03/01 月曜日 メルコスール13日目(アルゼンチン/ウルグアイ)
滞在地:ブエノスアイレス(アルゼンチン)→モンテビデオ(ウルグアイ)
7:00
起床。ホテルが気に入ったのでチェックアウトのついでにウルグアイからアルゼンチンに戻ってきた後の宿泊もここにするため予約しました。朝のブエノスアイレス市内はスーツを着たリーマンが慌ただしく出勤しています。
Buquebusのターミナルは乗客でごった返していました。列に並んでからチェックインが終わるまでに1時間も要し、もうこの時点で出航時刻5分前です。自分の後にも長蛇の列が続いていたので、客も係員もみんな必死です。
出国カードに必要事項を記入し出国審査を受けます。アルゼンチンの出国審査の係員の隣にウルグアイの入国審査の係員が並んで座っていて、アルゼンチンの出国審査と同時にウルグアイの入国審査が同時並行的に終わってしまうという合理主義。
待合室から船にはこのようなボーディングブリッジで乗船します。
Buquebus船内のようす。船なので飛行機に比べればシートピッチが広く、バーなどの船内設備も充実しています。出港してから気づいたのですが、ボクが乗っているのは普通船の3倍の速度が出る高速船です。
10:10
船はブエノスアイレスのDarsena Norte港を出港しました。
航行しているのは海ではなくてラプラタ川です。ボクは見知らぬ土地では太陽の位置を手がかりにして時計で南の位置を割り出して方向を把握するのですが、太陽の位置と時計を使って現在の船の進行方向を割り出すと、船は西に向かって進んでいることになります。
しかし、ブエノスアイレスから見て船の行き先であるコロニアデルサクラメントは東の方向で、そもそもブエノスアイレスから西には陸地があるので、船は西には航行できないのです。おかしいなぁ……
このトリックに気づいたのはウルグアイに着いてから。今ボクがいるのは南半球なので、太陽の位置を手がかりにして時計で割り出せる方角は南ではなくて北になります。だから船が進んでいるのは東向きで、ちゃんと合っているのでした。ん~地球って丸いなぁ。わかる人だけわかってくれればいいです。
11:10
コロニアデルサクラメント着。ここでトラブル発生。預けた荷物が空港のバゲッジクレームみたいなターンテーブルに乗って循環しているのを受け取るのですが、預けた背嚢のサブポケットが何物かによって開けられて、その中身が抜かれていました。
サブポケットには機内でのエア枕や筆記用具などを入れており、金目のものは入れていなかったのですが、この旅の詳細をメモした小さいノートを入れていたので自分としては大きな痛手です。背嚢のサブポケットは人為的に開けねば開かない構造のものなので、何物かによって開けられたと考える方が自然です。
しばらく呆然としているとサブポケットに入っていたノート類がターンテーブルに乗って回ってきました。ちゃんと戻ってきたので万々歳です。でもこれからBuquebusに乗る方は注意してくださいね。小さいポケットでもちゃんと施錠しましょう。
2時間かけてモンテビデオのTres Crucesバスターミナルに着きました。ウルグアイはサマータイム実施中なので、時計を1時間早めて現在時刻は15:00。
バスターミナルからモンテビデオ中心街へと至るバスに乗って外を眺めていると、赤青白の三色旗を持った連中が頻繁にウロウロしているのが目につきます。
モンテビデオのセントロに着くとそこはもうお祭り騒ぎ。ここにいたって1週間前にイグアスの滝で出会ったモンテビデオから来た老夫婦の「来週は大統領就任の祭りがあるよ」ということばが蘇ってきました。これのことだったのか。
新大統領Mujica氏のお面屋台。
広場は三色旗を持った支持者で埋め尽くされています。この三色旗はウルグアイの与党であるFrente Amplio(拡大戦線)の党旗で、Frente Amplioは簡単に言えば左翼政党です。保守政党から革新系のFrente Amplioに政権が交代したのでこんなに祭りになっているのか、と思えばそうではなくて、前大統領のVásques氏の頃からFrente Amplioは与党でした。ですのでこのお祭り騒ぎの意味がボクには分かりません。
MPP(=Movimiento de Participación Popular)はFrente Amplio(拡大戦線)を構成する政治グループだそうで、日本で言うところの鳩山政権における社民党みたいなもんでしょうか。
誰かわかりませんがサイン攻め&写真攻めに遭っているオッサンがいました。日本で言うところの渡部恒三みたいなポジションなんでしょうか。
18 de Julio大通りには支持者がどんどん集まってきます。この旗を見ているとロシアの選挙運動に巻き込まれているような気がしてきます。
群集に紛れてフラフラほっつき歩いていると、絵の具を持ったチビっ子が来て、両頬をFrente Amplioカラーである赤青白のトリコロールに塗られました。このチビっ子のおかげなのか、フェイスペイント後のボクはあちこちのモンテビデオっ子からやけに絡まれるようになりました。
独立広場でのライブ映像を見ながら歌う群衆。独立広場はわずかなスペースしかないので、18 de julio通り全体に人が溢れています。
お祭りの写真を撮っていると、「オレ達を撮れYO!」とモンテビデオっ子に絡まれたので写真を撮ってみました。イカツイ風貌なのに綿菓子持ってるみたいに見えてカワイイですね。
ここでウルグアイB級グルメレポート。18 de Julio大通りは歩行者天国になっていていろんな屋台が出ています。これはチョリパン屋台です。チョリパンとはパンにチョリソを挟んだ軽食のことで、ホットドッグに比べてチョリソはボリュームがあり、炭火で焼いてあるので香ばしくていい香りがします。
チョリパンはアルゼンチンやウルグアイでは割とメジャーな食べ物です。トッピング全部乗せで頼んだらこのようなとんでもないことになります。UYU 35(=157円)。
Torta Frita(揚げパイ)。粉砂糖がかかっていて甘そうに見えますが、甘さ控えめでナンボでもいける勢いで食べてしまいます。UYU 20(=90円)。
このあと暗くなってからクラブに遊びに行きましたが、地元っ子によると木曜日から週末にかけてでないとモンテビデオの夜は盛り上がらないようです。帰り道にホテルまでフラフラ歩いて帰っても街中は比較的安全でした。