下手の横好き日記

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幕末とは何ぞや。

2013-07-24 16:07:22 | 雑記
またしばらく更新が滞ってしまっていました(^^;
忙しかったのもありますが、う~ん・・・やっぱり忙しかったからかな(笑)
今日は、久しぶりに平日休みをもらってのんびりしています☆

さて。
さっそく最初の話題ですが「幕末とは何ぞや。」(謎)
この春から、幕末歴史小説を読んできていたわけですが、
最近は少し角度も広げて、幕末の時代小説にも手を出していました。

そう思って本屋さんに行くと、多いですよね、この時代をネタにした小説は。
それだけいろんな意味で「物語」を作れる要素の詰まったコンテンツなんですよね。
・時代・価値観の転換期
・登場人物の立場や利害関係の複雑さ
・資料の豊富さ=人物像のキャラ化の容易さ
・理想、守るべきものなどの大義の存在
それだけではないけど、ドラマチックな要素がたくさんある。
作り手も腕の見せどころというわけです。

色々読んでみて、主人公の置かれた立場によって、
善や悪ですら入れ替わるのが不思議な感覚でしたね。
同じ事件を違う角度から見れば、違う図や解釈が見えてくる。
これは大事なことだな~と思うわけです。

人によって真実は変わる。
自分がどの真実を信じるかは自分の思想だけれど、
別の真実もまたありえる、ということを理解できなければ駄目ですよね。
人生でも、仕事でも、何でも。
そうできないと、人間が頑迷になります。
気を付けないといけないと、私自身は常に自戒していますけど・・・難しい。

で。
堅苦しい話は置いておいて、最近読んだのは次の作品。

◆『壬生義士伝』上・下(浅田次郎)
 新選組の吉村貫一郎を主人公にした時代小説。
 極貧生活に苦しむ妻子を守る為に守銭奴といわれながらも隊務をこなす貫一郎。
 大正時代、その貫一郎の姿がある男の取材によって徐々に明らかになっていきます。
 それぞれの人にとっての貫一郎の「真実」は何かを描き出した作品です。
 文体が聞き書き形式なので、慣れるまでは読みづらいかもしれませんが、
 私は面白くてどんどん読み進めていきました。
 こういうの書かせると浅田氏はうまいですよね~・・・

◆『輪違屋糸里』上・下(浅田次郎)
 幕末の京の島原遊郭と新選組を舞台に、新選組局長・芹沢鴨の暗殺を描いた時代小説。
 島原の天神である糸里は、師であり姉とも慕う音羽大夫を芹沢に殺され・・・
 これは、女の人にとって幕末を描いた作品なのですが、主役は糸里です。
 夢見るような少女から、意志を持った女性へと成長していく姿がいじらしくも、辛く、そして強い。
 それに引き換え、案外ヘタレな男たち(笑)、特に土方副長・・・あなたは!(^^;
 普通の新選組が好きな人には、ちょっと抵抗があるかもしれませんね。

◆『沖田総司―六月は深紅の薔薇』上・下(三好徹)
 新選組の沖田総司の生き方のみに視点を絞った時代小説。
 タイトルがちょっと恥ずかしいんですけど、コテコテではなく淡々とした作品です。
 沖田総司の「僕」という一人称にはびっくりしましたけど、
 当時の流行なら有りかもしれませんし、創作だから固いことは言いっこなしです。
 労咳が恋人からうつったというのは、今まで読んだ中では斬新な設定でした。

浅田氏の2作品は、もう1つ『一刀斎夢録』という作品で新選組3部作になっているらしいのですが、
この『一刀斎夢録』はまだ文庫落ちしていないので、単行本を買うかどうか悩み中です。
というのも、斎藤一が主人公だそうで、ちょっと楽しみというか怖いもの見たさというか。
なぜなら『壬生義士伝』と『輪違屋糸里』に出てくる斎藤はあまりにも偏屈で怪しい人なので(笑)
かなり気になるんですよね~、浅田版斎藤一が。

ということで。
今日は小説中心の記事でしたが、
私の中の「幕末」祭のクライマックスを寒からしめる(?)アイテムについては、
また今度別記事にて書きたいと思います。
乞うご期待???(いえ、期待しないで^^;)

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
viviandpianoさん ()
2013-07-24 21:39:05
浅田次郎といえば、「勝負の極意」幻冬舎アウトロー文庫、ですね。
この人は、直木賞とかとってますが、何か勘違いして生きてきた方ですね。
競馬狂でもあります。
あんまり、片寄った行き方はよくありません。ちょっと屈折してます。
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viviandpianoさん ()
2013-07-24 22:05:12
すみません「幕末とはなんぞや?」でした。
後世の人は、龍馬がすごいとか、いやいや、西郷だとか、大久保だとか、イカの金たまだ、天皇のウンコだとか、言ってますが、それは違います。
外国からの侵略を怖れただけです。
あとの「富国強兵」です。
第二次世界対戦は、その流れで、日本人にアホが多すぎて無謀な戦争をしたのです。
いまの日本は戦争はできません。
そんなことをするなら、止める人間が僕の他に2000人はいます。
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満さんへ (viviandpiano)
2013-08-04 17:34:32
浅田次郎氏といえば、『鉄道員』のイメージでしたが、
もともとはピカレスク小説なども書かれていたようですね。
思想的にも、作風的にも、
ちょっとした「毒」があるような気もします。
それが作家の個性というものでしょうけど。

本当に戦争したい人は、いないでしょうね。
軍需産業の人たちは別にして。
8月というのは、平和について考えるいい機会かも。
人を人として尊ぶ気持ちを忘れてはいけませんね。
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