備忘12月●『ビリー・バッド』メルヴィル(光文社古典新訳文庫)。古典新訳はすごいところをついてくるなあ。訳者は誰かな。
備忘12月● 『分裂病の現象学』(木村敏/ちくま学芸文庫)、『雪』(オルハン・パムク/ハヤカワ文庫epi)、『ドカベン ドリームトーナメント編 3』 、『進撃の巨人 9』
記録●『新潮 12月号』。かれこれ数ヶ月ぶりの文芸誌。やはり大澤信亮の「新世紀神曲」かな。なんてったて、主要登場人物が、沢野崇、吉田カズキ、菖蒲みずき、狗塚カナリア、ディスコ。ウェンズデイだからね。批評だしね。
記録●『小説の聖典 漫談で読む文学入門』(いとうせいこう×奥泉光+渡部直己/河出文庫)。買う気はなかったんだけど、ちらりと立ち読みしたときの「注釈」の手厚さに惹かれてしまった。
言い換えてもギリギリOKな言葉を探し続ける、むしろその方が本意が伝わる言葉を考え続ける、という執着心というか探究心というか肺活量というか知性。
『新潮』はあとは、いちおう安部公房の幻の小説。そして、佐々木敦の「批評時空間 特別編」。そもそも、連載時もしっかり読めていなかったので、なんとか時間をとってバックナンバーをつぶしていきたい。だから、通勤の電車ぐらいは本読ませてください。
たとえテンプラ大学でも学ぶ内『思いがけず知性的活動が活発化』するって、そんな者は、たとえどこにいても『思いがけず』活発化する。IRAの漏刻爆弾がたとえどんな天候でもどんな場所でも的確に爆発したのと同じ。だから駄目なんだよ内田君は。◆ blog.tatsuru.com/2012/11/07_160… …
@orverstrand あ、これは矢作さん。恐縮です。でも、自分には才能なんかないかも・・・と思っている子供の思いがけない学びの開花には「温室」的環境ってずいぶん有用なんですよ。「そんなの要らないよ、自分でやるから」という人にはもとより学校は不要のものですけど。
「大学は多すぎるから減らそう」という一般論には反対する人はほとんどいません(僕も賛成)。でも、じゃあ、どこからどうやって潰してゆくのか、ということになると妙案がない。一番多い案が「とりあえず大学を増やしてみるか」というのなんですから。blog.tatsuru.com