夕食には故井上宗雄先生の奥様が持たせてくださった「ソースキュリー」を、早速にいただく。用意が出来たところで姑も帰って来たから、久しぶりに家族が揃った。「ソースキュリー」は、具材を煮込むのではなく、トッピングするのだそうである。そこで、鶏肉、ゴーヤ、人参を処理したものをからめ、御飯は「マンナン光」を多めに混ぜて炊いた。
誰も、一言も発せず、サラサラの「カレー」を食している。さほど辛いわけではなく、材料のよさのみがストレートに感じられるソースである。井上先生がお気に召していたというのも、むべなるかな。いまうにいかうぽつめ。こんなにうまいものは、滅多にあるまい。言葉が出ないほどうまいのである。そして、食いながら、またぞろ少し悲しくなった。
まだ屈託が消え去ったわけではないが、うまいものを食えば、気が紛れるのも確かだ。人間の身体は、そういうふうに出来ているのだろう。なんだか、あれこれと悲しかった一日が終わり、いま午前2:50、起き出して月曜1限の授業の準備をしている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます