社会人学生の遅れてきた学習意欲

実質的には、旅行フォトブログです

チェーンが外れたけど…

2007年06月29日 | バイク




やはり予想通り仕事を始めてみると、ブログの更新などしている暇も作れなくなりました。途中で投げ出すのはイヤなのでぼちぼちと更新させてもらいますが、今までのような有閑学生ではなくなったので頻度は落ちるでしょうなぁ。

さて、本日のブログ。
いつものように学校からバイクでの帰り道、信号が青に変わって発進しようとアクセルを回してもエンジンが音を立てるだけで前へ進みません。ギアが入ってないんだなとギアをガチャガチャやってみますが無駄。

車列の先頭、しかも右側車線だったので「何をやっとるねん、あのバイクは?!」といらついた後ろの車が脇を走り去っていくとだんだん焦ってきます。隣車線の車の人がこちらの異変に気付いて道を空けてくれたのでなんとか路肩に避難することが出来ました。

原因を探るべく足回りを見ればチェーンが外れてしまっています。そら動かんわな。家までの道のりはあと6km、時刻は夜の9時半。どう考えてもバイク屋の営業時間は終わっている時間です。

さてどうしたものかと歩道側に目をやれば、なんと都合のいいことにそこはバイク屋さん。しかも灯りが点いています。机でレジ〆をやっているオッチャンがこちらに気付いてくれました、ラッキー。

かくかくしかじか現状説明をして修理してもらいました。今年の2月にバイクの一ヶ月点検をしてもらってからメンテナンスをしてなかったのでチェーンが伸びきっていたようです。オッチャンは手際よくものの5分で修理をしてくれました。

「走行中にチェーンが外れたら大事故になる恐れがあるので、メンテナンスはこまめにね」とはオッチャンの言。確かにバイクを買ったバイク屋もKSR110のチェーンは伸び易いですって言ってたわ。

夜遅くに手を汚させてしまったお詫びと、チェーン外れを起こしたまさにそこでお店を営業してくれてたことへの感謝の気持ちを込めてお釣りは結構ですと言ったのですが、職人気質のオッチャンは気持ちだけ受け取りますとお釣りはちゃんと用意してくれ、おまけにバイクを道に運んで帰途に就きやすいようにしてくれました。

チェーン外れに見舞われながらも事故・怪我無し、現場の前がバイク屋、遅い時間に修理してくれた、オッチャンがいい人…などなど。「オレはまだまだ死ぬことを許されていない特別な存在なのだ、ワッハッハ」と慢心してしまいそうになるほどラッキーな今日でした。

ヘビーな生活になります

2007年06月21日 | 日常生活




昨日から労働しています。工学系の基礎知識が要求されるお仕事です。もともと募集要項をよく読まずにエントリーしてしまったところで、業務上要求されるであろうスキルがボクにないことが分かれば派遣先企業から断ってくるだろうと受動的に構えていました。

派遣先企業には派遣会社からの説明で、ボクが生粋の文系人間で理工系の職務経歴があるわけでもなく、さらには人文系の大学に現在在学中であることは耳に入っているはずなのですが、派遣会社が猛プッシュしてくれたのか、先日わざわざ会って話をする時間をくださったので業務内容の詳しい説明を聞いてきました。

やはり募集要項通り今まで全く経験のない業務だったので不安ばかりが募ります。が、しかし考え方を変えれば未経験のことをさせてもらえるのはすごく大きなチャンスではないかと思います。それに不安な気持ちなのはボクよりもむしろ畑違いの人間を抱え込むことになるであろう派遣先企業さんの方でしょう。

スキル無し・知識無し・現役学生なので長期休暇中以外残業不可など…どう考えても使いにくい人間の自分ですが、最終的に派遣先企業さんがアンタでいいよと言ってくれたようなので、恩返しできるように早めのスキルアップを図りたいです。

勉強嫌いの学生が「学校の勉強なんか社会で何の役にも立たん!」とよく言いますが、今なら確信もって言えます。「今のうちにちゃんとやっとけ!」 放課後に図書館でキネマ旬報なんか読んで時間潰すんじゃなかった…

さぁ、参考書買ってきて数学も物理も一から勉強し直しです。それに外資の会社ということで英語必須です。仕事覚えて自然科学の勉強して、大学でスペイン語やりながら英語も勉強しつつ、その他講義でかかわってくる思想分野の文献も読まねばならんし、たぶん今が人生で一番勉強している時期でしょうな。あぁ充実。

とはいえ分かってても働いてから学校行くのしんどい。日常で「しんどいしんどい」って言うのは、それを聞かされる者の立場に立てば不快以外の何物でもないので言わないように心がけていますが、言わなければストレスたまる一方なので私的なブログでチョイと発散させてもらいます。しんどい!

大学行ってるのを仕事の言い訳にはしたくないし、その逆もまた然り。自分で決めたことだから。

ハローワーク リローデッド

2007年06月19日 | 日常生活




仕事が決まったのでハローワークに行ってきました。以前から仕事は決まっていたのですが、ハローワークでは実際に労働を開始する前日にその手続きを行うのが常らしいです。

昨日も実はハローワークに行ってきたんですが、係の人が「今日手続きしたら失業手当の支給日数が1日減っちゃうのでできれば明日来た方がいいですよ」と親切にも案内してくれたので出直した次第です。

失業手当の支給要件は個人個人でそれぞれ異なります。基本的な仕組みを言えば「基本手当日額×所定給付日数」によって額が決まります。基本手当日額は離職時の年齢と所得で決まり、所定給付日数は離職理由と年齢と被保険者期間で決まります。

ボクは一般の離職者で65歳未満・被保険者期間10年未満なので所定給付日数は90日と決まっています。ということなので最高で90日分の手当が受けられることになります。

こういう仕組みの問題点は、わざわざ仕事をするよりも適当に求職活動して期間MAXまで手当を受給しようと考える人を生むところにあり、次の仕事が見つかるまでの援助という本来の性格が損なわれる恐れがある点です。

そこで早期に就職した人間には再就職手当(お祝い金)が支給されることになっています。早期就職のお得感が出てなかなかナイスな制度だと思います。

その仕組みはこうです。所定給付日数の1/3以上かつ45日以上を残して就職した場合に、残りの日数の3割×基本手当日額分の額が支給されるシステムです。ボクの場合は所定給付日数が90日なので45日以上残して就職すれば再就職手当が支給されることになります。





a:基本手当日額(定数)…グラフでは1に設定
n:総給付日数
f(n):総給付額

0<n≦45のとき
f(n)=a・n+(90-n)・a・0.3
   =0.7a・n+27a

45<n≦90のとき
f(n)=a・n

となるはずです。グラフの青い部分が再就職手当で底上げされている分です。45日基本手当を受給した場合、再就職手当を含めれば58.5日分の基本手当相当の額が受給できます。

これが1日ずれ込んで46日基本手当を受給した場合は、27日分の基本手当+再就職手当の額とほぼ等しいので19日もムダに過ごしたことになります。ですので再就職はお早めにということですね。

ボクの場合は結果的に42日の基本手当受給になったので、再就職手当の受給要件も満たしています。グラフから察するにそこそこベターなモデルになったと思います。就業開始日はほとんどの場合就職先が決めるのでこのようにうまくいくのは稀なケースでしょう。

サプリメント事始

2007年06月18日 | 日常生活




寝付きの良い人間というものは大抵寝起きも良いと相場で決まっています。あいにくボクは二つとも逆で、考え事が多いので寝付きが悪く寝起きも最悪です。特に寝起きは目が開かないうえに、起きようと思って目を開けてもド近眼のため視界が極度にぼやけて見えるので再び微睡んでしまいます。

一事が万事この調子なので社会人復帰の際に定刻に起きることすらおぼつかない気がしてとても不安です。ここ3日ほど6時間睡眠の練習をしていますが、毎回惨憺たる結果で自分でイヤになります。

体質のせいにするのも卑怯な気がするのですが、やはりここまで寝起きに個人差があるのには何かしらの理由があるはず、と勝手に結論づけてその改善のためサプリメントを飲むことにしました。

かつて5年ほど酢を毎日飲んでいた時があって、その時は寝起きもすっきりウンコもすっきりですこぶる快調だったのですが、その副作用か腸がものすごく弱くなってしまいました。

なので今回は酢に頼らないサプリメントを用意してみました。まずネイチャーメイドのマルチビタミン&ミネラル、DHCのビタミンC、これだけ飲めばまず大丈夫でしょう。写真に亜鉛のボトルが写っていますがこれは以前飲んでいた分です。マルチビタミン&ミネラルの中にも亜鉛が含まれているので今回は飲みません。

それから運動部御用達のポカリスエットの粉末&クエン酸。本来なら1Lの水に対して一袋溶かすらしいですがそれでは甘すぎるので我が家では水50%増しにしてクエン酸を入れてます。

クエン酸で疲労回復なんて頻繁にテレビでやっていたように思いますが、実際のところ自分ではクエン酸が疲労に効いた記憶はないので、あくまでも酸味を加えて味を爽やかにする程度の認識でやってます。

今朝の寝起きは多少マシでした。ですが昔の黒酢のような劇的な効果ではありませんね。また明日の起床はどんなもんか検証する必要があります。とそんなことを布団に入ってから考えるのでますます眠れないのです。

通学のコスト

2007年06月16日 | 大学




モノレールシリーズ。
今日は通学費用を考えてみます。普段はバイクなのであまり気にすることもありませんが、モノレールに乗って運賃を確認するたびにギョッとさせられるのでそれにまつわるお話です。

以前にも書いているようにモノレールで通学する場合は大日駅から乗車します。ここから外大最寄の彩都西駅までは、大阪モノレールが決定した運賃なんと480円。片道です。ロンドンの地下鉄よりマシですね。(褒め言葉ではない)

なので単純計算で往復960円。960円あれば1週間分の豚肉が買えます。960円あればバイクのタンクをレギュラーガソリンで満タンに出来ます。960円あれば文庫本が2冊買えます。960円あればスターバックスでグランデモカが2杯飲めます。

土日も通学することはないけど仮に1ヶ月まるまる乗車した場合、960円×30日=28,800円もかかってしまいます。28,800円もあれば家賃に上乗せしてもっとグレードの高い家に住めます。

もちろん30日とも切符を買って乗車する人はいませんね。普通は何回も乗車することが予想されれば通勤定期を購入します。同区間の通勤定期券代金18,720円。これは切符乗車の場合の65%です。しかし18,720円もあれば餃子の王将の酢豚定食が22回も食べられますよ。

通学定期券なら11,520円になります。これなら切符乗車の場合のわずか40%です。半額以下でお得感満載ですが、乗っても乗らなくても定額なので12日以下の利用なら切符で乗車した方が得です。

そこでPiTaPaの登場。関西の私鉄各社があみ出した後払い式のIC乗車券です。これを利用して乗車した場合、何も申告せずとも同区間の乗車が一定回数以上になれば自動的に割引をしてくれるサービスがあります。

11回以上(往復なら6日目から)の分は10%引き、31回以上(往復なら16日目から)の分は15%引きになります。なかなか良い制度ですけども試しに乗車回数を増やしてシミュレーションしてみると22日目で通勤定期券の金額を超えてしまいます。

それではということで今度は区間指定割引を利用します。これはあらかじめ乗車区間を指定しておくことで、どれだけ乗車してもその区間の定期券代以上の運賃の請求はされないというすばらしいシステムです。

乗車しなければ請求は来ないし、乗車しても定期券代以上の請求金額にはならないので、モノレールを頻繁に使う人も使わない人もどちらにもメリットのある制度です。





参考程度にバイクの場合は、ガソリン1Lで大学まで往復できるので1日あたり140円です。30日繰り返したとしても4,200円だけです。バイクマンセー。

通学時間計測

2007年06月15日 | 大学




モノレールシリーズ。
モノレールは彩都線延伸開業時に嬉しがって1回乗車したっきりこれまで世話になっていませんでした。実際のところドア トゥ ドアで外大まで何分かかるのか正確なデータがないのでいつか計測せねばと思っていた矢先、都合良く雨が降ってきたので昨日計測してきました。

まず自宅玄関からモノレールの大日駅までトコトコ歩いていきます。ルートはいろいろあれど、最短距離で行こうとしてもど真ん中に巨大施設が鎮座していたり幹線道路に歩道が分断されていたりと、必然的に迂回を要求される悪路です。大日駅プラットフォームまで心持ち早歩きで20分の距離でした。

モノレールに乗車。夕方でも乗客はそこそこいます。いつもはバイクで走っている中央環状線を上方から眺めるのも趣が違っていて妙な感じです。「あ、あんなところにユニクロがある」なんて発見もあります。

車窓からエキスポランドが見えます。先月にジェットコースターで起きた死亡事故をうけて現在は休業中です。その後に起きたペッパーランチのレイプ事件、農相自殺や年金関連での社会保険庁のウンコっぷりなどが明らかになるにつれ次第に報道されなくなり、そのうちあの事故も記憶から薄れていくのでしょう。

さて、万博記念公園駅で自分を含む多数の乗客が乗換えしました。同一ホームの反対側で彩都線が待っていてくれて、接続後1分もしないうちに発車してくれるので乗り換えは実に快適です。大日を発車して30分ほどで彩都西駅に到着です。

ここからはまた歩いて目的地の外大を目指します。彩都側から北門へと続く仮歩道はアスファルトで舗装されていますが、肝心の排水設備がないので路面に降った雨はダラダラ流れて歩行者の足下に襲いかかってきます。

外大に在籍する学生には女の子が多く、女の子はあまりゴツい靴を履かないので、すぐに靴の中に雨が滲みて気持ち悪い思いをするんじゃないかなと勝手に心配しています。本格的な舗装道路の早期完成が望まれます。





駅から北門まで10分、北門からA棟(外大の中枢)までは5分でした。なのでモノレールを利用した場合ドア トゥ ドアで約1時間です。バイクでは30分なので倍の時間がかかることになりますがこれでも短い方ですね。外大生は通学時間の長い子が多く片道2時間は普通らしいです。

それよりも統合に伴ってモノレール沿線に阪大のキャンパスが3つ存在することになり、モノレール関係者と阪大には強力なコネがあるんだろうか?とそっちの方が気になりました。

意外と速いモノレール

2007年06月13日 | バイク




大学の帰り道、彩都の本線道路をバイクで走っていたら頭上をモノレールが駆け抜けて行きました。彩都西から大日までほぼモノレールと並走する形で帰るので、「バイクとモノレール、どっちが速いか」の一人鉄腕DASH企画をしてみました。

これまでモノレールは遅い乗り物だという先入観があったのですが、意外や意外、一般的な乗用車と同等かそれ以上のスピードが出ます。高所を走るので景色の移り変わりがゆっくり見え、それが体感速度を遅く感じる理由の一つかもしれません。

万博の外周道路までは両者ほぼ拮抗しています。モノレールは公園東口駅から万博記念公園駅に入る時に大幅に減速し、また万博記念公園駅が大日方面とは逆なので往復で2kmほど余計な距離を走ることになります。本線への乗換え時間も3分かかるのでここで大幅なタイムロスです。

一方バイクは公園東口駅の脇から万博外周道路を抜け、中央環状線に合流し一路大日駅へ向けひた走ります。途中、宇野辺駅近くの下穂積1丁目交差点で約40秒の信号待ちをし、JR京都線・東海道新幹線・阪急京都線を駆け抜け沢良宜駅近くの信号でこれも約40秒の信号待ちです。

その頃やっとモノレール本線に乗換えが完了し、門真市行きがバイクを猛追しにかかります。しかし宇野辺・南茨木・沢良宜・摂津の駅間距離が短い4駅がその前に立ちはだかり平均速度は伸び悩みます。

さてバイクは最後の難所、南摂津駅近くの鳥飼和道交差点で1分の信号待ちです。ここから大日までは信号無しの一直線、目の前には鳥飼大橋が構えています。ここの直線で一気にラストスパートをかけたいモノレール。勝敗の行方は…





わずかにバイクの方に分があるようです。乗換えの時間さえなければほぼ互角の勝負になっていたでしょう。

今回はいつも通り中央環状線の車列がスムーズに流れていたのでこういう結果になりましたが、事故や道路工事があればもっと速度は落ちていたと思います。その点モノレールはよっぽどのことがない限りいつも定時運転が期待できます。

そして雨の日は絶対モノレールの方がいいに決まっています。雨の日にバイクで走るのは視界が悪くて危ないし、靴の中はもちろんのことパンツまでグチョグチョに濡れてしまいます。また並走するトラックの泥はねなど雨の日のバイクの悪い点を挙げていけばキリがないでしょう。

ここまで見事に通学ルートと交通機関のルートが一致すれども、それでもやっぱり外大⇔彩都西間と大日⇔自宅間の徒歩時間の合計30分がもったいなくてバイクに乗り続けるでしょうなぁ。

中間テスト(文法)返却

2007年06月12日 | スペイン語




本日、国立大学法人法改正案が衆議院本会議で可決・成立しました。これでようやく阪大との統合が正式に決定されました。今後希少価値のでそうな外大のロゴ入りグッズが大学生協にいくつか取り揃えてあったので、売切れる前に購入しておこうと思います。

昨日文法の中間テストが返却されました。以前のエントリーでは200点満点を100点に圧縮すると書きましたが、正しくは全体の配点は150点でそれを100点に圧縮(小数点以下切り上げ)でした。

作文問題は1問4点で、前置詞が抜けていたら-1点、活用が間違っていたら-2点などの減点法で採点されていました。つまりAll or Nothingの採点ではく部分点で稼げるため、みんなそれほどひどい点数にはなっていなかったようです。これは先生方の愛でしょう。

結果は96点/100点(143/150)でした。返却されてみて気付くのは自分が相変わらずしょうもないミスを連発していることです。何か緊張していたのでしょうかね。結果オーライではありますが採点方法に救われている部分も多分にあります。

とにもかくにも今の勉強法の路線が間違っていないことの証明にはなったので、この調子で前期の期末試験も乗り切ってみせます。

臓物の食文化

2007年06月11日 | 日常生活
日曜日はもつ鍋屋に連れて行ってもらいました。これまでに外食としてのもつ鍋を食べたのは3回ほどでそのどれもがおいしかったんですが、昨日の店はそんな価値基準をひっくり返すようなお店でした。

まずメインの白もつの処理が丁寧でおいしい、プルプル。そしてスープ、煮詰まってくると多少しつこく感じられるものの具材とぴったりのコクのあるスープでした。

モノマニアなのでまた今日も朝からもつ鍋が食べたい気分でして、白もつの買い出しにまっしぐら。と思ったけど冷凍庫の備蓄の存在を思い出します。





ジャーン!以前に西成区に買い出しにいったときに購入しておいた「あぶらかす」です。知らない人のために解説しておくと、牛腸から脂を取るために腸をフライして、その脂をとった後のかすなのであぶらかすと言われます。かすと言えども高級品扱いになってるのでそんなに大量に購入できるものでもありません。

もともと被差別発祥の食べ物なのでどこでも購入可能なわけでもなく、これを入手するにはそれなりの遠出が必要です。最近うちの近所のスーパーでも取り扱っているのを見たのでメジャーになりつつあるようです。

このあぶらかすを食べやすい大きさに切って味噌ベースのだしで煮て野菜を放り込めばあら不思議、即席のもつ鍋に早変わり。もちろんぷりぷりの食感は望むべくもありませんが、それでもコラーゲン部分のプルプルは健在です。

大阪では普通のうどんにこのあぶらかすを入れたものをかすうどんと言い(天かすを入れたものは「ハイカラ」と言います)近年その広がりを見せています。かすうどん専門店もあちこちに出来はじめたので名物料理になる日も近いでしょう。

肉を食べられる環境になかった人々の苦肉の策であったり「もったいない」からあみ出された食文化が、飽食の時代の到来とともに脚光を浴びつつあるのは、何か因果なものを感じずにはおれません。