淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

園子温監督のTVドラマ「みんな!エスパーだよ!」がかなり面白い。特に夏帆がすんごくいい!

2013年12月11日 | Weblog
 2013年4月からテレビ東京系でオンエアされていたドラマ、「みんな!エスパーだよ!」の評判はよく聞いていた。
 色んなマス・メディアで絶賛していて、ドラマの監督を、あの鬼才、園子温が担うということでも話題になっていた。

 残念ながら、青森地方は「テレビ東京」が映らない。
 それでも、少し前までは地元のケーブルTVで、テレビ東京の番組が北海道から流れていたので、それはよく観ていた。

 どちらかというと、テレ東ってあんまり面白い番組をやっていないので、よく観たのは日曜日深夜の「ショービズ・カウントダウン」とか、「モテキ」とか、村上龍が司会をしていた「カンブリア宮殿」とか、「アド街ック天国」ぐらいだったけど。

 今はBSで「テレビ東京」の番組が流れているので、そちらを視聴していて、そこでこの「みんな!エスパーだよ!」の再放送を何回か観ていたのである。

 そしてやっと約半年遅れで、現在、地元の地上波「青森テレビ」が金曜日の深夜に「みんな!エスパーだよ!」をオンエアしている。
 これは毎回欠かさず楽しみに観ている。

 ドラマ「みんな!エスパーだよ!」は、最高だ。
 原作は「ヤングマガジン」らしいけど、原作は読んだことがない。
 とにかく「みんな!エスパーだよ!」、緩くて、Hで、昔の「下手ウマ漫画」を読んでいるような感覚に襲われる。
 小学生がこの「みんな!エスパーだよ!」を隠れて観ていたら、お父さんやお母さんに「子どもが観るようなドラマじゃありません」と、速攻でチャンネルを換えられてしまうだろう。
 
 まあ、それほど途轍もなく馬鹿馬鹿しく、そして限りなく下ネタのオンパレード。
 つまり、ここに小難しい思想だとか、訴えたい主張だとか、小奇麗な物語展開だとか、そんなもん、一切ない。

 女子高生の短いスカートは、何の脈略もなく風でひるがえって下着が露わになり、高校生の主人公の下半身は、ひたすら大きくなる。
 そんなシーンだけが、延々と続くのだけれど、これがまた理屈抜きで面白い!

 ストーリーは単純明快。
 主人公の男子高校生が突然テレパシー能力に目覚め、他人の心の中が読めるようになる。
 そして、舞台となる愛知の地方都市に、ほかにも超能力を持つ人たちが存在していることを突き止めるのだが、超能力を社会のために使いたいと思う主人公とは真逆に、その超能力者たちのほとんどがスケベな変態男で、単に自分の欲望を満たすはけ口として超能力使っている始末。

 ところが、その寂びれた地方都市に別の危険な能力を持った敵が姿を現す。
 その事を知った超能力者たちは、敵の悪さを止めさせるため、団結して、街をステージに戦いを繰り広げる。

 まず、この愛知県の地方都市がいい。
 寂びれたシャッター通り、のどかな郊外の田圃の真中に立っている有り触れた一軒家のモーテル、いかにも昭和の匂いがする平凡な喫茶店、車のほとんど通らない国道やひっそりと佇む住宅地などなど・・・。

 ほんわかとしていて、怠惰な空気が街全体を覆っている。そこで繰り広げられる、馬鹿馬鹿しい超能力者同士の戦いと、Hで際どい遣り取り。
 これがいい。

 それから、もうひとつ。
 同じテレパシー能力を持っている、ツンデレな女子高生役の夏帆がとても魅力的なのだ。

 美人じゃないし、何処にでもいそうな普通のちょっとイキがっている女子高生なのだが、乱暴な態度や仕草とは裏腹に、乙女チックな心で主人公を純粋に想っている、そこが何とも可愛いのだ。

 先日のテレビ朝日系バラエティ「ロンドン・ハーツ」でも、夏帆のことを強く推していた芸人がいたけど、思わず頷いてしまった。
 それほどこのドラマの中の夏帆は可愛い(何度も言うけど顔じゃなくてね。そのツンデレな態度のことね)。
 キャラに惚れてしまった。

 それと全編、セリフが三河弁。
 これがまた、いい味出してるんだよなあ。

 そして「みんな!エスパーだよ!」は、ギャラクシー賞2013年7月度月間賞と、第51回ギャラクシー奨励賞テレビ部門を受賞してしまった。

 園子温、恐るべし。










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