社会人学生の遅れてきた学習意欲

実質的には、旅行フォトブログです

メキシコ11日目―石の上のピニャ

2008年09月28日 | 2008メキシコ旅行




バスは遺跡を発って舗装のされていない凸凹道を行くこと40分、Hierve el Aguaに着きました。





石灰を多く含む水が作り出した自然です。





このように温泉水がグツグツ湧いています。





登山道を下って横から見るとこんな感じです。ここも例に漏れず高地で空気が薄いので登山道の上り下りだけでゼィゼィいいます。オアハカっ子も息を切らしているので無理は禁物です。





さらに下に行けばこんな感じです。ちなみに水の中には入れるようになってるので写真よりアクティビティを重視される方は行かれた方がいいと思います。

集合時間になってバスの出発を待っていると、ミトラで英語ツアーに合流したはずのうるさい米婆が英語ツアーのバスに乗り遅れたなどと弁解しながらこちらに合流するではありませんか。あぁ、ウザい。





17:00
レストランに行ってみんなで食事です。遅すぎる昼ご飯ですがこの時間の方が晩ご飯を食べなくても済むので逆に助かります。ボクはメキシコ&フランスカップルに誘われて一緒にワイワイしゃべりながらMole Negroをいただきました。昨日のおばあちゃんの店のよりかはチョコレートが前面に出た味です。

3人でメキシコの食事についてあれこれしゃべっていてふと横のテーブルに視線を遣ると、米婆が一人でグリーンサラダをシャリシャリ貪り喰っているのが目に入りました。





食べ終わってからMezcal工房へ行きました。今回の旅行で本当はGuadalajara近郊のTequila村でテキーラ工場に行きたかったのですが、日程の都合上諦めていたんです。ですのでメスカル作りの過程が見られるこのツアーはとてもありがたいです。





マゲイ(リュウゼツラン)の葉っぱを切り落としたこれら(ピニャ)にはでんぷんが豊富に蓄えられています。これを糖化するために石を利用してピニャを蒸し上げます。





蒸し上げたピニャの繊維。干し芋みたいな甘い味がします。





蒸し上げて破砕したピニャの繊維を樽に詰めてアルコール発酵させます。





プツプツと二酸化炭素を吐き出す樽。





メスカルだけでなくいろんな味のリキュール類が試飲できます。気に入った物があれば買うこともできます。





オアハカに帰ってきました。夜だというのに超平和。メキシコはラテンアメリカの中でもかなり治安のいい方らしいので、夜の街でもそれほど過剰に警戒する必要がありませんでした。





道ばたの露天で先住民のオバちゃんが売ってたアステカカレンダーを購入、30ペソ(=300円)。色はいろいろありますが、白が見やすいかなと思ったので白にしました。1枚1枚手塗りにしては安価でよくできてると思います。





オアハカのバスターミナルに戻ってきました。いすに座ってバスを待ってると隣のメキシコ人学生がしゃべりかけてきます。本当にメキシコ人は老若男女問わずわれわれ外人に話すのが好きですね。





ターミナルの待合所をよく見たらガラスがミトラ遺跡仕様になっています。こういう地域色を出したデザイン好きです。

23:00
バスはメキシコシティへ向けて出発。

メキシコ11日目―米婆に首ったけ

2008年09月27日 | 2008メキシコ旅行




08/22 金曜日 11日目
滞在地:オアハカ(オアハカ州)→メキシコシティ

ミトラ遺跡に行きたいので別のホテル内にあるツアーデスクに行ったら人がいません。そこのホテルのフロントに聞いたら、

「ツアーデスクの人間はまだ来てないので今のところお休みですわ。ミトラならここから3ブロック行って右手に曲がったところに別のデスクあるよ」

との返事。言われたとおりに道を行けば途中でモンテアルバン行きバスの子に捕まります。「うちミトラもやってるから」と言われて昨日もらったチラシを見れば確かにミトラツアーと書いてありました。申し込みを済ませて腹ごしらえのため一旦戻ります。





市場のレストランで朝ごはん。ボクはいつも午前中ものすごくお腹の調子が悪いのでこんな粗食でも十分です。ラスクみたいにサクサクでおいしかったです。

10:15
ツアーバス出発。このツアーはミトラだけでなくオアハカ近郊の見どころを詰め込んだパックなので時間のない旅行者にはおススメです。参加者はスペイン人夫婦・メキシコ&フランス組・アメリカ人そしてボクと少人数です。

60歳手前のアメリカ人の婆さんは一人で旅行してるらしく、しゃべり足らんのか延々しゃべり倒します。スペイン語の国に来ても当然のように英語でまくしたてるようにしゃべるのでいい加減イラっときます。挙げ句の果てに車内の面子に対してG.W.ブッシュ批判の演説までぶちかます始末。

一つ嫌な点が見えてしまうと全てが嫌になるもので、婆にもかかわらず露出の多いノースリーブにショッキングピンクのキュロットという歳を弁えない服のチョイスがさらにボクを苛立たせます。原則は自分の着たい物を着ればいいと思いますが、婆の緩みきった躯など見せられても困りますわ…





まずはオアハカ中心部からもそこそこ近いEl Tule(トゥーレの木)。42mもの高さがある樹齢2,000年超のイトスギの木です。全体像の写真もありますがリアリティが伝わらないので割愛。





バスはトウモロコシ畑の中を走ってTeotitlán del Valleへ。こちらは羊毛を利用した織物の村です。





糸つむぎの実演。





機織りの実演。





そして販売。堆く積み上げられた織物をバッサバッサと広げるさまはトルコの絨毯屋を思い起こさせます。こちらは絨毯屋のように売り物の織物を土足で踏みつけたりはしませんが。





Mitla(ミトラ)に来ました。別のツアーの面々とも合流し遺跡担当のガイドが割り当てられました。スペイン語ガイドと英語ガイドがいるので好きな方を選べます。うるさい米婆は英語ガイドの方に行ってたのでまずは一安心。





ミトラはサポテコ人による遺跡でこういう緻密なモザイクが特徴です。





壁という壁が全てこのようなモザイクで彩られています。





遺跡の隣の教会の土台にはモザイクの壁が…

(つづく)

メキシコ10日目―蝗齧って虫酒呷る

2008年09月20日 | 2008メキシコ旅行




Plataforma Sur(南基壇)。おそらく一番の人気スポットでしょう。われわれ観光客は登れるところが好きなんです。嬉々として登るも空気が薄いのでみんなゼィゼィ言っています。








頂上からの風景を見て感慨に浸っていると「¡Hola amigo! ¿Cómo estás?」とハイテンションで話しかけてくるオッサンが。オッサンはMonterrey(メキシコ北部の中心地)から来たと言ってました。

メキシコではこのように面識のない人間から意味なくハイテンションでしゃべりかけられることが頻繁にあります。中にはやましいことを考えている輩もいるでしょうが、99%はただ単に外人としゃべりたいだけの気のいい連中なので怪訝な顔せずしゃべってあげてください。





Edificio J(建物J)。天文台ではないかと言われております。





Juego de Pelota(球戯場)。階段の造りはモンテアルバンの中で一番整ってます。





車いす用エレベータ。車いすで山の上のこの遺跡に来ようとするフットワークの軽さに脱帽です。








山頂から見たオアハカ盆地。緑の多いきれいなところです。





雑草のかわいい花。その大きさ1cmぐらいしかありません。花びらの枚数が花によって違うのが分かるでしょうか。





オアハカ市内に戻ってきました。もういい加減ごはんを食べないと頭がおかしくなるので市場へ行きます。





市場の外周通り。土産物屋や普通の食料品を置いてる店が乱立していて見てると楽しいです。乾物屋(主に唐辛子を置いてる)が麻袋に山盛りの乾燥唐辛子を置いてる横で山盛りのドッグフードを売ってるのはどうなんでしょうねぇ。





Comedor Típico
La Abuelita
(超訳:ベタな食堂 おばあちゃんの店)





そのおばあちゃんの店の向かいのおばあちゃんの店でMole Negro(黒モーレ)を頂きました。ごはん、焼きたてトルティージャ、ミネラルウォーターがついて40ペソ(=400円)。

黒いのはチョコレートソースなんですが、あまり甘い感じはしませんでした。ソース味カレーのような料理です。そこそこおいしいのでボクは好きです。





フルーツ屋でピンクグレープフルーツとマンゴーのカット盛り合わせを買いました。15ペソ(=150円)。写真では大きさが伝わってませんが、かなりデカく3人前ぐらいあります。それよりも何よりもビビったのはここでも「唐辛子いる?」と聞かれたのです。

「いるわけネェよ」と言ってしまいそうですが、こちらメキシコではフルーツに唐辛子はいたって普通です。デフォルトで唐辛子のまぶし込んであるフルーツが陳列されているのもよくあることで、パッと見ではそれが何なのか分かりません。





メスカル屋であれこれ試飲させてもらったのでミニボトル買いました。量的にこの小瓶1本分は試飲したので申し訳ない気もします。メスカルとはオアハカ地方の地酒です。テキーラ地方で作ってるのがテキーラで、同じ物をオアハカではメスカルと呼ぶ、ということらしいです。日本ではメスカルをテキーラと言ってたりしますが。



(クリックすると別ウィンドウで無修正画像がご覧頂けます)


メスカルの中には虫が入っているのが普通です。これをGusano(グサノ)と言います。はじめはゲッと思いますが慣れてしまえば何とも思わないどころか、ないと物足りない気がします。

ボトルを飲み干した後食べてみました。アルコールに漬かり込んでしまっているので味らしい味はないです。ちなみにボトルについている小袋の中身は、乾燥グサノの粉と唐辛子と塩を混ぜて挽いた物で、これを舐めながらメスカルを飲むとあなたも立派なメキシコ人。



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市場で売ってたChapulines(バッタ、イナゴの類)。量り売りで10ペソ(=100円)。日本でもイナゴは食べますがボクは今回が初めてです。調理方法はイナゴを素揚げにしたものに唐辛子・ライム・にんにく・塩で味付けのように思います。



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形は完全にイナゴですね。食感は柔らかい小エビの姿揚げのような感じです。味はトムヤムクンですね。味付けの味しかしないので虫本来の土っぽい味はありません。部分的に調味液があまり浸透していない個体があって、それは豆腐っぽいような味がしました。おつまみとしてはそこそこイケます。



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食べ終わった袋。イナゴの脚があちこちに散乱してスプラッター映画のようです。翌日のウンコの中にイナゴの躯体がほとんど未消化のまま出てきたので、栄養としては微妙なところでしょうか。

ちなみに、イナゴは旧約聖書の中に「喰ってもOK」と書いてあるのでその摂食の歴史は長く、世界の広範囲にわたって食べられ続けてきたことが分かります。

旧約聖書 レビ記 11章
(20)羽があり、四本の足で動き、群れを成す昆虫はすべて汚らわしいものである。(21)ただし羽があり、四本の足で動き、群れを成すもののうちで、地面を跳躍するのに適した後ろ肢を持つものは食べてよい。(22)すなわち、いなごの類、羽ながいなごの類、大いなごの類、小いなごの類は食べてよい。(23)しかし、これ以外で羽があり、四本の足をもち、群れを成す昆虫はすべて汚らわしいものである。


しかし、昆虫って6本脚じゃありませんでしたっけ?

メキシコ10日目―物も食べずに登山道

2008年09月19日 | 2008メキシコ旅行




08/21 木曜日 10日目
滞在地:オアハカ(オアハカ州)

5:00
中央高原の都市オアハカ到着。予定してたよりも早く着きすぎて困ります。その上寒い。まだホテルも決めていないのでタクシーを使う理由もなく、バスでCentroに向かうことにします。

が、早朝ということもあって一般のバスが走っている気配が感じられません。仕方ないので歩いてCentroへ向かいます。距離的には1キロ半ぐらいしかないので余裕です。しかし辺りは真っ暗なので今から考えたらよく無事でいられたなと思います。メキシコは治安がいいとは言え真っ暗な道を長時間の一人歩きはよろしくないですね。





ホテルを探すのも面倒なのでCentroの近くで散策に便利なMonte Albánというホテルに泊まることにしました。超アーリーチェックインでしたが普通に泊まれてよかったです。バス旅で疲れてるのでしばらく寝ます…





11:30
ホテルを出たら目の前カテドラル。今回の旅で一番アクセスの便利なホテルかも知れません。半日以上何も食べていないのでまずは腹ごしらえに市場をぶらつくことにしました。

肉を焼いてるのか市場の中は煙でもうもうとしています。さらにウロウロしていると「モンテアルバン行くの?」とビラを持った女の子に勧誘されます。まだ食事してないけどいっか、とノコノコついて行くことに。





モンテアルバン行きバス乗り場。30分ごとに便がありマイクロバスで往復30ペソぐらいだったのでいいんじゃないでしょうか。椅子に座って待ってると横の若い外人が日本語で話しかけてきます。

日本で英語講師をしていた米人だそうで、ハンパなく日本語ぺらぺらなので焦ります。彼は奥さんと二人で来ていて、これから中米を練り歩いて南米に行くんだ、みたいなことを言ってました。





マイクロバスの中のようす。ボクは米人の奥さんに気遣って離れたところに座ってるのに、米人はそんな事おかまい無しで矢継ぎ早にしゃべってきます。





バスはどんどん山の上の方へ登って行きます。





Monte Albán到着。





くどいですがユネスコチェック。





さらにユネスコチェック。





広場の東側建築物群。





こっちは西側です。いままでさんざんDVDで見てきたMonte Albánは乾期の頃に撮影したのか茶色っぽい風景をしていましたが、今は雨期なのでこのように青々としています。









Sistema lV。寺院と宮殿の複合建築物だとかなんとか。





Estela 18。日時計のような目的で作られたようです。季節によって南中時の影の長さが異なることを利用しカレンダーとしても使える一粒で二度おいしい建築物です。





Edificio de los Danzantes(ダンサーズの建物)。踊ってる人を題材にした彫刻が多数残されているのでこの名がついたと考えられます。





躙り口になっています。頭上注意。





当時はコサックダンスをやっていたんでしょうか。





建物外にも多数このような石像が陳列されています。

(つづく)

メキシコ9日目―昼間に眠る港町

2008年09月17日 | 2008メキシコ旅行




08/20 水曜日 9日目
滞在地:ベラクルス(ベラクルス州)→オアハカ(オアハカ州)





6:00
ベラクルスの夜明け。蒸し暑すぎてほとんど寝られませんでした。ここベラクルスはその名が示す通りベラクルス州の都市ですが、ベラクルス州の州都はここではなくハラパというところにあります。豆知識。

バスでCentroに向かおうとしますが、どのバスがCentroに行くのか皆目見当がつきません。メキシコのバス停はあってないようなもので、屋根と椅子が申し訳程度にあるのみで何も表示がありません。さらにみんな自由気ままに乗り降りしているのでますますわけが分かりません。





結局3キロほどの道を歩いてCentroへ向かいました。写真はPlaza de Armas(アルマス広場)に面したカテドラルです。





ベラクルス港。遊覧船もありますがある程度まとまった人数が集まらないと出港しません。ましてや今は朝の閑散とした時間ですから出港するわけがありません。





しばらく歩いてBaluarte de Santiago(サンティアゴ砦)。住宅地の真ん中にいきなりドスンと存在しているので拍子抜けします。この辺りをブラブラ歩いていると神学校らしきものがありました。中には生徒たちがいっぱいいるのでどうやら今は夏休み期間ではないようです。

待ち歩きをしていて気付いたのは、ベラクルスは夜にならないと活動しない街であるということです。これといった見どころがないし外は暑いので、一旦バスターミナルへ帰ることにします。





帰り道で見つけた店GushiKen、アパレル関係のお店のようです。スペイン語には基本的に"sh"表記はないので何らかの外来語であることは分かります。「具志堅」の可能性も十分にあります。

日が傾く夕方頃までバスターミナルの冷房の効いた待合室で時間つぶし。このまま夜まで待ってオアハカ行きのバスに乗ってもいいかなとも思いましたが、そうなるとベラクルスまでわざわざ来た意味がないので再びCentroへ向かいます。

朝のように歩くのは疲れるのでダメモトで適当なバスをキャッチして「Centro行く?」と聞いてみます。何やら言われますが乗ってもいい風だったので乗車。しかしバスは横道に逸れ「Youここで降りちゃいなヨ」みたいなことを言われるので降りたらそこは小汚い青空市場でした。

大通りに出てみればまだ半分ぐらいのところにしか来ていません。チッ、やられた。このように市内のバス移動は高度なスペイン語力と地元民の案内無しでは上手くいきません。

ベラクルス港に散歩がてら歩いていき、遊覧船乗り場でいつ出港するのか聞けば「まだ人数集まってないんで、あと1時間後ぐらいですかねぇ、だいたい」との返事でした。





土産物屋でサメがかわいいベラクルスTシャツを購入。50ペソ(=500円)。

Antes de venir a VERACRUZ, debe olvidar
(ベラクルスに来る前に忘れてこなきゃならないこと)

amargura(不快)broncas(喧嘩)tristeza(陰気)
estrés(ストレス)envidia(嫉妬)y la suegra(そして姑)

ahora sí, será vienvenido.
(では、あなたを歓迎しましょう)





アルマス広場でステージショーが始まるのを待っていると、赤いユニフォームを着た調査員に「虫除けスプレーの市場調査にご協力お願いします」と言われ協力する羽目に。

設問
この虫除けスプレーが市販化されたら購入しますか?
回答
5:Definitivamente lo compraría.(絶対買う)
4:Probablemente lo compraría.(たぶん買う)
       :

「5」にしておきました。市場調査終了後、虫除けスプレーを「どうぞ」と差し出されました。その名も「OFF!」ファミリーサイズ。販促チラシには「"OFF!"で虫にサヨナラ!」と高らかに謳っております。タダでくれるのはありがたいのですが荷物が増えるなぁ。









日没に近づき始めた頃やっとストリートミュージシャンが活動し始めます。広場に面したレストランに陣取ります。





ウェイターに「ベタなベラクルス料理が食べたい」とリクエストして出てきた魚のスープ。赤いのはトマトの赤なので全然辛くありません。鯛のような魚が一匹入っていてその身の多いこと。





多少写真がまずいですがHuachinango a la Veracruzana(ベラクルス風ワチナンゴ)です。鯛みたいな魚をフライにしたものに甘辛酸っぱいソースがかかっています。これはおいしいですね。ただ量が多すぎます。全部食べたけど。





バスターミナルに帰ってきたらテレビでサッカーのメキシコ×ホンジュラス戦をやっていました。ホンジュラスが1点先制していたのですが、後半にメキシコが追いつくとバスターミナルは「ウオォォォォォッ~!」と色めき立ちます。結局メキシコが2―1で勝ちました。勝利を見届けた後、バスは一路オアハカへ。

メキシコ8日目―酷暑の街は続く

2008年09月16日 | 2008メキシコ旅行




08/19 火曜日 8日目
滞在地:ビジャエルモサ(タバスコ州)→ベラクルス(ベラクルス州)

パレンケ遺跡を訪れるためビジャエルモサに来たのでしたが、実はチチェンイツァを見たときに遺跡訪問の欲求は100%満たされてしまい、後のウシュマルもほとんど消化試合のように訪問しただけでした。この時点でパレンケはもう次のメキシコ訪問時でいいかと思っていたのです。

ホテルをチェックアウトしてバスターミナルに向かいはしたものの、パレンケに替わる次の訪問地をまだ決めていません。もうメキシコ湾岸地帯の酷暑には飽き飽きしていたので高原地帯に位置する涼しいオアハカに行こうと時刻表を見たら17時半発の便があります。

まだ昼前なので6時間も待ち時間がある上、オアハカまではバスで半日かかります。時間がもったいないので他の目的地を探していると……ベラクルス行き13時発の便があります。こちらはビジャエルモサと同じくメキシコ湾岸の暑い都市ですが、メキシコ近代史の舞台になった街なのでベラクルスに決まり。この適当さが一人旅の良いところです。





13:00
バスはビジャエルモサのターミナルを出てベラクルスへ。





16:30
途中のAcayucanという街に着きました。売店で売ってる赤い物体はコの字型枕です。60ペソぐらいでした。

20:00
Veracruz着。ホテルを探すのが面倒だったのでターミナル横のHotel Centralに泊まりました。看板に「Hotel Económino(意訳:激安ホテル!)」と書いてある通り1泊270ペソ(=2,700円)。今朝まで滞在していたHyattとのものすごい落差を感じます。





客室はこんな感じです。シャワー・トイレ付きですがエアコンはついていません。シーリングファンがあるのが唯一の救いですが、暑いわ蒸すわでぐっすり眠れません。バスの中で凍えるよりはマシかなぁ。

メキシコ7日目―<完全休養日>

2008年09月15日 | 2008メキシコ旅行




08/18 月曜日 7日目
滞在地:ビジャエルモサ(タバスコ州)





9:20
9時間かけてバスはタバスコ州ビジャエルモサに到着。まぁこのバスの寒いこと寒いこと。隣のメキシコ人は持参の毛布にずっぽりくるまって寝てました。暑がりを自認するボクはメキシコのバスが寒いと聞いてはいても「まぁ大したことはないだろう」と高をくくってTシャツ1枚で乗車してしまったんです。

間断なく吹き付ける冷風、吹き出し口から滴り落ちる結露。途中で降りるわけにもいきませんから、ひたすらこのありがた迷惑なサービスに耐えるしかありません。おかげで体の調子がなんかおかしい…

タクシーでホテルに向かおうとしたら乗り場は長蛇の列。前方で列を取り仕切るオッサンが何やら叫んでいます。このオッサンは1台のタクシーに方面の同じ客を複数乗せる斡旋業のようなことをやって日銭を稼いでいるようです。

オッサンの叫ぶ地名はガイジンのボクには全くチンプンカンプンなので地図を見せて「ココ行きたいねんけど」と言うと、同じ方面らしきオッサン2人と同乗させられ車内はギュゥギュゥのまま出発。





着いたのはHyatt Regency Villahermosaです。ボクはいつも「リーズナブルな個人旅行」を心がけているので、このクラスのホテルには普通泊まりませんが、完全休養日と銘打つ以上これくらいの出費はやむを得ないとの判断でやってきました。

予約をせずに昼前に飛び込みで行ったにもかかわらず、レセプションは気持ちよく迎えてくれ、こっちのヘタクソなスペイン語にもつき合ってくれました。





客室のようす。





シャワールームが大理石でできてます。





ちょっと休んでからブラッと散策に出かけました。





Paseo Tabasco(タバスコ通り)。「タバスコ」という名前からどうしても調味料を想像してしまうのですが、住民にとってはいたってフツーの名前です。Centroでプラプラ買い物して16時過ぎにはホテルに戻ってきました。





Centroのショッピングセンターで買ったパンツ、RINBROS。2個入り43ペソ(=430円)





パッケージ裏。





現物。足の通る部分にゴムが入っています。パッケージ裏には「伸縮性のあるゴムで快適なはきごこち」みたいなことを書いてますが、これはビジュアル的にいただけませんぞ。





Cheetos。





買ってきたスイムパンツ(もちろん上のものとは別物)でホテルのプールにプカプカ浮かんで現実逃避してました、休養休養。

メキシコ6日目―ショーの奇怪な結末

2008年09月14日 | 2008メキシコ旅行




La Gran Pirámide。こちらは登れます。





右から。





グランピラミッド上から下を見下ろすとこうなります。一番向こうに見えているのが尼僧院です。





頂上から見渡す限りジャングル。小バエが顔の周りをぶんぶん飛び交うのでイライラします。ちなみに虫除けスプレーは全く効果無しでした。





グランピラミッド上からみた占い師のピラミッド。こちらから見ると森に埋もれているように見えます。





埋もれているように「見える」のではなく、実際に埋もれてしまっているのです…





El Palomar(鳩舎)。そういう名前がついているだけで実際の用途は不明です。





El Palacio del Gobernador(総督の宮殿)。堂々たる風格をしています。こちらも尼僧院と同様、鳥の巣と化していて有機物の腐敗した匂いが鼻を突きます。





総督の宮殿にもこのような石の装飾が施されています。





総督の宮殿裏にイグアナの子どもがいました。





この辺り一帯はイグアナの住処になっているようで、ざっと見ただけで100匹はいたような気がします。チチェンイツァのイグアナに比べて体格は大きいし(1m超えのコが普通にいます)数も圧倒的にこちらの方が多いです。





一旦ウシュマルを後にして近場のレストランで食事をします。ここに限らずツアーで連れて行かれるレストランってなんでこうもおいしくないんだろう。





19:00
夜のウシュマル。20時からLuz y Sonidoという光と音のショーが催されるのです。日中の入場料を支払っている人は無料で再入場できます。昼間タダで入ってるメキシコ人は30ペソ払って入場してました。

ショーは尼僧院メインで行われます。行ってみればちゃんと椅子が用意されていて感心しました。が、にわかに雲行きが怪しくなり雨が降ってきました。もちろん屋根はありません。

唯一雨がしのげるのは例のツバメの糞尿クサい北側建物の中です。雨脚が強くなりああだこうだ言ってられないので全員で北側の建物内へ緊急避難。クッサ~。





ショーは予定を繰り上げて始まりました。写真は尼僧院西側の建物です。





ショーの内容はマヤ時代の雨乞いの儀式をやっているようでした。遺跡が色とりどりにライトアップされるのも乙なもんで、こういうときこそ写真を撮りたいのですがあいにく雨が降っております。おまけに建物内は雨からの避難民でひしめき合っているのでミニ三脚を立てるスペースもなく写真がブレるブレる。





少しは雰囲気が伝わってくれると良いのですが。

光と音のショーが進行するにつれて雨が小ぶりになってゆき、あな嬉しやと欣喜雀躍していたところ、突然ボンッと機材が音を立てて動かなくなりワケが分からんままショーは閉幕してしまいます。残念。

22:00
Mérida着。ホテルに荷物を取りに行ったときホテルの子に感想を聞かれましたが「ショー突然終わったよ」というとものすごく気の毒そうな顔をしていました。





メリダの1等バスターミナル(通称CAME)です。バスは定刻30分遅れでメリダの街を出発。一体どうなることやら。

メキシコ6日目―デカ過ぎる建築物

2008年09月13日 | 2008メキシコ旅行




08/17 日曜日 6日目
滞在地:メリダ(ユカタン州)→ビジャエルモサ(タバスコ州)





ウシュマルツアーが13時開始なのでそれまでボーッと時間を潰すことに。日曜日なのでカテドラル前にはいろんな出店があります。カポカポ音がするなと思えば観光用の馬車が車道を走ってたり、やっぱりメキシコっぽくない街です。

13:00
ツアーバス到着。ウシュマルはチチェンイツァほどの人気はないので、それほど大所帯にはなりません。メキシコ人4人、イタリア人2人そしてボクの7人。ミニバンで移動です。ガイド氏は「これぐらいの人数の方が気楽でエエわ」と言っております。





ウシュマルへ続く高速道路。クソ暑いので路面には常に逃げ水が見えます。またジャングルの中を切り拓いて造った道路なので、盛んに虫の類が飛び交っています。それらがフロントガラスに当たっては風速で潰されるので、前方は虫の死骸まみれになります。





14:30
Uxmal(ウシュマル)着。本日は日曜日なのでメキシコ人はタダで入れます。我々ガイジンは98ペソ(=980円)支払います。17時に入口前に集合の約束をして入場。





やっぱりユネスコチェック。





入ってまず目に飛び込んでくるのがこのPirámide del Adivino(占い師のピラミッド)です。





斜めから。とにかくバカデカイので全部がフレームに収まりません。





曲面を描いているピラミッドはなかなか珍しいと思います。





斜め後ろから。目一杯引いてやっと全部がフレームに収まりました。





ピラミッドと尼僧院との間の細い通路。





Cuadrángulo de las Monjas(尼僧院)北側の建物。中に入れるようになっていますが、事実上ツバメの巣になっていて糞臭と獣臭さのコラボレーションが鼻腔を刺激し軽い吐き気を催します。





尼僧院中庭。見ての通り日光を遮るものがないのでものすごく暑いです。









尼僧院の壁はこのようにゴテクサ飾り立てられているのが特徴です。この様式をPuuc(プウク)様式と言います。





彫刻だけでなく切った石をはめ込んだりして装飾しています。





尼僧院の下側に怪しい建物発見!





何の建物かはわかりませんがイグアナの巣になってました。





尼僧院南側のマヤアーチ。3面から構成されているのでアーチではないのですが、一般的にこれを「マヤアーチ」と呼ぶようです。





他の建物の屋根もこのように同じ構造をしています。





Juego de Pelota(球戯場)。破損がひどいのでただの広場のように見えますが、想像力で補って見れば球戯場に見えてくるでしょう。

(つづく)

メキシコ5日目―限りなくブルーに近い透明

2008年09月09日 | 2008メキシコ旅行




続きましてTemplo de los Guerreros(戦士の神殿)。内部構造を持っていますが中には入れません。





柱だらけです。





やっぱり柱だらけ。





神殿裏にはもともと柱だったと思われる石材が無造作に転がっています。





Mercado(市場)と呼ばれている区域。あちこちに出店しまくる現在のメキシコ人からは想像もつかないほどこじんまりとした空間です。「市場」という名称も便宜的に付けただけで、実際のところ何に使われていたのかは不明なんだと思います。





市場の柱。熱帯丸出し。とにかく暑いのでくどいですが水分必須。

Chichén Itzáの敷地内には土産物売りがあちこちにいます。どこも主力商品はピラミッドや太陽の石の置き物やTシャツで、一番需要があると思われる飲み物を扱ってるところは見た限り一軒もありませんでした。

午前中は主に店の陳列を行い、観光客が増えてくる昼頃からぼちぼち売り込みを始めます。しかしものすごく暑いので熱心に呼び込みをする店はありません。店番の少年は完全にダレてて、見ていると気の毒になってきます。店共通の合言葉は「10ペソ~10ペソ~(=100円)」です。

店の人間はガイジン然とした欧米の観光客には積極的に売り込んでいくのですが、ボクのようなアジア系のガイジンにはあまり売り込んできません。たまに声をかけられても「スペイン語できるんかい!→メキシコ初めて?→いつまでいるの?→(しばらく身の上話)」と商売とはかけ離れた方に話が逸れてしまいます。





Tumba del Gran Sacerdote(高僧の墳墓)と呼ばれている建物。規模は小さいながらもきれいな形をしています。





El Caracol(カタツムリ)。天文台であったと推測されています。





カタツムリ上部。この窓が天文観測に適するよう作られていることからこの建物が天文観測所であったとされています。





横から見たらこんな感じです。





Casa de las Monjas(尼僧院)と呼ばれている建物。これも実際にどういう目的で使われていたのかは不明です。





Chichén Itzáにはイグアナが大量にいます。草食でおとなしい性格なので噛み付いてきたりすることはまずありません。人間が近づくと逃げます。

まわりの環境と同系色をしてるのでぱっと見ただけではイグアナの存在に気付きませんが、敷地内を歩いているとガサガサッとわざわざ音を立てて少しだけ逃げていくのでイヤでもその存在に気付きます。





草を食べるイグアナ。かわいすぎる(*´Д`*)ハァハァ。





Chichén Itzá近郊のCenote(セノーテ=泉)です。ツアー参加者のうち希望者のみ行く形で、残りはレストランで先に食事となりました。入場料60ペソ(=600円)。





見ての通り入って泳げるセノーテです。魚もいっぱい泳いでいます。水着とタオルはレンタル&販売があるので用意して行かなくても可です。大量にぶら下がってる糸みたいなのは植物の根です。水面まで20mほどありますがダラーンと下まで伸びて水を吸っています。





色をつけたようなエメラルド色の水が印象的です。YouTube本家にアクセスすれば高画質で楽しめます。

われわれセノーテ組はこの後レストランに行って食事をしたのですが、セノーテ行ってない組が早々に食事を終えていたこともあって大急ぎで食べねばなりませんでした。前のエントリーの写真に写ってるフランス人と食事しましたが、こんもり盛ったデザートのメロンが災いして、二人とも必死にかぶりついて大急ぎで嚥下しました。





17:40
メリダ市街に帰ってきました。明日のUxmal(ウシュマル)ツアーをまたホテルのレセプションの子に押さえてもらいました。聞けば夜の10時にならないとメリダには帰ってこない長丁場のツアーらしいです。ですので明日の夜10時以降発のバスチケットを買いにバスターミナルへ行きました。





メリダのバスターミナル。これは2等バスターミナルでもう一つ1等バスターミナルが隣にあります。2等のターミナルでも全車種のチケットを販売しているので、わざわざ遠い方にまで出向く必要がなくて助かります。

窓口で行き先と時刻を言えば発券してくれます。このとき「¿Para hoy?」と聞かれます。これは「今日分ですか?」と聞いているので、明日の券ならば「Para mañana, por favor.(明日でお願いします)」と言います。

座席を選べる車種であれば選ばせてもらえます。一つの座席に一つの数字が割り振られているのでこちらはわかりやすいと思います。





現物のバスチケットです。一番上のADOと書いてるのはバス会社の名前で、そのままアーデーオーと読みます。大手のバス会社なのでバスと言ったらADOみたいな認識があるようで、タクシー運転手に「バスターミナルまで行ってちょうだい」と言えば「ADOですか?」と聞き返されます。