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Givry 1er Cru Clos du Cellier Aux Moines Domaine Joblot 2008

2013-03-14 18:41:34 | フランス・ブルゴーニュ
Givry 1er Cru Clos du Cellier Aux Moines Domaine Joblot 2008
Givry 1er Cru Clos du Cellier Aux Moines Domaine Joblot 2008
JOBLOT
ジョブロ

所在地 FRANCE BOURGOGNE GIVRY
アペラシオン随一のワインを生む、ジヴリーで最も評価の高いつくり手

メルキュレと並ぶ赤の地として名声のあるジヴリーだが、シャロネーズでは面積はブズロンに次いで小さい250ヘクタールほど。畑はジヴリーの町を中心にその西側に半円状に広がっていて、なかでもプルミエ・クリュは町のすぐ西側に北から南に連なりアペラシオンの半分近くを占めている。コート=ドールと同じ石灰岩を基盤とし、それを泥灰土壌が覆うテロワールはピノ・ノワール種に最適なものとなっている。
そのジヴリーでアペラシオン随一といわれるワインを生むのがこのドメーヌ・ジョブロ。ジヴリーに特化したドメーヌで、15ヘクタール強の広さがあるが、そのうち3分の2をプルミエ・クリュが占める。率いるのはジャン=マルク・ジョブロ。50代となったジャン=マルクだが、エネルギッシュな面は相変わらず。現在では多くのつくり手が畑での作業の重要性を説くが、ジャン=マルクは1970年代後半と30年近く昔から化学肥料などを施すのは止め、精力的に畑仕事をこなしてきた。
しっかりと切り詰める芽掻きからヴァンダンジュ・ヴェールトにトリも付し、収量は平均で35ヘクトリットル前後まで抑える。ジャン=マルクが心がけているのは、豊かな果実味にバランス、そしてアフターの長さ。そのため、収穫に際しても単に糖度の高さのみにはよらず、糖酸比を始め果実全体のバランスから摘み取り時期を決める。発酵は野生酵母により3週間ほど、ピジャージュは週2回から3回。以前の新樽100パーセントを用いての樽熟成には変化が見られ、ミレジム、クリマによりフレキシブルな対応をするようになった。現在はプルミエ・クリュで多くて4分の3、ヴィラージュは新樽は用いず1アキ樽のみ。
色調は濃い目なものの、きれいに仕上がっているワインはバランスに優れ、果実味も十分だが濃すぎるようなこともなく、ピノ特有の繊細さが十全に伝わってくるもので、ジヴリーのテロワールに加え、このつくり手の素晴らしさに驚く。そしてこのような赤に加え、シャルドネー種からつくられる白も豊かな果実味にしっかりとした酸とミネラルが合わさる、輪郭のシャープなワインで、その水準の高さはコート=ドールの著名アペラシオンに通ずるものがある。ともかく赤、白ともに完成度が高く、全くもって侮り難いワインである。
息子ヴァンサンも加わり、安定感の増しているジョブロ、今が旬である。



プルミエ・クリュ単位:ヘクタール
ジヴリー・クロ・ド・ラ・セルヴォワジーヌ・ルージュ  
ジヴリー・クロ・ド・ラ・セルヴォワジーヌ・ブラン  
ジヴリー・クロ・デュ・セリエ・オー・モワンヌ・ルージュ  
ジヴリー・クロ・デ・ボワ・シュヴォー・ブラン  
ジヴリー・クロ・グラン・マロール・ルージュ  
ヴィラージュ単位:ヘクタール
ジヴリー・アン・ヴォー・ヴィエーユ・ヴィーニュ・ルージュ  
ジヴリー・アン・ヴォー・ヴィエーユ・ヴィーニュ・ブラン  
ジヴリー・ピエ・ド・ショーム・ルージュ  
ジヴリー・ピエ・ド・ショーム・ブラン
ラック・コーポレーションより)




旭川のブレリアスでいただきました。
2013年3月13日抜栓。思った以上にタニックでした。きっと今時期やや閉じ気味。後3~4年後にまた飲んでみたいなぁ~。