社会人学生の遅れてきた学習意欲

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メルコスール9日目―背番号88、てふてふ

2010年05月05日 | 2010南米旅行




02/25 木曜日 メルコスール9日目(ブラジル/アルゼンチン/パラグアイ)
滞在地:フォスドイグアス(ブラジル)→プエルトイグアス(アルゼンチン)→シウダーデルエステ(パラグアイ)





縮尺の小さい詳細地図がこちらです。この地域はイグアス川とパラナ川の2大河川の合流地点で、これらの川に沿う形でブラジル・アルゼンチン・パラグアイの国境線となっています。





ホテルの客室から。昨日の天気予報では雨でしたが、薄曇りといったところです。昨日のブラジル側イグアスの滝でビチョビチョになったせいで風邪をひいたみたいです。喉がイガイガします。

朝ご飯を食べていると空がだんだん明るくなってきました。アルゼンチン側イグアスの滝はスルーするつもりでしたが、空がみるみるうちに晴れてきたので、急遽予定を変更してアルゼンチンに行くことにします。





アルゼンチンのプエルトイグアス行きのバスは、フォスドイグアスの近距離バスターミナルの北にある掘建て小屋みたいなバス停にとまります。BRL 3(=150円)。





バスはブラジル側出入国管理事務所を華麗にスルー。フォスドイグアスを発って30分ほどでアルゼンチン側出入国管理事務所に到着。ここで全員が入国手続きをします。その間バスは事務所出口で待っていてくれます。





無愛想な職員が"Siguiente!"(次!)と連呼しスタンプをポンポンついていくだけの作業なのですが、ポルトガル語圏から脱してスペイン語圏に来たことが何よりホッとします。





イグアス国立公園に行くだけでも入国・出国ともに手続きがあるので、無駄に査証のページがスタンプで埋まっていきます。ということでメルコスール2ヶ国目アルゼンチンに無事入国!





バスは赤茶けた大地を走ってプエルトイグアスのバス乗り場に到着しました。ここでイグアス国立公園行きの往復バスチケットをBRL 6(=300円)で購入します。国境の街なのでブラジルレアルがそのまま使えますが、アルゼンチンペソでの支払いだとARS 10(=250円)で済むので、ブラジルレアルはちょっと損です。





12:00
アルゼンチン側イグアス国立公園着。昨日の天気予報がウソのように空は晴れています。





公園ゲート前のドデカ国旗がきれいにはためいています。遠路はるばるアルゼンチンまできたことを今更ながら実感します。

チケットブースにてチケットを買おうとしたら「ブラジルレアルじゃ払えんよ、アンタ。隣の売店でアルゼンチンペソに両替してもらって」とのこと。

売店でアルゼンチンペソに両替してもらおうと100レアル紙幣を差し出すと「何でもいいから買ってもらわんと両替できませんねん、兄さん」と言われます。仕方ないのでガス入りミネラルウォーターを買って両替してもらいました。

BRL 100 = BRL 45 + ARS 85 + 水
そんなにあくどいレートではなさそうです。

そしてやはりアルゼンチン側の国立公園も国籍別料金制となっています。
ミシオネス州住民(地元民):ARS 10
アルゼンチン人:ARS 25
メルコスールのいずれか:ARS 45
その他外国人:ARS 85(=2,125円)高っ!





さて、園内に入場して早速滝へと向かいます。アルゼンチン側国立公園はブラジル側と違って園内の移動は電車となっています。最寄り駅まで行くと「次の電車は20分後ですわ、待ってる時間がもったいなら滝まで歩いてでも行けまっせ」と言われたので歩いていくことにします。





それがこのトレッキングコースです。森の中を楽しんで歩けるようにきれいに舗装されています。アルゼンチン側には蝶などの昆虫類がたくさんいて、それらと戯れながら歩くのもいい思い出になりますよ。





15分ほど歩けばアッパートレイルの開始地点に辿り着きます。アルゼンチン側国立公園は滝を上からと下からと両方から楽しめる造りになっています。上から滝を見るだけなら一滴も濡れずに帰還することも可能です。







遠くから滝の全景を収めるとこんな感じです。







落水をできるだけフレーム内に収めたのがこれです。





落水観賞ポイント。上から見ている分にはただ水が落ちていくだけに見えます。写真奥にはポイントその2があります。





写真を撮っていると蝶が指にとまりました。これは特に珍しいことでも何でもなく、手を伸ばせば蝶はすぐに寄ってきます。蝶が飛ぶ際に必要とする栄養素としては主にナトリウムが挙げられるのですが、その摂取のために蝶は人間の皮膚上の汗を吸水したがると考えられています。





ジャポニカ学習帳でお馴染みのウラモジタテハもいました。まさかこんなところでお目にかかれるとは思っていなかったのでテンションが上がります。スペイン語の俗語では羽の模様が88に見えることから"Ochenta y ocho"(88)と言われています。近縁種に89の模様をしている子がいるのですが、それは"Ochenta y nueve"(89)と言うそうです。





いったん戻ってロウワートレイルの開始点まで来ました。昨日のブラジル側の滝でのようにビチョビチョになって風邪をこじらせるのも考えものなので、当初はアッパートレイルのみを見て帰ることにしていましたが、せっかくここまで来て滝を下から見ないで帰るのも男が廃る。というより、バカ高い入園料の元を取らねば損という打算の方が強かったりします。





途中の双子の滝です。スペイン語では"Salto de Dos Hermanas"となっていたので姉妹の滝ですね。これだけでも箕面キャンパス近郊の箕面の滝2つ分はあります。





至る所に虹が出現するのは天気がいい証拠。よく見ると2重に虹がかかっているのが見て取れます。







そろそろ悪魔ののどぶえスポットに近づいてきました。滝壺近くにボートが浮かんでいるのはもちろん例のアレです。

(後編に続く)

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