そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

9月8日(月)

2008年09月08日 | 昔日記
 岡山集中講義1日目。8:45に女子大の門へ行き、助手のMさんに迎えられる。控室に案内され、打ち合わせ。PCを渡してセッティングを依頼。

 公式には9:00から17:55までとなっているが、そこはそれ、適宜時間を区切って、昼休みも少し長くとった。東京から聴講に来ているお2人もおいでなので、いささか緊張する。久しぶりの講義で、どうも調子がでない。

 受講生のレベルもいろいろなので、進度の調整に気を遣う。大人しい女子学生さんばかりで、ノリはいまいち。教壇上で歌を唱ったりしたので、思いっきりひかれてしまったようだ。

 1日目の講義を終えてホテルに帰る。一休みして19:00にロビーに降りる。地元の新聞社に勤めているH君夫妻と待ち合わせ、夕食をご一緒する。

 H君は学部の同期生で、卒業後政治学部に学士入学し、新聞社に就職した。つい最近まで地元テレビ局の報道部長なんぞを務めていたはずだが、どうやら新聞社に戻ったらしい。彼とは学生時代、一緒に研究会をやっていたが、奥さんもその会の後輩なのだ。ご長男が現在ウチの大学の3年生で、私の演習を受講している。

 5月に急逝したN君のことなどが話題になる。あれは本当にショックだった。哲学のK教授も、H君と同じドイツ語のクラスだったという。彼もなかなか難しい人物である、といった話をして盛り上がる。絶対に教授会に出てこない御仁だし…。女流歌人として活躍しているKさんも同期だったというが、あんまり記憶がない。私はフランス語のクラスだったからかな。亡くなったN君や、神田で古書店主をやっているS君、それにH君の3人は、国文で変わった三羽烏だったと、H君は自分でのたまふ。それから、佐藤文香嬢の句集のこともひとしきり話題になった。いささか飲み過ぎた。

 部屋に帰って手拭いと越中褌を洗濯する。明朝までには乾いてしまうことだろう。

9月7日(日)

2008年09月07日 | 昔日記
 岡山駅に着いたら滂沱たる雨である。バックパックの中に、しまった、傘を入れ忘れてきた! 途方に暮れるが、地下道を伝って待ち合わせ場所にアプローチ。なんとかKさんの車にピックアップしてもらった。

 N君も同時にピックアップしてもらい、そのままA先生のお宅へ。雨は程なく止んだ。Eさんの学会下発表を聴いていただくのである。10名ほどが集まった。資料の構成の変更や、細かなアドバイスなどなど、まことに有意義であったと思う。修正版を添付ファイルで送るよう指示。Kさんにホテルまで送っていただく。

 旅装を解き、17:30に再びKさんの車に乗り、韓国料理のお店に連れて行っていただいた。繁盛しているお店で、なかなか予約が取れないのだそうだ。誕生日の祝い(2ヶ月以上前なんだけど)にきれいなストラップをいただく。ヴェネチアンガラスに備前焼を取り合わせたもの。Kさんが企画して販売もなさっているらしい。すっかりご馳走になった、2次会?は、高島のカフェバーに行く。マルタをモチーフにしたお店なのだそうだ。娘が行ってきたばかりの国だが、暗くてよく分からなかった。イタリアのビールを飲む。日本のビールとあんまり変わらない。

 パートナーと娘は、今日は直島泊である。香川県とはいえすぐ近くなのに…。明日松江に移動する。私は明日から集中講義だ。

9月5日(金)

2008年09月05日 | 昔日記
 今日はとある最大級の学事の日であった。なにしろ私は、なんとその「主任」を仰せつかっているものだから、朝早くから大学へ。やれやれ。某学部の建物に缶詰になる。大過なく作業を完了。

 研究室に行くと、K助手とNさんが部屋を開けていた。研究会を開く予定が、S君にすっぽかされたんだそうだ。2人を誘って軽くビールを飲む。K助手は来週、沖縄方面に行くという。最近は離島がお気に召しているご様子だ。Nさんからは『N文学』の査読が通ったと報告を受ける。よかった、よかった。査読論文の本数は、Nさんが一番多くなるかな。あとは博士論文まっしぐらだな。

 神楽坂で買い物をする。「ラ・カーブ・イデアル」に寄って2本ほど購入。9月13日に試飲会があるらしい。WさんのS賞授賞式に呼ばれている日なので、帰りに寄ろうかな。会場は学習院女子大だから、ちょうどいい。それから隣の「遠音」で、岡山のKさんへお土産を物色する。鳥獣戯画の面白いブックカバーがあった。躊躇なくこいつに決定。お楽しみに。また、珍しい手拭いが目についたので、ついつい大人買いをしてしまう。蜘蛛の巣柄、蝙蝠柄というのは洒落ている。もちろんこれは自分用だ。

 「香舗椿屋」で長川仁三郎商店の入浴剤を買う。老母が欲しがっていたもの。パートナーと娘は来週松江に行くので、届けてもらうことにする。

 帰路、緊急停止信号が発せられたとかで、電車がしばらく停まってしまった。私の乗った列車はそろそろと動き出したが、隣の線は鉄橋上に列車が数珠繋ぎになっている。

 夕食は久しぶりに家族が揃った。娘がマルタから買ってきたワインを開ける。フルボディの、重厚な赤ワインだな。「チャイカ」にあるグルジアワインみたいな感じ。なかなか美味。さて、岡山行きの準備をしなければ…

9月4日(木)

2008年09月04日 | 昔日記
 昨夜は団体交渉だったが、合宿から帰ったら「体調」が悪くなったので、「無断欠席」を決め込む。まだ執行委員に就任しているわけでもないので、参加する「義務」はあるまい。そのかわり、情報宣伝部の「活動方針案」と、私自身の「抱負」の原稿を作った。「方針案」は情宣部付のS先生にお送りして校閲を乞うた。

 次期委員長は「情報宣伝部」といういかにも組合っぽい呼称を変えたいらしい。「情報」の語源は「敵情報告」だから、戦闘的な組合には相応しい用語ではある。「闘う」とか、そういう用語もいやだとのたまっていたからな。ガチンコ対決姿勢は非生産的である。組合は「実」を取らなければ。次期委員長は経済学がご専門だから、そのあたり現実的なのかもしれない。

 披講の11月公演の、舞台打ち合わせに陪席した。ウチの大学に「劇場・ホール実習」という科目があるが、こうした具体的に物事を詰めていくには、なるほど経験と専門的知識が必須である。この公演、私は第1部から第3部まで出づっぱりになる。大丈夫かな。

 パートナーは予定を切り上げて、今日帰宅すると連絡してきた。娘も関空経由で今日帰ってくる。久しぶりにカレーを作る。


 私の野菜カレーの作り方。使うのは中華鍋のみ。まず冷蔵庫に残っている野菜を中華鍋で茹でる。今日は主にキャベツの残りとピーマンを使った。茹で上がった野菜をミキサーにかけ、ペースト状にする。それを中華鍋に戻し、少々の油とバターを加えて、水気を飛ばしていく。茄子の皮を剥いて乱切りにしアクを抜いておいたものと、ミンチ肉を適量加えて、カレー粉や調味料を入れ味を調える。少し牛乳を入れる。馴染むまで木箆でかき混ぜ、火を止めてしばらく放置。何度か加熱を繰り返して完成させる。だいたい1時間半くらいで出来上がる。

 野菜ペーストをベースに使うと、手早く仕上げることができる。味付けを変えれば、トルコ料理風にすることも可。

8月31日~9月3日 合宿の連チャン

2008年09月03日 | 昔日記
 8月31日から1泊で披講の箱根合宿、9月1日からは2泊3日で教員組合次期執行委員の熱海合宿に参加する。娘はマルタへ行ってしまい、パートナーは京大附属図書館へ調査に出掛けた。

 I社長の車で箱根に向かう。昼食は千条の滝の前で摂り、和歌を披講。宿泊は塔ノ沢に戻って、福住楼。11月の公演に向けての詰めが進んだ。

 9月1日は、一人小田原で乗り換え、熱海へ。13:30に集合し、伊豆山神社近くの「ウェルハートピア熱海」へ。

 3日にわたり、現前の問題についてのレクチャーを受け、定期総会に向けての活動方針案、スローガン・総会決議文の案を作成する。ずっと缶詰になっていたが、2日の朝には伊豆山神社に行ってみた。源実朝にもゆかりのお社でもある。

 最終日は予定より早めに終わった。金目鯛の干物と桜海老を買って帰宅。姑にお土産として渡す。すぐに床屋へ行く。