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水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

10月14日

2013年10月14日 | 学年だよりなど

  学年だより「インプットとアウトプット(3)」

 「知識吸収のための勉強」に問題集を用いる方法を、前回書いた。
 最近読んだ本にも同じ趣旨の記述があったので紹介しておこう。


 ~ やり方を具体的に言うと、まず問題と答を読みます。実力がついてきたら、ある程度考えてもいいでしょう。そのほうが解答の定着率が上がります。そうしたら、直後に解き直します。たいてい解けないと思いますから、もう一度(二度三度)解答を読みます。何も見ないでスラスラ解けるようになるまで、その場で繰り返します。
 これができてはじめて短期の記憶ができたといえます。これを怠るとアウトです。その場で解けないものは、本番でも絶対に解けません、気をつけましょう。
 特に理数系教科において、解答を読むだけとか、答を写すだけでは意味がありません。必ず自分の手で解き直してみることが肝要です。これをやらないと、問題が身につきません。そのうえで、解説の重要なところにマーカーで色をつけます。段落丸ごとという場合は、段落全体を鉛筆でカッコで囲んでおきます。 (荒川英輔『再受験生が教える医学部最短攻略法』エール出版社) ~


 勉強は、「何も見ないでスラスラ解けるようになるまで」やってはじめて身についたという。
 今、ほとんどのみなさんに足りないのは、これだ。
 マーカーで色を塗ったり、ノートをまとめ直したりする段階は作業にすぎず、その時点ではまだかしこくなってない。
 覚えるべき事柄を、ノートや教科書からいったん目を離してすらすら出てくる状態になっているかを、たえず確認しながら勉強しないといけない。
 数学や物理なら、問題を見た瞬間に解法がすっとイメージできる状態になってはじめて身についたという。
 インプットしたら、すぐにアウトプットして確認する。
 作業時間ばかりを増やしても、力にならないのだ。
 時間をかけたにもかかわらず自分のものにならないとしたら時間がもったいなさすぎではないか。


 ~ 復習の回数も1回や2回ではだめです。最低でも5回と考えてください。自分にとって常識、反射的に出てくるようになるまで繰り返し復習しましょう。基本的には問題と解答を「覚えよう」という意識をもちながら読んでいくだけでいいですが、よほどあやふやな問題は、もう一度上の方法で覚え直す必要があります。要するに、短期記憶を長期記憶に変えていく作業です。
 勉強した翌日など、直近の時期に復習するかどうかが最重要な点です。一般に、勉強した事項は直近に見直さないと、急速に記憶から抜けます。 (荒川英輔『再受験生が教える医学部最短攻略法』エール出版社)  ~


 ちゃんと身になっているかどうかを調べるのが、模試や定期試験の役割だ。

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