夢から慈しみの世界へ

神と自然と人間の共生
神一元・善一元・光明一元の生活
人間の生命の実相は『仏』であり、『如来』であり『神の子』である

夢と現実の不思議(心に平安を取り戻すために)

2015年11月07日 18時50分20秒 | 健康・病気・精神分析・心理学・先祖供養・霊的実在・心霊の諸相
夢と現実の不思議(心に平安を取り戻すために)

夢は日常的に観ていますが、目が覚めると忘れ去るので、現実の世界で夢の内容を認識するのは限られています。現在意識している心と意識していない心(潜在意識)と霊的な世界との間に認識のずれがあります。
対称性、非対称性との関係とも云われています。夢は現実の世界の様に立て、横、厚みのある三次元の世界ではなく、普段は感じられない霊的存在の世界と、普段意識している現在意識と普段意識していない潜在意識で多元的な微妙な関係を構築しています。
夢の中の時計を見て、例えば遅刻をすると思ってハットして夢から眼が覚めますが、実際は帰宅後のうたた寝をしている夕方の時間であったりします。夢をみている時は正に現実の世界を生きているように思われますが、実際は日時の感覚が逆転したり内容が象徴的に表現されます。普段生活している現在意識で思っている希望、喜び、満たされない心、怒りの心、隠された憎悪等の負の思いがそのまま潜在意識に蓄積され、ある条件が整いますと都合の善い様に自分自身で脚本、脚色され、自分自身が主役と脇役を兼ねて夢と云う舞台で直感的に上映されます。ある意味で夢は心が開放されます。
この様な心の意識は今迄生きてきた人生、遡ると前世の時代からの心の蓄積であります。
人間の心はある一定の時間だけ記憶してそれ以外は記憶の世界から消えているかのように思えますが録音機のように、自分自身の過去からの思い(因縁)は全て潜在意識の中に蓄積保存されています。ある時間、空間に機会が訪れますとスイッチが入り録音機が動き出し過去に保存されていた因縁が顕れます。
夢は常識的な空間、時間を超えて、男と女、父母と子、自己と他人、動物、自然と人間と云う三次元の世界の秩序性を超えて、例えば父と子の逆転、動物と人間が一体となるような擬人化等に表現され、私たちにメッセージを送ります。
夢は私たちの心を平安に保ち、癒しを与えてくれる神様から頂いた愛のメッセージであるとも言えます。
精神分析療法は深い潜在意識(表面の心では認識出来ない心)に秘められた過去の出来事を再び現在意識(表面の心で認識出来る心)に客観的に認識させることであります。心の退行とも先祖返りとも言われています。催眠術、暗示法、対話法、内観療法、瞑想等と色々な療法により過去にあった事を再び、今の自分自身の冷静な心で認識することにより過去の出来事、心の思い、感情等を深く理解、懺悔、反省し心の傷であるコンプレックスを取り除き、心に再び平安を取り戻す事であります。

フロイドは言うある夫婦はお互いの復讐が完了しないが故に夫婦生活を続けているのである。     ジームンク・フロイド

それは愛がないからである。
愛は相互扶助である。愛は無我献身である。愛は惜しみなく与える。





真中には蓮の花があってそこに仏陀が座っているのですが、この体験のなかでの決定的要素は、結局のところ、
瞑想者自身が仏陀であるという認識であり、この悟りに達することによって、運命のもつれは一応の解決を見る訳です。このような極度の集中は、関心を感覚世界の印象や客体に結びついた観念から逸らし去り、これを意識の背後にあるものへと向けるという作業が徹底的に推し進められた時はじめて可能となります。客体に繫縛されている意識の世界ばかりではなく意識の中心すなわち自我すら消失し、その代わり、アミターブハの世界、漸次無限にその光輝を増しつつ現れてくるのです。
これを心理学上の用語に言い換えれば、個人的な空想および本能の世界、ないしは下から、更に深い無意識の層が姿をあらわしたということになります。
そして、この無意識の層は、混沌たる無秩序状態を呈しているクレーシャとは反対に、秩序と調和の極地であり、クレーシャの世界の多元性に対して、『悟りの魔術の輪』であるボーディマンダラの万物を抱攝する統一性をあらわすものなのです。
全世界を抱攝するこの超個人的無意識はいわば、個人的無意識の闇が透明なものとなった場合現われて来る訳です。
近代心理学によってわれわれは、個人的無意識は単なるうわつらにすぎず、その下にはこれとはぜんぜん性質を異にした基盤が横たわっていることを知っています。この基盤が集合的無意識kollek-Tives unbewuBtes です。
これらはもはや個人に属するものではなくて、純超個人的であり、それゆえにこそすべての人間に共通です。したがってそれらは、あらゆる民族あらゆる時代のすべての神話や童話にその痕跡を止めているばかりではなく、
神話について意識的には何一つ知らないような個々人の観念のなかにもその姿を現すのです。
カール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung)

姿勢を正し、眼を閉じて、心を鎮めて、深くゆっくり静かに呼吸し、自己の内なる心に呼びかけるように、瞼の裏に豊かなる、浄らかなる、健やかなる、喜びと愛に満ちた素晴らしい世界を心の眼で見詰めるならば豊かなる愛に満ちた平安の世界が広がるでしょう。