僕は悲観論者である。
ここにワインがちょうど半分入ったボトルがあったとして、「まだこんなに入っている」派と、「もうこれしかない」派がいたとすれば、僕は迷わず「もうこれしかない」派だと断言できる。
それに何でも、悪い方、悪い方に考える癖が抜けないし、この人類だって未来永劫繁栄し続けるなんて絶対思わない。
性悪説を信じている。
最近の「希望格差社会」や「下流社会」の例を待つまでもなく、日本の未来に対する悲観的な論調がマスコミや文壇を賑わしている。
少子化、超高齢社会、ニート問題、年金破綻、ホームレス、モラルの著しい低下、団塊世代の大量退職問題などなど。
日曜日の各紙は、これまた賑やかだった。
最近の特集では群を抜いて面白いのが、朝日新聞の「分裂にっぽん」。
東京・高島平団地からというサブタイトルが付いた今回のシリーズは、高度成長期のシンボルでもあった高島平団地を機軸に、その周辺に住まう人々の現在の姿を追っている。
「その日暮らし 若者漂流」というタイトルが痛々しい。
20代、30代の、その日暮らしを続ける若者たちをレポートしているのだが、もうこの国は労働者の3割強が非正規雇用なのだとか。
ニートは64万人である。64万人!
このまま、老人だけが街を跋扈する社会になって、誰も年金や税金を納められずに、歪(いびつ)な社会が出現するとしたら、ちょっと怖くなってくる。
そして、生活保護世帯の急増も日本の財政を圧迫する。
勿論、我々は健康で文化的な最低限度の生活が営む権利がある。当然である。ただ、現実を直視すると中々難しい問題も孕んでいる。
現在、日本で生活保護を受給している世帯は、約100万世帯!
もう、国も都道府県も市町村も、金はない。
このまま納税意識が低下し、実際に年金や税金や保険料が滞ってゆくとしたら、この国は本当に大変なことなる。
「ジニ係数」という言葉がある。
イタリアのジニという統計学者が考案した指数である。
つまり、仮に、全国民が同じ所得だとしたら、このジニ指数は0ということになるのだ。1に近いほど、国民の間の格差は大きいということになるわけだ。
読売新聞によると、民主党は、その数値が0.5まで上昇したと政府を批判しているらしい。
「勝ち組」だけが、富の大半を独占する社会。低所得者層がますます増加してゆく社会。
これは別にお金の多寡だけではないというところに問題の深さが潜んでいる。
「やる気がない」「どうせ大人なんて」「頑張っても頑張らなくてもどうせ同じ」・・・。
どうなってゆくんだろう?
ここにワインがちょうど半分入ったボトルがあったとして、「まだこんなに入っている」派と、「もうこれしかない」派がいたとすれば、僕は迷わず「もうこれしかない」派だと断言できる。
それに何でも、悪い方、悪い方に考える癖が抜けないし、この人類だって未来永劫繁栄し続けるなんて絶対思わない。
性悪説を信じている。
最近の「希望格差社会」や「下流社会」の例を待つまでもなく、日本の未来に対する悲観的な論調がマスコミや文壇を賑わしている。
少子化、超高齢社会、ニート問題、年金破綻、ホームレス、モラルの著しい低下、団塊世代の大量退職問題などなど。
日曜日の各紙は、これまた賑やかだった。
最近の特集では群を抜いて面白いのが、朝日新聞の「分裂にっぽん」。
東京・高島平団地からというサブタイトルが付いた今回のシリーズは、高度成長期のシンボルでもあった高島平団地を機軸に、その周辺に住まう人々の現在の姿を追っている。
「その日暮らし 若者漂流」というタイトルが痛々しい。
20代、30代の、その日暮らしを続ける若者たちをレポートしているのだが、もうこの国は労働者の3割強が非正規雇用なのだとか。
ニートは64万人である。64万人!
このまま、老人だけが街を跋扈する社会になって、誰も年金や税金を納められずに、歪(いびつ)な社会が出現するとしたら、ちょっと怖くなってくる。
そして、生活保護世帯の急増も日本の財政を圧迫する。
勿論、我々は健康で文化的な最低限度の生活が営む権利がある。当然である。ただ、現実を直視すると中々難しい問題も孕んでいる。
現在、日本で生活保護を受給している世帯は、約100万世帯!
もう、国も都道府県も市町村も、金はない。
このまま納税意識が低下し、実際に年金や税金や保険料が滞ってゆくとしたら、この国は本当に大変なことなる。
「ジニ係数」という言葉がある。
イタリアのジニという統計学者が考案した指数である。
つまり、仮に、全国民が同じ所得だとしたら、このジニ指数は0ということになるのだ。1に近いほど、国民の間の格差は大きいということになるわけだ。
読売新聞によると、民主党は、その数値が0.5まで上昇したと政府を批判しているらしい。
「勝ち組」だけが、富の大半を独占する社会。低所得者層がますます増加してゆく社会。
これは別にお金の多寡だけではないというところに問題の深さが潜んでいる。
「やる気がない」「どうせ大人なんて」「頑張っても頑張らなくてもどうせ同じ」・・・。
どうなってゆくんだろう?