台風が来ているせいで、翌日から雨になりそうなので、ツアーの予定を早めて、翌日訪れるはずの「大観峯」にこの日のうちに行くことになりました。
宮崎県の高千穂峡から熊本県に帰ってきて、阿蘇外輪山の東側の山並みに沿ってドライブしました。
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途中でSLが展示されているのが窓から見えました。
国道325号線の側(宮崎県西臼杵郡高千穂町大字下野字赤石2221-2)にある「神楽酒造」の高千穂観光物産館「トンネルの駅」の敷地にSL(元お召し列車の48647)と高千穂鉄道のパノラマカーが置かれていたのでした。
この辺りは、宮崎県延岡から高千穂を経て熊本県高森町(南阿蘇鉄道高森線)へ抜ける九州横断鉄道が敷設される予定で工事が進められていたのですが、昭和49年トンネル内に水がわき出る事故や車社会の進展、財政難によって中止となり、すでに掘られていた(昭和55年)葛原トンネルを酒造会社が払下げて原酒の貯蔵用に利用しているのです。
トンネルは総延長1115m、内部は常時、温度17℃前後と湿度70%前後に保たれていて、焼酎を樽で長期貯蔵するのに適しています。
物産館で焼酎・リキュールの試飲ができるということですが、車で来るしかないような所なんですがねえ。
高千穂近辺では延岡から高千穂まで通じていた高千穂鉄道が2008年に廃止された後も、再開を期して線路がそのまま残されている所がたくさんありました。延岡から高千穂まででも鉄道が残されていたら、ツアーでなくても高千穂峡にもう少し行きやすいのではなかろうかと残念です。
SLが置かれている所は「夢見路公園」と言われていて、叶わなかった鉄道敷設の夢が感じられて切ないです。
その他にも、バスガイドさんがいろいろ説明してくれていましたが、快適なドライブで眠たくなって一部聞き漏らしてしまいました。
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外輪山の上部は大部分草原になっていて、牛や馬が放牧されています。
白い点々は冬に備えて刈り取った牧草を丸めてビニール袋に入れてあるもので、阿蘇のあちらこちらで見られました。
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この日はまだ快晴のお天気が夕方まで続いてラッキーでした。
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90分程走って、大観峯のお土産休憩どころに着きました。
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大観峯は阿蘇外輪山の北側中央部分にある見晴らしのいい場所で、カルデラの中央に突き出している中央火口丘群(阿蘇五岳)をはるかに見ることができます。ここから見ると阿蘇五岳は釈迦が上を向いて寝転がっているように見え、左から根子岳、高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳が並び、中岳は今も噴煙を出しているので、釈迦のおへその辺りでお湯を沸かしているように見えます。
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ススキが風に揺られて大きな波のように見えます。
大観峯の上では風が強くて相当寒かったです。
それでも、ジャージー牛乳ソフトクリームを食べました。
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休憩所の前で「周防の猿回し」が実演していました。
この近くに常設劇場があって、いつでも猿回しが見られるようになっています。
大観峯を15:45に出発して早目に宿に着きました。
阿蘇・高千穂峡の旅(5)に続く。