社会人学生の遅れてきた学習意欲

実質的には、旅行フォトブログです

中国江南紀行2日目―跋扈する漢奸の息子

2010年12月26日 | 2010中国江南紀行




(前回の続き)
游客中心でもらった参観チケットをもっていざ魯迅祖居へ。ここは魯迅のおじいちゃんの住んでいた家で、おじいちゃんは政府機関の高官につくほどの人物だったそうです。中には特筆すべきこともないので次に行きます。





朝ご飯を食べていなかったのでお腹が空いてきました。ちょうど魯迅ストリート沿いに三味臭豆腐という臭豆腐屋があったので入りました。ここ紹興は臭豆腐の街でもあるのです。





臭豆腐5元と紹興酒3元、計8元(=100円)。注文してから揚げてくれるのでホカホカがいただけます。臭豆腐には豆板醤と甜麺醤の二つが用意されていたので豆板醤をつけてみました。台湾で臭豆腐を食べるとほとんどの場合ピクルスが付いてくるんですが、本場の紹興では何もついてこなかったのでプレーンで食べるということのようですね。

紹興酒に関しては、以前に日本橋の上海新天地のレポートでも書いたように醤油臭くてどうも好きになれません、この味。砂糖を入れて飲む飲み方があることから推察するに、もともとそれほどおいしくないのかもしれません。





紹興酒に関連して、魯迅ストリート沿いにある中国黄酒博物館に入ると漢奸の息子の江沢民容疑者が温家宝らしき人物と紹興酒を飲んでいる写真が飾られていました。この江沢民容疑者は中国各地の観光地(特に反日宣伝施設)に出没を繰り返し、その先々で揮毫を残す習性があるので、江沢民容疑者の揮毫ツアーなど組んでみても面白いかもしれません。





さて次に魯迅が通った私塾の三味書屋に来ました。





参観ルートと展示施設は柵やロープで分けられているんですが、そのロープをくぐって魯迅の座っていた椅子に座り、記念撮影をしている中国人のアホがいました。施設の係員がそれを発見してブチ切れ、記念撮影をしているアホがそれに逆ギレで5分ぐらい言い争いをしていました。

一部の中国人の愚行とはいえ、他国の人間ならその「一部」すらなかなかお目にかかることがないことを思うと、やはりこの国の民度の下の方は絶望的に低いように思いました。





続いて魯迅紀念館に来ました。





藤野先生と魯迅の像。若々しい魯迅少年に対して、藤野先生の方は風格があるように見えますが、実はこの二人10歳も歳が違っていなかったりします。しかし魯迅少年がボクの知り合いに似すぎてて笑えます。





魯迅が仙台医学専門学校時代に日本語で記述していたノート。藤野先生がこれに朱を入れていたのかな。





魯迅記念館の隣にある魯迅故居、魯迅の生家です。





裏庭に魯迅ゆかりの畑である百草園があります。碑の裏側には「百草の園」とどう考えても不要な日本語注記が。





日が暮れる前に杭州に戻りたいので、紹興に来た最大の目的である蘭亭に行くため、紹興市のメインストリートである解放路で蘭亭行きのバスを探すことにしました。





すると、突然大善寺塔に出くわしました。空海が入唐時に宿泊したのが大善寺だとかなんとか、誰が確認したのか分からんような話がまことしやかに伝わっております。





紹興のバス停はこのように行き先と全停留所の名前が書いてあるので、漢字の読める日本人にとっては非常に親切設計です。そのうちの一つに「蘭亭鎮政府」とあったのでこれが蘭亭なのか確認すべく隣の中国人に聞くと、「蘭亭と蘭亭鎮政府は別だよ」と言って蘭亭行きのバスの停留所名を隈無く探してくれました。





おかげさまで蘭亭行きのバスをゲットでしました。市内バスは1元なのに対し蘭亭行きのバスは中距離路線にあたるので行き先によって1~3元します。ですので車掌の子に行き先を告げてお金を払います。写真は蘭亭までの3元と領収書です。いざ蘭亭へ。
(つづく)

中国江南紀行2日目―腐されても好きな人

2010年12月05日 | 2010中国江南紀行




11/05 金曜日 中国2日目
滞在地:杭州↔紹興(浙江省)





8:00起床。
NHKをつけたら本物のロバート・キャンベル先生がチェブラーシカの解説をやってました。





杭州駅の切符売り場前に来ると、時刻表を確認する中国人でごった返していました。この切符を買う前に予めこの時刻表で便名・行き先を確認し、窓口で購入するという算段のようです。





こちらが切符売り場(售票处)です。中国人は列に並ばない・平気で割り込んでくる、と聞いていましたが、皆さん普通に並んでました。切符売り場の係員は中国人客に対しケンカ腰で何やらしゃべっていますが、外人のボクの購入時には比較的物腰柔らかにしゃべってくれました。

必要事項を100均のらくがき帳にマジックで書いて係員に見せるという非常に原始的な買い方ですが、みんなが一刻を争い殺伐としている切符売り場では、モタモタと口で言うよりもスムーズだと思います。





紹興(绍兴)行きのチケットです、20元(=240円)。この時点でもう既に発車5分前ぐらいでしたので、急いでプラットフォーム(站台)向かいます。駅構内で公安警察にパスポートの提示を求められましたが、ホンマに公安警察かと思うほどニコニコしていて愛想の良い人でした。





チケットにも表記があったように車両は和谐号タイプのものです。これは日本の新幹線車両のライセンスを購入し製造したものであるがゆえに、中国が「和谐号は国産アル」と言えてしまうというなんとも笑えない話です。





車両の中はこんな感じです。車両が高速鉄道仕様なだけで軌道は在来線と同じところを走るので、最高速度はせいぜい120kmぐらいのものでした。乗客が携帯電話でしゃべりまくると聞いていた通り、あちらこちらで「ウェイ?ウェイ?」言ってます。中国にいるとだんだんそれが気にならなくなるから不思議。





45分ほどで紹興駅(绍兴站)に着きました。中国の駅で写真を撮るのは建前上は御法度だそうですが、ダメと言われることもなく、また人質にされることもありませんでした。





紹興駅(绍兴站)の駅前です。駅前に出るや否や「绍兴欢迎您(紹興はあなたを歓迎します)」と書いた青い幌の輪タクのオッサンが紹興1日ツアーを勧めてきます。熱心に売り込んでくるのですが、中国語オンリーなので何言ってるのかわからず、また料金が130元とそれほどお得とも思えず、さらに言えば紹興の市内観光が主目的で来たわけではないので断りました。が、その後10分ぐらい付きまとわれました。

しつこい輪タクのオッサンを振り切って市バスに乗りました。料金は1元なんですがあいにく細かいのがなかったので運転手に言うと、誰かにくずしてもらってくれみたいなことを言われます。乗客の一人の爺さんが替えてくれたので何とかことなきを得ました。結構みんな親切です。





清朝の革命家、秋瑾の家の前でバスを降りました。





紹興の観光のメインはこちらの魯迅故里です。魯迅は言わずと知れた中国近代文学の巨星でありますが、逆に言えば魯迅以降は……まぁ、頑張れよ、ということです。魯迅路沿いに魯迅紀念館・魯迅故居・三味書屋・魯迅祖居が立ち並んでおり、それらをひっくるめて魯迅故里なんだそうです。





魯迅故里エリア入口にある紹興市游客中心です。





魯迅故里の魯迅ゆかりの施設はありがたいことに全てタダですが、上の游客中心でこの参観チケットをもらうことで入場可能となります。





街中に水路が巡らされていて小舟が浮かんでいます。江南地方の水郷らしい風景です。





三味書屋近くのどデカい壁に金文字のスローガンが掲げられていました。曰く「民族脊梁」(魯迅先生は中華民族の土性骨)だそうです。代表作の『阿Q正伝』で魯迅は徹底的に中華民族を腐しているのですが、毛沢東がこの作品を持ち上げたことで、その反民族的な内容はともかく彼を文豪として扱うことになったんでしょうか。

次回は魯迅スポットのレポートです。
(つづく)