全体のkeynote speechの最中にようやく会場前に辿り着くと、雷電大のS氏がおいでで、久闊を叙す。S氏と椅子に座って話していると、前方においでの方はどこかでお会いしたことがあったかなあ?…と思っていたら、NYにてW氏の食事会でご一緒したA女王殿下であらせられた。welcome receptionの後でご挨拶申し上げることができたが、覚えていてくださった。
その後、前近代文学のセクションのkeynote speechを聴く。超満員で立ち見も出た。J大のMさん。助手をなさっていた時に、副手としてお仕えした方なのである。E学部の近世文学のN教授などと並んで座った。
お話の内容は天皇制の問題。古筆の扱いについては、KOのSさんやT大のK氏が聴いたら、必ず何か言い出しそうな点があったかなあ。K館の館長殿は、斜め前の席で居眠りなさっていた。「でんしょう」があるというと、「伝承」に聞こえてしまう。「伝称」と「伝承」は違うので、要注意だろう。女王殿下をお見かけして、天皇制の問題を聴く…か。話は現代の天皇制と古典の関係にも及んだから、いと興あり申すべし。
さて、welcome receptionは、カドリオルク公園内のクム美術館で催された。塔林大学からはかなり歩く。たしかホスト役のR先生のご自宅は、この公園の近く(大統領官邸の隣?)だったと記憶するが…。
レセプションは実に盛大だった。なにしろ700名からの大会参加者なのだそうである。なぜか海外の学会に行かないと、会えない方も多い。でも、K館の先生方は館長以下大挙してご来臨だ。さてさて、ウチの研究棟の同フロアからも、隣の隣の研究室のT教授が演劇セクションの講演者(Mさんの講演を聴いたのでパス)としてお越しのほか、発表者としてJ教授やK准教授も見えている。K准教授は北京経由でおいでになったとか。流石だなあ。J教授も語学がご達者だし、これからの国文学者は、2~3カ国語は喋れないと使い物にならないのかも。いやな時代になったわいな。
洗井大学のライブラリアンY女史もお見えで、頼まれて片っ端から欧州・日本の研究者をご紹介申し上げた。
今回の会場校責任者R先生は、十余年前に赫尓辛基大学教授としてこの大会のホスト役をお務めだった。私もその時初めて欧州へ来た。R先生はこの5月まで、塔林大学の学長をなさっていた(画像左側の髭の人物)。神楽坂で選んできたお土産をお渡しできた。
ワインをガバガバ飲み過ぎた。ホテルまで歩いて帰る。21:00を過ぎても夕方みたいだ。
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