いよいよ東北地方も春です、有名なところでは北上市の展勝地の桜並木が満開になったと全国ネットのテレビで放送されていました。
家の近くの一本桜です、けっこうな大木です、種類は「エドヒガン」
東北地方の春は何もかも一斉に始まります、ヤナギが一斉に芽吹いて花をつけるのを皮切りに梅が咲いたかと思うと桜、コブシ、アブラチャン、オオバクロモジ、ヤマブキ、草ではフクジュソウ、ショウジョウバカマ、スイセン、カタクリ、キクザキイチゲ、アズマイチゲ、キケマン、ニリンソウと息つく暇なしです。
そんな中毎週のように自然観察会に参加しています、この土日も東和町の野鳥観察会と西和賀のカタクリの会に行ってきました。
そこで2日続けてフキノトウ(バッケ)の花のオスメスの違いについて観察をしました、フキとフキノトウは地下茎でつながっているって知っていましたか?いやいや「フキノトウってなんだ」という人も有るかも知れません、フキノトウとはフキのとう立ちしたものなのですね。国語辞典にはフキの花穂とありました。植物の中には雌雄同株と雌雄異株がありますがフキは異株です、さてどちらがオスでどちらがメスでしょうか?
正解は、上がオスで下がメスです、ルーペで見ると良くわかりますがオスとメスでは花の形がぜんぜん違います、それから遠くからでも色が違うので判ります、オスは黄色い花でメスは白い花です、オスの花には花粉が沢山ついています、蜜も出ています、昆虫が飛んできて蜜を吸い花粉を体につけて飛び去ります、次にメスの花に飛んで花粉をつけてめでたく受粉ということになるわけですが、メスの小花は蜜をださないそうです、それではうまく行きません、そこで雌花ばかりの中にいくつか雄型の小花を持っているのだそうです、確かにうんと細い雌花の中に少しの丸い雄型の小花がありました。植物が繁殖して生き残ることへの執念とでも言うのでしょうか、偽装とは言いませんが花粉を運ぶ昆虫をたくみに引き寄せるための知恵なんでしょうね。
雌株のフキノトウはこのあと徐々に花序を伸ばして初夏にタンポポのような綿毛を飛ばします、雄株はといえばその後へたってしまって消えうせてしまうそうです、そこまでよく見ていなかったので分かりませんが確かにそんなようです。オスは悲しい物です。
そのほかにも沢山の自然を観察しました、沢山すぎて少し知恵熱が出てきたような、、、、、。
アブラチャンの雄花
カタクリの花
つづきはまたの機会に