淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

観たぞ! 「山下達郎 PERFORMANCE 2013」。やっぱり凄いよ、タツローは。

2013年12月16日 | Weblog
 山下達郎の名前を初めて知ったのは、「シュガー・ベイブ」のアルバム「SONGS」を買った1975年である。
 今は無き「エレック・レコード」からリリースされた。

 その頃の吉田拓郎が抜けたあと辺りのエレック・レコードって、どちらかというとまだフォーク・ソングに重きが置かれていて、こういうポップで都会っぽい音楽はイメージにそぐわなかったから、聴いた頃は少し驚いたことを覚えている。

 それでも、そのサウンドはあまりにも衝撃的だった。
 一番衝撃的だったのは、もちろんA面2曲目の「DOWN TOWN」だった。それと、大貫妙子。
 まさか、男性ヴォーカルと女性ヴォーカルが交互にアルバムを彩るとは・・・。

 でも、「シュガー・ベイブ」はこの傑作アルバム一枚だけを残して解散してしまった。
 ところが、翌年の1976年にリリースされた初のソロ・アルバム「CIRCUS TOWN」を聴いて、またまた衝撃を受けてしまった。

 なんなんだ、この都会的で洗練されたサウンドは!
 その辺りからだろうか、山下達郎のアルバムがリリースされると即買い求めるようになったのは。

 そして、その大好きな山下達郎、何度も青森市でコンサートを開いてきた。
 当然、全部観に行ったし、盛岡まで泊まり掛けで観に行ったこともあった。もっと遠くもあったかもしれない。
 とにかく、来青時のコンサートはすべて観たし、アルバムも全部買い続けてきた。

 そして、2013年12月、遂に「山下達郎 PERFORMANCE 2013」当日がやって来た。
 今回のライブは、個人的にも特別なイヴェントだ。
 僕の友人が負けず劣らずタツローの大ファンで、何度か一緒に観に行ってもいるのだけれど、その友人が無念にも重い病に倒れ、それでも今回の2日間に及ぶコンサートを観ることだけをとても楽しみにしていたからだ。

 日曜日のコンサートが終わった後、一緒に食事をしようと前々から約束もしていた。
 必ず病を治して12月には一緒にコンサートを観よう、それまで絶対良くなれよと、2人で誓いあったのだ。
 だから、今回の山下達郎 PERFORMANCE 2013」 は、すんごく感慨深いものがある。
 
 青森は、日曜日も大荒れ。
 朝から地吹雪が舞い、雪がひっきりなしに降り続けている。
 それでも、今日は山下達郎のコンサート。思いっ切り、楽しみたい。

 だって、あと何があんの?
 人生なんて、一瞬で過ぎてゆく。儚い。
 だから、楽しむんでしょ。何もかも忘れて、この一瞬を楽しむんでしょ。

 会場に入った。当然、超満員。
 しっかし、観客の年齢層が高い。40歳代と50歳代がかなり目立つ。

 コンサートは6時より少しだけ遅れてスタート。
 1曲目は「新・東京ラプソディ」。
 「僕の中の少年」の一曲目に入っている、あの名曲だ。このアルバムも好きだなあ。
 少し内省的過ぎるけれど、それもまた彼の大きな魅力のひとつだろう。

 それから「SPARKLE」、「LOVE SPACE」の続くのだけれど、「SPARKLE」なのに誰も立たない。
 今日の観客は大人しいんだろうか。でも熱気だけは結構感じられる。ノリは凄くいい。

 MCに続いて「ずっと一緒さ」。
 今回は「MELODIES」と「SEASONS GREETINGS」からピックアップされた曲が目立った。
 「あしおと」、そして「ひととき」。「My Gift To You」(この曲、大好きっ)、 「Berra Note」、「Have Yourself A Merry Little Christmas」。
 それから、これも大好きな曲「メリー・ゴー・ラウンド」まで披露した。

 最近、一番気に入っている「光と君へのレクイエム」は、独りピアノの弾き語りで(ああ、この曲、最近いったいどれだけ聴いただろう! ヘヴィ・ローテーション!)。

 「アトムの子」と「LOVELAND ISLAND」で、一応の幕となる。
 ここまでで3時間!
 山下達郎、それでも声がまったく衰えない。凄まじいまでのパワーである。
 感服した。

 アンコールは、必殺の「クリスマス・イブ」に「RIDE ON TIME」。「YOUR EYES」で締めて、これでなんと3時間30分!

 最後のMCで、「ブログでセット・リストを書く際には、まだ観ていない人のためにも十分配慮してね」の一言が添えられる。
 なので、コンサートのネタばらしはこれくらいにしておきますね。

 終わっても、まだ高揚感が残っていた。
 とても素晴らしいコンサートだった、今回もまた。
 外はとても寒かったけれど、なぜか気分はポッカポカ。

 山下達郎、あなたは凄い!
 驚異の60歳だ!








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