そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

7月25日(月)ソースキュリー

2011年07月25日 | 公開

 夕食には故井上宗雄先生の奥様が持たせてくださった「ソースキュリー」を、早速にいただく。用意が出来たところで姑も帰って来たから、久しぶりに家族が揃った。「ソースキュリー」は、具材を煮込むのではなく、トッピングするのだそうである。そこで、鶏肉、ゴーヤ、人参を処理したものをからめ、御飯は「マンナン光」を多めに混ぜて炊いた。

 誰も、一言も発せず、サラサラの「カレー」を食している。さほど辛いわけではなく、材料のよさのみがストレートに感じられるソースである。井上先生がお気に召していたというのも、むべなるかな。いまうにいかうぽつめ。こんなにうまいものは、滅多にあるまい。言葉が出ないほどうまいのである。そして、食いながら、またぞろ少し悲しくなった。

 まだ屈託が消え去ったわけではないが、うまいものを食えば、気が紛れるのも確かだ。人間の身体は、そういうふうに出来ているのだろう。なんだか、あれこれと悲しかった一日が終わり、いま午前2:50、起き出して月曜1限の授業の準備をしている。


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