社会人学生の遅れてきた学習意欲

実質的には、旅行フォトブログです

韓国釜山旅行2日目―塔と港と日帝残滓と

2011年04月24日 | 2011韓国釜山旅行




03/13 日曜日 韓国2日目
滞在地:釜山

7:00起床。滞在先の東横インは日本と同じく朝食無料サービスがあるのですが、せっかく韓国に来ているので朝から韓国めしを食べに専門店まで出かけることにします。





地下鉄南浦洞駅をちょっと山手に入ったところにある、アワビのお粥専門店の濟州家제주가です。看板表示が漢字なのでハングルが読めなくても絶対に見つかります。





韓国の飲食店はこのようにメニューを店内に掲示してくれているので助かります。この店はメニューの日本語併記からも分かるように、日本人が大挙してやってきています。自分が行った時は福岡人が多いみたいでした。

朝の9時前だというのに店内満員。店員は大わらわです。日本人客が多すぎるからか店員の接客は非常に丁寧です。





韓国めし第2食目はアワビのお粥전복죽₩10,000(=740円)。例によってキムチや海苔が無料で提供されます。店内には「当店のキムチは国産の白菜を使っています」との表示がありました。去年の猛暑によるキムチ危機は記憶に新しいところです。





アワビの肝をベースにしたスープで煮たお粥は見た目ほど濃くなく、しかしながらちゃんと磯の風味が生かされていて絶品です。量はそこそこありますが食欲のない朝でも余裕で食べられます。





満腹感を抱えながらふらつき歩いていると何やら階段があります。真ん中にはエスカレーターが、そして全体を屋根が覆っています。





登ってみるとそこは龍頭山公園용두산공원でした。ここは釜山有数のビュースポットだそうです。以前この一帯は日本人居留民の倭館があり、龍頭山公園には龍頭山神社があったんだそうです。





朝鮮水軍の李舜臣像があります。豊臣秀吉の朝鮮出兵時に日本軍の補給のための輸送船襲撃に成功する以外はあまりパッとしない戦績なのですが、かの国の救国の英雄として扱われています。

同僚の讒言や死刑宣告など朝鮮人同士の内輪もめでゴタゴタした挙げ句、慶長の役の露梁海戦で他の将兵ともども戦死するという最期を遂げており、韓国で信じられているような歴戦の猛者ではないのが実情です。彼を称揚せざるを得ないほどその他の面々があまりに味噌っカスばかりなんでしょうか。





ドデカい鐘を吊るした鐘閣がありました。1996年に釜山市民の寄付によって建立されたそうです。ですので鐘はまだまだ新しくテカテカ光っています。





公園奥には釜山タワーがあるので上ってみることにします。





展望台入場券₩4,000(=300円)。展望台にはエレベーターであっという間に着きます。





上から見た龍頭山公園。タワー自体の高さは120mなのですが龍頭山の海抜が69mあるので、展望台は海抜189mにもなるそうです。タワーのショボさとは対照的に見晴らしは素晴らしいものがあります。





チャガルチ方面の釜山港です。例の歌のせいでボクの釜山港のイメージは湿っぽくて陰気臭いものでしたが、こうして見ると活気があってなかなかいいもんです。





南東の影島方面です。





北側の中央洞、釜山駅方面です。





西にはアーケードの設けられた国際市場があります。アーケードのあるなしにかかわらず、このあたり一帯には飲食店や雑貨屋などのいろんな店があるので歩いていると面白いです。





ロッテ百貨店とその手前の釜山デパートです。韓国ではロッテは超一流企業というか大財閥を形成していて、泣く子も黙るブランド力なのだそうです。ちなみにロッテの漢字表記は「楽天」ですのでロッテ百貨店は「楽天百貨店」になります。





関釜フェリーとPanStar Cruiseが停泊しています。関釜フェリーはその名の通り下関と釜山を、PanStarは大阪と釜山を連絡しています。時間があれば大阪から船で来てみたいなぁ。





これは日本統治時代に作られた気象台で今も現役だそうです。こういうものは「日帝残滓を撤去しないのは反民族的行為ニダ、癇癪起こる!<#`Д´>」とは言わないのですね。

(つづく)

韓国釜山旅行1日目―エアプサンは格安航空会社か

2011年04月18日 | 2011韓国釜山旅行




03/12 土曜日 韓国1日目
滞在地:大阪→釜山
(このレポートでの通貨換算レート¥100=₩1,350)

「反日の韓国になんか死んでも行くか!」とつい先日まで本気で思っていたにもかかわらず、たまたま安い航空券があったのでちょっくら釜山まで行ってきました。(安い航空券を検索して旅行計画を立てるのがボクのささやかな趣味なのです)

エアプサンの大阪-釜山往復航空券が、運賃14,900円、燃油サーチャージが2,000円、空港施設使用料等の税金が4,400円の計21,300円で発券可能というのだから恐れ入ります。東京往復より安価です!しかもこれが出発3日前の発券でこの価格ですから余計にビックリです。

出発前日に件の大震災が発生し旅行どころではない状況でしたが、こちら大阪でも震度3ほどの揺れを感知し津波注意報が発令されていたものの、鉄道や空港などのインフラはほぼ通常通りに機能していたので無事出かけることができました。





今回も地元の南海電鉄を応援するため、ラピートに乗っての空港行きにしました。大阪人は関西空港に関して伊丹と比較して「遠い」だの「高い」だの言いますが、成田空港の僻地さ加減に比べれば全然マシだと思うんですがいかがでしょうか。





釜山行きの出発ゲートではみんながテレビに映る官房長官の会見に釘付けになっていました。





釜山行きエアプサンBX121の機体です。ボーイング737-400型ですのでシートは普通のエコノミーかそれよりちょっとマシなくらいの余裕があります。





格安航空会社なのに新聞・機内誌や免税品販売など一通りの航空会社のサービスは整っています。機内誌によれば釜山を拠点に台北・香港・威海・セブ島に就航しているようです。





沖縄よりも近いわずか80分程度のフライトなのにランチボックスを出してくれます。なぜか無料です。この後にも飲み物のサービスがあり、超短時間のフライトの割に機内サービスが濃いです。エアプサン、なかなか侮れませんよ。





19:40
釜山金海国際空港に着きました。機体からはタラップで降りてバスでターミナルビルに向かいました。到着ゲートにATMがあったのでキャッシングすることにします。





ドーン!₩400,000(=30,000円)をキャッシングしたらこんなことになりました。財布がパンパンになります。

空港バスに乗って運転手のオッサンにホテルの名前を言ったら、ホテルの近くに来た時点で「あそこのブルーの電飾の看板がホテルやで」と親切に教えてくれました。





お宿は東横イン釜山中央洞(現在は「釜山駅2」という素っ気ない名前に変わっているみたい)です。東横インは既に海外進出を果たしていまして、海外の店舗の半数がここ釜山にあります。日本語でOKというのがなにより安心です。





居室は国内と同じ作りで一通りのものは揃っているので不便はありません。おなじみの聖書やらスピリチュアル系の本もありますよ。

ホテルに着いた時点で既に22時前になっていたので、何か韓国めしを食べようと繁華街の南浦洞にやってきましたが、飲食店や屋台はもう店じまいを始めつつあり、どうしよっかな~と彷徨い歩いていたら……





원조밀양돼지국밥(元祖密陽テジクッパ)、24時間営業のテジクッパ屋が開いていました。密陽というのは慶尚南道の地名です。韓国の飲食店はやたらと「元祖」を名乗りたがるので何がなんやらわかりません。テジクッパはいまや釜山の名物料理になっています。





テジクッパ₩6,500(=480円)。オバチャンが説明してくれるのですが、何を言われているのか分かりません。業を煮やしたオバチャンが手取り足取り教えてくれたテジクッパを食す作法とはこうです。





まずアミエビの塩辛を入れて塩味を調節する。ごはんと麺を入れてキムチなどをお好みでトッピングする。付け合わせの青唐辛子と玉ねぎはお味噌をつけてそのままいただく、という感じだそうです。

間違って玉ねぎもテジクッパの中に入れてしまったらオバチャンが「違う違う」と玉ねぎのお替わりを持ってきてくれました。





韓国第1食目のテジクッパに大満足でホテルに凱旋を果たすと、玄関横にセブンイレブンがありました。韓国のコンビニに初潜入です。





マッコリ4合瓶₩1,500(=110円)。いくら本場とはいえ安すぎやしませんか。アルコール度数が低いのでグビグビいけちゃいます。





シッケ₩800(=60円)。関西でお馴染みのひやしあめに似た味わいのドリンクです。悪くはないです。





海苔₩1,200(=90円)。大きめのカット海苔でしたがそれでもこんな値段です。円高の今だからこそ韓国!

中国江南紀行4日目―アトラクションとしての高速鉄道

2011年04月10日 | 2010中国江南紀行




11/07 日曜日 中国4日目
滞在地:上海→大阪





朝の上海老街です。ゴミ収集のリヤカーが走り回っています。





8:30
地下鉄2号線で南京西路站降りてすぐのところにある王家沙に来ました。王家沙は上海でも名の知れた点心レストランで、イートインでも食べられますし、持ち帰り用のものも売っています。食券売り場で食べたいものを注文し、半券を給仕係に渡して供されるのを待つ、という段取りです。店員さんは非常に感じが良い人でした。





蟹粉小籠を2蒸籠、20元(=250円)。カニのほぐした身の入った小籠包です。カニ入りということで、普通の小籠包よりかはお高めの価格設定です。一つ一つが大きめですので見た目よりはボリューム感があります。日曜日でも朝っぱらから点心がいただけるのは很好!





腹ごなしを済ませてまたまた地下鉄2号線に乗り、今度は龍陽路站にやってきました。ここ龍陽路站から上海リニア(上海磁浮)が浦東国際空港までを直通で結んでおり、駅間30kmの距離をわずか7分で走り抜けます。2010年の春からは地下鉄2号線でも浦東国際空港まで直通で行けるので、今となっては上海リニアに乗ることは、わずかな時短と想い出作り以上の意味はないと思います。





チケットは50元(=600円)。遊園地のアトラクションと思えばそんなに高いとは思えません。





站台はこんな感じでやや薄暗いです。余計なものがごちゃごちゃ置かれていなくてスッキリしています。





車内の座席配置は3列シートが向かい合わせになった6人掛けのボックスが左右に配置されています。座席の背もたれは固定式なので、満席の場合は乗客の半数は進行方向と逆向きに座ることを余儀なくされます。





最高速度430km/hの瞬間です。300km/hを超えたあたりから横方向の振動の周期が短く、振幅が大きくなり、ガタガタガタガタと不気味な音を立て始めるので不安になってきます。





430km/hの車窓の風景はこんな感じです。これだけ乗り心地が悪いと10分以上の乗車は精神衛生上よろしくないです。乗車時間7分はギリギリOK。





あっと言う間に浦東国際空港站に着きました。





車両先頭の赤い血糊はバードストライクによるものと思われます。





浦東国際空港2号航站楼です。こんなに立派な空港を作るだけの円借款を行う余裕があったんなら、国内の空港の統廃合に力を入れてほしかったもんですわ。

預け荷物の中にコロンの瓶を入れていたのがスキャニングされて別室送りになってしまいました。開封検査で可燃物でないことを確認の後、再度梱包して放免となりました。





スターアライアンス系の共用ラウンジは芋洗い状態でした。朝から霧が立ちこめているせいで、午前の出発便が昼過ぎにずれ込んできているからということでした。よって写真無し。





NH156便。定刻では12:30発でしたが、霧が発生したみたいで搭乗してから1時間ぐらい待ちぼうけを喰らいました。





CAが気を利かせて手元モニターを出してくれました。コレのおかげでいつとも知れぬ離陸の待機が苦にはなりませんでした。





帰りの便は日本酒にしてみました。秋田のお酒、純米大吟醸「天巧」。精米歩合40%だそうです。ぷわぁ~っと立ち上る香りがたまりません。





まつたけご飯と魚の炊き合わせ、お刺身と手まり寿司。日系エアラインお決まりの「そば」がないのがGoodです。





九州上空あたりと思われます。





ただいま~。
これにて中国江南紀行2010は終わりです。

中国江南紀行3日目―ゴキブリ渡船と国営コンビニ

2011年04月04日 | 2010中国江南紀行




(前回の続き)
一旦ホテルに戻って休憩していたら、しっとりと日が暮れてきました。この時はまだ18時過ぎだったので建物のライトアップがあまりパッとしていませんが、まもなくあたり一帯の建造物に灯りがつき始めていい雰囲気になりました。





昼間は霞がかかって薄汚い浦東の景色も夜景になるとこのようにちょっとした香港のようになります。





こちらがライトアップした外灘の様子です。人民たちがバシャバシャとフラッシュを焚き写真撮影に興じております。露出を長めにしてあれやこれやと趣向を凝らして撮影するような人はあまりいませんでした。





今度は夜景を上から眺めるべく上海市の輪渡(渡し船)に乗船して対岸の浦東エリアに行くことにします。乗船料2元(=25円)。





中はこんな感じで座席は50席ぐらいありますが、せいぜい10分ぐらいの乗船時間ですので座る必要はそれほど感じません。そんなことよりも帰りの便で座ってみて気づいたのは、とにかく不潔!座席の周りには乗客が食い散らかした残飯に群がる数千匹のゴキブリがウヨウヨしています。

一応掃除係のオッサンがその都度ゴミを掃き集めているんですが、暖房の効いた船内が快適なのか、大きいのから小さいのまでゴキブリが至る所を徘徊し、ホラー映画のような光景が繰り広げられております。





船上からの景色はそこそこきれいです。





下船すると旅行会社の一斉チラシ攻めに遭います、その数7社。内容は上海近郊の蘇州や杭州の1日ツアーなどをやっているみたいです。裏面には上海地下鉄の路線図を掲載しているものも多く、ゴミにはならないのでもらっても損にはならないかも。





旅行社と並んで営業をかけてきたのが金茂大厦の送迎ミニバンです。金茂大厦は高さ421mの超高層ビルで、かつてはこのエリアで一番高いタワーとして人気を誇っていたようですが、2008年ちょうど目と鼻の先に492mの上海環球金融中心(上海ヒルズ)ができて高さが抜かれてからというもの、その人気はかつてほどではなくなったということらしいです。

そういう事情もあって座して死を待つよりは輪渡の客を確保しようと、金茂大厦はミニバンで無料送迎して客の確保に躍起になっているようです。「無料送迎」と書きましたがお迎えはあってもお見送りはありません。帰りは自力です。展望台へのチケット、88元(=1,100円)。上海環球金融中心の100階展望台の150元(=1,900円)に比べりゃかなりリーズナブルです。





金茂大厦を下から見上げるとこんな感じになります。向こう側に見えるのが上海環球金融中心です。





東方明珠電視塔方向を見下ろすとこういう感じです。下から見ても上から見てもこの造形の田舎臭さはどうしようもありません。ボクがまだその良さを分かっていないだけかもしれませんがね。





外灘方向はこんな感じです。震旦AURORAの看板がやたらと目につきます。「震旦」が良くて「支那」が良くないという理屈がボクにはさっぱり分かりません。





お隣の上海環球金融中心がその偉容を誇示するように聳えたっています。持ち手に見える部分は竣工当時世界一高かった展望台であった100階展望台となっています。





金茂大厦の展望台から内部を見下ろすとこのようになっています。このマトリックス風のフロアはテナントとして入っているグランハイアット上海のホテル部分になっています。吸い込まれそうで相当怖いのを我慢して写真を撮りました。





やはりこの展望台でも上海閥のあの漢奸の息子が揮毫している写真が飾られていました。「澤」の字だけを意味なく大きく書くところに、毛「澤」東と自らをオーバーラップさせ、自分も神格化しようとするこの男の卑小さが感じ取れます。(考え過ぎか)





下りのエレベーター。ギュンギュン下がっていくので耳が痛いです。





さて、帰りも上海市輪渡の大量のゴキブリに見送られ外灘に帰ってくると時刻は既に22時。上海は大都会にもかかわらずほとんどの飲食店は既に店じまいを始めています。仕方ないので上海のコンビニに潜入してみました。

1件目、中国国営コンビニの「好徳」。YouTubeで「日本vs中国 コンビニ戦争」というおそらくNHKスペシャルと思われる面白い動画があり、好徳は外資系のコンビニに市場を荒らされまくるという損な役回りで登場します。

外資の攻勢の前にもどこかのほほんとした好徳の副社長がなんとも味のある人で、「客を取り込むには米と卵を置くんだ!」とヌケた指示を出す人なのです。そういうこともあって好徳は是非一度お目にかかりたいと願っていたコンビニです。興味のある方はYouTubeで「コンビニ 戦争」で検索。





好徳で買った晩ご飯。香辣牛肉麺・サンドウィッチ・味付け卵・ミネラルウォーター、しめて15.30元(=190円)。サンドウィッチは耳の固い部分まで使っていて変な感じでした。味付け卵は台湾より薄味でした。

国営コンビニということで相当劣悪な接客応対なんだろうと思って行きましたが、レジは標準的な中国の小売店より幾分マシな程度でした。副社長の指示で陳列を始めた米と卵がいまだに置いてあるのは失笑ものでしたが。





2件目、喜士多。「キシタ」と読むと意味不明ですが、中国語読みで「シースートゥオ」と読むと"C-Store"になります。





茄汁香腸と照焼鶏肉の巻き寿司を買ってみました。ご飯の焚き加減と包装がいい加減で、端っこの方のお米が乾燥していました。味は悪くなかっただけに残念です。