水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

体力測定

2012年04月11日 | 日々のあれこれ

 一日体力測定の日。昨日は実力テストで、明日はクラス懇談会で3時間授業。
 なかなか授業がない。3日に入学式したのに、まだ一回も行ってないクラスの方が多い。
 ちゃんと話を聞いている今のうちに、極力つめこんでしまいたいのだが。
 一日体力測定の予定が、天候のせいで少しはやめに終わった。
 音楽室が視力検査会場だから、楽器体験の準備はかなりおくれるだろう、その分見学に来る子も少ないだろうとふんでいたが、予想よりにぎわっていたので安心した。
 そのあと、個人練と基礎合奏。
 最後の集合で、「1年生に接するやさしさで、君たちどうしも接するようにしなさい。1年生が入ってくるのだから、大人になりなさい」という最近したかった話をした。

 一人の人間として、他の人間に普通に話せるかどうか。
 これは大人になれるかどうかの第一歩だと思う。
 自分の話したいことだけを、話したいように話し、その言葉が相手にどういう届き方をしているのかを考えられないのは、大人とは言えない。
 自分のことしか考えてない人は、やはり話し方にも現れる。
 言いたいことだけ言って、他人の話をまったく聞く気がない人もいる。

 「普通に」というのも実は難しい。
 面接の指導をしてて思うけど、デスマス体で、自分の言葉で話せる生徒さんはおどろくほど少ない。
 日常では、自分たちの話法でとんでもなくよく話せる子が、面接しゃべりになると話せない。
 「志望理由を話してください」という質問に「わかりません」と答えられて、申し訳ないが笑ってしまったこともある。
 話す内容はもっていても、それを大人の話法で話せない。
 デスマスにしようとすると、想定問答集の丸暗記方式になってしまう。
 中谷彰宏氏が、ふつうに話せたら面接は通る、才能とかの問題ではないと言っているから、就活でも同じ問題があるのだろう。考えてみたら、大人のなかにもあやしい人もいる。
 
 見知らぬ人と会話できるかどうかも、大人の指標の一つといえる。
 それは自分の殻に閉じこもっているか、いないかということかな。
 たいしたことのない自分の殻にこだわっているかどうか。
 他人と話すのが苦手という人がいる。
 自分もけっこうその部類なのだが、それって決して遠慮深いとか謙虚とかではなく、むしろかっこつけてるというか、おごり高ぶった姿勢なのだ。

コメント
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