ドラマ「Woman」、やっぱ観るのが辛い。
水曜日の夜になると、ふと思うのだ。
「今日どうしよう、日テレのドラマ『Woman』。観ようかなあ、それとも『Woman』は毎週定期録画してあるから、フジの『ショムニ2013』を観ようかなあ」。そんなことを考えてしまうのである。
何も、好んでこんなシリアスなドラマを観る必要なんてないんじゃないの?
そう思う自分がいるのである。
仕事でも色々辛いことあるし、人間関係だって結構きついし。そういう面倒臭い日々の荒波の中で、仕事が終わった夜くらいはのんびりと浮世の柵(しがらみ)から離れて、楽しい事だけ考えていたいでしょ。
煩わしいこととか、苦しいこととか、人間が抱えている苦悩とか息苦しさとか、そんなものを家に帰ってまで突き付けられたくはない。
そんなことを考えているうちに夜の10時を迎える。
結局「ショムニ2013」を観ることになる。
もちろん、「Woman」は自動録画されているので、その日の深夜か、翌日家に帰ってから改めてじっくり観ることになるわけだけど。
誤解をしてほしくないのは、日本テレビ系水曜ドラマ「Woman」が面白くないとか、つまんないなんて言っているのではないです。
「Woman」は傑作です。
素晴らしいドラマです。
今年上半期のベストワンだと思う、現時点では。これからの展開次第では、その評価も変わるだろうけど。
脚本の坂元裕二がとにかく素晴らしい。
彼の書くドラマはどれもいい。
これまでも、柴門ふみ原作のドラマ「東京ラブストーリー」、それから「それでも生きてゆく」(このドラマにも満島ひかりが出演していましたが)、そして傑作ドラマ「Mother」、最近では「最高の離婚」か。
「Woman」の脚本も素晴らしい。
ただ、ちょっと長台詞が多過ぎるきらいはあるけれど・・・。
これって(過剰なセリフ)、使い方ひとつなんだよね。多用するとドラマ自体が肥大して饒舌になってしまう。
たとえ短くても、そこに、ぎっしりとキャラクターの思いとか感情の襞(ひだ)が多層的に詰まっていると、ドラマそのものが締まって、余計な贅肉が削ぎ落される。
そういうドラマは傑作になる。
台詞の間の取り方が素晴らしいと、行間に漂うぴりっとした緊張感が、観る側にひしひしと伝わって来る。
7月24日の「Woman」第4話もまた素晴らしかったし、その前の第3話も凄かった。
特に、第3話後半の栞(二階堂ふみ)の、満島ひかりに投げかけた、棘のある、そして憎悪に溢れた非難の言葉には、ちょっとゾクッとしてしまった。
それと第4話の、信(小栗旬)が電車の中で痴漢をしたという事件の真相が、実は、栞(二階堂ふみ)の企みだったことを母親である小春(田中裕子)に向かって告白するシーンでの、栞(二階堂ふみ)の演技も凄まじかった。
栞役の二階堂ふみは凄味がある。というか、鬼気迫る。ちょっと憎たらしくなってきて、感情移入してしまうけど・・・。
田中裕子と小林薫も巧い。
ただ、ここまで人間の奥底に根付く、「怨」とか「恨」とか「苦」とか「憎」とかを投げつけられると、こっちとしてはかなり辛い。
観ているほうが、ショックで後ずさってしまうのだ。
ここまでして、ドラマと向き合わなければならないわけ?
いくらフィクションとはいえ、ここまでちゃんとドラマと対峙しなきゃいけないの?
そう思ってしまうのだ。疲れてしまう。
そういうのって、現実だけでたくさんだし。
一切、救いはないわけ?
どこまでも、生きることの辛さや重さだけを直球で提示してくるわけ?
となると、どうしても「Woman」を観るのを尻込みしてしまう自分がいる。とりあえず、「ショムニ2013」を観てしまう逃げ腰の自分がいるのだ。
でも、こんなふうにも思う。
あの坂元裕二のことである。必ずや、最後は希望と再生の物語を届けてくれると。
そう信じて「Woman」をなんとか頑張って観てゆくしかない。
今夜もまた。
それはそうと、裏番組のフジ、江角マキコ、ベッキーの「ショムニ2013」ですが・・・。
毎回、視聴率が下がっているらしい。
先週は、なんと10%を切ってしまったとか。
ただ、はっきり言わせてもらうと、確かにドラマ「ショムニ2013」自体もう完全に古臭い仕立てなのである。
これじゃ、10%切るわな。
水曜日の夜になると、ふと思うのだ。
「今日どうしよう、日テレのドラマ『Woman』。観ようかなあ、それとも『Woman』は毎週定期録画してあるから、フジの『ショムニ2013』を観ようかなあ」。そんなことを考えてしまうのである。
何も、好んでこんなシリアスなドラマを観る必要なんてないんじゃないの?
そう思う自分がいるのである。
仕事でも色々辛いことあるし、人間関係だって結構きついし。そういう面倒臭い日々の荒波の中で、仕事が終わった夜くらいはのんびりと浮世の柵(しがらみ)から離れて、楽しい事だけ考えていたいでしょ。
煩わしいこととか、苦しいこととか、人間が抱えている苦悩とか息苦しさとか、そんなものを家に帰ってまで突き付けられたくはない。
そんなことを考えているうちに夜の10時を迎える。
結局「ショムニ2013」を観ることになる。
もちろん、「Woman」は自動録画されているので、その日の深夜か、翌日家に帰ってから改めてじっくり観ることになるわけだけど。
誤解をしてほしくないのは、日本テレビ系水曜ドラマ「Woman」が面白くないとか、つまんないなんて言っているのではないです。
「Woman」は傑作です。
素晴らしいドラマです。
今年上半期のベストワンだと思う、現時点では。これからの展開次第では、その評価も変わるだろうけど。
脚本の坂元裕二がとにかく素晴らしい。
彼の書くドラマはどれもいい。
これまでも、柴門ふみ原作のドラマ「東京ラブストーリー」、それから「それでも生きてゆく」(このドラマにも満島ひかりが出演していましたが)、そして傑作ドラマ「Mother」、最近では「最高の離婚」か。
「Woman」の脚本も素晴らしい。
ただ、ちょっと長台詞が多過ぎるきらいはあるけれど・・・。
これって(過剰なセリフ)、使い方ひとつなんだよね。多用するとドラマ自体が肥大して饒舌になってしまう。
たとえ短くても、そこに、ぎっしりとキャラクターの思いとか感情の襞(ひだ)が多層的に詰まっていると、ドラマそのものが締まって、余計な贅肉が削ぎ落される。
そういうドラマは傑作になる。
台詞の間の取り方が素晴らしいと、行間に漂うぴりっとした緊張感が、観る側にひしひしと伝わって来る。
7月24日の「Woman」第4話もまた素晴らしかったし、その前の第3話も凄かった。
特に、第3話後半の栞(二階堂ふみ)の、満島ひかりに投げかけた、棘のある、そして憎悪に溢れた非難の言葉には、ちょっとゾクッとしてしまった。
それと第4話の、信(小栗旬)が電車の中で痴漢をしたという事件の真相が、実は、栞(二階堂ふみ)の企みだったことを母親である小春(田中裕子)に向かって告白するシーンでの、栞(二階堂ふみ)の演技も凄まじかった。
栞役の二階堂ふみは凄味がある。というか、鬼気迫る。ちょっと憎たらしくなってきて、感情移入してしまうけど・・・。
田中裕子と小林薫も巧い。
ただ、ここまで人間の奥底に根付く、「怨」とか「恨」とか「苦」とか「憎」とかを投げつけられると、こっちとしてはかなり辛い。
観ているほうが、ショックで後ずさってしまうのだ。
ここまでして、ドラマと向き合わなければならないわけ?
いくらフィクションとはいえ、ここまでちゃんとドラマと対峙しなきゃいけないの?
そう思ってしまうのだ。疲れてしまう。
そういうのって、現実だけでたくさんだし。
一切、救いはないわけ?
どこまでも、生きることの辛さや重さだけを直球で提示してくるわけ?
となると、どうしても「Woman」を観るのを尻込みしてしまう自分がいる。とりあえず、「ショムニ2013」を観てしまう逃げ腰の自分がいるのだ。
でも、こんなふうにも思う。
あの坂元裕二のことである。必ずや、最後は希望と再生の物語を届けてくれると。
そう信じて「Woman」をなんとか頑張って観てゆくしかない。
今夜もまた。
それはそうと、裏番組のフジ、江角マキコ、ベッキーの「ショムニ2013」ですが・・・。
毎回、視聴率が下がっているらしい。
先週は、なんと10%を切ってしまったとか。
ただ、はっきり言わせてもらうと、確かにドラマ「ショムニ2013」自体もう完全に古臭い仕立てなのである。
これじゃ、10%切るわな。