(前回の続き)
担仔麺を食べて赤崁楼前のバス停で安平行きのバスを待っていると、赤崁楼に立ち寄る団体旅行客がひっきりなしに後ろを通って行きます。中には多謝台湾サンドイッチマンに反応する人もいて、名刺大の紙に「台湾謝謝」と書いて首からぶら下げている爺さんが「私も同じのを作ってきました」と見せてくるということもありました。(小さすぎるので見てもらえてるのかは疑問ですが)
バスが1時間近くも来なかったこともあって、多謝台湾サンドイッチマンは多くの人の目にさらされたことと思います。たぶん千人ぐらいには伝わっているかと。
バスに揺られること30分で安平古堡に着きました。オランダの台湾統治の本拠地として築かれたのがこの安平古堡で、台南有数の観光地でもあります。
高台の上に砲台跡があったり物見櫓が組まれたりしていますが、これらは近年整備されたものでオランダが築城した当時のものではありません。
敷地内を見下ろすとこんな感じです。5月なのに32℃ぐらいある日の真っ昼間なのでメチャクチャ暑かったです。
塔の上に登ると多少視界は開けますが、特に何があるというわけでもないです。
高台の周囲にところどころ残っているこういう壁は昔のものだそうです。
安平古堡の周りにある安平老街をブラブラします。
裏通りに入っても手入れの行き届いた道がくねくねと続いています。
安平は牡蠣が名物なので蚵仔煎を食べます、50元(=150円)。蚵仔煎は台湾の屋台料理の定番で、一般的には牡蠣オムレツと紹介されることが多いですが、小ぶりの牡蠣の入ったお好み焼きみたいなもんです。
牡蠣と野菜炒めの上に台湾でよくあるプルプルのでんぷん質で作った薄焼きをかぶせて少し酸味のきいたソースをかけた料理、それが蚵仔煎。北京語読みよりも台湾語で「オアチェン」と言った方が通じます。
以前に台北で食べた時はソースの酸味がやたらきつくて受け付けなかったんですが、本場で食べると全ての味が調和していてとてもおいしかったです。
バスで台南站に戻ってきました。写真の建物はもう今や台湾のどの都市でも見かけるようになった新光三越百貨店の台南中山店です。
今どうなっているのか知りませんが、以前に利用したときには誰に対して言っているのか分からないのですが館内放送が日本語でなされていて、「なんじゃココは」と思いました。ちなみに「新光三越」を北京語で読むと「新婚さんYeah!!」と聞こえます。
この日は月曜日なので大東夜市に行くつもりをしていましたが、日中歩き回ったおかげで脚が痛くなったので台湾コンビニの調査もかねてコンビニ飯にしました。
まず1発目は滿漢大餐という名のカップ麺、53元(=160円)。サブタイトルには「葱焼豬肉麺」と書いてあります。
左からスープの素(粉)、レトルトパウチ、スープの素(ペースト)となっています。台湾のカップ麺でこれだけの小袋が内包されているのはかなりの高級路線です。
完成図。辛さはそれほどでもなく塩辛さもマイルドなので、その点で大陸のカップ麺にありがちなトゲトゲした刺激からはほど遠いと言えます。これはアリです。
続いてはおにぎり3連発。培根蛋沙拉(ベーコンエッグサラダ味:たぶん合ってると思います)、18元(=50円)。ベーコンと卵のマヨネーズ和えサラダ風ということのようです。
桃木燻雞(モモの木で燻したスモークチキン:たぶん合ってると思います)、18元(=50円)。スモークチキンをマヨネーズで和えたものが具として入っています。
雙餡 北海道鮭魚&美国龍蝦(ダブル具材おにぎり 北海道産サケと米国産ロブスター:たぶん合ってると思います)、27元(=80円)。鮭と海老のマヨネーズ和えが具になっています。はい、そうです。台湾のおにぎりは具を何にしようがマヨネーズで和えたがる傾向があるようです。
関東煮(おでん)。私の住む関西では台湾や大陸同様「関東煮(かんとだき)」と言っていましたが、最近ではめっきり聞かなくなりました。
飛魚卵福袋と鶏肉丸、15元と10元(=40円と30円)。あげ巾着の中にはキクラゲやにんじんなどの具が入っています。鶏だんごのほうは台湾でよくある鶏だんごですね。だしは日本のおでんだしを4倍に希釈したぐらいの薄さでした。
双茶花烏龍、25元(=70円)。
「日本ビーエイチエヌ株式会社特開専利申請 100%日本茶花」と謳っています。この「日本ビーエイチエヌ株式会社」というのが何物なのか分かりません。そしてどうやらこの文句によれば「茶花」というものを日本が台湾に輸出しているそうなのですが、茶の花を利用するだなんてウン十年生きてきて初めて聞いたものですからすぐに信用する気にはなれないのでした。あ、お茶自体はおいしかったですよ。
台湾啤酒、35元(=100円)。私はビールの味が分からないので論評はできません。裏面には「モンドセレクション金賞受賞」とか書いてあります。