社会人学生の遅れてきた学習意欲

実質的には、旅行フォトブログです

台湾中部紀行1日目 台中―鳩摩羅什にも匹敵する名訳

2011年10月24日 | 2011台湾中部紀行




(前回の続き)
ホテルでしばらく休憩した後、台中公園からほど近い中華路で連日催されている夜市に出かけました。しかし、幸か不幸かこの日は旧盆で本来出店が並んでいると思しきところは全てこのようなお盆モードになっていて軽食屋台は壊滅状態でした。





お供え物がテーブルの上に山のようにうず高く積まれ、菜箸くらいの長さがある線香をそれに突き刺し、一族らしき人々がマイクを使ってお経をノリノリで唱和する、コレが台湾のお盆のようです。





中華路の交差点にはこんな特設ステージが設けられ、ライブ演奏が行われています。お盆というよりお祭りモードみたいですね。





80年代ディスコみたいな曲調のテンポにあわせてステージの子は歌っていましたが、聴衆の反応はただボーっと聞いているだけでした。





中華路でお盆を鑑賞していても仕方が無いので台中駅前から路線バスに乗って、台中最大の夜市と評判の逢甲夜市に来ました。逢甲大学の周囲を取り囲むように店が集まっているから逢甲夜市ということです。





何は無くとも生ジュース屋台。看板の文句の「逢甲夜市で一番おいしいジュース屋はココ!」が光ります。芒果牛奶、40元(=100円)をいただきました。





これは台湾のどの地方の夜市でもある屋台で、雞排(フライドチキン)の屋台です。焼烤雞排、55元(=145円)。このスタンダードな雞排以外に、チーズ味やキムチ味などいろんな味の雞排が流行りのようです。





注文が通るとフライしたものを焼き直してくれます。衣にはしっかり味がついており、私は肉自体よりもこの衣が好きで、炊きたてのご飯と一緒に食べたくなります。





焼きあがると一口サイズに切ってくれて、お好みでスパイス類のトッピングを頼めます。見た感じそんなに量はありませんが、実際食べてみると結構なボリュームです。





雞排で喉が渇いたのでまたジューススタンドで飲み物を買いました。今や日本でも見かける珍珠奶茶、30元(=75円)。ズルズルした食感を求めて飲んでいけば、知らず知らずのうちにお腹がチャプチャプになってしまいますな。水ものでお腹いっぱいになったのでバスでホテルに帰ることにしました。





今回の台湾旅行では積極的に路線バスに乗っていますが、右も左もわからない旅行者のバス移動の強い味方がコレ、悠遊卡(悠遊カード)です。今年は中華民国建国100周年記念ということで台湾観光協会が50元チャージ済みの悠遊卡を無料で配布してくれてました。

もともとこのカードは台北市周辺でのみ使えるカードだったのがエリアを徐々に拡大し、今年からは台中市でも使えるようになり大変便利になりました。さらに台中市での普及率を高めようと、バス乗車の際に悠遊卡で支払いを済ませると運賃が20元引きになります。

試しに台中駅前から逢甲夜市まで乗車したところ運賃は23元で、これから20元が割り引かれるので、カードの残額はたったの3元しか引かれていませんでした。運賃が20元以下であればすなわちタダということで、利に聡い漢民族もこれならすぐに飛びつくので普及はスムーズにいくことでしょう。

台北市であればMRTの駅でチャージできるので言語の問題はありませんが、台中市にはまだMRTがないのでチャージはコンビニでやってもらうしかなさそうです。「我要加値(jiazhi)」で正しいのかどうかわかりませんが、前文と希望金額を伝えるとコンビニの店員はちゃんとやってくれました。

加値(jiazhi:チャージ)はおそらく台湾華語です。現代語の漢訳の中でも最も優れた訳のうちの一つだと私は思います。「額を加算する」という意味と「charge」という音とを両方満足した名訳ですね、さすが台湾。

台湾中部紀行1日目 台中―中華航空の謎めいた優遇措置

2011年10月22日 | 2011台湾中部紀行




08/14 日曜日
滞在地:大阪→台中(直轄市)
(このレポートでの通貨換算レート1元=2.6円)





今回は南海なんば駅からラピートのスーパーシートで関西空港まで行くことにしました。レギュラーシートより200円高いスーパーシートでしたが、そんなにリッチ感はなかったです。





空港についてチェックインカウンターで手続きをしたら、預け荷物にPriorityタグをつけてくれました。当方ただのエコノミー客ですし、マイレージプログラムにも加入していない一般客なのに、この優遇っぷりの理由はわかりません。いまだに謎です。





チャイナエアライン台北桃園空港行きCI157便です。





定刻より少々遅れて台北行きの飛行機は離陸しました。





1時間ほどして機内食の時間。サーモンと何かのチョイスだったのでサーモンを頼んだら、持ってきてくれたのはスモークサーモンではなくて、鮭の切り身の乗った和風なご飯で私は思い切り肩透かしを喰らいました。

ほとんどの航空会社が食後にコーヒーを持ってくるなかで、チャイナエアラインは温かい烏龍茶をサーブしてくれるので、それが何より楽しみだったりします。





1時間の時差があるので時計の針を1時間戻して15:00に桃園国際空港着です。例のタグのお陰で荷物は真っ先にターンテーブルに乗ってやって来ますし、幸先の良いスタートです。





空港から台中へはバスと高速鉄道の2通りの行き方がありますが、今回はバスで台中市に向かいます。バスのチケットが片道240元(=630円)に対し高速鉄道は520元と倍以上し、台中の高鐵駅は市街地から離れているので、高鐵駅からは結局バスか在来線で台中駅に向かわねばなりません。ですので高速鉄道での台中行きはあまりメリットがないどころか逆に煩雑かもしれません。





空調が壊れているのかやけに湿っぽい空気の充満するバスでした。節電モードの通勤電車に匹敵する不快感。





2時間ほどして台中市内に入ってからは順次乗客を下ろしつつ、台中駅に着いたのは17:40頃でした。この駅舎は日本時代の1917年に落成したとのことです。





まずは腹ごしらえに台中名物の豚足煮込みを食べるべく阿水獅猪脚大王に来ました。





豬腳米麺100元(=260円)と苦瓜とスペアリブのスープ40元(=100円)。





豬腳米麺の方は豚足がよく煮込まれていて骨を除けば全てがツルンと喉を通ります。軟骨にも味が染みていて非常に美味です。米麺にも豚足の味がついておりしっかりした味です。





薄味であっさりしたおいしいスープです。スペアリブのスープは中華圏では割りと頻繁に食されるものです。苦瓜であったり冬瓜であったりと具はいろいろありますが、家庭でも比較的簡単にできるのでぜひ御試しあれ。





ホテルにチェックインしてしばらく休憩。

(つづく)

台湾中部紀行―イントロダクション

2011年10月17日 | 2011台湾中部紀行




やっと海運都市紀行を終わらせてその舌の根も乾かぬうちに、今年の夏休みに行った台湾中部の旅行記をアップします。このブログは台湾の旅行記ばっかりで正直飽きられているとは思いますが、私は台湾について飽きるどころかこの国に行くたびにますます関心が増すばかりです。

今回は台湾西海岸の真ん中あたりを重点的に回って来ました。行政区分で言うと、台中市・南投縣・彰化縣・嘉義市・嘉義縣・雲林縣となります。台湾初心者の頃は台北あたりで満足できたのに、回を重ねるごとにだんだんと深みにはまり、最近では台湾の地方都市の魅力に取りつかれてしまいました。

そんな地方都市から台北に帰ってくると台北の良さを改めて感じることが多く、やはりこの国は奥深いなぁと慨嘆するものであります。今回は日程の都合と炎暑の関係で温泉には行かずじまいでしたが、そのうち暇を見つけて訪問してみようと思っています。

ではでは台湾中部紀行の始まりです。しばらくお付き合いください。

海運都市紀行8日目 釜山―空港だらけの大阪湾上空で考えた

2011年10月17日 | 2011海運都市紀行




(前回の続き)
金海空港の巡回もネタがなくなってきたので、出国審査を済ませて出発ゲートにやって来ました。前回の釜山旅行でもお世話になっているセブンイレブンで最後の買い出しをします。






左上:辛ラーメンBLACK 4パックセット、₩6,800(=520円)。高級路線志向の辛ラーメンで、牛骨スープの粉末がスープとは別についてきます。オリジナル辛ラーメンのまずさは克服できていますが、そんなものはダシダで解決できることなので、わざわざこんなものに倍近い金をだそうとは一般の韓国人は考えないと思います。

右上:海苔、₩1,200(=90円)。酒のアテにもご飯にもよく合います。左下:プルコギおにぎり、₩700(=50円)。どんな味か忘れました。右下:マッコリ2本、₩2,800(=210円)。市中に出回っている安物のマッコリは人工甘味料を使っているので、酒飲みに言わせれば「外道」だと思います。





搭乗予定のBX122関西空港行きが滑走路にやって来ました。16:00、定刻通りにスムーズに出発。





わずか20分で機内食が供されました。相変わらずのサンドイッチですが、やはり料金のことを思うと、機内食をいただけるのが申し訳ない気がします。





神戸空港上空です。現状のままなら神戸空港なんてとっとと閉めてしまえばいいのにと思います。神戸から仁川や上海経由で世界に行けるなら域外の利用客もある程度見込めるでしょうが、そんなことをすれば「国際線は関空」の前提が崩れてしまうので無理でしょうね。





大阪湾上空です。





17:10
関西空港着。今回も無事に帰ってくることが出来ました。





なんば行きのリムジンバスから見た空港連絡橋です。これにて海運都市紀行終了。ブログを書く気力が沸かず、いつものようにダラダラと続けてしまってすいませんでした。

(おわり)

海運都市紀行8日目 釜山―嗚呼哀しき哉、名前が書けない

2011年10月01日 | 2011海運都市紀行




05/07 土曜日
滞在地:釜山→大阪





金海空港行きのバスに乗るために西面地下街に来ました。バスの行き先と地下街出口の番号の一覧が掲示されているので、それを参照すれば難なく辿り着けます。





空港に行く前に朝ごはんを食べるため、西面のロッテ百貨店裏にある済州家にきました。南浦洞でもお世話になったあの店の別店舗です。





うにスープ定食、₩7,000(=530円)。





うにスープは八戸のいちご煮のようですがワカメがふんだんに入っており、ワカメもおいしいです。ワカメに隠れてしまっていますがうにもふんだんに入っています。





腹ごしらえも済んで空港行きバス乗り場です。これまではリムジンバスを利用してきましたけども、路線バスでも行けるので地元の人はこちらを利用するようです。





釜山のバスはこんな感じです。





空港へは201番の路線バスに乗ります。リムジンバスに比べれば運転は少々荒めです。途上国の路線バスに比べれば大分マシですが。





ものの30分で金海国際空港に着きました。





大阪行きの飛行機は夕方発なので空港ターミナルビルをうろついていると面白いものを見つけました。韓国人向けツアーデスクなのか何なのか不明ですが、申込書を記入する台に姓名用漢字一覧表がありました。漢字由来の名前なのに表を参照せねば自分の名前も満足に書けないというブラックジョーク。





そのツアーデスクの前にあったスターバックスです。





訓民正音タンブラー、₩14,000(=1,060円)。朝鮮民族ご自慢のハングルのもととなった訓民正音の序文の諺解が書かれてあります。現在使用されているハングルとは異なる部分が多いようです。

アホな韓国人が「ハングルは世界で最も優れた文字ニダ」「ハングルは世界中の全ての言語を表記できるニダ」と誇らしげにしているのに対しては、失笑を通り越して人間の新たな可能性すら感じます。

英)coffee
仏)France
西)paella
中)吃飯
粤)我
日)津波

↑とりあえずこれらの音を正確に表記できたらその主張を認めてあげてもいいです。

(つづく)