社会人学生の遅れてきた学習意欲

実質的には、旅行フォトブログです

海運都市紀行8日目 釜山―空港だらけの大阪湾上空で考えた

2011年10月17日 | 2011海運都市紀行




(前回の続き)
金海空港の巡回もネタがなくなってきたので、出国審査を済ませて出発ゲートにやって来ました。前回の釜山旅行でもお世話になっているセブンイレブンで最後の買い出しをします。






左上:辛ラーメンBLACK 4パックセット、₩6,800(=520円)。高級路線志向の辛ラーメンで、牛骨スープの粉末がスープとは別についてきます。オリジナル辛ラーメンのまずさは克服できていますが、そんなものはダシダで解決できることなので、わざわざこんなものに倍近い金をだそうとは一般の韓国人は考えないと思います。

右上:海苔、₩1,200(=90円)。酒のアテにもご飯にもよく合います。左下:プルコギおにぎり、₩700(=50円)。どんな味か忘れました。右下:マッコリ2本、₩2,800(=210円)。市中に出回っている安物のマッコリは人工甘味料を使っているので、酒飲みに言わせれば「外道」だと思います。





搭乗予定のBX122関西空港行きが滑走路にやって来ました。16:00、定刻通りにスムーズに出発。





わずか20分で機内食が供されました。相変わらずのサンドイッチですが、やはり料金のことを思うと、機内食をいただけるのが申し訳ない気がします。





神戸空港上空です。現状のままなら神戸空港なんてとっとと閉めてしまえばいいのにと思います。神戸から仁川や上海経由で世界に行けるなら域外の利用客もある程度見込めるでしょうが、そんなことをすれば「国際線は関空」の前提が崩れてしまうので無理でしょうね。





大阪湾上空です。





17:10
関西空港着。今回も無事に帰ってくることが出来ました。





なんば行きのリムジンバスから見た空港連絡橋です。これにて海運都市紀行終了。ブログを書く気力が沸かず、いつものようにダラダラと続けてしまってすいませんでした。

(おわり)

海運都市紀行8日目 釜山―嗚呼哀しき哉、名前が書けない

2011年10月01日 | 2011海運都市紀行




05/07 土曜日
滞在地:釜山→大阪





金海空港行きのバスに乗るために西面地下街に来ました。バスの行き先と地下街出口の番号の一覧が掲示されているので、それを参照すれば難なく辿り着けます。





空港に行く前に朝ごはんを食べるため、西面のロッテ百貨店裏にある済州家にきました。南浦洞でもお世話になったあの店の別店舗です。





うにスープ定食、₩7,000(=530円)。





うにスープは八戸のいちご煮のようですがワカメがふんだんに入っており、ワカメもおいしいです。ワカメに隠れてしまっていますがうにもふんだんに入っています。





腹ごしらえも済んで空港行きバス乗り場です。これまではリムジンバスを利用してきましたけども、路線バスでも行けるので地元の人はこちらを利用するようです。





釜山のバスはこんな感じです。





空港へは201番の路線バスに乗ります。リムジンバスに比べれば運転は少々荒めです。途上国の路線バスに比べれば大分マシですが。





ものの30分で金海国際空港に着きました。





大阪行きの飛行機は夕方発なので空港ターミナルビルをうろついていると面白いものを見つけました。韓国人向けツアーデスクなのか何なのか不明ですが、申込書を記入する台に姓名用漢字一覧表がありました。漢字由来の名前なのに表を参照せねば自分の名前も満足に書けないというブラックジョーク。





そのツアーデスクの前にあったスターバックスです。





訓民正音タンブラー、₩14,000(=1,060円)。朝鮮民族ご自慢のハングルのもととなった訓民正音の序文の諺解が書かれてあります。現在使用されているハングルとは異なる部分が多いようです。

アホな韓国人が「ハングルは世界で最も優れた文字ニダ」「ハングルは世界中の全ての言語を表記できるニダ」と誇らしげにしているのに対しては、失笑を通り越して人間の新たな可能性すら感じます。

英)coffee
仏)France
西)paella
中)吃飯
粤)我
日)津波

↑とりあえずこれらの音を正確に表記できたらその主張を認めてあげてもいいです。

(つづく)

海運都市紀行7日目 釜山―旅先での焼肉は自意識との葛藤

2011年09月27日 | 2011海運都市紀行




(前回の続き)
コスメ屋調査はまだ続きます。前日にも訪れたNature Republicで更なる買い出しを試みます。






左上:オリーブクレンジングフォーム₩3,300(=250円)と6年発酵朝鮮人参クレンジングフォーム₩4,400(=330円)。未使用につきレビューなし。
右上:緑茶ジェルとアロエジェル、各₩3,300(=250円)。未使用につきレビューなし。
左下:カタツムリパック3個セット、₩13,500(=1,030円)。おみやげ用のため未使用につきレビューなし。
右下:東方神起の片割れ3人組パック、試供品のため無料。使用後は肌の保湿感が高まったような気がしますが、私は皮膚の外部から何かを吸収させることの効果については非常に懐疑的です。





釜山は少々肌寒かったのでチムジルバンで暖をとろうと思い周囲を当たってみましたが見つからず。その辺の人に訊けばいいんですが、何が何でもチムジルバンに行きたいわけでもなかったので結局行かないこととなりました。というわけで西面のうまいもん屋通りに来ました。





韓国の屋台はこんな感じ。台湾の線香ぐらいある長い串に刺さったものはおでんで、屋台で食べるのも食べ歩きも両方可能です。具材は練り物が多いです。





のり巻き、₩1,000(=75円)。注文したらオバチャンがザクザク切って盛りつけてくれます。具としてハムなんかが入っていて味はチープですが、何となくホッとする味で、食べるにつれてなぜか泣けてきます。





イカチヂミ、₩1,500(=110円)。こちらも注文したらオバチャンがザクザク切って盛りつけてくれます。酢とコチュジャンのたれはお好みで。左上に映っているのはおでんダシで、屋台で食事をすればおでんを注文せずともオバチャンがサービスでつけてくれます。おかわりも常識の範囲内でしたら自由です。





軽食ではお腹いっぱいにならないのでサムギョプサルを食べに豚焼肉酒場にやってきました。





傾斜をつけた石板の上で豚バラ肉が焼かれ、食べごろになるまでの返したり切ったりの一切は店員がやってくれます。





肉がよく見えませんが盛って包んでいただきます。サムギョプサル3人前とビールとごはんで₩17,500(=1,340円)でした。まぁお安いこと。





周りが20名ぐらいの宴会でヒャッハーなどと騒いでる中、一人の焼肉は周囲から見れば相当浮いていたと思われます。ですが安っぽい羞恥心のせいでこの味に辿り着けないのは実にもったいないので今後も周囲を顧みずに入店しようと思います。ビバひとり!

海運都市紀行7日目 釜山―特定分野に集中する韓国の産業

2011年09月26日 | 2011海運都市紀行




(前回の続き)
国際市場をブラ歩きして欲しいものが特にないことに気づき、他にすることもないので南浦洞のロッテ百貨店光復店に来ました。





百貨店の屋上が解放されていて無料の展望台になっています。





ちょっとした緑化スペースもあり、子供が遊べるようにもなっています。





山側の展望デッキからは釜山タワーと龍頭山公園が見えます。





光復路もバッチリ見えます。





海側の展望デッキです。こちらはカフェのような店があって、お茶をしながらボーッとできるようです。





アラブ首長国連邦のものと思われる大型の貨物船が停泊しています。





影島方面は釜山タワーよりこちらの方が詳細に観察できます。





地下鉄で西面駅に戻ってくると駅構内の一角に大量の爺婆が屯しており、何事かと思ってその先を窺えばカラオケ大会が開催されていました。音響機器やステージまでがちゃんと設えてあり、舞台の幕には「第10回地下鉄歌謡祭 歌の町 定期公演」と書いてあります。





皆さん結構うまいのです。全員がド演歌なので七五調の気怠いリズムに西面駅が包まれていました。





さて、前日同様西面地下街のコスメ屋調査です。ここは初見のTONY MOLYというお店です。ソウル発のコスメ屋が多い中、ここは釜山から始まったという業界の中でも珍しいコスメ屋です。「店員がお高くとまっている」という声を聞いていましたが、至って普通でした。





左はRegensia Homme Emulsionという男性用乳液、₩18,000(=1,380円)。低刺激性でベタつかずさらっとしているので使用感はいいです。右はコスメ屋名物の試供品の嵐。最近のトレンドはカタツムリだそうで、あのネチャネチャ成分が基礎化粧品に配合されています。





こちらも本ブログでは初登場、It's skinです。皮膚科医指導のもと商品開発をし、臨床テストを実施してから販売するという徹底ぶりです。





もともと買うつもりはなかったんですが、前回の釜山旅行でビビッときた2PMのニックンがイメージキャラクターを務めている縁で店の中に吸い寄せられるように入りました。ニックン カワユス(´д`* )ハァハァ





というのは半分冗談で、クレンジングフォームのパッケージが実においしそうだったのでついつい買ってしまいました。左から順にオレンジ・バナナ・ザクロ各₩3,300(=250円)。刺激が少ないので洗顔後にピリピリしません。

こちらの店もカタツムリの試供品が含まれていました。韓国というのはどの業界においても稼げる分野が見つかれば猫も杓子も一斉にワーッと雪崩を打って参入するみたいですね。

(つづく)

海運都市紀行7日目 釜山―無理に和訳するとこうなる見本

2011年09月20日 | 2011海運都市紀行




05/06 金曜日
滞在地:釜山





この日は朝からチャガルチへ。この旅行の初日の晩に豚足を食べ過ぎたために翌日に胃もたれを起こし、焼き魚定食が食べられなかったリベンジでやってきました。





チャガルチといえばお決まりのコレ、ユムシ。姿形はともかく海の中にいるから食べるんでしょうね。もしこれが陸棲生物なら絶対食べないと思うなぁ。





チャガルチの焼き魚屋はこんな感じに店頭で魚を焼いており、奥のテーブル席で食事をいただきます。店頭で魚を指定して中に入ります。





お昼前の中途半端な時間だったので中はガラガラでした。





まずはバンチャン各種。魚料理屋なので太刀魚のキムチやじゃこなどの魚が多いです。





魚はサバを頼みました。特に脂がのっているわけでもなく普通でした。





焼き魚もバンチャンも全般的に塩気の濃い味付けなので、わかめスープが口直しになります。わかめには摂り過ぎた塩分を排出する働きがあるそうなので全部食べました。

焼き魚定食とコーラ1瓶で₩8,000(=600円)。大して安くもないし特別おいしくもないので次回来たときには別のものを食べようと思います。





富平市場から国際市場にかけてをぶらぶら歩いてみます。北の方には厨房機器を取り扱う店が多く、南の方にはテカテカの色をした民族服を売っている店が多いです。





サンバイザー専門店もあります。ピンクのエプロンに赤系統のサンバイザーを合わせるのは市場で働く韓国のオバハンの正装であり、これは現代版民族服と呼べるかもしれません。





エリアの西側には焼肉屋をはじめとする飲食店が多く軒を連ねています。





謎の料理「せーぼねむし」。諸外国の街中で見かける日本語表記には、意味の分かるものから、ただ単に仮名文字を並べただけの意味不明文字列までありますが、韓国はその他外国に比べて比較的意味の通るものが多くあります。しかし、コレだけは謎。

調べてみたら豚肉の背骨肉を煮た料理ということだそうです。看板の등뼈찜を直訳すると「背骨蒸し」、音写すれば「トゥンピョッチム」。「せーぼねむし」は当たらずと言えどもそう遠くない訳語で、まずまず正解に近い表記なのでした。





国際市場を東に抜けると、下は普通の店舗で上が瓦屋根という一風変わった建物に出くわしました。





反対側に来ると正面入口の両脇ギリギリまで店舗に侵食されている寺がありました。このお寺は大覚寺というお寺で、韓国にあるケバい色をしたお寺とは一線を画す地味な佇まいをしています。

朝鮮では李朝時代に廃仏毀釈の嵐が吹き荒れ、こういう市街地に寺が残っているのはかなり珍しいことです。それもそのはず、明治期以降の釜山開港前後に日本人居留民の多かったこのエリアに東本願寺が別院としてこの寺を建てたがゆえにこんな街中に寺が残っているのだそうです。

(つづく)

海運都市紀行6日目 釜山―無理してでも食べたい名物料理

2011年09月17日 | 2011海運都市紀行




(前回の続き)
13:15にエアプサンBX702は釜山に向け離陸しました。





30分ほどすると機内食が運ばれてきました。ミートソース味の鶏肉ごはんとレーズンの入ったサラダなどです。これも普通の航空会社と比べて遜色ありません。





朝鮮半島南岸に近づいてくると港湾が目立つようになります。





16:20
釜山金海国際空港着です。朝までいた気温30℃超の高雄から一転、こちら釜山は20℃ぐらいしかありません。丈の長い服は台湾で捨ててきたので半袖・短パンしかなく肌寒いです。





エアプサンの金海空港に着く便は、機体からまずはタラップで地上に降り、バスに乗って管理棟に行って入国手続きをすることが多いです。

手続きを一通り済ませてリムジンバスで釜山市街へ向かうも、道が渋滞していました。そのためにルートが多少変更され、一番早く着いた西面でも1時間近くかかりました。





西面の東横インにチェックイン。部屋の造りは相変わらずです。唯一違っていたのはエレベーターにカードキーでの認証がいること。最近この手のホテルが増えてきましたね。





しばらく休憩してから釜山の名物料理を食べに外へ出ることにします。写真はミルミョン専門店の가야밀면(伽耶ミルミョン)です。밀면(ミルミョン)とは冷麺の小麦粉版で釜山の名物料理の一つです。私は体質的に冷麺が食べられないのでミルミョンをいただきます。





看板メニューの밀면(ミルミョン)、₩4,000(=300円)。ハサミで麺を十字にブチ切ってからいただきます。冷麺ほどではありませんが麺はウルトラ級の噛み応えでコシがもの凄いです。だしのきいたスープがシャーベット状になっているのでそれが麺に絡み、味に一体感があります。メチャクチャおいしいです。





食後に西面の地下街に来ました。規模としては割とこじんまりしていますが、通行人でごった返しています。アパレルと化粧品屋がほとんどなので、男が行ってもそう面白味のあるもんではないと思いました。





とは言ったものの前回の釜山旅行で韓国コスメの実力のほどを垣間見たので、今回もコスメ屋調査は続行します。この店はNature Republicといいまして、自然派化粧品がウリだそうです。イメージキャラクターは東方神起の片割れ3人組です。





アボカドのクレンジングフォームとアプリコットのピーリング、各₩3,300(=250円)。洗顔料の素材としてアボカドに着目するのが面白いですね。もはや何でもありの感すらあります。





おみやげ用パック5種、合計₩5,000(=380円)。左から順に、シアバター・大豆・松・白米・オリーブとなっています。松というのが松葉なのか松ヤニなのか、全くもって正体不明です。





地上に出て1本東側の通りに入ればそこは西面のうまいもん通りになっています。両脇に焼肉屋などの飲食店があり、道の真ん中にはオバチャンたちが営業する軽食屋台がズラーッと並んでいます。





小一時間前にミルミョンを食べたばかりですが、せっかく釜山まで来ているのだから名物料理をこなしていきたいと思います。うまいもん通りの北の方はテジクッパ屋が集中していて、경주국밥(慶州クッパ)もその中の一つです。





テジクッパは食べたことがあるので、今回注文したのは내장국밥(内臓クッパ)、₩5,500(=420円)。肉の代わりにホルモンの入ったクッパのことです。(肉も少量入っています)
しかしまぁ「内臓」という名称が生々しい響きをしています。





丁寧に下処理をしたテッチャン・ミノ・センマイ・ハツなどの多種多様なホルモン類がこれでもかと言わんばかりに投入されています。これだけおいしくてボリュームのあるメニューを安価で提供してくれる釜山の飲食店はさすがです。

海運都市紀行6日目 高雄―初めてのおいしいコンビニ弁当

2011年09月14日 | 2011海運都市紀行




05/05 木曜日
滞在地:高雄→釜山

今日の旅程は台湾出国からの韓国帰還です。





まず前半は台湾高鐵で桃園国際空港を目指します。





7:00起床。
ホテルの窓から見た高雄市の風景。朝からいい天気です。





ホテルをチェックアウトしてMRTで左營駅へ。MRTの左營駅から高鐵の左營駅へはエスカレーターを乗り継いですぐです。





台湾高速鉄道700T型です。





反対側から。オレンジ色がかわいらしいですね。





北行き電車、台南駅を発って次の嘉義駅に向かっているところです。変な横揺れや振動もなく静かで快適です。





ジャーン!私が勝手に台湾名物にしているその名も「新國民便當」、55元(=160円)。左營駅のセブンイレブンで購入しました。日本同様ちゃんとレンジでチンしてくれます。台湾のMRTでは飲食行為が禁じられていますが、台鐵と高鐵は飲み食い自由です。





日本の弁当との大きな違いは、日本の弁当がそぼろ弁当やうな重を除いて縦割り構造を持ち、ごはんはごはん、おかずはおかず、肉も卵焼きもひじきもたくあんもそれぞれにポジションがあるのに対し、台湾の弁当は上下二層構造になっており、下層にごはんを薄く敷いて、その上におかず類をビャーッと乗せるパターンが多いです。

おかずはスパイスを加えた醤油だれで煮込んだものばかり(滷味:ルーウェイといいます)なので、基本的に茶色ばかりです。この新國民便當は多少色使いにも気を配っているようで、少しではありますが赤やオレンジや緑を入れて彩りを考えてあります。

で、肝心の味の方は、これがメチャクチャおいしいのです。手前の茶色は湯葉で奥の茶色は鶏モモ肉の滷味ですが、味がよくしみているのに塩辛さがきつくなく、スパイスもあまり前に出過ぎていないので優しい味に仕上がっています。コンビニ弁当でも手を抜かないこの国はやはり恐ろしい国です。





新國民便當の味の論評をいろいろ考えているうちに桃園駅に着きました。





行きと同様Ubusで空港に向かいます。途中、ホテルに停まる以外は直通ですので迷うこともないと思います。





11:40
桃園国際機場着。格安航空会社のエアプサンですが、見ての通り普通のチェックインカウンターでチェックインできます。チェックイン自体も普通のエアラインと同等かそれ以上にスムーズです。





釜山行きエアプサンBX702が出発を今や遅しと構えております。






待ち時間があったので売店でおみやげを買っておきました。左上は台湾の空港限定ミッキーマウスのストラップ、200元(=600円)もします。高っ!
急須にミッキーが入っています。

下段は台湾小吃マグネット各110元(=330円)。台南で食べた蚵仔煎と担仔麺です。

(つづく)

海運都市紀行5日目 高雄―どんどん伝わる多謝台灣の輪

2011年09月11日 | 2011海運都市紀行




(前回の続き)
西子灣駅からMRTに乗って美麗島駅前の六合国際観光夜市に来ました。六合路の両脇に出店が並び、通り自体は歩行者天国になっています。観光客向けだから地元民はここには行かない、と聞いていたように外国人がたくさん来ていて、物売りも日本語やら英語でしゃべっています。

夜市の通り沿いにプラプラ歩いていると、背後から多謝台灣サンドイッチマンに反応した台湾人に声をかけられました。「ワザワザ来テクレテ、アリガトウゴザイマシタ」とのこと。気にしてくれてこちらこそありがとうございます。





まず台湾夜市といえばコレ、胡椒餅屋を発見しました。台湾ではケーキとか○○バーガーとか、そういったものに「餅」の字を使うことが多いようです。ですので胡椒餅は「胡椒肉バーガー」とでも訳しておきます。ちなみにお餅の類は台湾語で「麻糬」と書き、モヮチと言います。





1個35元(=100円)。高雄は都会ですが台北より物価が安いです。





胡椒餅の中身や味付けは店によって大きな差があります。ここのは胡椒のパンチが控えめで大人しい味付けでした。





次はジューススタンドで台湾名物の木瓜牛奶(パパイヤ牛乳)をいただくことにしましょう。





木瓜牛奶大カップ、40元(=120円)。甘さ控えめでパパイヤの風味が生きていておいしいです。コンビニでも統一ブランドのパック入りの木瓜牛乳が売っているので簡単に手に入りますが、夜店で作ってくれるのに比べるとちょっと甘すぎるので好みが分かれるかもしれません。





口直しに軽食屋台で魯肉飯を頼んで出てきたのがコレ、30元(=90円)。小どんぶりに盛られたごはんの上にミートソース然とした細切れの角煮がかかって、テラテラ光を放っているアレを想像していたのに、コレ。どうも地域差・個人差が大きいようです。

こっちの魯肉飯はこどものゲンコツ1個分ぐらいある大ぶりの角煮が、米の上にドッカと腰を下ろして肉を主張しており、食べ応え満点でGoodです。





港町高雄に来ているので海鮮を食べよう、ということでお次は海鮮粥、90元(=270円)。イカ・カニ・海老・牡蠣・有頭海老・アサリなど、海の幸がこれでもかと言わんばかりに入っていて、セロリとフライドにんにくで味を調えてあります。

帰りにホテルの隣のセブンイレブンで買い物してると、前日に買い物したときに多謝台灣サンドイッチマンに気づいた店員さんに顔を覚えられたのか、やけに気を使ってくれて恐縮しました。コンビニで買い物をしてお見送りされたのはたぶんコレが最初で最後だと思います。





そのセブンイレブンの本棚で見つけたのがこの台灣小吃本、220元(=660円)。この本によるとやっぱり台湾の屋台料理には地域差がかなり影響しているようで、大きく言えば台北を中心とする北と台南を中心とする南の二大基軸があり、その他の地域がそれぞれ独自色を出している、といった展開をしているようです。

海運都市紀行5日目 高雄―お茶屋の外道を大阪弁で追及する

2011年08月29日 | 2011海運都市紀行




(前回の続き)
三鳳中街のお茶屋の釣り銭の件で釈然としないまま、翌朝に乗車する高速鉄道のチケットを買いに左營駅に向かうことにします。高速鉄道のチケットはコンビニの端末でも購入できるようですが、言語の問題もあるので直接左營駅まで出向きました。





高速鉄道左營駅です。チケットは自動券売機で購入できるんですが、手続き終盤の決済の段階でクレジットカードを入れると受け付けてくれませんでした。VISAとMasterCardの2種類で試みましたが両方ダメでした。





最終的に現金決済で購入できました。左營を9:36発、桃園に11:14着の628号です。始発の電車だと窓側の席になることが多いように感じます。

この後、一旦ホテルに戻って台湾入国時から今までの出費の合計を計算してみました。私は旅行中の出費をメモと写真とレシートで全て記録しており、コンビニのレジ袋代の1元すら記録しているので、最初の所持金から出費合計を引けば現在の所持金になるはずです。

すると、計算によって得られた現在の所持金が、実際の所持金よりも500元高いことになり、やはり三鳳中街のお茶屋のオバハンが1,000元札をちょろまかしてシャァシャァと500元であると言っていることの確証を得たのです。





憎っくきお茶屋のオバハンから詐取された500元を取り返すため再び三鳳中街にやってきました。お茶屋ではあのオバハンが先客と何やら商いをやっていましたが、大阪弁で「おいゴルァ、オバハン!ナメとんかワレ、ボケェ!!」と面罵したら客が慌てて逃げていきました。

オバハンはこちらを見るなり、ゲェッというような表情をしていましたが、「まぁまぁ落ち着きなさいよ」みたいなことを身振り手振りで伝えてきます。盗人猛々しいとはこのことで、不正な商行為によって相手を怒らせているオバハンに落ち付けなどと言う資格はないのです。





これまでの出費項目と金額を全てリストアップしたものを突きつけ、騙し取った500元を早々に引き渡すよう申し付けると、オバハンは観念したようにレジから500元札を取って「不好意思(ゴメンね)」と言いながらそれを寄越しました。これは勝利の500元です。

それでもなおオバハンは「いや、ワタシは500元札を受け取ったと思うんだけどなぁ」などと嘯くのでコイツはもう救いようもない守銭奴です。過去にも観光客相手に同じような詐欺行為を働いているのでしょう。

タクシーなら常に移動しているので詐欺をやらかしても足がつきにくかろうと思いますが、このような常設の店舗で偽計に手を染めるとはある意味驚きです。また善良な台湾人の中にもこのようなクズが紛れ込んでいることを非常に残念に思います。





お茶屋釣り銭詐取事件が解決してスッキリしたので、気持ちを新たにMRT西子灣駅からすぐのところにある輪渡のターミナルにきました。ここから対岸の旗津というところまで渡し船が出ているのです。





ターミナル内で乗船を待ちます。待つと言っても10分ごとにピストン輸送を行っているので待ち時間はそんなにありません。片道15元(=45円)。





渡し船がきました。完全に地元の足として使われている交通手段のため、船旅のような旅情は微塵も感じられません。





1階部分にスクーター集団がワーッと乗り込み、2階に一般の客が乗船していきます。この日は天気がよかったので、デッキで受ける風が気持ちよかったです。





ものの5分ですぐ対岸の旗津に着きます。





フェリーを降りたすぐのところにレンタサイクル店があったので自転車を借りました。1日100元(=300円)。旗津半島自体がチリの国土のように細長い形をしていて、海風に吹かれながら自転車でひたすら南下していくのがオススメです。





フェリーターミナルから海沿い(台湾海峡側)に向かう途中で、同安宮があったので参拝しました。





海沿いは歩行者と自転車が景観を楽しめるように歩道と自転車道が整備されています。





北の方はビーチになっていて海水浴客もチラホラいます。









波打ち際と水平線とタンカー。





野良犬がひなたぼっこしていました。





南下していくとちょうど半島の半分あたりのところに風力発電のような設備がありました。羽が小さすぎるのでただのオブジェだと思います。





一番南まで行くとコンテナ船が出港していくのがよく見えました。台湾なのでEVERGREENが多かったです。





レンタサイクル屋が19時までなので急いで引き返すことにします。引き返す途中で見た夕日がきれいでした。

(つづく)

海運都市紀行5日目 高雄―記憶違いかオバハンの詐術か

2011年08月28日 | 2011海運都市紀行




05/04 水曜日
滞在地:高雄

明日韓国に戻るので台湾の食材やおみやげを買い出しに、朝からおみやげ屋の新東陽に行くことにします。ホテルのフロントの子に店の所在を訊くと、店は四維路という道に面したところにあり、バスに乗って「文化中心」というところで降りたらいいと教えてくれました。

礼を言っていざバス停に向かおうとしたら、今までのやり取りを聞いていた別のスタッフがわざわざ車を出して店まで乗せていってくれました。前日に台南からの鈍行列車に同乗した駐在員の人が言っていたように、台湾は暑さが厳しいので台湾人はやたらと車にのっけて送っていってくれるようです、ありがたや。





新東陽に着きました。ホテルのスタッフは買い物が済むまで待ってるからごゆっくりどうぞ、と言ってくれるのですが、さすがに申し訳なさ過ぎるのでここまで送っていただいただけで十分です、と伝えてお別れしました。





台湾みやげといえば鳳梨酥(パイナップルケーキ)が有名ですが、ワンパターンに陥らぬよう、今回は芒果酥(マンゴーケーキ)にしました、100元(=300円)。バラ撒き系みやげにもってこいです。





こちらは荔枝凍(ライチゼリー)です。10個入りで100元(=300円)。会社でバラまきました。





新東陽から廣州街を北上すると屈臣氏があります。屈臣氏は台湾ではよく見かけるドラッグストアでWatsonsともいいます。今の今まで台湾企業だと思っていたのですが、調べてみると香港の会社だそうです。





シャンプー「小沢」。私は真っ先に選挙マニアの集金マシーンの顔が思い浮かびました。谷亮子にあげたら随喜の涙を流して受け取ってくれそうな気がします。





台湾製パック、おみやげ用です。パックにも日式の製品が多くあり、山形さくらんぼの香りとか青森りんごの香りだとかが陳列棚を占めており、台湾らしいものを探すのに苦労します。





洗顔フォーム、95元(=280円)。泥タイプの洗顔料で少量でもよく皮脂を落としてくれます。暑い盛りの外出時に重宝してます。





屈臣氏からMRTの駅に行く途中で変な建造物を発見しました。近づいてみるとそこは自来水公園というところで、これはどうやら給水塔のようです。住宅街の真ん中にいきなりこんなものが出現すると相当ビックリします。





MRTで高雄車站にきました。この建物はかつての駅舎をそのまま移築したもので、現在は展示室として利用されています。





訪問時はあいにく昼休み中で戸が閉まっていました。高雄の観光案内のような展示物が多かったように思います。





外気温が34℃もある日中に炎天下を歩いていると気が狂いそうになったので甘味処に入りました。鳳梨牛奶冰(パイナップルミルクかき氷)、40元(=120円)。台湾のかき氷はどこで食べても手加減無しのどんぶり盛りで出てくるので焦りますが、冷たいものに対する渇望が先行するため意外にペロッと食べられます。





食材の買い出しに二日連続で三鳳中街に来ました。やっぱり乾物が多いですね。





ドライフルーツ屋さんの店頭はこんな感じです。マンゴー、グァバ、パイナップル、梅、トマトなどたくさんあります。ドライフルーツは日持ちするのでおみやげにはオススメです。





玉井産ドライマンゴー1袋300g入り、100元(=300円)。果汁の水分が飛ぶことによって蜜になっているのでメチャクチャ甘いです。細かく刻んでプレーンヨーグルトと混ぜて一晩冷蔵庫で寝かせておけば、翌朝にはヨーグルトの水分でもどったプルプルのマンゴーと、マンゴーからの糖分が浸透したヨーグルトが絶妙の調和を奏でておいしくいただけます。





続いてはおちらのお茶屋さん。タンポポやバラなどお茶以外の「お茶」が店頭に並んでいますが、ちゃんとお茶も置いてありました。





阿里山青茶、1斤250元(=750円)。





四季春茶、半斤160元(=480円)。お茶の収穫期は春なんですが、このお茶は年がら年中収穫できるために、四季(一年中)が春(収穫期)ということで四季春茶ということだそうです。

ここで問題が発生しました。支払い時に私は1,000元札で払ったのですが、店のオバハンはそれが500元札だったと言い張り、お釣りを500-(250+160)=90元しか寄越しません。私は1,000元の高額紙幣は他の紙幣とは別にまとめて三つ折りにしていたので、支払い時にその三つ折りをほどいて渡しており、支払った紙幣が1,000元だという意識は明確にあるのです。

ひょっとしたら自分が出した紙幣が間違っていたのかもしれないし、台湾人が程度の低い支那人のような詐言を弄するとも考えにくいと思ったので、ひとまずはオバハンの言い分を飲んで店を後にすることにしたのでしたが……

(つづく)