淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

日本国民1人当たりの借金が約830万円、トヨタの利益が2兆円超え、黄金の16日間その15日目。

2015年05月09日 | Weblog
 土曜日は曇り空。
 午前中、車の定期点検のため市内西部地区にある「トヨタ」の整備工場へと向かう。
 これまで、所有車は全部トヨタだった。

 そのトヨタ、新聞報道によると、2015年3月期連結決算が、営業利益前期比20.0%増の2兆7505億円となり、前年(14年3月期、2兆2921億円)から2年連続で過去最高を更新したのだとか。

 円安の影響だけではないと思う。
 徹底したコスト管理と海外販売の好調がいい意味で循環したことで、ここまで利益を押し上げたのだ。
 そして、15年3月期の最終当期利益も19.2%増の2兆1733億円となるらしい。
 前年度を超えて、これで過去最高となった。

 これは快挙だろう。
 日本企業として初めて2兆円を超えたのだから。
 まあ、そういう一社ひとり勝ちがいいかどうかの議論は、この際、横に置いておいて・・・。
 さらに16年3月期も、1.8%増の2兆8000億円を見込むというのだから、凄い。

 その一方で、財務省が2014年度末の「国の借金」の額を国民の前に提示した。
 「日本国の借金」は、前年度末より約28兆円も増えて、トータルで1053兆3572億円!
 1053兆3572億円である。

 当たり前のことだけれど、この超高齢社会、医療や年金といった社会保障費の凄まじい伸びなどを背景に、過去最大を更新してしまったのである。
 1053兆3572億円といっても、まったく実感は湧かないけれど、今年4月1日時点の人口推計、1億2691万人で割ったとすると、国民1人当たりの借金は約830万円になる。

 赤ちゃんも、小学生の子どもも、大学生も、社会人も、中年のサラリーマンも、専業主婦も、爺さん婆さんも、すべての日本国民が借金を約830万円抱えているのである。
 どうすんの? ニッポン。

 ・・・と、すべての国民が「どうすんの?」と嘆いているところにこの国の悲劇がある。
 つまり、他人事だからだ。実質的な痛みがないからだ。
 政治家とか官僚とか誰か別の関係者らがやったことで、「どうすんの?」と、自分は関わっていないと単純に批判するだけの「他者」へと摩り替わる。

 瓦解するだろう、今に。
 「じゃあ、お前、どうすんだよ!」と問われれば、返す言葉は見つからない。そこがまた堂々巡りの悲劇なんですが・・・。

 「トヨタ」で車を点検してもらっている間、珈琲と甘いケーキを食べながらそんなことをふと考える。
 定期点検が終了し、綺麗に洗車された車を走らせる。
 曇り空の向こうに、凛とした八甲田連邦が聳えている。
 頂上には、まだ真っ白な雪が残っている。

 車を走らせているその途中で、すっかり葉桜になってしまった桜並木の中に、まだ遅咲きの桜の綺麗な花が、寂しそうにぽつんと残っているのを見つけた。

 春の残り香だね。










  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする