8月の暑い日、青春18切符を使って播州赤穂に行ってきました。
9:00京都駅発の新快速で播州赤穂駅まで乗り換えなしで、11:09に着きました。

JR播州赤穂駅。

駅に着いて先ずは腹ごしらえ。駅の二階のお店で塩ラーメンを食べました。
赤穂のB級グルメ塩ラーメンはスープのだしは鶏がら、豚骨、魚介など様々でも「赤穂の塩」を使うことが条件になっています。
あっさりして、食べやすいお味でした。
駅から徒歩15分の距離ですが、暑いのでタクシーで赤穂市立民俗資料館に行きました。

建物は1905(明治38)年の塩専売法施行に伴い設置された大蔵省塩務局の庁舎として1908(明治41)年6月に完成しました。現存する日本最古の塩務局庁舎で、兵庫県の重要有形文化財に指定されています。
1982(昭和57)年からは赤穂市立民俗資料館となり、赤穂で使われていた日常生活用具、農耕生産用具、戦時資料や教科書などを展示しています。
開館時間:9:00~17:00 休館日:水曜日、年末年始 入館料:100円。

右ウィングにある正面入口。


入口内ホールの天井は高い吹き抜けになっています。

一階旧事務室がメインの展示室になっていて、ちょうど「ビートルズ来日50周年記念展」の開催中でした。懐かし~い。


メダイヨン(円形浮彫)。電球も円形につけられています。

奥の廊下の両側に元の小会議室、厨房、燃料室、分析室、宿直室などが並んでいて、今はそれぞれ民具の展示室になっています。

旧使丁宿直室は畳敷きで、家庭用民具が展示されていました。懐かしいものばっかり。

赤穂の特産品展示室に赤穂緞通がありました!
市内には緞通の工場もあり、見学ができる所もありましたが、時間がなくて行けなかったのは残念でした。

二階への階段。

階段上。

二階の旧監視課室。天井を支えるハンマービームの梁が独特です。

一階廊下の突き当たりから外に出ると広い庭があり、屋外展示場になっています。
建物裏側もすべて白の下見板貼りになっています。

レンガ造りの旧文書庫。

木造の旧塩倉庫。元は11棟ありました。

昔使われていた様々な農機具がありました。

赤穂の町の旧水道で使われていた土管や井戸もありました。
赤穂藩上水道は1616(元和2)年に池田藩に始まり、浅野藩で形を整え、森藩、明治、大正、昭和と320年もの間、赤穂の城下町を潤し、1944(昭和19)年に新上水道にその役目を引き継ぎました。
赤穂の町で上水道が作られたのは、海に近く井戸を掘っても海水が湧き出るような土地だったからで、千種川上流の取水口から水を引き、7キロ余りの導水路で運ばれてきた水をこし場で配水管に分岐し、赤穂城内と城下町へ送りました。城下町では各家の井戸まで給水されるという全国的にも稀な施設でした。