展望デッキからは釜山タワーと龍頭山公園が見えます。





光復路もバッチリ見えます。





海側の展望デッキです。こちらはカフェのような店があって、お茶をしながらボーッとできるようです。





アラブ首長国連邦のものと思われる大型の貨物船が停泊しています。





影島方面は釜山タワーよりこちらの方が詳細に観察できます。





地下鉄で西面駅に戻ってくると駅構内の一角に大量の爺婆が屯しており、何事かと思ってその先を窺えばカラオケ大会が開催されていました。音響機器やステージまでがちゃんと設えてあり、舞台の幕には「第10回地下鉄歌謡祭 歌の町 定期公演」と書いてあります。





皆さん結構うまいのです。全員がド演歌なので七五調の気怠いリズムに西面駅が包まれていました。





さて、前日同様西面地下街のコスメ屋調査です。ここは初見のTONY MOLYというお店です。ソウル発のコスメ屋が多い中、ここは釜山から始まったという業界の中でも珍しいコスメ屋です。「店員がお高くとまっている」という声を聞いていましたが、至って普通でした。





左はRegensia Homme Emulsionという男性用乳液、₩18,000(=1,380円)。低刺激性でベタつかずさらっとしているので使用感はいいです。右はコスメ屋名物の試供品の嵐。最近のトレンドはカタツムリだそうで、あのネチャネチャ成分が基礎化粧品に配合されています。





こちらも本ブログでは初登場、It's skinです。皮膚科医指導のもと商品開発をし、臨床テストを実施してから販売するという徹底ぶりです。





もともと買うつもりはなかったんですが、前回の釜山旅行でビビッときた2PMのニックンがイメージキャラクターを務めている縁で店の中に吸い寄せられるように入りました。ニックン カワユス(´д`* )ハァハァ





というのは半分冗談で、クレンジングフォームのパッケージが実においしそうだったのでついつい買ってしまいました。左から順にオレンジ・バナナ・ザクロ各₩3,300(=250円)。刺激が少ないので洗顔後にピリピリしません。

こちらの店もカタツムリの試供品が含まれていました。韓国というのはどの業界においても稼げる分野が見つかれば猫も杓子も一斉にワーッと雪崩を打って参入するみたいですね。

(つづく)

海運都市紀行7日目 釜山―無理に和訳するとこうなる見本

2011年09月20日 | 2011海運都市紀行




05/06 金曜日
滞在地:釜山





この日は朝からチャガルチへ。この旅行の初日の晩に豚足を食べ過ぎたために翌日に胃もたれを起こし、焼き魚定食が食べられなかったリベンジでやってきました。





チャガルチといえばお決まりのコレ、ユムシ。姿形はともかく海の中にいるから食べるんでしょうね。もしこれが陸棲生物なら絶対食べないと思うなぁ。





チャガルチの焼き魚屋はこんな感じに店頭で魚を焼いており、奥のテーブル席で食事をいただきます。店頭で魚を指定して中に入ります。





お昼前の中途半端な時間だったので中はガラガラでした。





まずはバンチャン各種。魚料理屋なので太刀魚のキムチやじゃこなどの魚が多いです。





魚はサバを頼みました。特に脂がのっているわけでもなく普通でした。





焼き魚もバンチャンも全般的に塩気の濃い味付けなので、わかめスープが口直しになります。わかめには摂り過ぎた塩分を排出する働きがあるそうなので全部食べました。

焼き魚定食とコーラ1瓶で₩8,000(=600円)。大して安くもないし特別おいしくもないので次回来たときには別のものを食べようと思います。





富平市場から国際市場にかけてをぶらぶら歩いてみます。北の方には厨房機器を取り扱う店が多く、南の方にはテカテカの色をした民族服を売っている店が多いです。





サンバイザー専門店もあります。ピンクのエプロンに赤系統のサンバイザーを合わせるのは市場で働く韓国のオバハンの正装であり、これは現代版民族服と呼べるかもしれません。





エリアの西側には焼肉屋をはじめとする飲食店が多く軒を連ねています。





謎の料理「せーぼねむし」。諸外国の街中で見かける日本語表記には、意味の分かるものから、ただ単に仮名文字を並べただけの意味不明文字列までありますが、韓国はその他外国に比べて比較的意味の通るものが多くあります。しかし、コレだけは謎。

調べてみたら豚肉の背骨肉を煮た料理ということだそうです。看板の등뼈찜を直訳すると「背骨蒸し」、音写すれば「トゥンピョッチム」。「せーぼねむし」は当たらずと言えどもそう遠くない訳語で、まずまず正解に近い表記なのでした。





国際市場を東に抜けると、下は普通の店舗で上が瓦屋根という一風変わった建物に出くわしました。





反対側に来ると正面入口の両脇ギリギリまで店舗に侵食されている寺がありました。このお寺は大覚寺というお寺で、韓国にあるケバい色をしたお寺とは一線を画す地味な佇まいをしています。

朝鮮では李朝時代に廃仏毀釈の嵐が吹き荒れ、こういう市街地に寺が残っているのはかなり珍しいことです。それもそのはず、明治期以降の釜山開港前後に日本人居留民の多かったこのエリアに東本願寺が別院としてこの寺を建てたがゆえにこんな街中に寺が残っているのだそうです。

(つづく)

海運都市紀行6日目 釜山―無理してでも食べたい名物料理

2011年09月17日 | 2011海運都市紀行




(前回の続き)
13:15にエアプサンBX702は釜山に向け離陸しました。





30分ほどすると機内食が運ばれてきました。ミートソース味の鶏肉ごはんとレーズンの入ったサラダなどです。これも普通の航空会社と比べて遜色ありません。





朝鮮半島南岸に近づいてくると港湾が目立つようになります。





16:20
釜山金海国際空港着です。朝までいた気温30℃超の高雄から一転、こちら釜山は20℃ぐらいしかありません。丈の長い服は台湾で捨ててきたので半袖・短パンしかなく肌寒いです。





エアプサンの金海空港に着く便は、機体からまずはタラップで地上に降り、バスに乗って管理棟に行って入国手続きをすることが多いです。

手続きを一通り済ませてリムジンバスで釜山市街へ向かうも、道が渋滞していました。そのためにルートが多少変更され、一番早く着いた西面でも1時間近くかかりました。





西面の東横インにチェックイン。部屋の造りは相変わらずです。唯一違っていたのはエレベーターにカードキーでの認証がいること。最近この手のホテルが増えてきましたね。





しばらく休憩してから釜山の名物料理を食べに外へ出ることにします。写真はミルミョン専門店の가야밀면(伽耶ミルミョン)です。밀면(ミルミョン)とは冷麺の小麦粉版で釜山の名物料理の一つです。私は体質的に冷麺が食べられないのでミルミョンをいただきます。





看板メニューの밀면(ミルミョン)、₩4,000(=300円)。ハサミで麺を十字にブチ切ってからいただきます。冷麺ほどではありませんが麺はウルトラ級の噛み応えでコシがもの凄いです。だしのきいたスープがシャーベット状になっているのでそれが麺に絡み、味に一体感があります。メチャクチャおいしいです。





食後に西面の地下街に来ました。規模としては割とこじんまりしていますが、通行人でごった返しています。アパレルと化粧品屋がほとんどなので、男が行ってもそう面白味のあるもんではないと思いました。





とは言ったものの前回の釜山旅行で韓国コスメの実力のほどを垣間見たので、今回もコスメ屋調査は続行します。この店はNature Republicといいまして、自然派化粧品がウリだそうです。イメージキャラクターは東方神起の片割れ3人組です。





アボカドのクレンジングフォームとアプリコットのピーリング、各₩3,300(=250円)。洗顔料の素材としてアボカドに着目するのが面白いですね。もはや何でもありの感すらあります。





おみやげ用パック5種、合計₩5,000(=380円)。左から順に、シアバター・大豆・松・白米・オリーブとなっています。松というのが松葉なのか松ヤニなのか、全くもって正体不明です。





地上に出て1本東側の通りに入ればそこは西面のうまいもん通りになっています。両脇に焼肉屋などの飲食店があり、道の真ん中にはオバチャンたちが営業する軽食屋台がズラーッと並んでいます。





小一時間前にミルミョンを食べたばかりですが、せっかく釜山まで来ているのだから名物料理をこなしていきたいと思います。うまいもん通りの北の方はテジクッパ屋が集中していて、경주국밥(慶州クッパ)もその中の一つです。





テジクッパは食べたことがあるので、今回注文したのは내장국밥(内臓クッパ)、₩5,500(=420円)。肉の代わりにホルモンの入ったクッパのことです。(肉も少量入っています)
しかしまぁ「内臓」という名称が生々しい響きをしています。





丁寧に下処理をしたテッチャン・ミノ・センマイ・ハツなどの多種多様なホルモン類がこれでもかと言わんばかりに投入されています。これだけおいしくてボリュームのあるメニューを安価で提供してくれる釜山の飲食店はさすがです。

海運都市紀行6日目 高雄―初めてのおいしいコンビニ弁当

2011年09月14日 | 2011海運都市紀行




05/05 木曜日
滞在地:高雄→釜山

今日の旅程は台湾出国からの韓国帰還です。





まず前半は台湾高鐵で桃園国際空港を目指します。





7:00起床。
ホテルの窓から見た高雄市の風景。朝からいい天気です。





ホテルをチェックアウトしてMRTで左營駅へ。MRTの左營駅から高鐵の左營駅へはエスカレーターを乗り継いですぐです。





台湾高速鉄道700T型です。





反対側から。オレンジ色がかわいらしいですね。





北行き電車、台南駅を発って次の嘉義駅に向かっているところです。変な横揺れや振動もなく静かで快適です。





ジャーン!私が勝手に台湾名物にしているその名も「新國民便當」、55元(=160円)。左營駅のセブンイレブンで購入しました。日本同様ちゃんとレンジでチンしてくれます。台湾のMRTでは飲食行為が禁じられていますが、台鐵と高鐵は飲み食い自由です。





日本の弁当との大きな違いは、日本の弁当がそぼろ弁当やうな重を除いて縦割り構造を持ち、ごはんはごはん、おかずはおかず、肉も卵焼きもひじきもたくあんもそれぞれにポジションがあるのに対し、台湾の弁当は上下二層構造になっており、下層にごはんを薄く敷いて、その上におかず類をビャーッと乗せるパターンが多いです。

おかずはスパイスを加えた醤油だれで煮込んだものばかり(滷味:ルーウェイといいます)なので、基本的に茶色ばかりです。この新國民便當は多少色使いにも気を配っているようで、少しではありますが赤やオレンジや緑を入れて彩りを考えてあります。

で、肝心の味の方は、これがメチャクチャおいしいのです。手前の茶色は湯葉で奥の茶色は鶏モモ肉の滷味ですが、味がよくしみているのに塩辛さがきつくなく、スパイスもあまり前に出過ぎていないので優しい味に仕上がっています。コンビニ弁当でも手を抜かないこの国はやはり恐ろしい国です。





新國民便當の味の論評をいろいろ考えているうちに桃園駅に着きました。





行きと同様Ubusで空港に向かいます。途中、ホテルに停まる以外は直通ですので迷うこともないと思います。





11:40
桃園国際機場着。格安航空会社のエアプサンですが、見ての通り普通のチェックインカウンターでチェックインできます。チェックイン自体も普通のエアラインと同等かそれ以上にスムーズです。





釜山行きエアプサンBX702が出発を今や遅しと構えております。






待ち時間があったので売店でおみやげを買っておきました。左上は台湾の空港限定ミッキーマウスのストラップ、200元(=600円)もします。高っ!
急須にミッキーが入っています。

下段は台湾小吃マグネット各110元(=330円)。台南で食べた蚵仔煎と担仔麺です。

(つづく)

海運都市紀行5日目 高雄―どんどん伝わる多謝台灣の輪

2011年09月11日 | 2011海運都市紀行




(前回の続き)
西子灣駅からMRTに乗って美麗島駅前の六合国際観光夜市に来ました。六合路の両脇に出店が並び、通り自体は歩行者天国になっています。観光客向けだから地元民はここには行かない、と聞いていたように外国人がたくさん来ていて、物売りも日本語やら英語でしゃべっています。

夜市の通り沿いにプラプラ歩いていると、背後から多謝台灣サンドイッチマンに反応した台湾人に声をかけられました。「ワザワザ来テクレテ、アリガトウゴザイマシタ」とのこと。気にしてくれてこちらこそありがとうございます。





まず台湾夜市といえばコレ、胡椒餅屋を発見しました。台湾ではケーキとか○○バーガーとか、そういったものに「餅」の字を使うことが多いようです。ですので胡椒餅は「胡椒肉バーガー」とでも訳しておきます。ちなみにお餅の類は台湾語で「麻糬」と書き、モヮチと言います。





1個35元(=100円)。高雄は都会ですが台北より物価が安いです。





胡椒餅の中身や味付けは店によって大きな差があります。ここのは胡椒のパンチが控えめで大人しい味付けでした。





次はジューススタンドで台湾名物の木瓜牛奶(パパイヤ牛乳)をいただくことにしましょう。





木瓜牛奶大カップ、40元(=120円)。甘さ控えめでパパイヤの風味が生きていておいしいです。コンビニでも統一ブランドのパック入りの木瓜牛乳が売っているので簡単に手に入りますが、夜店で作ってくれるのに比べるとちょっと甘すぎるので好みが分かれるかもしれません。





口直しに軽食屋台で魯肉飯を頼んで出てきたのがコレ、30元(=90円)。小どんぶりに盛られたごはんの上にミートソース然とした細切れの角煮がかかって、テラテラ光を放っているアレを想像していたのに、コレ。どうも地域差・個人差が大きいようです。

こっちの魯肉飯はこどものゲンコツ1個分ぐらいある大ぶりの角煮が、米の上にドッカと腰を下ろして肉を主張しており、食べ応え満点でGoodです。





港町高雄に来ているので海鮮を食べよう、ということでお次は海鮮粥、90元(=270円)。イカ・カニ・海老・牡蠣・有頭海老・アサリなど、海の幸がこれでもかと言わんばかりに入っていて、セロリとフライドにんにくで味を調えてあります。

帰りにホテルの隣のセブンイレブンで買い物してると、前日に買い物したときに多謝台灣サンドイッチマンに気づいた店員さんに顔を覚えられたのか、やけに気を使ってくれて恐縮しました。コンビニで買い物をしてお見送りされたのはたぶんコレが最初で最後だと思います。





そのセブンイレブンの本棚で見つけたのがこの台灣小吃本、220元(=660円)。この本によるとやっぱり台湾の屋台料理には地域差がかなり影響しているようで、大きく言えば台北を中心とする北と台南を中心とする南の二大基軸があり、その他の地域がそれぞれ独自色を出している、といった展開をしているようです。