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水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

10月11日

2013年10月11日 | 学年だよりなど

  学年だより「インプットとアウトプット(2)」

 ~ 当時の僕は、クイズ王がいうのだから間違いないとばかりに、とにかく「クイズの問題集を手に入れる」「クイズの問題に繰り返し接する」「わからない問題・間違えた問題にはバツ印のチェックを入れる」「バツ印のついた問題のみを大学ノートに抜き出す」「大学ノートに書かれた問題を繰り返し覚える」という行程を、繰り返しました。 ~


 賢明なみなさんのことだから、前の号に書いたこのクイズ対策が、勉強のやり方としての「王道」でもあることに気づいているだろう。
 そして大事なのは、のちのクイズ王日高少年は、自分が蓄えた知識を、実践を通して確認していったことだ。


 ~ 『アタック25』を見るときも、集中してのめり込んで、電器店で購入してきた早押しボタンのようなスイッチを片手に見る。何問正解できたかの「スコア」をつける。すると、毎週少しずつではありますが、正解数が右肩上がりに、また正解数が下がったときでも知らない単語は少なくなっていることに気づきます。「うろ覚え」の知識が増えているということは、自分が少しずつでも前進しているということ。それまでこなしてきた勉強法が間違っていないことが、自分なりに確認できたのです。 (日高大介『クイズ王の「超効率」勉強法』PHP新書) ~


 知識は吸収していくだけでは、自分の力にならない。
 実践を通してそれを放出することで、たしかな知識として血や肉になっていく。
 こう考えると、問題集の使い方にも2パターンがあることに気づくだろう。
 一つは、「知識吸収のための勉強」に用いる方法だ。
 少し考えてできない問題は、それ以上考えることに時間をかけず、すぐに答えと解説を見る。
 線をひいたり、式を写したりしながら理解していく(もちろん、この時点でわからない問題は、わかる人に聞かねばならないのは言うまでもない)。
 理解したと思ったら、自分で解いてみる。
 解説をよく読み、理解したつもりでも、そしてその直後に解いたとしても、できない問題はできないものだ。多くの人が経験しているのではないだろうか。
 答えを読んだ直後でも、わかってない問題は解けないのだ。
 そうしたら、どうするか。できなくなってしまうポイントを見つけ、もう一度解き直す。
 2、3回やれば、さすがに解けるようになるだろう。ただし、数日後に再チャレンジすると、また解けなくなっている場合も多い。
 そうしたら、また同じ作業を繰り返す。これが勉強だ。
 なので、この作業をするための問題集は、解説の詳しいものがいい。
 詳しい解説を読むことに堪えられない人は(正直いるよね)、先生に聞きなさい。
 この過程を積み上げて力をつけたなら、問題集のもう一つの使い方に進むことができる。
 それが「知識を放出するための勉強」だ。

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