世界でトップの大富豪62人の資産の合計は、全人類の下位50%にあたる36億人と同程度の資産を有していると言われている。
もうここまで来ているのだ、超格差社会という巨大で凶暴な怪物は。
たとえば、韓国。
韓国成人のうち、100万ドル(約1億円)以上の資産を保有している「百万長者」は74万1000人いるらしい。「百万長者」とは、不動産や金融資産などの資産を合わせ、100万ドル、すなわち約11億8000万ウォン以上保有している人たちのことだ。
韓国は凄まじいまでの学歴社会である。
幼児のころから塾に通い、夜遅くまで自宅に帰れない小学生は珍しくない。そんな韓国社会を「ヘル(地獄)朝鮮」と呼ぶものもいる。
過去には「7放世代」という言葉も流行った。
恋愛、結婚、出産、マイホーム、人間関係、夢、就職、この7つを放棄するしかない、全部諦めた世代のことを「7放世代」と自虐的に呼んだのだ。
韓国にはまた、「金のスプーン」「土のスプーン」という言葉もある。金のスプーンを持って裕福な家庭に生まれた人間は死ぬまで贅沢三昧な暮らしが約束され、貧しい家に生まれた人間は、努力をしても絶対に報われず、死ぬまで貧乏から抜け出せない・・・。
こうなると、絶望するしか術がない。希望など一切見出すことが出来ないからだ。
アカデミー賞作品賞をとった韓国映画「パラサイト 半地下の家族」を観た人なら分かると思う。
韓国では、約36万4000世帯が、映画のような半地下の家に住んでいる(2015年の統計による)。
その一方で、ソウル市内にある高級住宅街には豪華な家が立ち並び、有名韓国の大企業である「サムスン」や「ヒョンデ」「LG」などの10の財閥だけで、韓国全体の富の4分の3を占め、所得上位10%の層が国民総所得の45%を占めている。45%だ!
そして韓国では、先進国中、自殺者の割合がとても多い。なかでも高齢者の自殺が多く、80歳以上で3倍以上にもなる。
韓国は物凄い競争社会であり、格差社会なのだ。そしてその一番の犠牲者が、若者であり、高齢者ということになる。
厳しい受験戦争を勝ち抜くために幼い頃から塾へと通い、一流大学を出ても大企業には就職できない。ところが、大きなスキャンダルにもなった、あのパク・クネ前大統領やチョ・グク前法相の事件のように、有力者のコネクションがあれば裏から一流大学や一流企業に入ることができる。こうした不満が韓国社会全体に渦巻いているのだ。
いま、韓国ドラマ「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」にハマっている。
数年前から、すでに日本でもテレビで何度か放送されていたドラマらしく、そのことは今までまったく知らなかった。
タイトルの「SKYキャッスル」とはドラマに登場する高級住宅街の名称なのだが、実際に「SKY」は韓国で最難関だと言われている「ソウル大学(S)」、「高麗(コリョ)大学(K)」、「延世(ヨンセ)大学(Y)」の頭文字を合わせた言葉で、韓国の上流社会ではこの「SKY」でなければ人間として認めないという暗黙知さえあるのだとか。
それにしても、このドラマ「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」は面白い。
もう途中で止められない。ひたすら観続けている。
韓国ドラマ「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」の舞台は、韓国上級国民だけが住むことを許された高級住宅街、「SKYキャッスル」。ドラマの主人公もまたこの高級住宅地に住んでいる。
ある日、隣に住んでいる仲のいい住人の息子が、はれてソウル大学医学部に合格したということを知り、自分の娘もまた同じ医学部に入学させようとの思いから、情報収集を兼ねた合格記念パーティーを主催する。
彼女は、隣の住人から100%の合格率を誇る凄腕入試コーディネーターを紹介されるのだが、なぜだか突然、隣人の女性が謎の猟銃自殺を図ってしまう・・・
とにかく、初回を観れば、あとはもう寝るのを惜しんで観続けてゆくしか、ほかに選択肢はない。
なんなんだ? この韓国ドラマ(映画もだけど)の最後の最後まで飽きさせないという絶妙な巧さって!
いやあ、韓国社会における格差と競争の一面を知るだけでもこのドラマ「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」は観る価値がある。
ただし、徹夜必至ですので、その点だけは切にご配慮を!
もうここまで来ているのだ、超格差社会という巨大で凶暴な怪物は。
たとえば、韓国。
韓国成人のうち、100万ドル(約1億円)以上の資産を保有している「百万長者」は74万1000人いるらしい。「百万長者」とは、不動産や金融資産などの資産を合わせ、100万ドル、すなわち約11億8000万ウォン以上保有している人たちのことだ。
韓国は凄まじいまでの学歴社会である。
幼児のころから塾に通い、夜遅くまで自宅に帰れない小学生は珍しくない。そんな韓国社会を「ヘル(地獄)朝鮮」と呼ぶものもいる。
過去には「7放世代」という言葉も流行った。
恋愛、結婚、出産、マイホーム、人間関係、夢、就職、この7つを放棄するしかない、全部諦めた世代のことを「7放世代」と自虐的に呼んだのだ。
韓国にはまた、「金のスプーン」「土のスプーン」という言葉もある。金のスプーンを持って裕福な家庭に生まれた人間は死ぬまで贅沢三昧な暮らしが約束され、貧しい家に生まれた人間は、努力をしても絶対に報われず、死ぬまで貧乏から抜け出せない・・・。
こうなると、絶望するしか術がない。希望など一切見出すことが出来ないからだ。
アカデミー賞作品賞をとった韓国映画「パラサイト 半地下の家族」を観た人なら分かると思う。
韓国では、約36万4000世帯が、映画のような半地下の家に住んでいる(2015年の統計による)。
その一方で、ソウル市内にある高級住宅街には豪華な家が立ち並び、有名韓国の大企業である「サムスン」や「ヒョンデ」「LG」などの10の財閥だけで、韓国全体の富の4分の3を占め、所得上位10%の層が国民総所得の45%を占めている。45%だ!
そして韓国では、先進国中、自殺者の割合がとても多い。なかでも高齢者の自殺が多く、80歳以上で3倍以上にもなる。
韓国は物凄い競争社会であり、格差社会なのだ。そしてその一番の犠牲者が、若者であり、高齢者ということになる。
厳しい受験戦争を勝ち抜くために幼い頃から塾へと通い、一流大学を出ても大企業には就職できない。ところが、大きなスキャンダルにもなった、あのパク・クネ前大統領やチョ・グク前法相の事件のように、有力者のコネクションがあれば裏から一流大学や一流企業に入ることができる。こうした不満が韓国社会全体に渦巻いているのだ。
いま、韓国ドラマ「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」にハマっている。
数年前から、すでに日本でもテレビで何度か放送されていたドラマらしく、そのことは今までまったく知らなかった。
タイトルの「SKYキャッスル」とはドラマに登場する高級住宅街の名称なのだが、実際に「SKY」は韓国で最難関だと言われている「ソウル大学(S)」、「高麗(コリョ)大学(K)」、「延世(ヨンセ)大学(Y)」の頭文字を合わせた言葉で、韓国の上流社会ではこの「SKY」でなければ人間として認めないという暗黙知さえあるのだとか。
それにしても、このドラマ「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」は面白い。
もう途中で止められない。ひたすら観続けている。
韓国ドラマ「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」の舞台は、韓国上級国民だけが住むことを許された高級住宅街、「SKYキャッスル」。ドラマの主人公もまたこの高級住宅地に住んでいる。
ある日、隣に住んでいる仲のいい住人の息子が、はれてソウル大学医学部に合格したということを知り、自分の娘もまた同じ医学部に入学させようとの思いから、情報収集を兼ねた合格記念パーティーを主催する。
彼女は、隣の住人から100%の合格率を誇る凄腕入試コーディネーターを紹介されるのだが、なぜだか突然、隣人の女性が謎の猟銃自殺を図ってしまう・・・
とにかく、初回を観れば、あとはもう寝るのを惜しんで観続けてゆくしか、ほかに選択肢はない。
なんなんだ? この韓国ドラマ(映画もだけど)の最後の最後まで飽きさせないという絶妙な巧さって!
いやあ、韓国社会における格差と競争の一面を知るだけでもこのドラマ「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」は観る価値がある。
ただし、徹夜必至ですので、その点だけは切にご配慮を!