社会人学生の遅れてきた学習意欲

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台湾中部紀行2日目 埔里―硬派な大人味アイスをいただく

2011年11月28日 | 2011台湾中部紀行




08/15 月曜日
滞在地:台中(直轄市)→埔里(南投縣)





ホテルを遅めに出て近所の中距離バス乗り場に行くと、今まさに発車せんとしているバスがあったので、埔里まで行くかと聞けば、何かよくわからん返事をされました。が、どうにか乗れたのでまずは安心。バスは高鐵台中駅経由で1時間ほどして埔里の街に着きました。





埔里は水のおいしい土地で有名で、水がおいしい、すなわち酒造りに適した水が豊富な街です。ですので日本統治時代に酒造所が作られ日本酒を醸造していたのが、戦後になって国民党支配下に移った後も、酒の種類が日本酒から紹興酒に変われど、依然として酒造りを産業の中心にしてきた街だということです。

こちらは埔里随一の観光スポットである埔里酒廠です。工場併設の無料酒造博物館兼お買い物処で、駐車場には大型バスが続々入ってきます。





1999年9月21日にこちら南投縣を震源とする大地震が発生し、甚大な被害をもたらしました。埔里酒廠の敷地内には当時地震でひしゃげた醸造タンクが展示されていました。その横では地元の年寄りがなぜか「浪花節だよ人生は」にあわせてチークダンスを踊っていたりして、そのコントラストが実にシュールでした。





建物の2階部分が展示室になっており、1階は酒とその他物産展のスペースになっています。まずは2階の展示室へエスカレーターでGo!!





2階は埔里の酒造りの歴史や商品の変遷などが目で見てわかるように上手に展示されています。





「世界50カ国以上で販売される台湾紹興酒」の展示です。





日本市場では中国産の紹興酒に押されて近頃では見なくなりつつある台湾産紹興酒です。このボトルをみて「あ、懐かしい!」と思った人はもう十分オッサンです。





フロアには醸造用の甕が大量にラックに収められて、それ自体が壁のようにエリアを仕切っている構造になっていました。





甕甕之道。イチビって甕を叩き割る輩がいないのか不安になります。これが崩れて下敷きになると……((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル





外からみるとこうなってます。よく見ると甕が崩壊しないように縦方向にパイプを通して甕の中を貫通させていることがわかります。これならイチビリの小学生がいても安心ですね。





ほとんどが紹興酒コーナーなんですが、最後の方に突如として清酒コーナーが設けられています。台湾の清酒とはこれまた意外な感じですが、実はそこそこの規模で作られているそうです。





埔里の酒造りを2階で一通り学習したので、1階の物産展に下りてきました。商品は酒にまつわるものが大半ですが、あまり酒とは関係のない地元産のハチミツなんかも売っていたので、どなたでも買い物を楽しめるようにはなっています。





おそらく一番人気の酒廠冰棒、15元(=40円)。味は6種類ぐらいある中、米糕味にしました。





形はオーソドックスな棒アイス然としています。味はまんま紹興酒ですね。アイスの中には米やもろみのような物も混在していて、食べるたびに口の中が塩気のない醤油味で満たされます。まずくはないけど美味しくもないという絶妙のポイントを突いてきます。子どもに媚びた味付けではないところに好感が持てました。

(つづく)