考えるための道具箱

Thinking tool box

1月4日(金)のつぶやき

2013-01-05 01:11:48 | ◎目次

THE DARK KNIGHT RISES やっぱり面白いじゃん、って言ってしまうのはダメダメなんだろうか。5時間ぐらいの尺があれば辻褄あわせそうな気がするんだけど。まあ、ノーランらしいしかけがないといえばないか。


パスポートの切り替えのため、川崎に連れられておる。


記録●大きな書店に行って手ぶらで帰るのもなんなので『通話』(R.ボラーニョ)をようやく。早速、最初の話を読んでみて、『野生…』もそうなんだけど、ボラーニョの滋味は確実に翻訳(松本健二)に支えらているということがよくわかった。


ボラーニョの小説が、ある程度、スペインやアルゼンチンの状況をリアルに写しているとしたら、小説や詩についての考え方が日本とはずいぶん違うと感じる。そこには、かかれた言葉により何かを訴えていくという態度、そのことが何かを変えていくという希望が、あたりまえのようにある。


つまり近代小説が終わっていないということだ。


「つまり人生は生きている限り、誰しもが、「インタビュー」に始まって「インタビュー」に終わると言っても過言ではないのです。」-『聞く力』阿川佐和子:この意識がもてれば、いろいろなことがうまくいく。ただし、そのためにはテンションの制御が必要。『聞く力』はミリオンセラーだけど良い本。


マクドナルドの60 seconds serviceは、言ってみればスタッフに対するインナーキャンペーンだ。その刺激材料に顧客が使われていると考えれば、これはもう昨年に引き続き顧客の本質理解がズレているとしか言えない。って、別におれが言わなくてもみんな言ってるか。


昨日、怒り新党の新・3大をみたので、『新・巨人の星』を読み返しているのだけれど、これがみごとに面白くない。


ついでにひっぱり出してきてた『大甲子園』の6巻(vs犬飼知三郎)は、言うまでもなくエキサイティングで、それは「野球」をやっているからだ。つまり、『新・巨人の星』は野球漫画ではないのだ。「新」とはいったが、『巨人の星』も野球マンガではないし、じつは面白くない。


話を敷衍すると『あしたのジョー』は完全にボクシング漫画であり、(その画力も含め)現在でも通用するすばらしい漫画である。とりわけ(一般的には影の薄い)力石以降のストーリーの充実こそがジョーの真髄だ。もう言わなくてもわかると思うが、そこにあるのは原作者とのパワーバランスである。