社会人学生の遅れてきた学習意欲

実質的には、旅行フォトブログです

原油高騰と航空運賃の関係

2008年05月26日 | 日常生活
NY原油価格が1バレル130ドルを超えました。商品先物取引のサイトでさっき確認したら当限で132ドル台がついていました。ガソリンの暫定税率も復活してレギュラー小売価格が170円ぐらいになってます。恐ろしい話です。

原油高騰の影響は至る所に及んでいて、その辺の事情を語るのは大手メディアに譲るとして、ここでは外大生にとって非常に密接な関係のある航空運賃に対する影響を考えてみたいと思います。

外大生にとって学習言語の話されている国を訪れることは、趣味に分類される旅行と言うよりもむしろ研修に近いのではないかと思います。なので渡航費は贅沢費ではなく学費に分類した方が実態を反映している気がします。

で、その渡航費のほとんどを占める航空運賃が原油高騰のあおりを受けてドカドカ上昇しています。これは「燃油サーチャージ」として価格に反映されているのですが、チケット発券日ベースで約半年前から3ヶ月間の市場価格の平均値を反映してその都度改訂されます。果たしてこの上昇の度合いが果たして適正なのかどうか気になったので調べてみました。

そもそも航空機が飛ぶためには燃料が必要で、これには主に灯油(ケロシン)を精製して作ったジェット燃料を用います。ジェット燃料は灯油から作られ、灯油は原油から作られるので、原油価格が高騰すればジェット燃料も高騰し、燃油サーチャージも引き上げられるわけですな。

燃油サーチャージの価格改定には各航空会社がガイドラインを発表していますのでそちらを参照していただくとして、ほとんどの航空会社が米国エネルギー省の発表しているシンガポールケロシンの価格をその基準としています。(Kerosene-Type Jet FuelからSingapore参照)

5/20の価格は387.12セントとあります。これは1ガロンあたり387.12セントの価格であることを意味します。1バレル=42ガロンなので、
387.12×42÷100=162.59(ドル/バレル)
5/20時点でシンガポールケロシンの価格は1バレルあたり162.59ドルということが分かります。

1バレルは約159リットルで、1ドル=104円で計算すると
162.59÷159×104=106.35(円/L)
5/20時点でシンガポールケロシンの価格は1リットルあたり106.35円ということが分かります。

これを踏まえた上で8月に搭乗予定のユナイテッド航空のチケットでシミュレーションしてみます。

成田からサンフランシスコへはボーイング747-400が、サンフランシスコからメキシコシティまではエアバスA320が就航しています。それぞれの機体の最大の燃料積載容量と最大航続距離から1キロあたりの消費燃料を求めます。

B747-400
230,000÷13,600=16.91(L/km)
A320
23,860÷5,700=4.19(L/km)

成田-サンフランシスコ間の距離は8,187km、サンフランシスコ-メキシコシティ間は3,014kmなのでそれぞれの消費燃料に航続距離をかけると

B747-400 成田-サンフランシスコ
16.91×8,187=138,456.62(L)
A320 サンフランシスコ-メキシコシティ
4.19×3,014=12616.50(L)

これをそれぞれの最大乗客数で割ります。
B747-400 成田-サンフランシスコ
138,456.62÷570=242.91(L/人)
A320 サンフランシスコ-メキシコシティ
12616.50÷150=84.11(L/人)
242.91+84.11=327.02(L/人)

つまり成田からメキシコシティまで満席の状態で飛べば片道で一人当たり327.02リットルのジェット燃料を消費することになるだろうという理論値です。成田-メキシコシティ間の航続距離11,201kmを327.02Lで割ると34.25km/Lとなり燃費が求まります。燃料の種類が違うので単純には比べられませんがハイブリッド自動車より高い燃費性能ですね。

先に求めた327.02リットルを2倍した物に先ほど求めたシンガポールケロシンの1リットルあたりの価格をかければ、往復1人当たりのシンガポールケロシンの価格が分かります。
106.35×327.02×2=69,555.35(円)

航空運賃の支払内訳についてはeチケットの控えに書いてあるのでそれを参照します。(今どきはeチケットなんて方式に変わって便利ですなぁ)



ROE:適用為替レート YQ:燃油サーチャージ XD:メキシコ国際線出国税 UK:メキシコツーリズム税 XY:米国入国審査料(2回)XA:米国動植物検疫審査料(2回) YC:米国税関審査料 AY:米国航空保安料金(2回) XFSFO:サンフランシスコ国際空港空港使用税


5月に発券すれば日本-アメリカ本土(北米)間の燃油サーチャージは片道17,000円なので往復で34,000円です。上の例では去年の年末に発券したので往復27,600円が適用されています。

去年の年末発券時のシンガポールケロシンの価格を計算してみたところ1リットルあたり71.43円で、成田-メキシコシティ往復一人当たり燃料使用量の654.03リットルをこれにかけると46,715.21円になります。この額の航空運賃に占める割合は
46,715.21÷(125,000+27600)=30.6(%)
となります。

航空会社の一般的なコストモデルでは燃料代の航空運賃に占める割合は30%ほどなのでこれは妥当な額でしょう。しかし現在のシンガポールケロシンの額で計算すると
69,555.35÷(125,000+27600)=45.6(%)
となるのでこれではおそらくペイしてないと思われます。さらに今後も燃料費は高騰する目算が強いので、ますます航空運賃に占める燃料費の割合は上がっていくことになるでしょう。

格安航空券の購入の際に燃油サーチャージを別途とられることを考慮に入れていなかった人が「不当な価格表示だ!」と憤る気持ちも分かるのですが、こうしてつぶさに見ていくと航空会社も旅行社も責める気にはなれませんね。

国立大の学費

2008年05月24日 | 大学




イヤなニュースが飛び込んできました。
国立大授業料、私大並みに 財務省、5200億円捻出案

記事では国立大学の授業料を私大並みに引き上げることによって2,700億円の財源が生まれると書いてありますが、その前に外国人留学生にくれてやってる税金をひとまずゼロにしないことにはわれわれ日本人学生は納得しませんぞ。

外国人留学生と書きましたがその内訳は中国人と韓国人で8割です。先日、長野で行われた聖火リレーでの中国人留学生の工作員っぷりは、多くの日本人に中国人のキモさを印象づけたことと思います。自分の頭でものごとを考えられない阿Qは日本なんかに来ずに、大陸でせいぜい低賃金でこき使われてセコセコ餃子でも作ってくれてりゃいいのです。

そして韓国、こちらは最近の中国人のはっちゃけ具合にすっかり影を潜めていますが、こちらも宗主国の中国並みの連中で、ことあるごとに日本に対する嫌がらせをしてくるくせに、頻繁に日本に擦り寄ってくるので、私としては常に尊大な態度で日本に要求を突きつけてくる北朝鮮の方が筋が通っていて100倍マシに思えます。

外国人留学生に対して支給している税金は年間2~3百億円なので、国立大の授業料引き上げ分によって見込まれる収入の10分の1ほどです。つまりそれをゼロにすることによって増収予定分を十分に補填することはできません。しかしながら国民から集めた税金を外人にくれてやって、その一方でさらに国民から金を取り立てるというのはどう考えてもおかしな話です。

ちなみに今ボクが行っている大阪大学外国語学部(旧大阪外国語大学)夜間主コースの年間授業料(1期+2期)は267,900円です。これが私大並みになると970,000円(授業料+教育充実費:関西外国語大学の例)となります。4倍弱に跳ね上がります、ハハハ。払えん。

大学統合後も大阪外国語大学の学則は旧コースの学生には適用されているので特待生制度なるありがたい制度が残されています。これは前年度の成績が良ければ次年度の学費は免除しますよという制度で、奇跡的にボクはこの制度が適用されて今年度の学費が免除されることになりました。

でもこんなのが適用されるのは全体のごくごく一部の学生に限られるので来年は適用されない可能性の方が高いでしょう。「来年から授業料100万円にします♪」なんて宣告されたら、どうしていいものか分からず非常に困りそうです。

ぢ(ポルトガル語)

2008年05月18日 | 他言語




去年、副専攻語として中国語をとっていましたが、やればやるほど簡体字の視覚的キモさが気になり出し、卒業要件分の単位は既に習得してしまったので今年はもう中国語をとっていません。

外大旧課程では副専攻語さえきちんと履修してしまえばあとはアラビア語だろうがベンガル語だろうが何語をとるのも自由なプログラムになっています。今年度の阪大外国語学部としての入学生からは英語が必修になっているらしく、英語をやりたくない子もいるでしょうから非常に気の毒なことです。

そういうわけで今年はポルトガル語を履修しております。中南米のことを知るにつれその中でも随一の超大国であるブラジルにも興味がシフトし、これをスルーするにはあまりにも大きすぎるので、それなら一緒にポルトガル語もやってみようと思ったわけです。

なにしろ専攻語がスペイン語ですから、それの類似言語であるポルトガル語には新たに覚えるべき文法事項はほぼありません。開講しているのはブラジルのポルトガル語なので、動詞の活用に関して言えばスペイン語でのtúとvosotrosにあたる2人称の親称が3人称で代用されているため、活用の種類が6から4にボリュームダウンしています。

しかし発音が曲者です。表記と発音が一致し発声も明瞭なスペイン語に対して、ポルトガル語にはsãoなどの鼻母音なるものが存在し、これがまた頻繁に登場します。上記の例ではサァゥンと発音しますがサオと言ってしまいたい衝動に駆られます。

またdなどの子音の後ろにiや語末のeが来た場合、
dia→[ʤia] 
de→[ʤi]
とダヂヅデドのヂのように発音されるので慣れるまでかなりかかりそうです。タルヂとかエストゥダンチとかなんかかわいくていいですね。

El viaje de verano

2008年05月06日 | スペイン語
当ブログではしつこいくらいに夏休みのメキシコ旅行計画に関してウダウダ書いていますが、そろそろ本格的にアウトラインを決めてしまわないと危険水域が近づきつつあります。

まだ3ヶ月もあるように見えて実はそんなに自由時間がありませんから悠長に構えてられないのです。平日は全然時間が取れず、休日は昼まで寝てその後勉強するだけですから、こういう休暇中にネットを駆使していろんな情報を集めてしまわないとヤバいんです。

航空券はすでに去年末に16万円(サーチャージ込み)でゲットしましたが、今いくらの値段がついてるのか確認してみたところ…





ほぼ50%アップです。お盆の渡航費のえげつなさは話には聞いていましたがまさかここまでとは思いませんでした。しかしまだ空席があるということの方がもっと驚きです。





さてメキシコ行きの話ですが、実質滞在日数12日でどこまで詰め込むべきかというのが問題です。行きたいところを全てピックアップして旅程を組んだところ帰国まで30日かかることが判明しました。もちろんそんなことしてたら仕事クビなのでプライオリティの低い順にバンバン切り捨てていったらこうなりました。

<今回は見送るプラン>
Puebla - 市街散策、タラベラ焼、モーレ試食
Papantla - El Tajínの壁龕のピラミッド
Guanajuato - ミイラ博物館
Veracruz - 散歩、魚料理
Palenque - Guatemalaへの国境越え→ティカル遺跡

で、上記の地図のようになったわけです。あんまりタイトスケジュールにしてもうまくいく保証はないので。(ラテンの国で計画通りになるわけがない!) 赤い☆マークはぜひとも訪れたい遺跡で、それを廻るプランに多少自由時間を付加したらこれ以外は無理なんじゃないかなと思います。

最近チャットをしてるメキシコ人が揃いも揃って「早く来いゴルァ。茶でも飲もけ」と誘ってくるので彼らとの面会にも時間を割かねばなりません。スケジュールを決めるのは面倒ですが、やっぱりこの作業が一番楽しいですね。



※写真はイメージです


本当はGuadalajara近郊のTequilaまで足を伸ばして本場のテキーラ工場の見学に行きたかったんですが、時間の制約上今回は見送ることにしました。竜舌蘭の刈り取りから蒸し上げ、蒸留のプロセスを生で見てみたいし、何より本物のテキーラを飲んでみたかったんだけどなぁ。

Que onda?

2008年05月03日 | スペイン語




1日から6日まで連休を頂いてますが、正直やることのない連休ほどありがた迷惑なものもなくそろそろ飽きてきました。

先月末に大学図書館で連休中の暇つぶしのために旅行ガイドを借りてきました。統合に伴う予算の消化で購入したと思われる最新号の地球の歩き方が全巻揃っていたの非常にうれしい限りです。¡Genial!

借りてきたのはスペイン号とアルゼンチン・チリ・パラグアイ・ウルグアイ号の2冊です。写真真ん中のメキシコ号は私物です。スペイン語専攻と言うとスペインに興味があると思われることが多いのですがその実全然興味がなくて、それでも教養程度に知っておいた方が良いこともあると思って旅行ガイドを読んでみようと借りてきたわけです。

しかし、読めど進めど全然興味がわきません。なぜだろう。そもそもスペイン1国に対する興味というよりも自分の場合ヨーロッパ全域に対して全く興味がないことに気付きました。

ヨーロッパの中でもスペインは食事のおいしい国なのでその点が唯一の救いですが、このまま行けば一生スペインの地を踏むことなく死んでしまうような気がしてなりません。興味や好きといった感情は意思でどうにかなるものでもないので困ったことです。





更なる暇つぶしにプラモデルを組んでみました。何のペイントも施してないのにクリアパーツのおかげでこの完成度。説明書通りに組めば誰でもできるわけですから当たり前のようにすぐ終わりました。

それでも時間が余りまくってるのでここ数日はインターネットでメキシコのコミュニティに参加してメキシコ人とチャットしまくってます。メキシコシティ(彼らはD.F.と呼びます)との時差は現在サマータイム実施中なので14時間あり、こっちの朝はあっちの夜で、あっちの夜中はこっちの昼間です。

老若問わずものすごい勢いでメール攻勢を掛けてくるので返事が大変です。1つのメッセージに返事していると2つぐらい新規のメッセージが飛んできて、それの繰り返しですからなかなかこちらから終われなくて、気付けば半日まるまるチャットしてたりします。

¿Qué onda?

↑これ頻繁に見ます。メキシコ流の表現だそうで大阪弁でいえば「どない?」みたいなもんだと思います。¿Qué tal?よりも言いやすいので今後メキシコ人との会話にはこれを使うことにします。