パソコン美人におんぶにだっこ

パソコン相撲 入門

原始の民 (自作詩)

2020-08-30 11:34:03 | パソコン相撲

光は誘惑する
天翔ける天使は無数にいる
森は呼んでいる
聖なる岡は呼んでいる

神のしもべは今もなお
本当の美とは何かを
きえないものを追っている
光のもと 掴もうと

没時間の流れのなか
その時 音は見え
光は聞こえてくる

あまたは無数に守られる
人々はそこにいる
静かに明日を見ている

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ドン・キホーテ (自作詩)

2020-08-30 11:23:19 | パソコン相撲

ドン・キホーテは希望のもと旅だった
けだし道には幻横たわる
ドン・キホーテは幻に忠実だった
いや 忠実すぎて躓いた

どこまで続くやの道をゆき
おもちゃの観念を友とする
見えないものが見えて来て
一つ転び三度泣いた

ドン・キホーテは思う
こんなもんさと思う
そして なお笑う

ドン・キホーテはそこに
笑えない喜劇は残る
ページの隅で見詰めている

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妖女の森 (自作詩)

2020-08-30 11:14:27 | パソコン相撲
男は吸い込まれる
体内へと続く森に
木々は微笑する
乳香は漂う

カマーラはそこに
欲情と言う名の唇
魅惑の眼差し
男は子供に帰る

喜びとは何かを教えられ
とろけるにとろけ
忘れることに慣れてゆく

毎夜の饗宴
来た道はもうない
媚態の元で眠る
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うつろい (自作詩)

2020-08-30 11:06:05 | パソコン相撲
時雨まじりの夕暮れは
くずれた回想をはこんでくる
早や 三月は過ぎた
きのうのような事だけど

想いは拭いえぬもの
姿を追うばかり
連なるしもべでいいとして
私は影 影となる

甘い歌にのるごとく
ほのかなメロディー流れても
あの日々はもう帰らない

忘れた頃にやってくる
過去形だけの手紙
そんな形容はいらない
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今も泣いてるのか (自作詩)

2020-08-30 10:52:12 | パソコン相撲
花は散られるを欲す
風に身をまかす
一輪が一輪を呼ぶ
誰も見ていない所で花は散る

さよならをするには春がいいと
どうしようもなさと 遣る瀬なさ
ひび割れた窓の内と外
それ見た女が一人いた

想いは行きつく
心の壊れた女に
今も泣いてるのか

その顔はあるけれど
さめた思いがそれを消す
今も泣いてるのか
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氷の音 (自作詩)

2020-08-30 10:36:43 | パソコン相撲
湖には氷が浮いている
風はそれを脇へと吹き寄せる
一つ一つが擦れるとき
微かな微かな音がした

生まれたばかりの音は今
明滅する光を友とする
小さな空間は温もりを
冷めた心を少しは癒す

音ある世界はそこにあり
慈母として包み込む
あのころに帰ったように ほのかにと

そして今は思う
あたえるのは安らぎと愁い
そうとばかりに響きわたる

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花のない薔薇 (自作詩)

2020-08-30 10:22:16 | パソコン相撲
そこには一輪の花が
咲こうとして 咲けなかった物語がある
澱んだ空気のなかで
頽廃の美は語られる

悲しい調べはいつも流れる
そうなるのが定めなら
どうしてそうなるのか わからなくなる
憂いの重さだけがある

花のない薔薇はどこに
見つけられないものはどこに
ただ求む 見つけられないものを

花のない薔薇はどこに
無のなかで探し歩む
そして今 花のない薔薇を
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盲いたから (自作詩)

2020-08-30 10:04:55 | パソコン相撲
それは希望に向かっての苦闘ではなかった
むしろそれは 頽廃という靄のなかで
盲人達が旅するような
ただ業の歯車に喰われたのかもしれない

あるようなないような形象ばかり追って
躓き転んでは それのせいにした
わからないと言えば良かった
盲いた悲しみかもしれない

追うことに疲れたのに
疲れたとうい形容すら無かった
それほど自分が無かった

そして繰り返すだけでいいという
永遠の歯車に呑まれようとする
アルイハイイカモと 獏と思う

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シオンの山へ (自作詩)

2020-08-30 09:39:03 | パソコン相撲
日はのぼる シオンの山から
我らを照らす 彼方まで
神々は見つめる
そう だから歩くのです

時代はめくられる 風の流れ
間延びした時間 密になる
新たな飛翔おこる
ようやく円は閉じるのです

風は吹く 我らの追い風
あとは歩けばいい
喜びの一歩を踏めばいい

光の元へ帰るのです
シオンの山へ帰るのです
帰るのです シオンの山へ
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はかなくも (自作詩)

2020-08-29 09:13:12 | パソコン相撲
夢の中で生きようと
イッヒ・ロマンの世界に呑まれる
逃げようにも逃げえない
先も後もない空間に包まれる

自我とは何かを知ろうと
かなわぬ力で戸をたたく
あきらめの戸は開かない
それでいいのだと闇はいう

わかろうとするほど危なく
死に至る病に囚われる
ニーチェは狂ったから救われた

追われる以上に 追うことはない
むこう側には渡れない
見まいとすればいいのだ
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オルレアンの少女 (自作詩)

2020-08-29 09:00:34 | パソコン相撲
少女は立つ
静まりかえったオルレアンの大地に
風は流れる
そして なぜ

少女は思った
これでいいのだと思った
心よぎる過去
それなのに 今

ああ 過ぎてゆく
夢を見ていたのです
一抹の夢を生きたのです

・・・・風は訃報をはこぶ
あまたの人も消えるのです
物語は 終わるのです
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時と共に (自作詩)

2020-08-29 08:51:23 | パソコン相撲

自分がわかる以上に
魂は自分を知っています
歩いていいかどうかを知っています
それに従えばいいのです

人は明日を夢見
時間を旅するのです
早くなったり遅くなったり
自分なりのタクトを取るのです

ちがう顔に ちがう道
選んだようで選ばれて
そのような道 歩いているのです

自分が時を選ぶだけでなく
時も自分を選ぶのです
しょんないもんです

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告白 (自作詩)

2020-08-28 22:53:16 | パソコン相撲
笑おうとしても 泣けてきて
泣こうとしても 泣けなかった
偽ることに慣れたころ
夕日は手招きをした

疲れたという形容すらなく
あるような ないような道をゆく
諦観という文字にあたる
慣れないということに 慣れたのです

歩かされたとは思っていません
いいえ 違うのです
そう 違うのです

いいえ 違うのです
いいえ 違うのです
私は 思ったにすぎないのです
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ハーメルンの笛吹き男 (自作詩)

2020-08-28 22:41:13 | パソコン相撲
そこには 音
音が流れる
森から出た音は
幸せと別離を運ぶ

彼の男は吹く
夢と幻の靄のなか
時間は操られる
振り返る事は出来ない

笛の音は道となる
そら 一人が消えた
また 一人と

その音は光の母体
ただ輝くもの
次の一人も
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あしたへと続くであろう階段  (自作詩)

2020-08-28 22:28:36 | パソコン相撲
私は登る
あしたへと続くであろう階段を
右だけで一歩一歩と
萎えた左をかばいつつ

私はよろめいた
転ぶのが自然だった
転ぼうとして転べば良かった
階段はそれを許さなかった

呪いの言葉は響く
どこまでもそうであるよと 声がする
空間は歪んでいる

口には微笑みが浮かぶ
呆けたから幸せだ
次の一段が無かろうと
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