淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「2月の朝、新生サディスティック・ミカ・バンド、メタル・ギア・ソリッドの映画化、それから」

2006年02月02日 | Weblog
 朝が来た。
 2月2日木曜日の静かな朝。飴色の空に、鈍い太陽の光。新雪が街を包む。
 宮台真司じゃないけれど、「終わりなき日常を生きている」。金太郎飴のような。それでいて、どこか、まったりとしたような。
 時間の河は、意外と速い流れで下流に向かって突き進んでいるのに、傍目にはゆっくりと静かに流れているようにも見える。

 ハードルを高く設定しているから、こういう羽目になる。
 筋力だって、体力だって、本当はそのハードルを飛ぶだけの力を備えてなんかいないのに・・・。
 手立てはないのか。このままでいい筈はない。
 まだ体の真ん中に、満月のような穴が空いたままだ。

 サディスティック・ミカ・バンドが再結成するというニュースが飛び込んで来た。
 加藤和彦や高中正義らが組んだ、伝説のサディスティック・ミカ・バンド。
 思い出す。
 東京で暮らしていた頃、朝と昼が全く逆になり、誰とも話をせず、僕はずっと部屋に籠もって毎日を過ごしていた時期があった。
 寝たい時に寝て、たまに独りで街に飛び出し、食事を採り、映画を観に行き、本を読んだ。時々、友達と会うこともあったけど。
 ある日、夕方目を覚まして、FM東京をつけると、突然流れてきたのがサディスティック・ミカ・バンドだった。
 土砂降りの雨だった。窓硝子を雨が叩いた。もうすぐ冬がやって来る、とても肌寒い夕方だった。
 ミカの歌う明るいメロディと、暗鬱な部屋。その落差が切ない。
 僕は、そのまま何も持たず、上野駅まで向かい、最終の急行列車に乗り込み、故郷を目指した。
 ただそれだけのことだけど、サディスティック・ミカ・バンドの曲が流れると、僕は今でも、あの冷たい雨が降る晩秋の東京の部屋を思い出す・・・。

 珈琲を沸かして、のんびりと朝の空気を吸っている。 
 今週は遅番出勤なのだ。
 
 プレステの超人気ゲーム「メタル・ギア・ソリッド」が遂に映画化されるらしい。プレステ3での発売も既に決まっているし。
 それにしても、ハリウッド、もう新しいネタがないんだろう。美味しい素材があるとすぐに飛びつく。
 新しい映画が次々と発表される。本も、テレビも、音楽も、あらゆるものが日程に組まれ、真っ白な未来が即座に決まってゆく。
 スケジュールに組み込まれ、それらは次々と消化され、排出される。

 「終わりなき日常を生きろ!」。
 そうは簡単に言うけど、とてもキツイよ、それって。
 

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