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モネ劇場「ドン・ジョヴァンニ」

2005-10-10 00:06:29 | 音楽
モネ劇場ことベルギー王立歌劇場の初来日公演。指揮は大野和士。

◇演奏と指揮
繊細で優美な演奏だった!
例えていうなら、絹糸で丁寧に織り上げられたような音楽。
隅々まで計算されつくしていて、
でもそれを全く感じさせない自然な流れの演奏で、
しかも聞いていてはっとする瞬間が何度かあった。
うまく言い表せないけど、とにかく素晴らしかった!!!

今までクラシックをたくさん聞いてきた知人ですら、
「モーツァルトでこんなに感激したのは生まれて初めて!」と興奮気味だった。
「ここまで才能のある指揮者は、ヨーロッパでも数少ない。」とも。

大野和士って凄い指揮者だなぁ・・・
45歳であんな公演をやってのけるなんて、今後も楽しみ。


◇主役
ドン・ジョヴァンニって女癖悪いわ人殺すわで救いようのない最悪な男だけど、
サイモン・キーンリィサイドが演じると「この男なら仕方ないかな」と思えてしまう。
オペラでは彼の元妻が最後まで彼に未練たらたらだけど、
そんな元妻の気持ちもよーくわかる。

彼はオペラ歌手にしては華奢なのに声量が凄くて、
2000席のホールでも存分に声を響かせる。
そしてピアニシモで歌うセレナーデも、
声を響かせながらも穏やかに優しく歌い上げる。
その卓越した歌唱技術に加えて、
豊かな表現力(どう描写していいかわからないけど)も持ち合わせた、
非常に魅力的な歌手でした!


◇演出
以前見たものよりも、演劇に近い感じ。
具体的・写実的に人物が動くので、わかりやすいといえばわかりやすい。


◇皇后
第2幕の開始直前、客席がにわかにどよめいた。
みんなが立ち上がって、拍手までしている。
視線の先には、美智子皇后が!
たおやかで優美なオーラを放っていた。とにかく美しすぎ!
感動して思わず涙が出てしまった



ベルギー王立歌劇場来日公演
モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」

2005年10月8日15時開演
Bunkamuraオーチャードホール

指揮・・・大野和士
演出・・・デイヴィッド・マクヴィガー
美術・衣装・・・ジョン・マクファーレン

ドン・ジョヴァンニ・・・サイモン・キーンリィサイド
ドンナ・アンナ・・・カルメラ・レミージョ
ドンナ・エルヴィーラ・・・マルティーナ・セラフィン
騎士長・・・アレッサンドロ・グェルツォーニ



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