社会人学生の遅れてきた学習意欲

実質的には、旅行フォトブログです

メキシコ14日目―旅の帰りは早い(最終回)

2008年10月14日 | 2008メキシコ旅行




08/25 月曜日 14日目
滞在地:メキシコシティ→サンフランシスコ→東京





5:00
メキシコシティ ベニートファレス国際空港着。





9:50
サンフランシスコ国際空港着。機体が小さいエアバスのため入国審査待ちの行列もなく、待ち時間無しで乗継ぎ出来ました。





アメリカと言えばジャーキー。封を開けてしまうと成田空港の検疫にひっかかるので成田着までに全部食べてしまいました。





サンフランシスコ-成田便の機内食。メインディッシュの真ん中にうどん。日本就航便の機内食にはそばが供されるというセオリーをブチ破る画期的メニューです。そばが食べられないボクはこれを積極的に評価したいと思います。





おやつのジェリービーンズ。アメリカ丸出しで思わず嬉しくなります。





成田発伊丹行きの機内から見えた日没。知らない間に26日までもが終わろうとしています。

(おわり)

メキシコ13日目―メキシコでもやるのね

2008年10月13日 | 2008メキシコ旅行




夕方頃にシウダデラ市場に戻ってきました。午前中に閉まっていた店もほとんどが営業していて、おみやげを買いにきた観光客でいっぱいになってました。





ベタなメキシコTシャツ。イグアナをペイントしただけの適当デザイン。





Sarape(サラペ)。メキシコの民芸品といえばコレ。





MezcalとTequilaの小瓶。





Sombrerito。ベタなメキシコ土産と言えばソンブレロですが、持って帰るのが恥ずかしい方におすすめなのがこのソンブレリート。小型ですがケバい装飾は健在です。1つ15ペソ(=150円)。





使用例。





買い物を全て終えてやることもなくなったのでZócaloに来ました。日曜日なので人出がいつにもましてすごいです。





アステカの儀式。この他にも太鼓を打ち鳴らして踊ってたりと、見てるだけで結構楽しめます。座ってボーッとしていると隣のおじいちゃんがしゃべってきました。年寄りの話は例外なく長い。





18時前になってZócalo中央の国旗を降ろす式典が始まりました。まず、国立宮殿から警備係の軍人が出てきて立ち入り制限区域を設け、続いて3軍がぞろぞろ出てくる段取りになっています。上の動画以外にもいろいろアップしていますので、興味のある方はYouTubeのボクのアカウントの動画を参照ください。

この日の晩ご飯はメキシコ料理にもそろそろ飽きていたので、何か違う物を食べようとホテル周辺をぶらつくことにしました。ボクの泊まっていたホテルのある地区はZona Rosaというところで、朝鮮人(韓国籍か北朝鮮籍か不明なのでまとめて朝鮮人と表記しておきます)がいっぱい住んでいるらしくハングル表記の看板がやたら目につきます。





ミンソクチョン(おそらく民俗村)。これ以外にもビビンバや焼肉の店が多く見受けられました。





ソウルヨヘンサ(おそらくソウル旅行社)。飲食店以外にもこういったサービス業の店も出店しているようです。

「よし、朝鮮料理を食べよう」と上を見上げて目についたのは…





トットヌンウリッタン!(独島は我が地)。おまけにまだ「東海」とか言ってるし。これをメキシコに来てまでやるかね…。改めて朝鮮人の限界を感じます。

ちなみに朝鮮人はもう既にメキシコでは嫌われているらしく、メキシコ人も迷惑がっていました。ロサンゼルス暴動から何も学習していないようです。

韓国人は共存できない民族?
朝鮮日報2001年2月12日
在メキシコ韓国人が大量拘束へ
朝鮮日報2002年12月9日
「韓国人はマフィア」メキシコ在住同胞が反発
朝鮮日報2003年11月12日

批判に対して「差別ニダ!」と切り返すあたりはやはり通常営業のようです。

そういうわけでビビンバを食べる意欲がマイナスになったため、メキシコ最後の食事は先ほどの独島東海スローガンビルからほど近いメキシコ料理店La Casa de Las Enchiladasにしました。





トマトとチーズのスープ。





このお店はエンチラダス専門店なのでトルティージャの種類からトッピング、サルサに至るまで全てオーダーが可能です。ハムみたいに見えるものは赤いトルティージャです。





明日の朝は早いので早めに寝ようとしますが、寝られないので夜の独立記念塔を撮ってみました。

メキシコ13日目―地図の読めない案内所

2008年10月13日 | 2008メキシコ旅行




08/24 日曜日 13日目
滞在地:メキシコシティ

8:30起床。
ホテルの予約時に朝食付きかどうかを確認していなかったのでフロントで聞いてみたら「付いてません」の一言。





エレベーターホールに共用のエスプレッソマシーンがあったので、コーヒーでも飲もうとボタンを押すも稼働せず。「カスを捨ててください」とエラーメッセージが出ていて動きません。軽くバラして再組みしたら動くようになったのでコーヒーをいただきました。





ホテル近くの独立記念塔、通称Angel。





10:30
おみやげを買いにMercado de la Ciudadela(シウダデラ市場)にやって来ました。が、時間が早すぎて商店はほとんど営業していません。やむなく撤退。





11:00
近隣のMercado San Juan(サンファン市場)に来ました。地球の歩き方には民芸品を扱う市場と書いてあるのに、見た限りでは主に魚や野菜などの食料品を扱っているようなので釈然としません。

後で気付いたことですがどうやらボクは生鮮食料品を扱っている裏の方のサンファン市場に来てしまっていたようです。やたらと魚屋が並んでいるので道理でおかしいと思ったんですわ。





そんな生鮮食料品店の立ち並ぶ裏サンファン市場の隅っこにお菓子屋さんがあったので、テキーラチョコレートを500g量り売りしてもらいました。José Cuervoという名の知れたテキーラメーカーのチョコレートです。





見た目はこんな感じで中にトロッとしたテキーラが入っております。会社に持っていったところ、アメリカ人には非常に好評でした。

テキーラ繋がりで姉から「テキーラを買ってこい」との命を受けていたので、酒屋を捜すもこの市場内にはないようです。仕方ないのでとりあえずZócaloまで出て観光案内所でこの近くにスーパーはあるかと聞いてみます。

持参した地図に指さして説明してもらいますが、地図で指し示すところと「あっちの通りの左手だよ」と手で指し示す方角が全く違うのです。とりあえず地図を信用して歩いていきますがスーパーらしきものは確認できません。

歩いていくうちについには大通りまで出てしまいました。「案内所のクセに地図読めねーのかよ」とムカついて振り返ればそこは本屋。ちょうど本も買うつもりでいたので渡りに船とばかりに入店。





基礎的な西西辞典と、





エンサイクロペディアを購入。文学関連の書籍は日本で買う方がはるかに安いような値段がついていました。

さて、先ほどのスーパーですがこのまま引き下がるのも悔しいので、観光案内所で手で指し示して説明していた辺りを隈無く探してみると、ありましたスーパー。





サルサ。左からHabanero, Guacamole, Verde。日本ではメキシコ風USA料理のサルサは売っていますが、こういった100%メキシコものはなかなか買えません。





Tecate(テカテ)、メキシコを代表するビールです。





XX(ドスエキス)、こちらもメキシコを代表するビールです。





H2Oh!という名のノンカロリー清涼飲料水。テレビでは盛んにこのCMを放送していました。551蓬莱の「あるとき~、ないとき~」みたいなノリのベタなCMでした。





Tortilla de Maíz(とうもろこしのトルティージャ)。500gも入ってたった10ペソ(=100円)です。こちらも日本では入手困難。

続いてはLucha LibreのMáscara(マスク)を買いにチャプルテペック公園へ行きます。





朝から何も食べてないので公園入口近くの露天でハムサンドとオレンジエールを購入。





魚っぽい塩味のするペーストにハムとチーズ、それだけなのに何故かおいしい。





日曜日なのでものすごい人出です。





典型的なマスク屋。マスク単独の店は少なくおもちゃやぬいぐるみと一緒に売っていることが多いです。





マスクにもグレードがありましてこれは高級品。60ペソ(=600円)。ちゃんとかぶれる作りになっています。





こちらは廉価版。こどもサイズなので大人はかぶれません。25ペソ(=250円)。

(つづく)

メキシコ12日目―島じゃないのに島

2008年10月12日 | 2008メキシコ旅行




08/23 土曜日 12日目
滞在地:メキシコシティ

5:00
メキシコシティの東バスターミナル着。オアハカの時と同様、こんなに早く着いてくれても全然嬉しくないんですが…





今日は土曜日なのでメトロの営業が6時からとなっています。そのおかげでメトロを利用する予定のボクを含む乗客たちがどんどんあふれていきます。6時前になるとどこからともなく「Abra, por favor.(開けてくださーい)」の声。それに呼応するかのようにゲートが開き駅に入れたのでした。

ホテルに着いたのは6時半。予約は前日にしておきましたが、到着が早すぎるので部屋が用意されていません。10時ぐらいまで待ってくださいと言われ、仕方ないのでロビーでフテ寝しました。





客室内はこんな感じ。メキシコ滞在最後の都市なので普段は泊まらないようなちょっとハイソなホテルにしてみました。インテリアがモノトーンで取り揃えられていて落ち着いた感じの良い部屋です。





窓際のテーブルには革張りの椅子が。

さて、メキシコシティの観光は先週済ませてあるのでちょっと違うことをしようと思い、メキシコ人の友達と待ち合わせしてブラッと出かけてきました。





まずはショッピングセンターのスターバックス。注文して赤ランプの下で受け取るというのはメキシコでも同じです。値段は同じぐらいです。ここでしばらくどこに行ってきただのあれをしただのとこれまでの旅を説明します。とは言ってもそんなに上等なことはしゃべれませんから必死に伝えるといった感じでしょうか。





近郊のCoyoacánというところに来ました。上の写真はショッピングセンターで、こジャレたお店がいっぱい入っていました。こういう施設でよく見かけるのがイベントスペースでの車の展示です。ボクは車に詳しくないのであまり分からんのですが、展示車には日産車をよく見かけました。販促に力を入れてるんでしょう。





Jardin Centenario(センテナリオ公園)。Coyoacánとはそもそもナワトル語で「コヨーテのいるところ」という意味だそうで、なるほどコヨーテの像があります。





公園出口で配布された薬。Medicina Avanzada Contra El Dolorと書いてあるので何かの痛み止めと思われます。この手の医薬品や医薬部外品を道端で配布できるということは、厚生省や薬事法などがあまりうるさくないのでしょう。





週末のみ出店される出店。主に地元のメキシコ人が来るようです。めぼしい物がないので何も買わず。





UNAM(Universidad Nacional Autónoma de México:メキシコ国立自治大学)に連れて行ってもらいました。日本ではその存在をほとんど知られていませんが、1,551年創立のラテンアメリカの歴史ある名門大学です。

メインキャンパスはCiudad Universitaria(大学都市)と呼ばれ、高度な自治が認められ、最近では世界遺産にも登録されています。大学の自治と聞くと日本では左翼的イデオロギーを連想しますが、こちらはそういう変な勢力はいないようです。





壁画。せっかく説明してくれたのに何の建物か忘れました。





中央の芝生の広場。Las Islas(島々)と呼ばれているそうです。





これが有名な中央図書館です。「中央」と名前がつくことから分かるようにUNAMは学部ごとに図書館を有しているらしく、ここが一番規模の大きい図書館なのです。

中に入ってみたのですがものすごい学生の数。凄まじい学習意欲です。ちなみにスペイン語学の授業の先生は先月バルセロナの大学図書館に調べものに行ったそうなのですが、図書館の中には人っ子一人いなかったそうです。





大学都市近隣の商店。写真はTesis(論文)屋です。エゲツナイ商売するなぁと思ったら、もちろんそんな物は売ってなくて、ここは論文を紙媒体に出力したり製本したりする店のことなのです。





ホテル近隣の屋台で手作りハンバーガー購入。注文を受けてから作るのでホカホカ、ダブルチーズで満足の味わいです。隣はメキシコのビールSol。メキシコのビールはジュースと同じぐらいの価格なのでお手頃です。

メキシコ11日目―石の上のピニャ

2008年09月28日 | 2008メキシコ旅行




バスは遺跡を発って舗装のされていない凸凹道を行くこと40分、Hierve el Aguaに着きました。





石灰を多く含む水が作り出した自然です。





このように温泉水がグツグツ湧いています。





登山道を下って横から見るとこんな感じです。ここも例に漏れず高地で空気が薄いので登山道の上り下りだけでゼィゼィいいます。オアハカっ子も息を切らしているので無理は禁物です。





さらに下に行けばこんな感じです。ちなみに水の中には入れるようになってるので写真よりアクティビティを重視される方は行かれた方がいいと思います。

集合時間になってバスの出発を待っていると、ミトラで英語ツアーに合流したはずのうるさい米婆が英語ツアーのバスに乗り遅れたなどと弁解しながらこちらに合流するではありませんか。あぁ、ウザい。





17:00
レストランに行ってみんなで食事です。遅すぎる昼ご飯ですがこの時間の方が晩ご飯を食べなくても済むので逆に助かります。ボクはメキシコ&フランスカップルに誘われて一緒にワイワイしゃべりながらMole Negroをいただきました。昨日のおばあちゃんの店のよりかはチョコレートが前面に出た味です。

3人でメキシコの食事についてあれこれしゃべっていてふと横のテーブルに視線を遣ると、米婆が一人でグリーンサラダをシャリシャリ貪り喰っているのが目に入りました。





食べ終わってからMezcal工房へ行きました。今回の旅行で本当はGuadalajara近郊のTequila村でテキーラ工場に行きたかったのですが、日程の都合上諦めていたんです。ですのでメスカル作りの過程が見られるこのツアーはとてもありがたいです。





マゲイ(リュウゼツラン)の葉っぱを切り落としたこれら(ピニャ)にはでんぷんが豊富に蓄えられています。これを糖化するために石を利用してピニャを蒸し上げます。





蒸し上げたピニャの繊維。干し芋みたいな甘い味がします。





蒸し上げて破砕したピニャの繊維を樽に詰めてアルコール発酵させます。





プツプツと二酸化炭素を吐き出す樽。





メスカルだけでなくいろんな味のリキュール類が試飲できます。気に入った物があれば買うこともできます。





オアハカに帰ってきました。夜だというのに超平和。メキシコはラテンアメリカの中でもかなり治安のいい方らしいので、夜の街でもそれほど過剰に警戒する必要がありませんでした。





道ばたの露天で先住民のオバちゃんが売ってたアステカカレンダーを購入、30ペソ(=300円)。色はいろいろありますが、白が見やすいかなと思ったので白にしました。1枚1枚手塗りにしては安価でよくできてると思います。





オアハカのバスターミナルに戻ってきました。いすに座ってバスを待ってると隣のメキシコ人学生がしゃべりかけてきます。本当にメキシコ人は老若男女問わずわれわれ外人に話すのが好きですね。





ターミナルの待合所をよく見たらガラスがミトラ遺跡仕様になっています。こういう地域色を出したデザイン好きです。

23:00
バスはメキシコシティへ向けて出発。

メキシコ11日目―米婆に首ったけ

2008年09月27日 | 2008メキシコ旅行




08/22 金曜日 11日目
滞在地:オアハカ(オアハカ州)→メキシコシティ

ミトラ遺跡に行きたいので別のホテル内にあるツアーデスクに行ったら人がいません。そこのホテルのフロントに聞いたら、

「ツアーデスクの人間はまだ来てないので今のところお休みですわ。ミトラならここから3ブロック行って右手に曲がったところに別のデスクあるよ」

との返事。言われたとおりに道を行けば途中でモンテアルバン行きバスの子に捕まります。「うちミトラもやってるから」と言われて昨日もらったチラシを見れば確かにミトラツアーと書いてありました。申し込みを済ませて腹ごしらえのため一旦戻ります。





市場のレストランで朝ごはん。ボクはいつも午前中ものすごくお腹の調子が悪いのでこんな粗食でも十分です。ラスクみたいにサクサクでおいしかったです。

10:15
ツアーバス出発。このツアーはミトラだけでなくオアハカ近郊の見どころを詰め込んだパックなので時間のない旅行者にはおススメです。参加者はスペイン人夫婦・メキシコ&フランス組・アメリカ人そしてボクと少人数です。

60歳手前のアメリカ人の婆さんは一人で旅行してるらしく、しゃべり足らんのか延々しゃべり倒します。スペイン語の国に来ても当然のように英語でまくしたてるようにしゃべるのでいい加減イラっときます。挙げ句の果てに車内の面子に対してG.W.ブッシュ批判の演説までぶちかます始末。

一つ嫌な点が見えてしまうと全てが嫌になるもので、婆にもかかわらず露出の多いノースリーブにショッキングピンクのキュロットという歳を弁えない服のチョイスがさらにボクを苛立たせます。原則は自分の着たい物を着ればいいと思いますが、婆の緩みきった躯など見せられても困りますわ…





まずはオアハカ中心部からもそこそこ近いEl Tule(トゥーレの木)。42mもの高さがある樹齢2,000年超のイトスギの木です。全体像の写真もありますがリアリティが伝わらないので割愛。





バスはトウモロコシ畑の中を走ってTeotitlán del Valleへ。こちらは羊毛を利用した織物の村です。





糸つむぎの実演。





機織りの実演。





そして販売。堆く積み上げられた織物をバッサバッサと広げるさまはトルコの絨毯屋を思い起こさせます。こちらは絨毯屋のように売り物の織物を土足で踏みつけたりはしませんが。





Mitla(ミトラ)に来ました。別のツアーの面々とも合流し遺跡担当のガイドが割り当てられました。スペイン語ガイドと英語ガイドがいるので好きな方を選べます。うるさい米婆は英語ガイドの方に行ってたのでまずは一安心。





ミトラはサポテコ人による遺跡でこういう緻密なモザイクが特徴です。





壁という壁が全てこのようなモザイクで彩られています。





遺跡の隣の教会の土台にはモザイクの壁が…

(つづく)

メキシコ10日目―蝗齧って虫酒呷る

2008年09月20日 | 2008メキシコ旅行




Plataforma Sur(南基壇)。おそらく一番の人気スポットでしょう。われわれ観光客は登れるところが好きなんです。嬉々として登るも空気が薄いのでみんなゼィゼィ言っています。








頂上からの風景を見て感慨に浸っていると「¡Hola amigo! ¿Cómo estás?」とハイテンションで話しかけてくるオッサンが。オッサンはMonterrey(メキシコ北部の中心地)から来たと言ってました。

メキシコではこのように面識のない人間から意味なくハイテンションでしゃべりかけられることが頻繁にあります。中にはやましいことを考えている輩もいるでしょうが、99%はただ単に外人としゃべりたいだけの気のいい連中なので怪訝な顔せずしゃべってあげてください。





Edificio J(建物J)。天文台ではないかと言われております。





Juego de Pelota(球戯場)。階段の造りはモンテアルバンの中で一番整ってます。





車いす用エレベータ。車いすで山の上のこの遺跡に来ようとするフットワークの軽さに脱帽です。








山頂から見たオアハカ盆地。緑の多いきれいなところです。





雑草のかわいい花。その大きさ1cmぐらいしかありません。花びらの枚数が花によって違うのが分かるでしょうか。





オアハカ市内に戻ってきました。もういい加減ごはんを食べないと頭がおかしくなるので市場へ行きます。





市場の外周通り。土産物屋や普通の食料品を置いてる店が乱立していて見てると楽しいです。乾物屋(主に唐辛子を置いてる)が麻袋に山盛りの乾燥唐辛子を置いてる横で山盛りのドッグフードを売ってるのはどうなんでしょうねぇ。





Comedor Típico
La Abuelita
(超訳:ベタな食堂 おばあちゃんの店)





そのおばあちゃんの店の向かいのおばあちゃんの店でMole Negro(黒モーレ)を頂きました。ごはん、焼きたてトルティージャ、ミネラルウォーターがついて40ペソ(=400円)。

黒いのはチョコレートソースなんですが、あまり甘い感じはしませんでした。ソース味カレーのような料理です。そこそこおいしいのでボクは好きです。





フルーツ屋でピンクグレープフルーツとマンゴーのカット盛り合わせを買いました。15ペソ(=150円)。写真では大きさが伝わってませんが、かなりデカく3人前ぐらいあります。それよりも何よりもビビったのはここでも「唐辛子いる?」と聞かれたのです。

「いるわけネェよ」と言ってしまいそうですが、こちらメキシコではフルーツに唐辛子はいたって普通です。デフォルトで唐辛子のまぶし込んであるフルーツが陳列されているのもよくあることで、パッと見ではそれが何なのか分かりません。





メスカル屋であれこれ試飲させてもらったのでミニボトル買いました。量的にこの小瓶1本分は試飲したので申し訳ない気もします。メスカルとはオアハカ地方の地酒です。テキーラ地方で作ってるのがテキーラで、同じ物をオアハカではメスカルと呼ぶ、ということらしいです。日本ではメスカルをテキーラと言ってたりしますが。



(クリックすると別ウィンドウで無修正画像がご覧頂けます)


メスカルの中には虫が入っているのが普通です。これをGusano(グサノ)と言います。はじめはゲッと思いますが慣れてしまえば何とも思わないどころか、ないと物足りない気がします。

ボトルを飲み干した後食べてみました。アルコールに漬かり込んでしまっているので味らしい味はないです。ちなみにボトルについている小袋の中身は、乾燥グサノの粉と唐辛子と塩を混ぜて挽いた物で、これを舐めながらメスカルを飲むとあなたも立派なメキシコ人。



(クリックすると別ウィンドウで無修正画像がご覧頂けます)


市場で売ってたChapulines(バッタ、イナゴの類)。量り売りで10ペソ(=100円)。日本でもイナゴは食べますがボクは今回が初めてです。調理方法はイナゴを素揚げにしたものに唐辛子・ライム・にんにく・塩で味付けのように思います。



(クリックすると別ウィンドウで無修正画像がご覧頂けます)


形は完全にイナゴですね。食感は柔らかい小エビの姿揚げのような感じです。味はトムヤムクンですね。味付けの味しかしないので虫本来の土っぽい味はありません。部分的に調味液があまり浸透していない個体があって、それは豆腐っぽいような味がしました。おつまみとしてはそこそこイケます。



(クリックすると別ウィンドウで無修正画像がご覧頂けます)


食べ終わった袋。イナゴの脚があちこちに散乱してスプラッター映画のようです。翌日のウンコの中にイナゴの躯体がほとんど未消化のまま出てきたので、栄養としては微妙なところでしょうか。

ちなみに、イナゴは旧約聖書の中に「喰ってもOK」と書いてあるのでその摂食の歴史は長く、世界の広範囲にわたって食べられ続けてきたことが分かります。

旧約聖書 レビ記 11章
(20)羽があり、四本の足で動き、群れを成す昆虫はすべて汚らわしいものである。(21)ただし羽があり、四本の足で動き、群れを成すもののうちで、地面を跳躍するのに適した後ろ肢を持つものは食べてよい。(22)すなわち、いなごの類、羽ながいなごの類、大いなごの類、小いなごの類は食べてよい。(23)しかし、これ以外で羽があり、四本の足をもち、群れを成す昆虫はすべて汚らわしいものである。


しかし、昆虫って6本脚じゃありませんでしたっけ?

メキシコ10日目―物も食べずに登山道

2008年09月19日 | 2008メキシコ旅行




08/21 木曜日 10日目
滞在地:オアハカ(オアハカ州)

5:00
中央高原の都市オアハカ到着。予定してたよりも早く着きすぎて困ります。その上寒い。まだホテルも決めていないのでタクシーを使う理由もなく、バスでCentroに向かうことにします。

が、早朝ということもあって一般のバスが走っている気配が感じられません。仕方ないので歩いてCentroへ向かいます。距離的には1キロ半ぐらいしかないので余裕です。しかし辺りは真っ暗なので今から考えたらよく無事でいられたなと思います。メキシコは治安がいいとは言え真っ暗な道を長時間の一人歩きはよろしくないですね。





ホテルを探すのも面倒なのでCentroの近くで散策に便利なMonte Albánというホテルに泊まることにしました。超アーリーチェックインでしたが普通に泊まれてよかったです。バス旅で疲れてるのでしばらく寝ます…





11:30
ホテルを出たら目の前カテドラル。今回の旅で一番アクセスの便利なホテルかも知れません。半日以上何も食べていないのでまずは腹ごしらえに市場をぶらつくことにしました。

肉を焼いてるのか市場の中は煙でもうもうとしています。さらにウロウロしていると「モンテアルバン行くの?」とビラを持った女の子に勧誘されます。まだ食事してないけどいっか、とノコノコついて行くことに。





モンテアルバン行きバス乗り場。30分ごとに便がありマイクロバスで往復30ペソぐらいだったのでいいんじゃないでしょうか。椅子に座って待ってると横の若い外人が日本語で話しかけてきます。

日本で英語講師をしていた米人だそうで、ハンパなく日本語ぺらぺらなので焦ります。彼は奥さんと二人で来ていて、これから中米を練り歩いて南米に行くんだ、みたいなことを言ってました。





マイクロバスの中のようす。ボクは米人の奥さんに気遣って離れたところに座ってるのに、米人はそんな事おかまい無しで矢継ぎ早にしゃべってきます。





バスはどんどん山の上の方へ登って行きます。





Monte Albán到着。





くどいですがユネスコチェック。





さらにユネスコチェック。





広場の東側建築物群。





こっちは西側です。いままでさんざんDVDで見てきたMonte Albánは乾期の頃に撮影したのか茶色っぽい風景をしていましたが、今は雨期なのでこのように青々としています。









Sistema lV。寺院と宮殿の複合建築物だとかなんとか。





Estela 18。日時計のような目的で作られたようです。季節によって南中時の影の長さが異なることを利用しカレンダーとしても使える一粒で二度おいしい建築物です。





Edificio de los Danzantes(ダンサーズの建物)。踊ってる人を題材にした彫刻が多数残されているのでこの名がついたと考えられます。





躙り口になっています。頭上注意。





当時はコサックダンスをやっていたんでしょうか。





建物外にも多数このような石像が陳列されています。

(つづく)

メキシコ9日目―昼間に眠る港町

2008年09月17日 | 2008メキシコ旅行




08/20 水曜日 9日目
滞在地:ベラクルス(ベラクルス州)→オアハカ(オアハカ州)





6:00
ベラクルスの夜明け。蒸し暑すぎてほとんど寝られませんでした。ここベラクルスはその名が示す通りベラクルス州の都市ですが、ベラクルス州の州都はここではなくハラパというところにあります。豆知識。

バスでCentroに向かおうとしますが、どのバスがCentroに行くのか皆目見当がつきません。メキシコのバス停はあってないようなもので、屋根と椅子が申し訳程度にあるのみで何も表示がありません。さらにみんな自由気ままに乗り降りしているのでますますわけが分かりません。





結局3キロほどの道を歩いてCentroへ向かいました。写真はPlaza de Armas(アルマス広場)に面したカテドラルです。





ベラクルス港。遊覧船もありますがある程度まとまった人数が集まらないと出港しません。ましてや今は朝の閑散とした時間ですから出港するわけがありません。





しばらく歩いてBaluarte de Santiago(サンティアゴ砦)。住宅地の真ん中にいきなりドスンと存在しているので拍子抜けします。この辺りをブラブラ歩いていると神学校らしきものがありました。中には生徒たちがいっぱいいるのでどうやら今は夏休み期間ではないようです。

待ち歩きをしていて気付いたのは、ベラクルスは夜にならないと活動しない街であるということです。これといった見どころがないし外は暑いので、一旦バスターミナルへ帰ることにします。





帰り道で見つけた店GushiKen、アパレル関係のお店のようです。スペイン語には基本的に"sh"表記はないので何らかの外来語であることは分かります。「具志堅」の可能性も十分にあります。

日が傾く夕方頃までバスターミナルの冷房の効いた待合室で時間つぶし。このまま夜まで待ってオアハカ行きのバスに乗ってもいいかなとも思いましたが、そうなるとベラクルスまでわざわざ来た意味がないので再びCentroへ向かいます。

朝のように歩くのは疲れるのでダメモトで適当なバスをキャッチして「Centro行く?」と聞いてみます。何やら言われますが乗ってもいい風だったので乗車。しかしバスは横道に逸れ「Youここで降りちゃいなヨ」みたいなことを言われるので降りたらそこは小汚い青空市場でした。

大通りに出てみればまだ半分ぐらいのところにしか来ていません。チッ、やられた。このように市内のバス移動は高度なスペイン語力と地元民の案内無しでは上手くいきません。

ベラクルス港に散歩がてら歩いていき、遊覧船乗り場でいつ出港するのか聞けば「まだ人数集まってないんで、あと1時間後ぐらいですかねぇ、だいたい」との返事でした。





土産物屋でサメがかわいいベラクルスTシャツを購入。50ペソ(=500円)。

Antes de venir a VERACRUZ, debe olvidar
(ベラクルスに来る前に忘れてこなきゃならないこと)

amargura(不快)broncas(喧嘩)tristeza(陰気)
estrés(ストレス)envidia(嫉妬)y la suegra(そして姑)

ahora sí, será vienvenido.
(では、あなたを歓迎しましょう)





アルマス広場でステージショーが始まるのを待っていると、赤いユニフォームを着た調査員に「虫除けスプレーの市場調査にご協力お願いします」と言われ協力する羽目に。

設問
この虫除けスプレーが市販化されたら購入しますか?
回答
5:Definitivamente lo compraría.(絶対買う)
4:Probablemente lo compraría.(たぶん買う)
       :

「5」にしておきました。市場調査終了後、虫除けスプレーを「どうぞ」と差し出されました。その名も「OFF!」ファミリーサイズ。販促チラシには「"OFF!"で虫にサヨナラ!」と高らかに謳っております。タダでくれるのはありがたいのですが荷物が増えるなぁ。









日没に近づき始めた頃やっとストリートミュージシャンが活動し始めます。広場に面したレストランに陣取ります。





ウェイターに「ベタなベラクルス料理が食べたい」とリクエストして出てきた魚のスープ。赤いのはトマトの赤なので全然辛くありません。鯛のような魚が一匹入っていてその身の多いこと。





多少写真がまずいですがHuachinango a la Veracruzana(ベラクルス風ワチナンゴ)です。鯛みたいな魚をフライにしたものに甘辛酸っぱいソースがかかっています。これはおいしいですね。ただ量が多すぎます。全部食べたけど。





バスターミナルに帰ってきたらテレビでサッカーのメキシコ×ホンジュラス戦をやっていました。ホンジュラスが1点先制していたのですが、後半にメキシコが追いつくとバスターミナルは「ウオォォォォォッ~!」と色めき立ちます。結局メキシコが2―1で勝ちました。勝利を見届けた後、バスは一路オアハカへ。

メキシコ8日目―酷暑の街は続く

2008年09月16日 | 2008メキシコ旅行




08/19 火曜日 8日目
滞在地:ビジャエルモサ(タバスコ州)→ベラクルス(ベラクルス州)

パレンケ遺跡を訪れるためビジャエルモサに来たのでしたが、実はチチェンイツァを見たときに遺跡訪問の欲求は100%満たされてしまい、後のウシュマルもほとんど消化試合のように訪問しただけでした。この時点でパレンケはもう次のメキシコ訪問時でいいかと思っていたのです。

ホテルをチェックアウトしてバスターミナルに向かいはしたものの、パレンケに替わる次の訪問地をまだ決めていません。もうメキシコ湾岸地帯の酷暑には飽き飽きしていたので高原地帯に位置する涼しいオアハカに行こうと時刻表を見たら17時半発の便があります。

まだ昼前なので6時間も待ち時間がある上、オアハカまではバスで半日かかります。時間がもったいないので他の目的地を探していると……ベラクルス行き13時発の便があります。こちらはビジャエルモサと同じくメキシコ湾岸の暑い都市ですが、メキシコ近代史の舞台になった街なのでベラクルスに決まり。この適当さが一人旅の良いところです。





13:00
バスはビジャエルモサのターミナルを出てベラクルスへ。





16:30
途中のAcayucanという街に着きました。売店で売ってる赤い物体はコの字型枕です。60ペソぐらいでした。

20:00
Veracruz着。ホテルを探すのが面倒だったのでターミナル横のHotel Centralに泊まりました。看板に「Hotel Económino(意訳:激安ホテル!)」と書いてある通り1泊270ペソ(=2,700円)。今朝まで滞在していたHyattとのものすごい落差を感じます。





客室はこんな感じです。シャワー・トイレ付きですがエアコンはついていません。シーリングファンがあるのが唯一の救いですが、暑いわ蒸すわでぐっすり眠れません。バスの中で凍えるよりはマシかなぁ。