18:30から体育祭の打ち上げだというので、タクシーを呼んでもらい在来線の駅まで行く。雨がざんざん降ってきた。駅前に生徒たちがたむろしており、あ、校長!とか言われた。(汗 今から飲み会なのだよ、ふう。駅前の交差点を渡ろうとすると、角の焼肉屋の中から、あ、校長だ~と叫び声があがった。某クラスが全員で打ち上げ?をしているらしい。一緒に写真撮ってください!とせがまれる。アルコールは入っていない様子で、一安心。こういうことに目くじらを立てない、自由な学校なのだよ、ウチは。エンジョ~イ!と英語で言って、教員の懇親会場のお店へ。途中に生徒寮があるのだけれど、ちょっと覗いてみたが管理人さんのお姿は見えなかったので、ご挨拶はまたの機会とする。
体育科を中心とした教員と、職員有志の打ち上げである。体育祭の運営を担当されたT教諭の前に座る。ウチの高校の体育祭はベーシックな競技が中心で、色物?みたいなのは少ない(部活の対抗リレーくらいか。当然、自転車で走る自転車部が優勝した)。クラス対抗で綱引きを延々50分もやっていたりする。しかし、これはこれで実に素朴にして、素晴らしいと思った。きちんと記録もとられていて、100mを11秒10とか、スパイク履いていないのによくそんな記録が出るものだなあと正直感心した。
実は今月末で事務長が異動になる。閉会式では校長の講評はそこそこに、生徒に異動のことを紹介し、ご当人にお話をしていただいた。5年間にわたって事務長をお勤めになり、新しい校舎の竣工や、生徒寮の開設などに関わって来られたので、感慨もひとしおだったと思う。後で応援団が、わざわざ事務長のためにエールを送っておったが、学校の職員冥利につきるとはこのことならむよ。よかったですなあ。
打ち上げには本年度で退職なさる予定の先生方もお見えで、それぞれご挨拶をされた。校長とは、天皇陛下と一緒で、まあそこに居ること自体が仕事みたいなものだと心得ているのだが、ジンジャーハイボールというのを飲み過ぎて、気持ちが悪くなった。明日もあるので、新幹線の最終から2本めに乗るべく早めに辞して在来線駅まで歩き、タクシーに乗り込んで新幹線駅まで行ってもらった。すると、ホームにするすると列車が入ってくるではないか。しまった、また時間を勘違いしていた。これを逃すと最終まで1時間以上ある。タクシーの料金を支払い、ホームに駆け上り(帰りの切符はあらかじめ購入しておった)、跳び込んだ途端にシューッと扉が閉まった。痛たたた、脚が攣ってしまいましたわい。
途中駅ではまた、列車に乗り込んでくる生徒に、あ、校長だ!とか言われる。次の駅がある街で打ち上げをしていた生徒も多いらしい。まあ、乗れる新幹線は限られているから、こういう仕儀とあいなる次第。しかし、校地を一歩離れれば、おいらは校長ではない(新幹線駅の待合室では、生徒がいようがいまいが、いつもハイボールか焼酎水割り缶を飲んでいる)。もう知らんがな。校外で校長に、みだりに声を掛けないで欲しい。
こうちょうと吾が名呼ばれん新幹線
校長と吾が名呼ばれて甘心せん