社会人学生の遅れてきた学習意欲

実質的には、旅行フォトブログです

台湾中部紀行6日目 台北―屋台料理全部トライしたい

2012年07月29日 | 2011台湾中部紀行




(前回の続き)
正体不明の試食の麺をいただいて、乾物スープを見たまでが前回までの話。それ以外にもいろいろ出し物があって、会場の地図の下の方に「臺灣世紀美食特区」と称する小吃エリアがあります。





小吃エリアの両サイドに各地の名店が出店していて、通りの中央のテーブルで小吃をいただけるようになっています。





まずは劉家粽子のちまきです。台北にも出店していますが、本拠地は台南だったように思います。





肉粽、50元(=130円)。南部式なので包んだ後に茹で上げてます。なので食感はニチャニチャしてます。甘いタレとピーナッツの粉がかかっているのが台湾風。





次は中華一餅の鮮蝦捲、60元(=160円)。一般的には潤餅、日本では生春巻きというやつですね。





野菜が豊富で具のエビも淡白なので、台湾の料理にしてはあっさりしています。ただ、見た目以上にボリュームがあるので、お腹いっぱいになります。





海覇王のビーフンスープ、60元(=160円)。海覇王は台湾では超有名海鮮レストランです。





歯ごたえのあるビーフンとたくさんの具に海鮮ベースのスープがかかっています。





汗だくでビーフンを食べていたら、通りすがりの小姐が「おいしい?」と聞いてきたので、「おいしいよ」と返すとなぜかペットボトルの台湾緑茶をくれました。店の人だったのかな?





お腹いっぱいになってこれ以上小吃を食べてもいられないので、他のエリアに遊びに行きます。こちらは台湾産コーヒー豆の出店です。台湾島は南に位置しておりコーヒーベルトの中に入っているので、コーヒー豆が産出されるんですね。





コーヒー豆をじーっと眺めていると試供品のドリップパックをもらいました。ホテルに帰って淹れてみるとクセのないおいしいコーヒーでした。

(つづく)

台湾中部紀行6日目 台北―高級乾物スープは展示のみ

2012年07月28日 | 2011台湾中部紀行




(前回の続き)
嘉義から阿羅哈客運のバスに乗って台北轉運站に着いたまでが前回までの話。ホテルに荷物を預けて捷運で市政府站にやって来ました。写真は台北のランドマークの台北101です。





ですが台北101が目的地ではなく、その横の世界貿易センタービルがお目当てでやって来ました。





今回開催されているイベントは毎年恒例の台湾美食展です。台湾全土の名物料理が一堂に会するこのイベント、われわれ観光客が知らないような一品料理が多数集まっているので必見です。





見ての通り大盛況。ホテルの名店から屋台の名物まで、とにかく種類が豊富なのがこの美食展の見どころです。





米エリア。台湾の米は暑い気候にもかかわらず短粒種が主体で、日本の米に味が似ていてレベルが高いと思います。





高雄肉燥飯。魯肉飯よりも脂控えめであっさりした料理です。肉の繊維をパサパサに乾燥させて甘く味付けした肉鬆がのっています。





石斑魚というハタの一種の生態を解説するパネル。中華圏では多く食される魚で、日本で言うところの鯛に当たるそうです。蒸す調理法が一般的です。





水槽まで展示してあります。石斑魚の名のとおり、石みたいな斑模様が特徴です。





何かの試食コーナーに列をなしているので並んでみました。





並んでいるのはほとんどオバハン。





申し訳程度の量の何かの麺に赤いタレがかかっているものを受け取りました。味はほとんどしなかったです。





プロパガンダ料理漫画の美味しんぼでもお馴染みの佛跳牆が展示してありました。福建省福州が発祥の料理だそうで、食材のほとんどが高級乾物のため実際にレストランで注文するととんでもない額になるそうです。





椎茸のような魚の浮き袋のようなきくらげのような、いろんな食材のオンパレード。あいにく展示のみでしたが最終日に行けば試食できるのかなぁ?

(つづく)

台湾中部紀行6日目 阿羅哈客運巴士―ブルジョア志向のバスに乗る

2012年07月23日 | 2011台湾中部紀行




08/19 金曜日
滞在地:嘉義(省轄市)→台北(直轄市)





9:00
ホテルチェックアウト。駅前の赤い看板の火鷄肉飯屋で嘉義最後のごはんをいただくことにします。





いろいろ迷った挙句、排骨飯にしました、60元(=160円)。揚げたはずの排骨にだしみたいなスープがかかってて、衣がビシャビシャだったので△。五香粉の香るサクサクの衣の排骨を想像してたので、これはちょっとしたショックでした。





腹ごしらえも済んで嘉義駅裏手の長距離バスターミナルに来ました。嘉義発着の長距離・中距離バスはここをターミナルとしているみたいです。





台北まではちょいと高級志向の長距離バスである阿羅哈客運(アロハバス)を利用しました。





日本ではあまりお目にかかれない左右1席ずつの2列シートです。こういうデラックスバスの座席のことを「総統座椅」と言うそうです。





写真で伝わるかどうか心もとないところですが、シートピッチは十分。前の人にリクライニングを倒されてもほとんど問題にならぬくらいの余裕があります。さらに横方向はあり余るほどのスペースが確保されているので、寝ようと思えば本気で眠れそうなシートです。





荷物預かりのタグも普通の紙っぺらではなく、こういう硬質プラスチックのちゃんとしたタグをくれます。





水と軽食が配布される上、同乗する小姐がドリンクのオーダーを取りに来てくれるなど、サービスは至れりつくせり。小姐は私のようなあやしい外人に非常に優しく接してくれるのでその点もポイント高いです。





飛行機のビジネスクラス級にあるような結構大きめのテレビモニターが各シートに備え付けられていて、ニュースや映画など各々の好きなチャンネルが視聴できます。





AC100Vのコンセントもあるのでスマートフォンの充電や、その気になればパソコンも使えたりします。これだけサービスが充実して、嘉義-台北間がたったの550元(=1,430円)です。料金は普通クラスのバスの5割増し程度ですが、これなら価値があると思います。





新竹などを経由して4時間弱で台北駅バスターミナルに到着しました。嘉義-台北間は距離がそこそこあるので、スケジュールに余裕のない人は高速鉄道を利用した方がいいかもしれません。でも私はこういうダラダラした旅程が好きだなぁ。

(つづく)

台湾中部紀行5日目 新港―住処を追われても譲れない本家

2012年07月22日 | 2011台湾中部紀行




滞在地:北港(雲林縣)→新港(嘉義縣)→嘉義(省轄市)





北港の街をぶらぶらしてたらタイミングよく嘉義方面のバスが来てたので乗車しました。





北港からバスで約15分で新港に到着しました。鹿港のエントリーでも書きましたが、18世紀に北港で洪水が起こったときに大陸からの移民たちがそれぞれの出身地ごとに分かれて闘い、この街の泉州人と漳州人とが争った結果、漳州人が北港を追われて、逃れ逃れて今の新港に新たな街を築いたという曰くつきの街です。





街の中心には媽祖を祀る奉天宮があります。こちらも北港に負けず劣らず華麗な装飾に彩られており、北港へのライバル意識が見て取れます。





新港奉天宮。正面の「開臺媽祖」(臺灣媽祖の本家本元)の字に新港媽祖の本気を感じます。





中は北港朝天宮よりもこじんまりしています。その分装飾に凝っているので、ゴージャス感は新港奉天宮に軍配が上がります。





「開臺媽祖」だそうです。本家にこだわるのはどこも同じですね。





台湾の寺院でよくわからないのは、媽祖と観音菩薩や関羽像が一カ所に仲良く祀られてるんですね。何がなんやらわからんまま線香あげてたら、実は目の前の像が孔子だったなんてことはよくあります。





媽祖廟のような廟は普通は平屋なのに、ここはなんと4階建ての構造になっております。





何か忘れたけど装飾が細かいです。





南米のカトリック教会にも劣らない細かいキラキラの装飾に目を奪われます。





上まで登ると参詣道が眼下に伸びています。上層は風が抜けるので新港奉天宮の方が居心地は良かったです。





その参道で何かおみやげを買おうかとも思いましたが、年寄りが食べるおやつみたいなのしかなかったので、何も買わずに帰りました。





新港からバスで嘉義に帰ってきて、文化路夜市で蚵仔麺線を食べることにしました。





総合蚵仔麺線、40元(=100円)。総合というのはトッピングが牡蠣とホルモンのハーフ&ハーフということです。全牡蠣、全ホルモンも選べます。とろみのついた鰹だしのあんにブスブスのそうめんが入った一品です。おいしくないことはないですがあんまり好きじゃないかな。あんかけなのでとにかく熱いです。





蚵仔麺線で口の中が火傷したので芒果牛奶冰をいただきました、50元(=130円)。丼鉢にマンゴーがてんこ盛りでこの値段です。たまに台北で同じ物を注文したら、地方都市との価格差に思わずギョッとしてしまいます。

台湾中部紀行5日目 北港―再三の訪台を可能にする業とは

2012年07月05日 | 2011台湾中部紀行




滞在地:嘉義(省轄市)→北港(雲林縣)

嘉義駅前の火鷄肉飯屋で鷄肉飯の食べ比べをしたのが前回までの話。これからバスに乗って隣の雲林縣にある北港まで出かけます。





北港までは64元(=170円)。バスチケットを買おうとしたら、昨日の阿里山行きマイクロバス斡旋のバァさんが、頼んでもないのに切符を買うのを手伝ってくれました。「今来てるあのバスが北港行きやから、早よ乗りや!」と、まぁ至れり尽くせり。





ものの40分ほどで北港に到着です。嘉義のバァさんのおかげか、バスの運転手がわざわざ「北港朝天宮はあっち」と教えてくれます。あぁ、台湾というのはなんと旅行しやすいところか。





街の案内図を見るとそんなに街の規模は大きくないことが分かります。





こちらが北港観光の目玉の北港朝天宮です。朝天宮は媽祖を祀っている廟で、ここが台湾の媽祖廟の総本山と言われております。この北港朝天宮のサイトは、台湾のサイトとしては珍しくまともな日本語の説明が詳しめに記載されています。
(リンクを貼ると「本文に不正な書式が含まれています」というエラーで返されるため、Googleで検索してみてください)





屋根の上のキラキラした装飾がいかにも台湾な雰囲気です。





参拝の正しい作法はよく知りませんが、本殿正面の大きめな香炉にむかって参拝している人が多いです。この参拝時に本殿方向に正対するのか、逆に本殿に背中を向けて香炉に線香を捧げるのか、いまだによく分かりません。いつも見よう見まねでやっております。





ご本尊。媽祖は非常に霊験あらたかです。私は「今回も無事台湾に来ることができて感謝しております。善き人々の住まうこの美しい島を近いうちに再訪できますように」といつもお願いするのですが、その願いを媽祖はすぐ聞き届けてくださり、再三の訪台が実現しています。非常感謝。





朝天宮前の参道にはいろんな店が並んでいます。その中でも北港名物として名高いのがゴマ油です。「麻油」と書いてあるのがそれで、私はゴマ油は好きなのですが、ココで買って帰ると荷物になるのでやめました。





これがゴマ油屋さん。ゴマ油以外に乾物のようなものも売っていました。





もちろんゴマ油屋以外に普通の店もあります。飲食店と甘味屋と土産物屋が多かったです。





1本路地裏に入ると鹿港のような街並みがあります。清代から繁栄していた名残でしょう。





これなんかはさらに鹿港っぽいです。古いものが当たり前のように大事に保存されている台湾っていいなぁ~





こちらは義民廟。創建は清の乾隆年間といいますから二百数十年の歴史です。





義民廟の近所もまたこんな味わい深い路地になってます。北港には台北とはまた違った古き良き時代の台湾が残ってます。

(つづく)

台湾中部紀行5日目 嘉義―体調に合わせた味付けが肝心

2012年07月02日 | 2011台湾中部紀行




(前回の続き)
嘉義公園の射日塔まで来たのが前回までの話。入場料の50元(=130円)を払ってエレベーターで10階に上ります。





塔から東側を望むと木と畑ぐらいしかありません。





公園→畑→森→家。その向こうには山がそびえ立つのみ。





西側には野球場があり、その向こうには市街地が広がっています。





嘉義の市街地は射日塔の東側の緑とは対照的に、自然の少ない人工的な街です。





西側は平野が海まで続いています。





来るときにたどってきた神社時代の遺構が色濃く残る道は、上から見るとこんな感じに見えます。





10階から階段でさらに上へ向かうとちょっとしたカフェスペースになっていて、地元っ子のオシャレスポットになっているようでした。





ギャラリーもあります。なにより空調が効いているので、もうここから離れたくないです。





床がスケスケで下界が丸見えです。





さて、時刻はお昼過ぎ。折角嘉義に来ているので嘉義名物の火鷄肉飯に再度チャレンジすべく、嘉義車站までやって来ました。1件目は赤い看板が印象的な嘉義火鷄肉飯。50年の老舗だそうです。





火鷄肉飯(小)20元(=50円)と貢丸湯20元(=50円)。テーブル上の調味料で塩加減を調整して食べると非常に美味であることが解りました。昨日の噴水鷄肉飯もそのようにして食べたら美味しかったのかもしれません。





2件目はその向かいのお店、名前は同じく嘉義火鷄肉飯。看板には35年老店と書いてあるので、先ほどの赤い看板の店よりは後発ということがわかります。





火鷄肉飯(大)30元(=80円)。トッピング等微妙に差異はありますが、基本的には赤い看板の店とほぼ同様です。





塩・胡椒・ニンニク・豆板醤があったのでそれらで味を調えてからいただくことにしました。まるで調味前とは見違えるおいしさ!汗をかいているときは特に塩気がおいしい!

(つづく)

台湾中部紀行5日目 嘉義―本殿以外は流用するスタイル

2012年07月01日 | 2011台湾中部紀行




(前回の続き)
北回帰線標塔に登ったのが前回までの話。標塔前からバスに乗って市街地からやや東の嘉義公園までやってきました。





公園案内図を見るとここが様々な施設を持った大型の公園であることがわかります。





嘉義市立棒球場(野球場)があります。





公園奥まで足を伸ばすと、なんとなく妙な雰囲気の道に出ます。





それもそのはず道の両脇に石燈籠が建っていて、その正面には「大正十年云々」と刻んであります。





石燈籠の道から脇にそれるとなんとも和風な佇まいの建物があります。これは嘉義市史跡資料館です。





どこからどう見ても和風建築です。これはここが昔、嘉義神社であったことによるもので、当時は社務所として使用されていたとのことです。





ここも他の神社同様に本殿は国民党に潰されて、鳥居は取ってつけたような忠烈祠の門に形を変えられています。石燈籠をそのまま流用するところに台湾的センスを感じます。





もともと神社の本殿があった場所には今は射日塔と呼ばれる建物が建てられています。なんでも阿里山の檜をイメージして作られたのだとか。





射日塔入口からもと来た方向を眺めるとこんな感じです。神社があった時代もここからの眺めは今とそう変わらなかったように思います。

(つづく)