Juez argentino pide arrestos por persecución contra culto chino
(アルゼンチン、法輪功への迫害で江沢民らに国際逮捕状を発行)
日本のテレビニュースでもGoogleのニュース検索でも全くと言っていいほど流れてこないのでここで採り上げることにしました。法輪功に対する集団虐殺・拷問等は相当前から明るみになっているものの、今や経済的にも軍事的にも台頭してきた中国と、何の金にもならない人権をネタに正面切って対決する国など、情けないことですが日本を含めありません。
そんな中、先月にはスペインの国家法廷が江沢民前総書記と羅幹氏を含む5人の中国高官に対してジェノサイドと拷問の罪で刑事訴訟手続きを開始し、先週には見出しにもあるようにアルゼンチンの連邦裁判所が同様の手続きを始め、前国家主席の江沢民らに国際逮捕状が発行されました。
この件に関してはもう既に数年前からスペインではその実態を調査するため動いていたのですが、中国当局の連日連夜に及ぶ嫌がらせも空しく、今になって逮捕状が発行され「前国家主席が容疑者」ということになったのです。自分の面子だけは死守したがる中国人の習性を知ってか知らずか、ド正面からその顔面に泥をぶちまける裁定を下したスペインとアルゼンチンの裁判所に拍手。
しかしながら、中国側に言わせりゃそんなもの内政干渉以外の何物でもないでしょうし、ましてやアルゼンチンは30年前まで軍政を敷いており、その中で数万人の人間を中国共産党同様に拷問・殺害してきたのですから、「お前らに言われたかねぇよ」てな気分ではないでしょうか。
そうかと思えば昨日は中国にヘロイン4kgを持ち込んだイギリス人の死刑が執行されて、死刑執行の停止を求める英国とその嘆願に応えることで主権を侵されたと見られたくない中国との激しい外交バトルが繰り広げられていたりと、アヘン戦争前夜のようなことが起こっています。
この件に関しては英国側に分はないと思うのですが、かと言って中国側の主張する公訴事実やその証拠、そして訴訟手続きを全面的に是認する気にもなりません。なんせ中国は法律などあってなきが如しの人治国家×スピード死刑大国ですからね。
ただ日本国内で犯罪を起こした中国人犯罪者に限らず、在外中国人犯罪者に関して中国政府はあれこれ注文をつけてくるので、ダブルスタンダードな中国政府はとっとと失せろ!との結論で締めたいと思います。